仙台
257件の記事があります。
2011年03月22日笑顔は心のキズ薬、涙は心の消毒薬
仙台 鎌田 和子
仙台自然保護官事務所の鎌田です。悪夢から10日以上過ぎましたが本当に厳しい状況が続いています。様々な支援、応援がなされているのですがまだまだ行き届いてないところもあります。そんな中、テレビ報道の中で心にとまった被災者の一言がありました。それは、避難所で温かい炊き出しを頬張り、段ボール箱のお手製足湯にホッとした方が「こんなときに、笑っていいのかしら!」やっと一息ついての笑顔での言葉でした。
そうです。こんなときだからこそ、笑いましょう。久々に口にした心温まる炊き出し、心身ともに冷え10日もお風呂に入れていない状況での足湯は、本当にうれしかったと思います。私たちの事務所でも、食糧事情はいいとは言えないとき、それぞれが探し回って見つけたおにぎり、甘いものなどちょっとしたことで、良い方向に事務所の空気は一変したのです。まさに、幸福は口福、こわばった顔に笑みが、みんなにそれは広がりました。笑顔は心に速攻で効く薬となりました。
あまりにも悲惨な出来事に、恐怖、別れ、絶望、悲しい涙です。また、奇跡的に助かった人々、大津波で散り散りになって避難所にいた人々の再会、嬉しい涙です。どちらも、心に負った傷の消毒のための涙です。泣ける時、いっぱい泣きましょう。そして、前進しましょう。

2月4日:化女沼ではこの冬今までにない数のオオハクチョウ、コハクチョウが滞在していました。私たちにも翼があったらどんなにか助かったことでしょう・・・・・
そうです。こんなときだからこそ、笑いましょう。久々に口にした心温まる炊き出し、心身ともに冷え10日もお風呂に入れていない状況での足湯は、本当にうれしかったと思います。私たちの事務所でも、食糧事情はいいとは言えないとき、それぞれが探し回って見つけたおにぎり、甘いものなどちょっとしたことで、良い方向に事務所の空気は一変したのです。まさに、幸福は口福、こわばった顔に笑みが、みんなにそれは広がりました。笑顔は心に速攻で効く薬となりました。
あまりにも悲惨な出来事に、恐怖、別れ、絶望、悲しい涙です。また、奇跡的に助かった人々、大津波で散り散りになって避難所にいた人々の再会、嬉しい涙です。どちらも、心に負った傷の消毒のための涙です。泣ける時、いっぱい泣きましょう。そして、前進しましょう。
2月4日:化女沼ではこの冬今までにない数のオオハクチョウ、コハクチョウが滞在していました。私たちにも翼があったらどんなにか助かったことでしょう・・・・・
2011年03月17日管理員さん全員無事
仙台 鎌田 和子
2011年03月15日不便さを乗り越えよう
仙台 鎌田 和子
仙台自然保護官事務所の鎌田です。11日のことは昨日お話しましたが、東北地方では、電気、水道、ガス、食料品様々なところで不自由していると思います。私の住んでいるところでは昨日、停電は解消されましたがまだ断水、ガスも当然まだですがきっと恵まれているほうなのでしょう。
不便な中での工夫は、少ない水を有効利用することです。ひとつは洗顔と歯磨きの水の節水(禅の修行のように)。
もうひとつ、これは秋田駒ケ岳のトイレに学んだのですが、使用したトイレットペーパーは流さず、別にゴミ袋を用意して捨てることにしました。流す水をだいぶ節約できます。公民館など避難所での大勢が利用する仮設トイレで活用出来たらいいのですが、汲み取り量が減るはずです。
気分はそう簡単に晴れる訳ではありませんが、「病は気から」といいますから、何か気の紛れる情報をお伝えします。
2月21日:伊豆沼でヒバリが頭上で囀り、ホバリングしていました。
3月7日:化女沼、蕪栗沼でウグイスが ホーホケキョ! 初音です。この日はマガンの声も上空から聞こえ、ウグイスとマガン、春と冬が同居していました。
化女沼のウグイスは蕪栗沼より上手に囀っていました。
3月11日:蕪栗沼のウグイスも上手に囀るようになりました。
3月12日:停電で夜空を仰ぎ見て、星の数にビックリ!
今日は出勤途中、アカゲラのドラミング、ウグイスもホーホケと練習中でした。そして、ウメの花も3輪ほころび始めています。春です。
春は被災者のみなさんを応援していると思います。
みんなでがんばりましょうね!

2月25日:蒲生干潟でコクガン1羽、これが見納めになるのかしら?
空元気でもいいから・・・・
朗報です。心配していた一人、国指定仙台海浜鳥獣保護区担当の管理員さんと連絡がつきました。ありがとうございます。
不便な中での工夫は、少ない水を有効利用することです。ひとつは洗顔と歯磨きの水の節水(禅の修行のように)。
もうひとつ、これは秋田駒ケ岳のトイレに学んだのですが、使用したトイレットペーパーは流さず、別にゴミ袋を用意して捨てることにしました。流す水をだいぶ節約できます。公民館など避難所での大勢が利用する仮設トイレで活用出来たらいいのですが、汲み取り量が減るはずです。
気分はそう簡単に晴れる訳ではありませんが、「病は気から」といいますから、何か気の紛れる情報をお伝えします。
2月21日:伊豆沼でヒバリが頭上で囀り、ホバリングしていました。
3月7日:化女沼、蕪栗沼でウグイスが ホーホケキョ! 初音です。この日はマガンの声も上空から聞こえ、ウグイスとマガン、春と冬が同居していました。
化女沼のウグイスは蕪栗沼より上手に囀っていました。
3月11日:蕪栗沼のウグイスも上手に囀るようになりました。
3月12日:停電で夜空を仰ぎ見て、星の数にビックリ!
今日は出勤途中、アカゲラのドラミング、ウグイスもホーホケと練習中でした。そして、ウメの花も3輪ほころび始めています。春です。
春は被災者のみなさんを応援していると思います。
みんなでがんばりましょうね!
2月25日:蒲生干潟でコクガン1羽、これが見納めになるのかしら?
空元気でもいいから・・・・
朗報です。心配していた一人、国指定仙台海浜鳥獣保護区担当の管理員さんと連絡がつきました。ありがとうございます。
2011年03月14日皆さん、大丈夫ですか?
仙台 鎌田 和子
ご無沙汰しておりました。仙台自然保護官事務所の鎌田です。年末からの各地「鳥インフルエンザウィルス」発生のため、当地でも4ヶ所の国指定鳥獣保護区の巡視強化、また感染リスクの高い野鳥は1羽からの簡易検査に追われ、日記をしばらくお休みしておりましたところ、いろんなところから、ご心配の電話やメールをいただいておりました。ご心配おかけしましたが元気にしております。
この度の巨大地震ですが、皆様は大丈夫でしたでしょうか。地震、大津波で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、ご家族でまだ連絡の取れない方、避難所でお過ごしの皆様にお見舞い申し上げます。
この日私は、宮城県北部にあります化女沼、蕪栗沼、伊豆沼を巡視中。丁度、「宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター」に情報をいただくためお邪魔したところでした。携帯の緊急地震速報の警戒音とともに大きな揺れ、職員の皆さんと一緒に逃げだしました。
沼からは一斉にカモ類が飛び立ち、センターの2階の大きなガラスが割れてしまいました。中々、揺れは治まらず、余震がず~っと続いているようで、しかも雪が降り出し、雷も鳴りだしたのです。

センターのガラスが割れた様子です。
直ぐに、事務所や自然保護官に連絡したのですがつながりません。(どうしよう!)
隣にある環境省の管理センターの情況を確認して、いくらか余震が少なくなった夕方、戻ることにしました。いつもであれば片道1時間で仙台に戻ることができるのですが、渋滞と道路の被害状況に合わせて迂回、迂回、その間に自然保護官と携帯がつながり、自宅に直帰するのに6時間、それでも無事に辿りつくことができました。
この巡視には、蕪栗沼に昨年飛来したコウノトリが再び飛来しているという情報確認がひとつ、10日に化女沼でマガンが1羽死亡したとの情報、さらに10日に私が使用予定の車を別の用務にと、いろいろなことが重なり、仙台海浜の巡視を変更したものでした。一つ違えば、・・・・
皆さんからいただいた命、救われた命と感謝しております。
一番心配なのは、鳥獣保護区の管理員さんとまだ連絡がつかない方が何名かおります。停電のため電話がつながらないだけであればいいのですが、気がかりです。連絡できたらと待ってます。
また、少しずつ情報発信していきたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。
この度の巨大地震ですが、皆様は大丈夫でしたでしょうか。地震、大津波で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、ご家族でまだ連絡の取れない方、避難所でお過ごしの皆様にお見舞い申し上げます。
この日私は、宮城県北部にあります化女沼、蕪栗沼、伊豆沼を巡視中。丁度、「宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター」に情報をいただくためお邪魔したところでした。携帯の緊急地震速報の警戒音とともに大きな揺れ、職員の皆さんと一緒に逃げだしました。
沼からは一斉にカモ類が飛び立ち、センターの2階の大きなガラスが割れてしまいました。中々、揺れは治まらず、余震がず~っと続いているようで、しかも雪が降り出し、雷も鳴りだしたのです。
センターのガラスが割れた様子です。
直ぐに、事務所や自然保護官に連絡したのですがつながりません。(どうしよう!)
隣にある環境省の管理センターの情況を確認して、いくらか余震が少なくなった夕方、戻ることにしました。いつもであれば片道1時間で仙台に戻ることができるのですが、渋滞と道路の被害状況に合わせて迂回、迂回、その間に自然保護官と携帯がつながり、自宅に直帰するのに6時間、それでも無事に辿りつくことができました。
この巡視には、蕪栗沼に昨年飛来したコウノトリが再び飛来しているという情報確認がひとつ、10日に化女沼でマガンが1羽死亡したとの情報、さらに10日に私が使用予定の車を別の用務にと、いろいろなことが重なり、仙台海浜の巡視を変更したものでした。一つ違えば、・・・・
皆さんからいただいた命、救われた命と感謝しております。
一番心配なのは、鳥獣保護区の管理員さんとまだ連絡がつかない方が何名かおります。停電のため電話がつながらないだけであればいいのですが、気がかりです。連絡できたらと待ってます。
また、少しずつ情報発信していきたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。
2011年01月07日仕事始め
仙台 鎌田 和子
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末の挨拶もしない内にあっという間に年が明けてしまい、今日は七草となってしまいましたが仕事始めの4日から受け持っている鳥獣保護区4ヶ所を巡視しておりました。
今日は、ピックアップして年末年始の様子を写真でお伝えいたします。

12月19日の伊豆沼の日の出です。この日はマガンの飛び立ちは日の出前でしたが、5万羽を超える飛び立ちに大勢の観察者、カメラマンが立ち会いました。

1月4日の仙台海浜は井土浦の浜です。穏やかな天気に恵まれ、サーファー(中央より左)、クロガモ(手前)が波を楽しむ様子が見られました。クロガモは周辺を数えたら200羽!海面に現れたり、消えたりしながら海中の貝を採っていました。

1月6日の蕪栗沼での1コマです。コガモ、オナガガモ、マガモなどの群れ、チュウヒかオオタカに驚いて群れ惑っていました。年末、日本海側を襲った大雪の影響か、伊豆沼、化女沼、蕪栗沼のカモ類が増加中です。
それぞれの鳥獣保護区で野鳥たちは元気に見えましたが、これからも異変が無いことを願いつつ、巡視していきたいと思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末の挨拶もしない内にあっという間に年が明けてしまい、今日は七草となってしまいましたが仕事始めの4日から受け持っている鳥獣保護区4ヶ所を巡視しておりました。
今日は、ピックアップして年末年始の様子を写真でお伝えいたします。
12月19日の伊豆沼の日の出です。この日はマガンの飛び立ちは日の出前でしたが、5万羽を超える飛び立ちに大勢の観察者、カメラマンが立ち会いました。
1月4日の仙台海浜は井土浦の浜です。穏やかな天気に恵まれ、サーファー(中央より左)、クロガモ(手前)が波を楽しむ様子が見られました。クロガモは周辺を数えたら200羽!海面に現れたり、消えたりしながら海中の貝を採っていました。
1月6日の蕪栗沼での1コマです。コガモ、オナガガモ、マガモなどの群れ、チュウヒかオオタカに驚いて群れ惑っていました。年末、日本海側を襲った大雪の影響か、伊豆沼、化女沼、蕪栗沼のカモ類が増加中です。
それぞれの鳥獣保護区で野鳥たちは元気に見えましたが、これからも異変が無いことを願いつつ、巡視していきたいと思っています。
2010年12月07日冬の渡り鳥観察会 化女沼編
仙台 鎌田 和子
昨日に引き続き、冬の渡り鳥観察会~冬は二本立て!動物園と化女沼で見てみよう2010!~長~いタイトルの観察会の二本目の様子を報告いたします。
12月5日、国指定化女沼鳥獣保護区でマガン、亜種ヒシクイの塒入りの観察会を開催、今回は仙台市八木山動物公園のご配慮で、動物公園始発仙台駅経由の貸し切りバスを出していただきました。仙台市近郊の車で現地へ出かける機会の無い方でも参加可能となり、大変助かりました。
バスの中では、八木山動物公園の永年取り組まれてきているシジュウカラガン羽数回復計画の一端を紹介していただきました。バスを利用した参加者の皆さんは特にお得でした。

八木山動物公園で講師をしていただいた曽地さんです。シジュウカラガンの生態を写真やクイズで優しく教えていただきました。また、化女沼を塒としているシジュウカラガンの情報も、楽しくあっという間に、化女沼に到着してしまいました。

化女沼での講師は、大崎市役所の三宅さんです。塒入りまでのしばらくの時間は、座学、動物園でのふりかえり、化女沼を塒とするヒシクイ、マガンについてや、参加者の皆さんからの質問に答えていただきました。

もう一人の講師は大崎自然界部部長の若見さんです。マガンとお米のつながりを話しいただきました。

この日は12月とは思われないくらい温かく、天気に恵まれたのですがそのため塒入りの時間がいつもより少し遅くなり、「まだかな、まだかな?」焦りだしたその時16時30分、マガンの塒入りがはじまりました。化女沼の塒入りの特徴は私たちの頭上を通過して沼へと入るところ、数は伊豆沼、蕪栗沼に比べればはるかに少ないかもしれませんが、亜種ヒシクイの塒としても貴重なところです。
16時40分、亜種ヒシクイが帰ってきました。この日、マガン、亜種ヒシクイ合わせて4000羽、次から次と帰ってくるマガン達を仰ぎ見て、歓声がどこからともなく湧いてきました。
座学で、三宅さんが話してましたが、確かに伊豆沼、蕪栗沼に数は負けますが、こんな塒入りを観察できる場所は全国探しても数えるばかりです。日本に渡ってくるガン類17万羽のうち、14~15万羽を伊豆沼、蕪栗沼、化女沼で支えていることを考えると、ここが一番、二番などと比べることはできないように思います。それぞれの沼の特徴を鳥達が理解して塒としているのでしょうから。
2回に亘って開催した観察会で参加者の皆さんには、知識を深め、自然を理解していただけたのではと思います。
仙台市八木山動物公園、大崎市役所の皆様、ご協力ありがとうございました。
12月5日、国指定化女沼鳥獣保護区でマガン、亜種ヒシクイの塒入りの観察会を開催、今回は仙台市八木山動物公園のご配慮で、動物公園始発仙台駅経由の貸し切りバスを出していただきました。仙台市近郊の車で現地へ出かける機会の無い方でも参加可能となり、大変助かりました。
バスの中では、八木山動物公園の永年取り組まれてきているシジュウカラガン羽数回復計画の一端を紹介していただきました。バスを利用した参加者の皆さんは特にお得でした。
八木山動物公園で講師をしていただいた曽地さんです。シジュウカラガンの生態を写真やクイズで優しく教えていただきました。また、化女沼を塒としているシジュウカラガンの情報も、楽しくあっという間に、化女沼に到着してしまいました。
化女沼での講師は、大崎市役所の三宅さんです。塒入りまでのしばらくの時間は、座学、動物園でのふりかえり、化女沼を塒とするヒシクイ、マガンについてや、参加者の皆さんからの質問に答えていただきました。
もう一人の講師は大崎自然界部部長の若見さんです。マガンとお米のつながりを話しいただきました。
この日は12月とは思われないくらい温かく、天気に恵まれたのですがそのため塒入りの時間がいつもより少し遅くなり、「まだかな、まだかな?」焦りだしたその時16時30分、マガンの塒入りがはじまりました。化女沼の塒入りの特徴は私たちの頭上を通過して沼へと入るところ、数は伊豆沼、蕪栗沼に比べればはるかに少ないかもしれませんが、亜種ヒシクイの塒としても貴重なところです。
16時40分、亜種ヒシクイが帰ってきました。この日、マガン、亜種ヒシクイ合わせて4000羽、次から次と帰ってくるマガン達を仰ぎ見て、歓声がどこからともなく湧いてきました。
座学で、三宅さんが話してましたが、確かに伊豆沼、蕪栗沼に数は負けますが、こんな塒入りを観察できる場所は全国探しても数えるばかりです。日本に渡ってくるガン類17万羽のうち、14~15万羽を伊豆沼、蕪栗沼、化女沼で支えていることを考えると、ここが一番、二番などと比べることはできないように思います。それぞれの沼の特徴を鳥達が理解して塒としているのでしょうから。
2回に亘って開催した観察会で参加者の皆さんには、知識を深め、自然を理解していただけたのではと思います。
仙台市八木山動物公園、大崎市役所の皆様、ご協力ありがとうございました。
2010年12月06日冬の渡り鳥観察会 動物園編
仙台 鎌田 和子
冬の渡り鳥観察会~冬は二本立て!動物園と化女沼で見てみよう2010!~
長~いタイトルの観察会を開催しましたので2回に分けて報告いたします。
毎年恒例となりました観察会は、仙台市八木山動物公園、大崎市、環境省の共催です。
一本目は11月28日に仙台市八木山動物公園で開催いたしました。
動物園での観察会は、何といっても普段は間近に見ることができないマガン、ヒシクイをマクロの目で観察できることです。
まずは、こちらから!

座学での一コマ、贅沢にもシジュウカラガンの羽根で羽根のつくりを観察!

マガンのくちばしをア~ン、歯はありませんが、ギザギザの溝があり稲穂を銜えて扱くにはモッテコイのようです。

続いてこちらは、亜種ヒシクイのくちばし、マガンのくちばしと構造は似ていますが、私が指を出したらパクッ。まるで洗濯バサミに挟まれたような圧力でした。直ぐに指をひっこめたのでケガはしませんでしたが、動物園の職員さん曰く、「ケガしますよ~!」なるほどでした。写真を見ると、くちばしの先端は固いものを裁断できるような感じです。ヒシの実を食べるんだから、マガンより頑丈にできているのかも?

次はオオハクチョウの登場です。首の長さを計っています。さて、何センチだったでしょうか? 因みに昨年は体重を抱っこして体感しました。
興味津津の内容を動物園の皆さんには用意していただきました。このほかにもいろいろ観察しましたが、観察会の細かなところは、参加者の皆さんのお宝に!
是非、来年も企画しますから、皆さん参加お待ちしております!
次回は化女沼編です。
長~いタイトルの観察会を開催しましたので2回に分けて報告いたします。
毎年恒例となりました観察会は、仙台市八木山動物公園、大崎市、環境省の共催です。
一本目は11月28日に仙台市八木山動物公園で開催いたしました。
動物園での観察会は、何といっても普段は間近に見ることができないマガン、ヒシクイをマクロの目で観察できることです。
まずは、こちらから!
座学での一コマ、贅沢にもシジュウカラガンの羽根で羽根のつくりを観察!
マガンのくちばしをア~ン、歯はありませんが、ギザギザの溝があり稲穂を銜えて扱くにはモッテコイのようです。
続いてこちらは、亜種ヒシクイのくちばし、マガンのくちばしと構造は似ていますが、私が指を出したらパクッ。まるで洗濯バサミに挟まれたような圧力でした。直ぐに指をひっこめたのでケガはしませんでしたが、動物園の職員さん曰く、「ケガしますよ~!」なるほどでした。写真を見ると、くちばしの先端は固いものを裁断できるような感じです。ヒシの実を食べるんだから、マガンより頑丈にできているのかも?
次はオオハクチョウの登場です。首の長さを計っています。さて、何センチだったでしょうか? 因みに昨年は体重を抱っこして体感しました。
興味津津の内容を動物園の皆さんには用意していただきました。このほかにもいろいろ観察しましたが、観察会の細かなところは、参加者の皆さんのお宝に!
是非、来年も企画しますから、皆さん参加お待ちしております!
次回は化女沼編です。
2010年11月24日蕪栗沼の清掃活動
仙台 鎌田 和子
晩秋から初冬へと季節が移り変わり、宮城県北部にある国指定鳥獣保護区3ヶ所は、多くのマガンやオオハクチョウなどが飛来し賑やかになっています。また渡り鳥と共に、県内外からバードウォッチャーも多くなってきています。
11月14日に行われた蕪栗沼周辺の清掃活動の様子をお伝えします。毎年行われている秋の清掃活動(大崎市田尻観光協会主催)ですが、地元の小学校の親子、地域の皆さんなど沢山のボランティアに支えられています。
私たちがゴミ拾いをする事前に粗大ゴミを拾っていたそうですが、そのゴミの数にみんなが驚きの声!それは、タイヤ90本、テレビ15台。しかも蕪栗沼に通じる1本の道路でのことでした。
その1本の道路脇を今回は重点的に清掃したのです。

道路脇のゴミ拾い開始です。皆のゴミ袋は、あっという間にいっぱい、次の袋に古い空き缶、ガラス瓶、コンビニの袋、中には扇風機、掃除機と昨年とはちょっと違うゴミもありました。まるでゴミのタイムカプセルみたいです。

陽が傾き始めたころ、ゴミ拾いは終了、ゴミが集められみんなで分類、それでも山のようなゴミです。少しでもきれいになったかな?

清掃活動終了後、間もなく蕪栗沼にマガンたちが次から次と帰ってきました。この日のマガンの塒入りはおよそ8万~9万羽、黒いゴマ粒のようなシルエットの鳥の塊が何回も四方から蕪栗沼に降りてきます。
ゴミを拾った後の塒入りは、格別な思いを胸に暗くなるまでしばらく眺めていました。来年は「拾うゴミはありません!」なんてことになれば、いいのですが・・・・・。私たちのマナーに期待しま~す。
11月14日に行われた蕪栗沼周辺の清掃活動の様子をお伝えします。毎年行われている秋の清掃活動(大崎市田尻観光協会主催)ですが、地元の小学校の親子、地域の皆さんなど沢山のボランティアに支えられています。
私たちがゴミ拾いをする事前に粗大ゴミを拾っていたそうですが、そのゴミの数にみんなが驚きの声!それは、タイヤ90本、テレビ15台。しかも蕪栗沼に通じる1本の道路でのことでした。
その1本の道路脇を今回は重点的に清掃したのです。
道路脇のゴミ拾い開始です。皆のゴミ袋は、あっという間にいっぱい、次の袋に古い空き缶、ガラス瓶、コンビニの袋、中には扇風機、掃除機と昨年とはちょっと違うゴミもありました。まるでゴミのタイムカプセルみたいです。
陽が傾き始めたころ、ゴミ拾いは終了、ゴミが集められみんなで分類、それでも山のようなゴミです。少しでもきれいになったかな?
清掃活動終了後、間もなく蕪栗沼にマガンたちが次から次と帰ってきました。この日のマガンの塒入りはおよそ8万~9万羽、黒いゴマ粒のようなシルエットの鳥の塊が何回も四方から蕪栗沼に降りてきます。
ゴミを拾った後の塒入りは、格別な思いを胸に暗くなるまでしばらく眺めていました。来年は「拾うゴミはありません!」なんてことになれば、いいのですが・・・・・。私たちのマナーに期待しま~す。
2010年11月09日アクティブレンジャー写真展 in いわき市
仙台 鎌田 和子
紅葉が山から里にそして街にまで降りてきました。ジョウビタキ、ツグミの鳴き声は冬がすぐそこまで来ていることを私たちに知らせているようです。
さて今回は、アクティブレンジャー写真展をいわき市環境企画課様のご配慮で、「アリオスカフェ いわき芸術交流館 本館2階」で明日から開催することになりましたので、お知らせいたします。
開催日程は、11月10日(水)~12月9日(木)の一ヶ月間です。
アクティブレンジャーのおすすめスポット2010 11月10日~11月19日
いきもの達のいる風景2010 11月20日~11月29日
自然が大好きだから・・・ 11月30日~12月9日
時間は10:00~18:00で最終日は14:00までとなります。

これまでの写真展は、アクティブレンジャーが活動しているそれぞれの国立公園や鳥獣保護区に関わるビジターセンターや施設での開催でしたが、いわき市には国立公園も国指定鳥獣保護区もありませんので、今までであれば写真展など考えられませんでした。しかし、いわき市環境企画課様のお力で実現したものです。

いわき市の皆さん、周辺地域の皆さん折角のこの機会、お見逃しの無きようご覧いただき、東北地方の世界遺産、国立公園、国指定鳥獣保護区を身近に感じてほしいと思います。
アリオスカフェが入っている施設のHP
http://www.iwaki-alios.jp/
もう一つお知らせです。仙台自然保護官事務所では、11月28日、12月5日に観察会を開催いたします。
「冬の渡り鳥観察会~冬は二本立て!動物園と化女沼でみよう2010!~」
詳しくは、東北地方環境事務所HPのお知らせをご覧ください。
さて今回は、アクティブレンジャー写真展をいわき市環境企画課様のご配慮で、「アリオスカフェ いわき芸術交流館 本館2階」で明日から開催することになりましたので、お知らせいたします。
開催日程は、11月10日(水)~12月9日(木)の一ヶ月間です。
アクティブレンジャーのおすすめスポット2010 11月10日~11月19日
いきもの達のいる風景2010 11月20日~11月29日
自然が大好きだから・・・ 11月30日~12月9日
時間は10:00~18:00で最終日は14:00までとなります。
これまでの写真展は、アクティブレンジャーが活動しているそれぞれの国立公園や鳥獣保護区に関わるビジターセンターや施設での開催でしたが、いわき市には国立公園も国指定鳥獣保護区もありませんので、今までであれば写真展など考えられませんでした。しかし、いわき市環境企画課様のお力で実現したものです。
いわき市の皆さん、周辺地域の皆さん折角のこの機会、お見逃しの無きようご覧いただき、東北地方の世界遺産、国立公園、国指定鳥獣保護区を身近に感じてほしいと思います。
アリオスカフェが入っている施設のHP
http://www.iwaki-alios.jp/
もう一つお知らせです。仙台自然保護官事務所では、11月28日、12月5日に観察会を開催いたします。
「冬の渡り鳥観察会~冬は二本立て!動物園と化女沼でみよう2010!~」
詳しくは、東北地方環境事務所HPのお知らせをご覧ください。


あ~!あの日を思い出しました。どこにいても、だれもが恐怖と危険を体験し、生死を分けていたんだということを・・・
あまりにも大きな地震と大津波で、鳥獣保護区の被害など小さなことにも思えますが、鳥獣保護区の管理員さんたちが無事で何よりだったことは間違いありません。
伊豆沼・内沼鳥獣保護区内、内沼北側の道路には落石で通行不可となっていました。他にも道路には亀裂が数十か所あり、新田地区の前沼でも土手が崩れているところもありました。
蕪栗沼では、北側駐車場が写真のように大きく亀裂と沈下が見られ1m以上の差がありました。小山田川に架かる橋には、15㎝の段差と橋の継ぎ目が8㎝位離れ通行不可。
化女沼では、周回道路に大きな段差、亀裂が走り、一周できない状態になっていました。
どこもあの日を境に野鳥の数が激減しているようです。それが何時になったら元の様子になるのか見続けたい、それは自然治癒であり、私たちの生活もそのころには少しは以前の生活に近くなっていることを願っています。
残るはあと一つ、仙台海浜鳥獣保護区の変わりようを見てこなくてはなりません。その様子も後日お伝えしたいと思います。