ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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三陸復興国立公園

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2018年10月11日【種差フェス'18】と【森のめぐみ展】のお知らせ

三陸復興国立公園 八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

10/13(土)に種差海岸インフォメーションセンター主催による、

種差フェス'18が種差海岸で開催されます!

周辺店舗による限定メニューの種差マルシェ、

漁師鍋・さば巻寿司づくり、

BBQやサイクリングなど家族みんなで楽しめるプログラム満載です!

また10/13(土)・14(日)の2日間は、

八戸市中心街にある八戸市ポータルミュージアムはっち&マチニワで、

青森県産材フェア「森のめぐみ展」が開催されます!

八戸自然保護官事務所からは「みちのく潮風トレイル体験・展示」を出展します!

みちのく潮風トレイルで出会う景色や食べ物、人などについての展示、

スタンプを使ったトレイル路面イラスト作り体験などを予定しています!

また2019年春のトレイル全線開通に向けたお知らせ・展示も行いますので、

ぜひ見に来ていただけたらと思います!

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2018年09月05日出前授業に行ってきました~陸前高田市・広田小学校~

三陸復興国立公園 坂本麻由子

大船渡自然保護官事務所の坂本です。

陸前高田市広田小学校6年生の「地元地域を学ぶ」をテーマにした

総合学習の授業にお邪魔してきました。

三陸復興国立公園の一部である、彼らのふるさと広田半島の自然の素晴らしさを知ってもらうため、

環境省から"国立公園について"、

三陸ジオから"ジオパークについて" の話題提供をする出前授業を行いました。

そして、私はその授業の中で、三陸復興国立公園の素晴らしい自然に多くの人が触れてほしい

と始まった取り組みとして"みちのく潮風トレイル"という面白いものがあるよと紹介してきました。

☆みんなまっすぐ前を向いて聞いてくれました

☆トレイルマップを広げて自分たちの住んでいる場所を確認中

自分たちの住む場所の魅力をこれからの学習で学び、発見し、

地元の誇りをもって社会に、世界に飛び立ってほしいと思います。

教室での授業の後は、岩手県立大学島田准教授指導のもと、

昨年から継続して取り組んでいる「海浜植物の再生活動」の現場、

大野海岸の植生調査に同行させていただきました。

児童たちは花いっぱいの海岸にすることを目指しているようで、

実現すればトレイルの見どころにもなると期待されます。

その様子を少しですがご覧ください。

☆去年の秋に自分たちで海浜植物を植えた場所の状況をモニタリング

【ハマヒルガオ】       【ハマニガナ】         【ハマニンニク】

☆各種順調に育っている様子でした

 

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2018年08月16日山の日に階上岳環境保全トレッキングに参加しました!

三陸復興国立公園 八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

8/11の山の日に三陸復興国立公園である階上岳で、「階上岳環境保全トレッキング」が行われ、

八戸自然保護官事務所からも参加してきました!

このイベントは、階上岳でトレッキングを楽しみながら地域に愛される山としてPRしていきたいと活動している階上町のウォーキング愛好団体により、去年に引き続き開催されました!

当日は、8合目の大開平から山頂までトレッキングしながら、

ヤマツツジを覆うガガイモやツタウルシなどのつる切りをしました。

最初に作業内容や注意事項を確認し、友野自然保護官からは国立公園での規制などについて説明しました。

続いて、大開平から山頂まで約2時間かけて、作業しながらのトレッキングをしました!

曇りの天気だったため暑すぎず作業もしやすい気温でした!

山頂までの間にツリガネニンニンが咲いていました。

最後に、山頂の展望デッキ前で参加したみなさんと記念撮影しました!

毎年6月初め頃に咲くヤマツツジは階上岳の一番の見どころで、

階上町の大事な観光資源にもなっています。

こうして作業した事により、来年も綺麗に咲くかどうかがとても楽しみになりました!

<今年5月末の遊歩道に咲くヤマツツジ。>

このような地道な活動によって階上岳ファンがますます増え、

より多くの方に登っていただけるようになれたらと思います!

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2018年07月30日碁石海岸*夏の香

三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子

みなさん、こんにちは。

大船渡自然保護官事務所の坂本です。

 

夏休み、どうお過ごしですか?

今日は碁石海岸の夏の花風景をご紹介します。

*ツリガネニンジン*

ベル型の小さな花姿がとってもかわいいですよね。

*オミナエシ*(左・黄)と*オトコエシ*(右・白)

秋の七草、オミナエシですが、夏に咲いています。

仲良く女と男が並んで咲いていました。

*ナンバンギセル*

ススキなどの根に寄生する植物。パイプのような形からキセルという名が付いたそう。

陰にひっそりと咲いているので、草をかき分けて探します。

*キンミズヒキ*

全体的にはほっそりと地味な植物ですが、その姿から"金水引"...

その名づけセンスに心をグッと掴まれた植物です。一つ一つの星形の花がかわいいですね。

*スカシユリ*

三陸の夏を代表する花です。

が、主に岩場で上を向いて咲くため、なかなか近くで観察できないのです。

無機質な岩場に鮮やかなオレンジ色が映えます。

 

*ヤマユリ*

夏の碁石海岸の主役です。園内は甘い香りでいっぱいです。

右の写真のヤマユリ、花弁のかたちが・・・細く、まるでスカシユリのようです!!

珍しい形だったので発見した時にはドキドキしました。。。

まだまだご紹介したいところですが、今回はここまで。

 

最後に。

ヤマユリのやっと開いた花がポキポキ折られる現象が毎年起きます。

出くわしたんです、現行犯です!!

ご覧ください。

カモシカくん・・・

お口の周りにしっかり雄しべの赤い粉がついてます。

まぎれもなく、犯人はあなたですね。

碁石海岸のヤマユリが咲くの楽しみにしているのは、人間だけじゃないのですね。

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2018年07月23日山林火災その後 自然環境モニタリング*5月・6月・7月

三陸復興国立公園 坂本麻由子

皆さん、こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

 

しばらく報告できずにおりました、すみません。

楽しみにしているよとお声を頂いていた、「山林火災その後」。

月1回の調査は実施しておりましたので、5月~7月まで比較形式で報告したいと思います。

 

この調査では、条件別に5カ所の定点を設定しています。

 

【P1】火災の被害が少なかったエリア。クマに壊された看板のある丘の背後の林に火の手は回った。

  植物種は確実に増えて地上に現れているが、7月になっても大きく成長するものは見当た

  らない。小高い丘になっているので、日照条件は悪くはない場所なのだが。

【P2】火災の影響が激しかったとみられる杉林の中。日陰の地面。

  植物種が著しく増えた様子はなし。5月に出ていたヤマジノホトトギスに7月には花芽が

  ついていた。その他多く見られたのはフタリシズカ。他の火災被害を受けていない杉林の

  地面と比較してみるとよいかも。

【P3】火災の影響が激しかったとみられる杉林の中。日当たりのよい、開けた斜面。

  4月の時点で群生地になるであろうと見られていたマルバダケブキが、6月の時点で地上か

  ら消滅。おそらくシカの食害かと思われる。葉はおろか、茎もすべてなくなっていた。

  他の山林では、シカはマルバダケブキには見向きもせず、ほとんど食べないため、繁茂群生

  している状態。このエリアを訪れたシカたちは他の植物がないために食したのでは。

【P4】火の手が回った雑木林の開けた場所。

  植物は確実に増えている様子。目立って大きく育つ種は見られない。

【P5】延焼範囲の先端部。尾根をまたぐ箇所。

  半島先端側から半島根元を向いて撮影。

  5月にはナツトウダイとキツネノカミソリの葉が群生。6月にはナツトウダイの花期が終わ

  り枯れ、キツネノカミソリの葉も花の準備のため地上から消えていた。7月に残っていたの

  はフタリシズカの群生。

どこの定点に於いてもいえることですが、火災が起きていない、日照条件等が似ている

同時期の杉林、雑木林の地面を比較の意味で観察してみることも必要かなと感じました。

今は、季節や条件に応じて植物が芽吹いているようで、長い時間をかけて火災前の植生に近づいていくのかと思います。

 

 

最後に、植物から少し目線を外して、7月には生き物の姿が見られたのでご紹介します。

 

まずはヤマカガシ。

猛毒ヘビですが、見ている分にはとてもかわいい顔をしています。

夏に産卵をするはずなので、この子は生まれてそんなに時期が経っていないのだと思います。

首の黄色がしっかりと残っています。

 

そして種類はわかりませんが、セミの抜け殻が沢山ありました。

セミの幼虫は土の中で数年以上生活しているはずなので、去年の火災の時にも土の中にいたはずです。

火の影響は地中までは及ばなかったのですね。無事羽化できて良かったです。

調査の復路、羽化場所を探してウロウロしている幼虫に会いました。

午後だったので這い上がってくる時間にはちょっと遅い気がしますが、

火災にも負けず生き抜いてきた幼虫です。

無事羽化して羽ばたいて欲しいですね。

7月までの報告はここまで。

また次回をお楽しみに。

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2018年07月17日レンジャー写真展2018開催中@種差海岸インフォメーションセンター&ウミネコのヒナちゃんの成長@蕪島

三陸復興国立公園 八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

7月から8月末までの2ヶ月間、種差海岸インフォメーションセンターでレンジャー写真展2018を開催しています。

インフォメーションセンター目の前にある天然芝生地に訪れる観光の方や地元の方、

トレイルハイカーさんなど、多くの方に東北の自然、生き物の写真をみていただければと思います!

また、蕪島では6月頃生まれたウミネコのヒナがモコモコと成長しています!

<6/11撮影。生まれて2週間くらいのウミネコのヒナちゃんたち。>

<7/12撮影。すっかり大きくなり、飛びまくりのウミネコさんたち。>

休憩所のスタッフさんによると訪れる観光客の方から、

「ウミネコと一緒にいるあの黒い鳥なに?」と聞かれるそうです。

一緒にいるウミネコさんとすっかり同じくらいの大きさに成長しました!

8月には親鳥と共に蕪島を離れるそうです。

じゃわじゃわ飛んでいるウミネコさんを見ることが出来る、

三陸復興国立公園の北の玄関口・蕪島へぜひ来てみてください♪

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2018年07月02日国立公園で楽しむ☆みちのく潮風トレイルイベント

三陸復興国立公園 坂本麻由子

みなさん、こんにちは。

大船渡自然保護官事務所の坂本です。

ここ三陸はまだジメジメ梅雨と暑さに辛抱の時期ですが・・・

6月開催された、みちのく潮風トレイルイベントの様子をお伝えしたいと思います。

いずれも国立公園の自然を満喫するウォーキングになりました。

 

◎まずは6月2日陸前高田市・黒崎仙峡にて◎

黒崎仙峡は、果てしない年月による荒波が

陥没して切り立った崖と崖の間に狭い水路を造り

岩々を侵食してきた、自然の造形を楽しめる場所です。

その黒崎仙峡を目指し、広田半島のちょうど真ん中六ヶ浦漁港からスタート、

約5㎞の自然歩道を歩くコースです。

このコースは昔から、東北自然歩道として地域の方々に愛されていた道です。

みちのく潮風トレイルにふさわしい海と自然に存分に触れられるコースということで、

これからは国外・県外のハイカーも訪れて、楽しんでもらえると期待しています。

パークボランティアの自然解説付きでした。

海のすぐそばに遊歩道が整備されています。まさに潮風トレイル。

歩く道は林の中を縫っているので陽射しが柔らかで歩きやすいのです。

黒崎仙峡。断崖の上にコロンと置かれた岩、直径2メートルほどあるのですが

『天狗の投げ石』と呼ばれています。天狗がお手玉にして遊んでいたとか・・・

◎そして6月23日大船渡市・碁石海岸にて◎

碁石海岸にはリアス海岸特有の海岸風景・地形・地層など、たくさんの景勝地があり、

碁石海岸丸ごと国の名勝及び天然記念物に指定されています。

この日のイベントでは碁石埼灯台のある碁石岬から北上し、

大船渡の宝・穴通磯を目指す約4㎞のコースです。

とてもきれいに整備された遊歩道ですが、階段でのアップダウンもあり、
リアス海岸ならではの迫力を楽しめるコースになっています。

日本ロマンチスト協会で認定された『恋する灯台』

たくさんの入り江を通過します。海の色が深さによって変わります。

何度かお目見えしてます、『穴通磯』。何度見ても迫力があります。

楽しかった思い出の集合写真。また次のイベントでお会いしましょう!!

みちのく潮風トレイルが新しい国立公園の楽しみ方として浸透してきたと実感しています。

国立公園はなぜか敷居が高いと思われがちのようですが、そんなことはありません。

ここ三陸復興国立公園は、たくさんの方々に訪れてもらってこそ

存在の意味があると思っています。

皆さんのお越しを心よりお待ちしております。

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2018年06月27日種市小学校の海洋環境保全教室と漂着ごみ分類調査2018

三陸復興国立公園 八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

6月14・15日に八戸海上保安部主催の「海洋環境保全教室と漂着ごみ分類調査」が洋野町の種市小学校で行われました。

14日に4年生の教室で海洋環境保全教室を行い、

海上保安庁の方から家庭排水やごみがもたらす影響について学び、

海の環境を守る大切さを教えていただきました。

初めて知る事も多く、わたしもすごく勉強になりました!

八戸自然保護官事務所からは「みちのく潮風トレイル」についてお話し、

トレイルを歩く人たちがみる洋野町の景色や魅力を、

海岸線の環境を守るポイントと一緒にお伝えさせていただきました。

また、多くの生徒さんが「みちのく潮風トレイル」を知っていて、歩いたことがあるとの事でした!

きれいな海岸線が魅力の洋野町、海がきれいだからウニが美味しい洋野町、

そんな洋野町の魅力をトレイルを歩く人たちにたくさん伝えていってくれたらと思います!

15日は小学校からすぐ近くの海で海浜清掃を行いました。

海浜清掃は毎年大潮の時期に行ってます。

干潮でウニの増殖溝も見え、ちょうどウニ漁の真っ最中でした!

海浜清掃の後は拾ったごみの分類をし用途や種類に分けて記録しました。

ロシア語で書かれた漂着ごみもありました。

外国からの漂着ごみと思われるものもありましたが、

わたし達の日常生活に由来するごみも多くありました。

少しでもごみを減らし、青い海を未来に残していきたいですね!

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2018年05月30日仏沼の案内板のペンキ塗りをしました!

三陸復興国立公園 八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

先週、仏沼にある案内板のペンキ塗りをしました!

鳥獣保護区管理員さんによると13年ぶりの化粧直しだそうです。

天気もちょうど良く、ヒバリの鳴き声が聞こえる中みんなで塗り塗りしました。

とてもキレイになりました!

仏沼を訪れた方々が記念写真を撮られる時に思わず写真の中に案内板を入れたくなるといいなぁと思います!

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2018年05月15日階上岳展望デッキお披露目式が行われました&階上岳トレッキングイベントのお知らせ

三陸復興国立公園 八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

三陸復興国立公園・階上岳の山頂と8合目の大開平に展望デッキが完成し、

4/28(土)、大開平でお披露目式が行われました。

展望デッキには周囲の自然や眺望を解説した説明板も設置され、

間もなく見頃を迎えるヤマツツジの群落もデッキから楽しむことができます!

展望デッキが完成したことにより、

登山者やハイカーに風景や自然をより近くで楽しんでいただけること、

階上岳と周辺の自然について理解を深めることができること、

そして利用者の動線を制限することにより周囲の自然環境の保全にもなること、

このような効果が期待できます!

また、階上岳3合目しるし平のトイレがバイオトイレに改築され、

お披露目式に合わせてオープンしました。

バイオトイレは冬も使用できるので、冬でも登山できる階上岳では多くの方に利用されるのではと思います。

これからもたくさんの方に階上岳に登っていただき山の魅力を感じていただければと思います!

また、階上岳は今年で三陸復興国立公園指定5周年となり、

5/27(日)には階上岳トレッキングイベントが行われます!

http://www.town.hashikami.lg.jp/events/index.cfm/detail.1.8592.html

鳥谷部登山口から山頂まで往復する約10kmです!

みちのく潮風トレイル階上町区間の一部でもあるので、

この機会に登ってみませんか♪

ヤマツツジ、もうすぐ見頃です!!!!!

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