秋田
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2008年05月01日ヒバリ巣立ち直後
秋田 足利 直哉
ここ数日、秋田では20度を超える日が続いています。この時期の秋田ではちょっと違和感があるくらいの暑さで、Tシャツ姿で歩いている人も見かけるほどです。
その陽気に誘われたのでしょうか?大潟ではヒバリが次々と巣立っているようです!!以前からヒバリの鳴き声で賑やかだった保護区のヨシ原や隣接する県立大学の牧草地などでは一見して幼さの残るヒバリたちが元気いっぱいに鳴き声を上げ、より一層賑やかになっています。

砂利道を散歩するヒバリの幼鳥(?それとも巣立ち雛?)あしどりも何処か危なっかしく感じます。もしかして人間や車を初めて見るのでしょうか?ほとんど警戒しません・・・。『大丈夫か?』と真剣に心配してしまうほど!

でも大丈夫!!『ほらっ飛べるよ!』と言いながら・・と思っているのは、私の想像ですが、元気に鳴き声を上げながら私の頭上をホバリングして見せてくれました。

タンポポをバックにおすまししてくれたので写真を一枚!!私の歩く前方で幼鳥が何羽か集まって、さながら幼稚園のような光景が見られます。こんな時は自然に顔がほころんでしまうんですよね~(^^)
直ぐ近くからは彼らを呼ぶ親鳥の声でしょうか?しきりに鳴き声を上げているヒバリを見ることが出来ます。まだ危なっかしい我が子を心配そうに見つめている『親の目』を感じながらの巡視でした。親鳥にとってはもうしばらく気の抜けない日々が続くことでしょう。それにしても可愛かった~。
その陽気に誘われたのでしょうか?大潟ではヒバリが次々と巣立っているようです!!以前からヒバリの鳴き声で賑やかだった保護区のヨシ原や隣接する県立大学の牧草地などでは一見して幼さの残るヒバリたちが元気いっぱいに鳴き声を上げ、より一層賑やかになっています。

砂利道を散歩するヒバリの幼鳥(?それとも巣立ち雛?)あしどりも何処か危なっかしく感じます。もしかして人間や車を初めて見るのでしょうか?ほとんど警戒しません・・・。『大丈夫か?』と真剣に心配してしまうほど!

でも大丈夫!!『ほらっ飛べるよ!』と言いながら・・と思っているのは、私の想像ですが、元気に鳴き声を上げながら私の頭上をホバリングして見せてくれました。

タンポポをバックにおすまししてくれたので写真を一枚!!私の歩く前方で幼鳥が何羽か集まって、さながら幼稚園のような光景が見られます。こんな時は自然に顔がほころんでしまうんですよね~(^^)
直ぐ近くからは彼らを呼ぶ親鳥の声でしょうか?しきりに鳴き声を上げているヒバリを見ることが出来ます。まだ危なっかしい我が子を心配そうに見つめている『親の目』を感じながらの巡視でした。親鳥にとってはもうしばらく気の抜けない日々が続くことでしょう。それにしても可愛かった~。
2008年04月30日カルガモ
秋田 足利 直哉
今、大潟村の水辺で一番目立っているのはカルガモです。観察する度に「ここにも・・此処にも・・」といった感じです。

南の池の畔で”ひなたぼっこ”していたカルガモ

夕暮れ時、水路沿いの【ヒメオドリコソウ】のお花畑で佇むカルガモ

代掻き後の水田で気持ちよさそうに泳ぐカルガモ
大潟で今、見られる他のカモは?と言えば【コガモ】もカルガモほどではないにしろ、色々な場所で観察できます。他には4月に入ってから【ヒドリガモ】の小さな群れがいますね。今日は管理棟から見える池に【ミコアイサ】の雌が1羽いました。そう言えば先週は【ハシビロガモ】の姿もありました。大潟よりも南で冬を過ごした個体が北帰行の途中に立ち寄っているのでしょうか?
そんな旅行者達に出会う楽しみもありますが、カルガモの愛嬌ある表情にいつも出会えるのもまた楽しみです。私にとっては『いつもそこにいる可愛い奴』って感じの存在がカルガモです!!私の観察日記には毎回名前が挙がっていますから・・・

南の池の畔で”ひなたぼっこ”していたカルガモ

夕暮れ時、水路沿いの【ヒメオドリコソウ】のお花畑で佇むカルガモ

代掻き後の水田で気持ちよさそうに泳ぐカルガモ
大潟で今、見られる他のカモは?と言えば【コガモ】もカルガモほどではないにしろ、色々な場所で観察できます。他には4月に入ってから【ヒドリガモ】の小さな群れがいますね。今日は管理棟から見える池に【ミコアイサ】の雌が1羽いました。そう言えば先週は【ハシビロガモ】の姿もありました。大潟よりも南で冬を過ごした個体が北帰行の途中に立ち寄っているのでしょうか?
そんな旅行者達に出会う楽しみもありますが、カルガモの愛嬌ある表情にいつも出会えるのもまた楽しみです。私にとっては『いつもそこにいる可愛い奴』って感じの存在がカルガモです!!私の観察日記には毎回名前が挙がっていますから・・・
2008年04月25日歳時記2題
秋田 足利 直哉
今朝方はどんよりした曇り空が広がっていた秋田市内も日が差してスッキリした空模様になってきました。明日からGWに入り色々計画されている方も多いかと思いますが秋田県内では概ね好天が期待できそうです(全部晴れとはいきませんが・・)。
今日25日は大潟村内の農業用水路に水が流される日だそうです。(予定が変わっていたらスミマセン・・)「えっ?なにそれ?環境省に何が関係あるんだ?」と思われるかも知れませんが、これが野鳥の生息範囲拡大に大きな影響を与えるのです。例えば・・・
①水路に水が流されるとその水に沿ってカワセミが生息範囲を広げます。
②水路に水が流れると農作業の「しろかき」が始まり、水の張った水田にシギ類が現れる。
③同じようにサギ類も水田に現れます。
④さらにはユリカモメが「しろかき」後の水田に数百羽単位でやってきます。
この④にあげた数百羽のユリカモメが水田に現れるのが毎年恒例の光景なのだそうです。今年はと言いますと承水路から続く船越水路にユリカモメの群れが観察されています。彼らがやってくるのか?それともまた別の群れが来るのか?解りませんがきっと今年も水路を通ってユリカモメの群れが大潟にやってくることでしょう。

船越にいた【ユリカモメ】です。沿岸各地ではお馴染みの小型のカモメです。ついこの間までは冬羽からの移行期で頭がゴマ塩状態でしたが今は殆どの個体が夏羽になっています。

これも船越にいた個体ですが、一部の偵察部隊なのでしょうか?少数のユリカモメが承水路に沿って飛ぶ姿が見られます。「まだ水は張らないのかな?」と期待して偵察しているのかと想像しています。
話題は変わって・・今週の月曜日と火曜日は研修会に出かけていました。その移動中に出会った毎年恒例の光景を紹介します。
研修会の会場は田沢湖高原。秋田駒ヶ岳や乳頭山の山裾にある高原です。秋田市内からその場所へ向かうには国道46号線を利用します。現在の秋田県内の国道46号線沿線は『花街道』となっています。そのどれもが魅力的なのですがこの日一番綺麗だと感じた景色が・・・

仙北市刺巻地区の国道46号線から見える秋田駒ヶ岳です。周囲の花びらや新緑の淡い色合いの向こうに青い空と残雪を抱いた秋田駒ヶ岳。この時期絶対見ておきたい景色の一つです。

駒ヶ岳の名前の元にもなった駒の雪形が見えていました。緑の線を書き入れてみました。この雪形をみて農家の方々は「そろそろ・・・」と活動を始めるそうです。
地元には、秋田駒ヶ岳の馬の口が岩手県側、お尻が秋田県側を向いていることから・・・『駒ヶ岳の馬が岩手の草をどんどん食べるもんだから岩手の土はやせてしまって稲作は難しく、お尻が向いてる秋田側は馬の糞がいっぱい落ちて土が肥えているから美味い米がとれる』なんて伝承があります。
野鳥の活動や景色を見て「あぁ~○○な時期だな~」と感じる事柄は各地で色々ありますよね?季節を感じさせる光景・情景がいつまでも見ることが出来る環境を守っていくことが大切ですね!
今日25日は大潟村内の農業用水路に水が流される日だそうです。(予定が変わっていたらスミマセン・・)「えっ?なにそれ?環境省に何が関係あるんだ?」と思われるかも知れませんが、これが野鳥の生息範囲拡大に大きな影響を与えるのです。例えば・・・
①水路に水が流されるとその水に沿ってカワセミが生息範囲を広げます。
②水路に水が流れると農作業の「しろかき」が始まり、水の張った水田にシギ類が現れる。
③同じようにサギ類も水田に現れます。
④さらにはユリカモメが「しろかき」後の水田に数百羽単位でやってきます。
この④にあげた数百羽のユリカモメが水田に現れるのが毎年恒例の光景なのだそうです。今年はと言いますと承水路から続く船越水路にユリカモメの群れが観察されています。彼らがやってくるのか?それともまた別の群れが来るのか?解りませんがきっと今年も水路を通ってユリカモメの群れが大潟にやってくることでしょう。

船越にいた【ユリカモメ】です。沿岸各地ではお馴染みの小型のカモメです。ついこの間までは冬羽からの移行期で頭がゴマ塩状態でしたが今は殆どの個体が夏羽になっています。

これも船越にいた個体ですが、一部の偵察部隊なのでしょうか?少数のユリカモメが承水路に沿って飛ぶ姿が見られます。「まだ水は張らないのかな?」と期待して偵察しているのかと想像しています。
話題は変わって・・今週の月曜日と火曜日は研修会に出かけていました。その移動中に出会った毎年恒例の光景を紹介します。
研修会の会場は田沢湖高原。秋田駒ヶ岳や乳頭山の山裾にある高原です。秋田市内からその場所へ向かうには国道46号線を利用します。現在の秋田県内の国道46号線沿線は『花街道』となっています。そのどれもが魅力的なのですがこの日一番綺麗だと感じた景色が・・・

仙北市刺巻地区の国道46号線から見える秋田駒ヶ岳です。周囲の花びらや新緑の淡い色合いの向こうに青い空と残雪を抱いた秋田駒ヶ岳。この時期絶対見ておきたい景色の一つです。

駒ヶ岳の名前の元にもなった駒の雪形が見えていました。緑の線を書き入れてみました。この雪形をみて農家の方々は「そろそろ・・・」と活動を始めるそうです。
地元には、秋田駒ヶ岳の馬の口が岩手県側、お尻が秋田県側を向いていることから・・・『駒ヶ岳の馬が岩手の草をどんどん食べるもんだから岩手の土はやせてしまって稲作は難しく、お尻が向いてる秋田側は馬の糞がいっぱい落ちて土が肥えているから美味い米がとれる』なんて伝承があります。
野鳥の活動や景色を見て「あぁ~○○な時期だな~」と感じる事柄は各地で色々ありますよね?季節を感じさせる光景・情景がいつまでも見ることが出来る環境を守っていくことが大切ですね!
2008年04月24日マダ大潟ニ居マス
秋田 足利 直哉
今日の秋田市内は雨が降っています。この雨は秋田市内で散り始めた桜に拍車を掛けることになりそうです・・。私自身も先週末から続いた慌ただしさが一段落し、事務所で業務整理しています。
昨日は大潟に行ってきました。渡り途中のシギやチドリ、大潟で繁殖する小鳥たちと日々増え続ける鳥たちが居る一方で、冬にやって来る鳥(冬鳥)たちが未だ大潟で見られます。

【オオハクチョウ】1週間ほど前から西部承水路周辺で観察されています。管理員さんと情報交換した後も気になって見に行ったら未だ1羽で残っていました。因みに帰り途中に船越水路(大潟村をぐるっと囲む水路が日本海に注ぐ河口付近のこと)に寄ったら5羽の【オオハクチョウ】が居ました。どの個体も怪我をしているようには見えないのでそれほど心配はしていませんが、観察中に通りかかった地元のおじさんが「これがだ今頃こごさいで大丈夫なんだが?」と聞いてきました。更に「これがら子供産んで育でるんだべ?」とも・・もっともな心配です。
また猛禽類がよく観察される県立大学農場~東区に、綺麗なV字のシルエットで優雅に旋回している鳥が居ました。「チュウヒだ!」と思って見ていたら尾羽の付け根部分の白い羽が飛び込んできました。

【ハイイロチュウヒ♀】は断続的にではありますが雪が消えてからも観察されていました。その時によって居たり居なかったり・・・気まぐれ(?)な彼女ですが、(それとも色んな個体が通過途中に見られているのでしょうか?)昨日は牧草地の上空を飛んで、しばらくして管理棟方向へ飛んでいきました。管理員さんも「今年はハイイロチュウヒが未だ見られるもんな~いつもの年よりずっと遅くまでいるな・・」と首をかしげていました。

管理棟前の駐車場には【ツグミ】がいました。私の車が到着しても逃げずに餌を採っていました。この後は「パクッ」と咥えた虫を一呑みでした。彼らにはもう少しの間、会えるはずですがそのうちシベリアへ渡って行きます。
幸いどの個体も元気そうなので、会える期間はあと僅かでしょう!そう思うと寂しいような気持ちもしますが、このまま大潟に残られても逆に心配になりますからね~?
昨日は大潟に行ってきました。渡り途中のシギやチドリ、大潟で繁殖する小鳥たちと日々増え続ける鳥たちが居る一方で、冬にやって来る鳥(冬鳥)たちが未だ大潟で見られます。

【オオハクチョウ】1週間ほど前から西部承水路周辺で観察されています。管理員さんと情報交換した後も気になって見に行ったら未だ1羽で残っていました。因みに帰り途中に船越水路(大潟村をぐるっと囲む水路が日本海に注ぐ河口付近のこと)に寄ったら5羽の【オオハクチョウ】が居ました。どの個体も怪我をしているようには見えないのでそれほど心配はしていませんが、観察中に通りかかった地元のおじさんが「これがだ今頃こごさいで大丈夫なんだが?」と聞いてきました。更に「これがら子供産んで育でるんだべ?」とも・・もっともな心配です。
また猛禽類がよく観察される県立大学農場~東区に、綺麗なV字のシルエットで優雅に旋回している鳥が居ました。「チュウヒだ!」と思って見ていたら尾羽の付け根部分の白い羽が飛び込んできました。

【ハイイロチュウヒ♀】は断続的にではありますが雪が消えてからも観察されていました。その時によって居たり居なかったり・・・気まぐれ(?)な彼女ですが、(それとも色んな個体が通過途中に見られているのでしょうか?)昨日は牧草地の上空を飛んで、しばらくして管理棟方向へ飛んでいきました。管理員さんも「今年はハイイロチュウヒが未だ見られるもんな~いつもの年よりずっと遅くまでいるな・・」と首をかしげていました。

管理棟前の駐車場には【ツグミ】がいました。私の車が到着しても逃げずに餌を採っていました。この後は「パクッ」と咥えた虫を一呑みでした。彼らにはもう少しの間、会えるはずですがそのうちシベリアへ渡って行きます。
幸いどの個体も元気そうなので、会える期間はあと僅かでしょう!そう思うと寂しいような気持ちもしますが、このまま大潟に残られても逆に心配になりますからね~?
2008年04月18日太平湖周辺は小鳥が賑やか♪
秋田 足利 直哉
昨日は森吉山麓の南西側に位置する旧阿仁側の近況を取り上げましたが、今日は北東側、つまり正反対に位置する太平湖周辺の近況をお知らせします。
昨年9月の豪雨災害から立ち直るべく道路の復旧工事が進められています県道森吉比内線を通って森吉山麓高原の入口へくると、大分雪解けが進み、アスファルトが広範囲で見えてきましたが未だ車で森吉山麓高原へ行くことは出来ません。入口から1kmも行かずに雪が行く手を遮ります。(4月後半には除雪作業をするそうですが・・)
日が差す方向で雪解け具合は大分違っていて太平湖へ向かう道路は大半がアスファルトが見えていて間もなく通行可能になりそうです。道路の最高所まであと少しの所まで雪が消えていました。(でも車両は通行止めになっています。ゲートを移動して無理矢理侵入するのはおやめ下さい。)
そのよく日が当たっている南東向きの斜面にある道路を歩いていると足下には【カタクリ】【キクザキイチゲ】等の春の花が咲き始めていて、木々の上では野鳥の声が撮っても賑やかです!

【アトリ】と【ホオジロ】

【ノビタキ】

【コガラ】

【ヒガラ】

【センダイムシクイ】
こんな時期に、この場所を歩く人間も殆ど見ないからでしょうか?一応彼らに警戒はされますが、それほど過敏でもないのでじっくり観察できます。
この他にも【オオアカゲラ】【アカゲラ】【コゲラ】【ヒヨドリ】【ゴジュウカラ】などが居て賑やかで賑やかでなんだか別世界にいるようでした!
この時期は旅鳥が一時的に立ち寄るなどして、普段は見られない鳥が観察できるのだそうです。言ってみれば大チャンスですよね?
皆さんのフィールドにもそんな旅の途中の鳥たちがいたり、毎年来る鳥たちが今年も変わらず訪れていたり、ずっと居た鳥たちが活動範囲を広げたりと賑やかになっているはずですよ!このチャンスを逃さないようにじっくり観察ししたら楽しいですよ!!
PS:野鳥の同定には仙台三宅AR・十和田村田ARに協力して貰いました。いつもありがとうございます。
昨年9月の豪雨災害から立ち直るべく道路の復旧工事が進められています県道森吉比内線を通って森吉山麓高原の入口へくると、大分雪解けが進み、アスファルトが広範囲で見えてきましたが未だ車で森吉山麓高原へ行くことは出来ません。入口から1kmも行かずに雪が行く手を遮ります。(4月後半には除雪作業をするそうですが・・)
日が差す方向で雪解け具合は大分違っていて太平湖へ向かう道路は大半がアスファルトが見えていて間もなく通行可能になりそうです。道路の最高所まであと少しの所まで雪が消えていました。(でも車両は通行止めになっています。ゲートを移動して無理矢理侵入するのはおやめ下さい。)
そのよく日が当たっている南東向きの斜面にある道路を歩いていると足下には【カタクリ】【キクザキイチゲ】等の春の花が咲き始めていて、木々の上では野鳥の声が撮っても賑やかです!

【アトリ】と【ホオジロ】

【ノビタキ】

【コガラ】

【ヒガラ】

【センダイムシクイ】
こんな時期に、この場所を歩く人間も殆ど見ないからでしょうか?一応彼らに警戒はされますが、それほど過敏でもないのでじっくり観察できます。
この他にも【オオアカゲラ】【アカゲラ】【コゲラ】【ヒヨドリ】【ゴジュウカラ】などが居て賑やかで賑やかでなんだか別世界にいるようでした!
この時期は旅鳥が一時的に立ち寄るなどして、普段は見られない鳥が観察できるのだそうです。言ってみれば大チャンスですよね?
皆さんのフィールドにもそんな旅の途中の鳥たちがいたり、毎年来る鳥たちが今年も変わらず訪れていたり、ずっと居た鳥たちが活動範囲を広げたりと賑やかになっているはずですよ!このチャンスを逃さないようにじっくり観察ししたら楽しいですよ!!
PS:野鳥の同定には仙台三宅AR・十和田村田ARに協力して貰いました。いつもありがとうございます。
2008年04月17日マタギの里にも春
秋田 足利 直哉
昨日の秋田は快晴。でも何となく辺りがぼんやりしたような感じ・・。春霞ってこんな感じなのかな?なんて思いながら森吉山麓を巡視していました。
森吉山麓は雪国秋田でも有数の豪雪地帯。その中でも旧阿仁町(現在は北秋田市阿仁)の打当(うっとう)地区は特に雪の多いところです。裏を返せば春の訪れが遅く、春の到来を一際喜びを持って迎えられる地域です。
余談ですが・・打当地区は第131回直木賞受賞作品である熊谷達也著『邂逅(かいこう)の森』の主人公であるマタギ松橋富治の生まれ故郷です。この地にある温泉は「マタギの湯」、道の駅も「マタギの里」、更には「マタギ資料館」もある”マタギ”の息づかいが今も感じられる地域です。
しかし、その打当地区も昨年9月の豪雨災害で被害を受けました。道路が流されたり、土砂が家屋の直ぐそばまで迫るなどして、現在もなおその爪痕を見ることが出来ます。
でもその地域にも他よりもちょっとだけ遅れて春がやってきました。道ばたには【マンサク】【カタクリ】【キクザキイチゲ】【オオイヌノフグリ】【ミズバショウ】が咲いていました。


「雪の白」と違って「花の白」には命の息づかいが感じられます。マタギ達も花を見て春を感じていたことでしょう!勿論、野鳥や昆虫たちの息づかいもそこかしこに充満していますよ!

【ホオジロ】打当地区ではホオジロの他【キセキレイ】【ハクセキレイ】【ノビタキ】の姿が見られました。

昆虫も沢山見られます。特に蝶々がいっぱい飛んでいました。これは【タテハチョウの仲間】だと思います・・(多分) 他にも3~4種類の蝶々を見ましたが写真を撮るのは難しいですね・・
これからはもっともっと多くの”命の息づかい”に触れられる時期になっていきます。特に打当地区の先『奥阿仁』と呼ばれる地域ではより一層強く”命の息づかい”を感じられる場所だと思っています。是非皆さんもその息づかいを感じてみて下さい。
森吉山麓は雪国秋田でも有数の豪雪地帯。その中でも旧阿仁町(現在は北秋田市阿仁)の打当(うっとう)地区は特に雪の多いところです。裏を返せば春の訪れが遅く、春の到来を一際喜びを持って迎えられる地域です。
余談ですが・・打当地区は第131回直木賞受賞作品である熊谷達也著『邂逅(かいこう)の森』の主人公であるマタギ松橋富治の生まれ故郷です。この地にある温泉は「マタギの湯」、道の駅も「マタギの里」、更には「マタギ資料館」もある”マタギ”の息づかいが今も感じられる地域です。
しかし、その打当地区も昨年9月の豪雨災害で被害を受けました。道路が流されたり、土砂が家屋の直ぐそばまで迫るなどして、現在もなおその爪痕を見ることが出来ます。
でもその地域にも他よりもちょっとだけ遅れて春がやってきました。道ばたには【マンサク】【カタクリ】【キクザキイチゲ】【オオイヌノフグリ】【ミズバショウ】が咲いていました。


「雪の白」と違って「花の白」には命の息づかいが感じられます。マタギ達も花を見て春を感じていたことでしょう!勿論、野鳥や昆虫たちの息づかいもそこかしこに充満していますよ!

【ホオジロ】打当地区ではホオジロの他【キセキレイ】【ハクセキレイ】【ノビタキ】の姿が見られました。

昆虫も沢山見られます。特に蝶々がいっぱい飛んでいました。これは【タテハチョウの仲間】だと思います・・(多分) 他にも3~4種類の蝶々を見ましたが写真を撮るのは難しいですね・・
これからはもっともっと多くの”命の息づかい”に触れられる時期になっていきます。特に打当地区の先『奥阿仁』と呼ばれる地域ではより一層強く”命の息づかい”を感じられる場所だと思っています。是非皆さんもその息づかいを感じてみて下さい。
2008年04月16日キジの選択=「歩いて渡る」
秋田 足利 直哉
昨日の出来事です。大潟草原鳥獣保護区の巡視をしていた私は、東区と呼んでいる南の池などがある区域を巡視しようと車を走らせていました。
私の乗る車は秋田県立大学の実習農地や牧草地を左に見ながら南の池方面に向かっていました。保護区に差し掛かって、ヒバリやウグイスの声に心和みながら進んでいくと前方に1羽のキジ♂が見えました。後ろ向きだったキジは私の存在に気付いていません。車を止めてそのキジを観察していた私に数分経った後に気付いたキジは当然、逃げようとしたようです。

【キジ】は私に気付き逃げようとしますが場所が悪かった・・?
彼が居た場所は農業用の水路の縁。その場所は10cm足らずの幅しかありません・・・バタバタバタと飛んでいくだろうと思ったのですが・・・
逃げ出す場所は?私から見て左側には広大な農地が広がって身を隠せそうにありませんから、水路を越えた右側の藪の中へ逃げるのが最も無難な選択かと思います。

【キジ】はその水路に掛けられている桟の上を歩いて渡り出しました。桟の幅は8cm!
てっきり飛び去るものと思いましたが・・・まさか歩いて渡るとは・・・しかしそこは幅8cm。キジにとっても不安と感じるようで、まさに『抜き足・差し足・忍び足』で急いではいるのでしょうが、時折下を見ながら慎重に慎重に渡っていきました。
そんな場面に出くわし、その一部始終をよりによって私に見られていたキジには気の毒と思えてなりませんが、笑いが出るほど面白い観察でした。水路を渡り終えたキジはその後、ダッシュで藪の中に消えていきました。
その一部始終を見終えての私の感想=『飛べば良いんじゃない?』

【キジ】の雄は本当に凛々しく見えていたのですが、意外な一面を垣間見て、これからは微笑ましく見えるかも知れません。
私の乗る車は秋田県立大学の実習農地や牧草地を左に見ながら南の池方面に向かっていました。保護区に差し掛かって、ヒバリやウグイスの声に心和みながら進んでいくと前方に1羽のキジ♂が見えました。後ろ向きだったキジは私の存在に気付いていません。車を止めてそのキジを観察していた私に数分経った後に気付いたキジは当然、逃げようとしたようです。

【キジ】は私に気付き逃げようとしますが場所が悪かった・・?
彼が居た場所は農業用の水路の縁。その場所は10cm足らずの幅しかありません・・・バタバタバタと飛んでいくだろうと思ったのですが・・・
逃げ出す場所は?私から見て左側には広大な農地が広がって身を隠せそうにありませんから、水路を越えた右側の藪の中へ逃げるのが最も無難な選択かと思います。

【キジ】はその水路に掛けられている桟の上を歩いて渡り出しました。桟の幅は8cm!
てっきり飛び去るものと思いましたが・・・まさか歩いて渡るとは・・・しかしそこは幅8cm。キジにとっても不安と感じるようで、まさに『抜き足・差し足・忍び足』で急いではいるのでしょうが、時折下を見ながら慎重に慎重に渡っていきました。
そんな場面に出くわし、その一部始終をよりによって私に見られていたキジには気の毒と思えてなりませんが、笑いが出るほど面白い観察でした。水路を渡り終えたキジはその後、ダッシュで藪の中に消えていきました。
その一部始終を見終えての私の感想=『飛べば良いんじゃない?』

【キジ】の雄は本当に凛々しく見えていたのですが、意外な一面を垣間見て、これからは微笑ましく見えるかも知れません。
2008年04月15日桜前線大潟到着
秋田 足利 直哉
秋田市街地から車でおよそ1時間のところにある大潟村にも桜前線が伸びてきました。まだ”1分咲き”程度かと思いますがそれだけに桜の咲いているところが華やいで見えます。
今日は出かけるときには曇り空でしたから「写真撮影にはちょうど良いかな?」と思いながら大潟へ向かいました。南の池に着いて桜並木を見ると、上記のように桜がチラホラと咲いています。なので・・「この咲いている桜でちょっと待ってみようかな?」と思いしばし眺めていました。
この桜にやってきた鳥はスズメ・ムクドリ・カワラヒワとこの時期に見られる3大勢力(?)がちょっと枝に留まっては直ぐに飛び去っていきます。すると今度は・・・

【ヒヨドリ】がやってきました。この桜の木に留まる前にどこからか【ヒヨドリ】の鳴き声がして、『もしかして?』と思っていたら私の目の前を通過して桜の枝へ!
やってきた【ヒヨドリ】はこの個体だけでしたが、此処だけ咲いていた桜の花一つ一つを回っていました。まさに独り占め!!

嘴は勿論、その周りにも真っ黄色になっています。夢中になるほど桜が大好きなんでしょうね?私の方が先にこの場所を去りました。
これからどんどん花が開いてくると、きっとこの周辺も鳥たちで賑わうことでしょう。今日行ってきたばかりなのにもう次に行く日が待ち遠しくなっています。
今日は出かけるときには曇り空でしたから「写真撮影にはちょうど良いかな?」と思いながら大潟へ向かいました。南の池に着いて桜並木を見ると、上記のように桜がチラホラと咲いています。なので・・「この咲いている桜でちょっと待ってみようかな?」と思いしばし眺めていました。
この桜にやってきた鳥はスズメ・ムクドリ・カワラヒワとこの時期に見られる3大勢力(?)がちょっと枝に留まっては直ぐに飛び去っていきます。すると今度は・・・

【ヒヨドリ】がやってきました。この桜の木に留まる前にどこからか【ヒヨドリ】の鳴き声がして、『もしかして?』と思っていたら私の目の前を通過して桜の枝へ!
やってきた【ヒヨドリ】はこの個体だけでしたが、此処だけ咲いていた桜の花一つ一つを回っていました。まさに独り占め!!

嘴は勿論、その周りにも真っ黄色になっています。夢中になるほど桜が大好きなんでしょうね?私の方が先にこの場所を去りました。
これからどんどん花が開いてくると、きっとこの周辺も鳥たちで賑わうことでしょう。今日行ってきたばかりなのにもう次に行く日が待ち遠しくなっています。
2008年04月14日キジの尾羽
秋田 足利 直哉
週末の秋田は土曜日が雨、日曜日がうって変わって快晴。昨日の日曜日は秋田県沿岸南部の桜の名所はかなり混雑したようです。この時期はどうしても桜が話題の中心ですが、他の花も綺麗に咲いてきました。他の地域のアクティブレンジャー日記もそんな話題が紹介されていますね~!そんな中でも私の記事は鳥のネタですが・・・笑
さて、4月4日のこの日記で「コチョウゲンボウの大雨覆」と云う羽の顕微鏡写真を紹介しましたが、今日は先週見つけた『キジ♂の尾羽』を取り上げました。

【キジ♂】の尾羽。それもほぼ中央部分の羽だと思います。羽軸を含めた全長が38,5cm。羽の部分だけで35cmです。
この羽は見た目にも想像できるかも知れませんが、羽軸に沿ったシルバーと黒の模様がある部分とその外側の赤茶色の羽の部分とでは感触が大きく異なります。
外側の部分はよくある「鳥の羽」と大差のない柔らかで繊細な感じですが、中央部はしっかりとした張りがあって羽と云うよりは繊維の感触に近いです。

尾羽の中央部の顕微鏡写真です。模様の解りやすい場所を選んでみました。写真には写り切りませんが、実際顕微鏡で見ると白く光沢を放つ部分が骨組みとなり、それ以外の部分に繊細な羽がくっついた立体的な構造をしています。繊維の感触に近いと感じましたが、実際は想像に反して立体的でした。

外側の赤茶色の部分の顕微鏡写真です。これもまた写真では上手く伝わりませんが、金属のそれと見間違うような光沢があり見惚れてしまうほどです。
前回のコチョウゲンボウの羽の時にも見られた羽軸から細かな糸状の羽が出ていて、その1本1本から更に細かな糸状の羽が出ている。そんな構造は今回の羽も基本的に同じようです。(もっと倍率の上げられる顕微鏡ではどうなって見えるのでしょうかね?)
鳥の羽は「風にそよぐヒラヒラとしたもの」という私の持っていたイメージは顕微鏡の世界では改めなくてはならないようです。
さて、4月4日のこの日記で「コチョウゲンボウの大雨覆」と云う羽の顕微鏡写真を紹介しましたが、今日は先週見つけた『キジ♂の尾羽』を取り上げました。

【キジ♂】の尾羽。それもほぼ中央部分の羽だと思います。羽軸を含めた全長が38,5cm。羽の部分だけで35cmです。
この羽は見た目にも想像できるかも知れませんが、羽軸に沿ったシルバーと黒の模様がある部分とその外側の赤茶色の羽の部分とでは感触が大きく異なります。
外側の部分はよくある「鳥の羽」と大差のない柔らかで繊細な感じですが、中央部はしっかりとした張りがあって羽と云うよりは繊維の感触に近いです。

尾羽の中央部の顕微鏡写真です。模様の解りやすい場所を選んでみました。写真には写り切りませんが、実際顕微鏡で見ると白く光沢を放つ部分が骨組みとなり、それ以外の部分に繊細な羽がくっついた立体的な構造をしています。繊維の感触に近いと感じましたが、実際は想像に反して立体的でした。

外側の赤茶色の部分の顕微鏡写真です。これもまた写真では上手く伝わりませんが、金属のそれと見間違うような光沢があり見惚れてしまうほどです。
前回のコチョウゲンボウの羽の時にも見られた羽軸から細かな糸状の羽が出ていて、その1本1本から更に細かな糸状の羽が出ている。そんな構造は今回の羽も基本的に同じようです。(もっと倍率の上げられる顕微鏡ではどうなって見えるのでしょうかね?)
鳥の羽は「風にそよぐヒラヒラとしたもの」という私の持っていたイメージは顕微鏡の世界では改めなくてはならないようです。


それに関連して渡り鳥の主要な飛来地・中継地である大潟でも巡視・確認をしていますが今日午前の段階までに異常は見られません。ご安心下さい。
さて話は変わって昨日の巡視中の話なのですが・・カモなどの渡り鳥が見られていた西部承水路沿いを歩いていると水路からバシャバシャと水を叩く音が聞こえてきます。どうもカモが驚いて飛び立つときに発する水面を叩く音とは感じが違います。なんだろう?と思ってその方向を見ると何か大きな物体が右往左往しているのが見えました。更に双眼鏡で見てみると・・・
その魚の正体はタイトルにもありますから、もうお分かりのように鯉・【マゴイ】です。承水路の浅瀬に大きな魚がうごめいていました。しかも何匹もいるようです。それにしてもデカイ!!このように浅瀬で鯉がバシャバシャと大きな音を立てている光景は数カ所で見られました。『承水路には随分大きな鯉がいっぱいなんだな・・』『こんな近くに何匹もいるなら網でも取れるんじゃないか?』なんて事も思いながら巡視を続けていました。
一通り巡視を終えて事務所に帰ろうと車を走らせていると水路沿いに2人のおじさんがいて私の車に向かって手を振っています。どうかしたのかと思って車を止めると、おじさんは『鯉もっていがねが?』と言うではありませんか・・『鯉ですか?』と聞くと2人のおじさんが重そうに網を持ち上げて『ほれっ』と2匹の鯉を見せてくれたのです。『この網で捕まえてきたんですか?』と聞くと『んだ!しかも1回で2匹捕まえだんだや』と言います。『えっ1回で?』と聞き返すと『んだよ!』と得意満面!!『凄いですね!!』と言うと『なぁに、簡単だ!この時期は鯉の産卵の時期だがら2匹並んで浅瀬にのぼって来るんだぁ』と教えてくれました。そう聞くと急にテンションが下がりました・・。
この個体は60cmを越えています。でも2匹のうちの小さい方。大きな個体はもう少しで1mという大物でした。
鯉にしてみれば産卵のために連れだって浅瀬にやってきたら、おじさん2人組に網で捕まえられたのですから、なんとも気の毒に思えてなりません。そんな鯉を食べる気にはなれませんでした・・・。そのおじさん達と分かれた後も数カ所で鯉が浅瀬でバシャバシャやっている光景を見ました。
街で鯉のぼりが風にそよぐ時期は本物の鯉も産卵のために浅瀬にのぼってくる時期のようです。鳥だけでなく生物界全体が次の命のために大きく動く時期なんですね。