三陸復興国立公園 八戸
77件の記事があります。
2015年07月24日アクティブレンジャー写真展『種差海岸インフォメーションセンター』で開催中!!
三陸復興国立公園 八戸 大友千夏
八戸自然保護官事務所の大友です。
7月12日で種差海岸インフォメーションセンターは、
オープンから1周年を迎えました!
1周年ですでに24万人もの方々が来館され、
種差はますます盛り上がっております。
八戸市の人口も24万人です。
八戸市民全員が訪れたというイメージですね!
そして、ただいま種差海岸インフォメーションセンターでは、
7月31日(金)まで、
アクティブレンジャー写真展を開催しております。
「東北の自然~四季~」をテーマに、
東北各地のアクティブレンジャーが、
日頃の業務を通して撮影した季節の写真を展示しています。
種差海岸インフォメーションセンターにお越しの際は、
是非、AR写真展もご覧になっていただけたらと思います。
さて、次回の種差海岸インフォメーションセンターのイベントは、
8月29日(土)に、
『階上海岸を遊びつくせ!大蛇~廿一平トレッキング』です。
大蛇海岸で磯遊び~地元商店でアツアツの魚介料理を食べ・・・
ゴールの小舟渡海岸天然芝生地でヨガしてクールダウン。
まさに遊びつくせ!です!!
↑詳しくはHPで。
2015年06月30日わっせわっせ!ツツジを楽しむ階上岳トレッキング
三陸復興国立公園 八戸 大友千夏
八戸自然保護官事務所の大友です。
種差海岸インフォメーションセンターのプログラム、
「わっせわっせ!ツツジを楽しむ階上岳トレッキング」に参加しました!
この日は31人もの人たちが参加!最年少はなんと5歳!
キャンセル待ちも多数だったとの事です!
種差海岸インフォメーションセンターからバスで階上岳の麓まで移動します。
ラジオ体操・準備運動をして、いざ登山スタート☆
コースはみちのく潮風トレイルと同じ緑コースです☆
3合目のしるし平に到着!おもてなしエンジェルたちが迎えてくれました!
配っていたのは、なんと地元漁協婦人会の方が作ってくれたよもぎ餅!!
香りよし~の甘さ加減よし~のモノでした(^^)
休憩を終え、次は8合目を目指します☆
何回か水分補給休憩をとり~
8合目到着☆
こちらでのおもてなしは・・・
なんとお蕎麦のジェラート♪
甘さ控えめで後味もスッキリでした♪
ジェラートを食べた後は頂上を目指します☆
ツツジはもう終わっていたけど、
ヤマボウシは見頃でした!
ちなみにヤマボウシの花言葉は『友情』だとか!?
約3時間で頂上に到着☆
頂上では笑顔で記念写真を撮りました!
記念写真を撮った後は、8合目まで降り、
バスで麓まで降りて階上蕎麦をいただきました!
解散式では登頂証明書をいただきました♪
今回、八戸山友会の方々がガイドをしてくださいました。
おかげでとても安心感があり、程よいペースを保つことができ、
気持ちよく階上岳を登る事が出来ました!!
また、3合目と8合目での地元の食材を使ったおもてなしが、
疲れを癒やしてくれて嬉しかったです(*^_^*)
トレイル標識の他に赤コースなどのコース標識もあり、
トレイル標識を見えやすくするにはどうしたらよいか??
など、考える点がいくつかありました。
さて、次回の種差インフォメーションセンターのイベントは、
7月19日(日)に「箱メガネを使って種差の漁師になろう(カゼ食うべ!)」
が、あります!
八戸地方では「ウニ」の事を「カゼ」とも言います(^^)
ウニですっ!!カゼですっ(^^)!
http://tanesashi.info/
↑詳しくはHPで(^^)♪
2015年06月15日みちのく潮風トレイル(八戸区間)現地調査!
三陸復興国立公園 八戸 大友千夏
八戸自然保護官事務所の大友です。
標識等の現地調査を兼ねて、
みちのく潮風トレイル八戸区間(蕪島~金浜)を歩いてきました!!
蕪島神社スタート☆
まずは蕪島から種差海岸を目指します!
ふ化が終えたウミネコのヒナもいました(^^)
ニッコウキスゲ(左)やノハナショウブ(右)をはじめ、
色んな花が咲いていました(^^)
ハナショウブの花言葉は『優しい心、あなたを信じる』
ニッコウキスゲの花言葉は『日々あらたに、心やすらぐ人』
だとか!?
少し花の開花時期が例年より早まっているようです。
種差海岸インフォメーションセンターに到着!
お昼は種差の民宿でいただきました!
種差のせんべい汁は塩味ベースで、
出汁にヒラメを使っているそうです!
民宿での食事は事前予約制でしたが、
地元でとれた肉厚なお刺身や歯ごたえ満点なめかぶなど、
『ここでしか味わえない!』食材を使った料理を楽しめるので、
試してみてはいかがでしょうか(^^)♪
満腹になり、種差から金浜を目指します!
種差を一望出来る、高岩展望台です。
一般利用者の目線でトレイルを歩いてみて、
もう少し標識が欲しいポイントや、もう少し見えやすい場所に置いた方が良いポイントなどなど、
課題が見えてきたので、利用しやすいように改善していきたいと思いました!
2015年06月12日朝ヨガin種差海岸
三陸復興国立公園 八戸 大友千夏
八戸自然保護官事務所の大友です。
今年の5/30(土)から始まった、
種差海岸での朝ヨガに参加しました!!
地元の市民団体『種差あねっこ』と八戸観光コンベンション協会主催の朝ヨガは、
毎週土曜日午前7時から約1時間、9月末まで行われます。
予約不要!
雨天時は種差海岸近くの南浜公民館での開催になるそうです。
受付ではスタンプカードをいただきました♪
10個たまるとスムージー1杯がもらえるみたいです♪
大友は初めてのヨガ体験だったのですが、
つくづく身体がカタイなぁと実感しました(^^;)
静かな朝の種差海岸で、波の音、ウミネコの鳴き声を聞きながらの朝ヨガは、
とても爽やかで癒やされました!
種差海岸の自然に触れながらのヨガは心身を整えるには最高ですね!
週末に八戸市を訪れた際は是非、種差の朝ヨガに参加してみてください!!
☆★この時期の八戸はやませが到来し、朝は少し肌寒いことがあるので、
羽織るものがあった方がよさそうです☆★
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さて、今月種差では、ヨガの他にも色々魅力的なイベントが行われます♪
13日(土)は種差インフォメーションセンターの体験プログラム、
『階上岳トレッキング』!
21日(日)は種差のうまっ!を巡る、
『たねさしマルシェ』!
たねさしマルシェは種差の民宿・食堂・商店10店舗の地場海鮮や名物料理を
ぶらり食べ歩くお祭りです!お祭り(^^)!
スタンプラリーもあって、
4スタンプ集めたらオリジナルグッズと交換できます♪
引換場所は種差インフォメーションセンターです。
↑詳細はHPで(^^)
2015年05月27日第1回草刈清掃活動イベント
三陸復興国立公園 八戸 大友千夏
はじめまして。
八戸自然保護官事務所のアクティブレンジャーの大友千夏です。
4月から知識寛之(ちしきひろゆき)自然保護官と共に着任し、一新いたしました。
このアクティブレンジャー日記を通して、
三陸復興国立公園の種差海岸・階上岳地域、
みちのく潮風トレイルの情報を提供していきたいと思っております!
(左:知識保護官 右:大友)
どうぞよろしくお願いいたします!
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5月23日、三陸復興国立公園に指定されている、
八戸市の種差海岸で、
種差インフォメーションセンター運営協議会主催の
「第1回 草刈清掃活動イベント」が行われました!
今年2~3月には種差インフォメーションセンターで3回にわたり
「草刈ミーティング」が開かれ、地元のそれぞれ草刈りに参加していた保護団体や町内会、
観光協会などの関係者が集結して話し合いを重ね、
春と秋の年2回、草刈りイベントをすることとなりました。
この日は各団体と一般市民、総勢40名が参加!
葦毛崎展望台付近に集合し「オオイタドリ」の刈り取りにとり組みました。
「オオイタドリ」は在来種ですが、背が高くなり、
日光を遮り綺麗な草花の成長を妨げ、景観に影響を与えるため、刈り取りが必要です。
これまでもこうやって人が管理して来る中で、維持されてきたという経緯があります。
これからも継続的に保全活動を続け、
種差の景観がずっと続きますように!!
2015年03月31日特別企画!みちのく潮風トレイル踏破奮闘記その④~久慈編~
三陸復興国立公園 八戸 中居 巧貴
◆中居:みなさん、こんにちは!
特別企画としてお送りしてきた「みちのく潮風トレイル踏破奮闘記」も、いよいよこれで最後になります!
一体どんな結末が待ち受けているのでしょうか...それでは早速、ご覧下さい!
~最終章 久慈市編~
写真:北侍浜キャンプ場から眺める朝日。アカマツの影が綺麗に映し出されいる。
★古館:本日も朝日が昇るところをみなさんにお届けしようと思ったのですが、少し起きるのが遅く、厚い雲に隠れるところでした...。間に合って良かった!
◆中居:アカマツ林に囲まれた北侍浜キャンプ場の近くには、プールがあると聞いたのですが...どこですか!?
★古館:この岩場です!夏場になると海水プールに変身します。地元の方をはじめ、多くの方々に親しまれています。
◆中居:キャンプ場から近いから、キャンプしながら泳げちゃいますね!
上:北侍浜キャンプ場
下:侍浜海水プール(写真中央)
★古館:さて、それでは小袖海女センターに向けて出発しましょう!トレイルの途中にはベンチやテーブルもあるので、休憩しながら景色を楽しめますね!
◆中居:誘導看板もあるので、迷いやすい場所も安心して歩くことができます!
★古館:見晴らしがとても良い展望台があり、すばらしい!手すりはありますが、下を見ると断崖。高所恐怖症の私は足がすくんでしまいます...。
左上:ベンチに座り休憩や景色を楽しめる。
右上:道迷いしやすい場所には誘導看板が設置してある。
左下:ゴツゴツとした鋭い岩肌が続く三陸の景色が楽しめる横沼展望台
右下:森の中を抜けると、麦生(むぎょう)集落に抜ける。
◆中居: トレイルのコースに高低差が出てきたり、崖になっているところも多くなってきたり...今まで歩いて来た区間とは、また違った地形になってきましたね!
★古館:集落を抜け海岸線に下りると、「半崎の野田層群」というポイントを通過します。
◆中居:マップにも記載されていました!
★古館:長い時間かけて作られた地層がはっきり分かりますね。色が違う場所は岩石の種類も異なります。このようにはっきり地層が残っている場所はここだけではなく、野田村でも見ることができます。
◆中居:なんだか、太古のロマンを感じちゃう...!
写真:半崎の野田層群
◆中居:まちなかは、震災の爪痕が残っていたり、震災からの復旧工事をしている様子も見られますね。
★古館:久慈川にかかる湊橋からは、さきほど歩いた半崎を眺めることができます。
上:湊橋からの眺め
下:震災の爪痕が残るガードレール
ここからは工業地帯を抜けて、ただひたすらに小袖海岸を進みました。
もくもくと、ゴールとなる海女センターを目指して。
もう辺りは暗くなり、弱音を吐く元気すらもなくなってきた18時過ぎ...
◆中居・★古館:到着しました~!!
◆古館:海女センターはもう閉店時間を過ぎてしまったので開いていません...。暗いですが、足元を見ると、マンホールが海女さん!マンホールからも小袖らしさを感じられますよ!中居さん、久慈市エリアはいかがでしたか?
★中居:いやぁ~、4つの市町の中で、最も自然の迫力・スケールの大きさを感じましたね!なかでも小袖海岸の、荒波が岩礁にはじける音と波しぶきの迫力がとにかく凄かったです!!
《翌日》
★古館:暗くて写真を撮れなかった小袖海岸を、古館が追加で撮影しました!その中から2つご紹介いたします!
★古館:道から少し外れますが「五丈の滝」は、滝の近くまで行けるのでおすすめです。また、小袖海岸には名前がついた岩も点在しています。その中の1つ「つりがね洞」について触れると、つりがね洞の穴の部分に朝日を見ることができます。ただし年中ではなく、6月の夏至の頃にしか見られません!
◆中居:朝日が昇る期間があるなんて、初めて知りました!その期間を狙って訪れるのもいいですね。
★古館: 小袖海岸は道幅が狭い場所もあるので、車に気をつけながら小袖海岸の風景を楽しみましょうね!
写真:中居アクティブ・レンジャーが迫力が凄かったと言っていた小袖海岸の岩礁と波
写真:小袖海女センター。歩いた時は仮設店舗(写真上)だったが、昨年12月に完成氏、現在は3階建てとなっている(写真下は建設中の写真)。
★古館:・・・さて!というわけで!
いままで4回に分けてお送りした「みちのく潮風トレイル踏破奮闘記」ですが、
この日記を通してトレイルの魅力を感じていただけたでしょうか?!
予定よりも遅れることが多くて、無事着けるのかと不安に思いましたが、
気力で久慈市・海女センターに到着することができました!
5日間という短い間でしたが、それぞれの地域の自然や文化をトレイルを通して見ることができ、
歩く原動力につなげられたと感じます。足は疲労がたまっていますが(笑)
中居さん、全体の感想としてはいかがでしたか?
◆中居:とにかくゴールできてホッとしました...もう本当に体力の限界だったと思います(笑)
正直、当初考えていたよりかなりきつかったです。
重い荷物をしょって歩くことの大変さや、自然の驚異を痛感しましたが、
それ以上に、三陸の自然の豊かさ・美しさ・恵み・人の温かさを感じることが出来ました!
外から来た人にもぜひトレイルを歩いて三陸の良さを知って欲しいですが、
地元の方にもどんどん、どんどん歩いてほしいと思います。
地元の方が歩くことで、必ず「地元の良さの再発見」があるはずです!
・・・と、いうわけで、無事に踏破することができましたね!
いやぁ~よかったよかった!めでたしめでたし、おつかれさまでした~!
★古館:...中居さん、なんか一つ大事なこと言い忘れてませんか?
◆中居:えっ?あぁ、そうですね...ついにこのときが来ましたか...。
実は、わたくし中居はこの3月末をもって...
八戸自然保護官事務所のアクティブレンジャーを、卒業することとなりました!
短い間でしたが、今までお付き合いいただき本当にありがとうございました!
八戸ROのアクティブレンジャーとしてこの一年働かせていただき、
今まで知らなかった地元の自然や、暮らしや、人々に出会うことが出来ました。
とても楽しく、本当にあっという間の一年でした!
...いま、「もう中居のAR日記を読めないのかぁ~...がっくし。」という読者の皆様の思いが、
痛いほど伝わってきてます...。
★古館:そういえば4月から八戸のアクティブレンジャーを勤めるのは、きれいな女性という噂ですね?
◆中居:...いま、読者の皆様が小さくガッツポーズしている姿が見えたような...。
★古館:き、気のせいですよ!ということで、
4回にわたって連載した「特別企画!みちのく潮風トレイル踏破奮闘記」もこれにておしまいです!
今までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
私はこれからもみちのく潮風トレイルをはじめ、地域とともに取り組みを進めていく様子を、
アクティブ・レンジャー日記でお伝えしていきます。
4月からも三陸から目が離せないですね!それでは...
◆中居:えっ!ちょ、ちょっと待って~ちょっと待って~お姉さ~ん!...じゃなくて、古館さん!
俺のいいとこ取らないでよ!
★古館:あぁ、ついうっかり、すみません!それでは気をとりなおして、
皆さん4月からのアクティブレンジャー日記も楽しみにしていて下さいね!
◆中居★古館:それでは、また!
2015年03月26日特別企画!みちのく潮風トレイル踏破奮闘記その①~八戸編~
三陸復興国立公園 八戸 中居 巧貴
~プロローグ~
昨年10月8日から12日までの5日間、みちのく潮風トレイルの八戸市-久慈市区間の調査で歩く機会がありました。今回、調査で歩いたのは、
◆右:八戸自然保護官事務所 中居巧貴(なかい こうき):27歳
★左:宮古自然保護官事務所 古館百合子(ふるだて ゆりこ):23歳
両者ともアクティブ・レンジャー1年目。八戸市から久慈市までの約100キロを通して歩くのは、今回が初めてでした。
この二人の対談形式により、みちのく潮風トレイルの沿線風景などを4回(八戸市編・階上町編・洋野町編・久慈市編)にわたって紹介していきます!
~第1章 八戸市編~
◆中居:1日目の八戸市は、台風一過の晴天に恵まれ、まさにトレイル日和ですね、古館さん!
★古館:一時は台風でどうなることかと思いましたが、無事にスタートすることができそうでホッとしました!まずは、1つ目のチェックポイントであり出発点である蕪嶋神社で、安全祈願をしましょう。
★古館:ここで祀られている弁財天は、商売繁盛や子授けにもご利益があるとされていて、漁業の守り神でもあるそうです。今(10月)はあまりウミネコはいませんが、春先にはたくさんのウミネコが島全体を埋め尽くしますよね!
◆中居:春になると約3~4万羽ものウミネコがここにやってきます!ウミネコは「弁天様の使い」と言われ、漁場を知らせてくれる鳥として昔から大切にされてきました。
★古館:トレイルスタンプ帳に1つ目のスタンプを押し、いよいよ久慈市に向けて出発です!
左上:ハマギクの群落
右上:鮫角灯台
左下:葦毛崎展望台
右下:葦毛崎展望台からの景色
★古館:沿線上では、ちょうどハマギクの群落があり、とても綺麗です!また、緑広がる草原で種差の海を見守っている鮫角(さめかど)灯台や、弓状の海岸線を眺めることができる葦毛崎(あしげざき)展望台も絶好のビュースポットです。
◆中居:綺麗な花や景色に夢中になって歩いていたら、お腹が減ってきました!
★古館:ちょうど次のチェックポイントである「ホロンバイル」に到着するので、お昼をいただきましょう!
★古館:軽食だけではなく、食事もあるので、しっかり食べたい人にもいいですね。
◆中居:このように、地域のグルメを楽しむのも、トレイルの楽しみ方の一つですね。
◆中居:八戸市区間の魅力は、岩礁→砂浜→松林→草原と、短い海岸線の中でもコロコロと景色が変わることです。歩いていて楽しいですし、飽きることがありません。豊かな自然環境があるおかげで植物も豊富です。夏はニッコウキスゲとノハナショウブの競演が見ものですよ!
左上:岩礁並ぶ中須賀
右上:夏に見られる、ニッコウキスゲとノハナショウブ
左下:樹齢90年以上のクロマツが広がる淀(よど)の松原
右下:「鳴き砂」の大須賀海岸
★古館:淀の松原を抜けると、種差海岸を代表する景勝地、「種差天然芝生地」に到着です!
◆中居:ここには仕事でもプライベートでもよく来ますが、何度来てもこの景観を見るたびに「やっぱり、良いわぁ...。」とつぶやいてしまいます笑
★古館:この芝生地では1965年(昭和40年)までは馬が放牧されていて、名馬の産地として知られていました。馬が草を食んだり踏みしめたりすることで圧力に強い芝が生き残り、草原が維持していたされてきたようです。
◆中居:...古館さん、なんか俺より八戸に詳しくなってますね...。
★古館:芝生地の向かいにある、チェックポイント「種差海岸インフォメーションセンター(以下、種差海岸IC)」で教えていただきました!
◆中居:種差海岸インフォメーションセンターは木造平屋建ての施設で、木の香りでほっこり癒やされます。近くには民宿や食堂もあり、隣の休憩所では、種差をイメージしたスイーツも食べることができます。
★古館:潮風トレイルの情報コーナーの他にも、三陸復興国立公園や、地域の自然と暮らしのつながりの紹介などもあるので、スタンプを押しながらゆっくり見学するのもいいですね!
◆中居:おっと!スタンプといえば、ここでついに八戸市区間のスタンプが3つ揃い、八戸市区間を踏破した証として、「ピンバッジ」と「八戸市区間踏破証明書」をいただきました!
左上:種差海岸インフォメーションセンター
右上:八戸市区間踏破証明書とピンバッジ
左下:八戸市区間のスタンプが揃って喜ぶ中居アクティブ・レンジャー
右下:踏破証明書をGETした中居・古館アクティブ・レンジャー
★古館:さて、ここでだいぶ日も暮れてきたので、この日は芝生地の近くにある民宿に泊まりましょう!
◆中居:種差に民宿はいくつかありますが、どこに宿泊しても旬な食材を活用した新鮮なお料理をいただくことができます!
★古館:さらに、この日は偶然ながら、皆既月食が見られる日で、多くの方々が芝生地で観測していました。
◆中居:皆既月食も綺麗ですが、芝生地から見る朝日も綺麗なんですよ!
★古館:本当ですね!水平線から昇る朝日を撮ろうと遠くから訪れていたり、散歩で毎日歩いている方もいますね。種差がたくさんの人に愛されているのが伝わってきました!
◆中居:景色を満喫して、また民宿に戻って朝食をたべたあとは、大久喜・金浜を抜け、ついに隣町の階上(はしかみ)町です!古館さん、初めての八戸市区間のトレイルはいかがでしたか!?
★自分の管轄地域とは違った特色があって、歩いているだけで楽しかったです!天然芝生地はもちろん、普段なかなか歩くことのない広い砂浜が特に印象的でした!途中、種差の植物を研究している先生に出会って2時間くらい一緒に歩いたおかげで、種差の興味深い生き物についてもだいぶ詳しくなった気がします!民宿の女将さんをはじめ、出会う方々みんな気さくで素敵でした!
◆中居:古館さんもすっかり八戸市区間の魅力に惚れましたか...!景色だけではなく、地域の方々との交流もトレイルの魅力の一つですよね。八戸市のコースは比較的平坦で歩きやすいので、普段あまり歩かない、という初心者の方も気軽に楽しむことができます。種差海岸インフォメーションセンターでは、様々な体験プログラムやトレッキングイベントを用意しているので、そちらも気軽に参加していただけたら、種差の魅力をより感じられるかと思います!
※種差海岸インフォメーションセンター ホームページhttp://tanesashi.info/
★古館:次回は「第2章 階上町編」をお送りします!今回はこの辺で!
◆中居・★古館:それではまた!
2015年01月28日新春!手づくりジャンボかるたで福つかめ!
三陸復興国立公園 八戸 中居 巧貴
もう1月も終わってしまいますが、皆様明けましておめでとうございます!
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
ちなみに皆さん、年越しの瞬間は何をして過ごしていましたか?
僕は近年、大晦日はこたつでテレビを見ながら寝てしまって、起きたらいつの間にか年が変わっている、というのが定番でした。が、今年はなんと・・・
蕪島へ初詣に行ってきました!
蕪嶋神社には、年越し前から多くの人々が行列を作っていました。
その後は、初日の出を種差芝生地から拝もうと思い、芝生地へ。同じ考えの人はたくさんいて、日の出前から種差ICの駐車場は車でいっぱいでした!民宿の女将らも寒い人たちのために甘酒やコーヒーの販売をし、寒い中みんな今か今かと初日の出を待ち望みました。
・・・しかし残念ながら、この日は天候の関係で日の出を見ることは叶わず。
皆さんめげずに、来年もチャレンジしましょうね!!
* * * * *
さて、さる1月10日(土)、種差海岸インフォメーションセンターでは体験プログラム「新春!手づくりりジャンボかるたで福つかめ!」が行われました。
手作りジャンボかるた大会を、種差芝生地でやっちゃおう!というイベントです。
この日はさほど寒くもなく、雪も降らずに天候に恵まれたといえるでしょう。
「芝生地」×「ジャンボかるた」という魅力的なワードに興奮しすぎて当日時間より早く来すぎてしまった人たちは、スタッフと一緒に芝生地でラジオ体操をしました。
雪がうっすらと残る芝生地もなかなか素敵ですね!絶景の中でのラジオ体操は本当に気持ちがよかったです!種差ICでは、向かいの芝生地で毎朝開館前にスタッフがラジオ体操を行っています。
通りすがりの地域の方もしばしば参加したりしているので(「しばしば」と「芝」をかけたわけではありません)興味のある方は、ぜひ開館5分ほど前に来てみてください!
前置きがずいぶん長くなりましたが、ジャンボかるたイベントの話でしたね。
イベントには子どもから大人まで多くの人々が集まって下さり、
まずはインフォメーションセンター屋内にて、腕慣らしに「階上郷土かるた」をやりました。
見てください、この真剣な様子。やるかやられるかの一触即発状態。間違って物音のひとつでも立てようものなら「はいぃぃっ!!!」と反射的にみんなの右手が飛んできそうな、そんな緊迫した空気・・・とまではいきませんが、皆さん楽しみながら階上町の特色も学べて、まさに一石二鳥でした。
参加者同士も打ち解けてきたところで、いよいよジャンボかるた作りにとりかかります!
絵札と読み札は種差・階上に関わることなら何でもOK!皆さんどんどん筆が進みます。
1時間ほどかけて、ついにすべてのかるたが完成!
「ロマンチック あなたと眺める 岳(階上岳)の夜空」
「ほたるぶくろ きれいなお花 素敵だね」
「ヘロヘロと トレイル歩いて つかれたよ」
などなど、皆さんの手により、地域の特色と個性が溢れるジャンボかるたができあがりました。
早速外に出て芝生地にかるたをばらまき、ジャンボかるた大会開始です!
読まれたかるたを探して芝生地を駆け回り、狙いのかるたを見つけたらそれを目がけて飛び込みます!
大人まで本気になってジャンボかるたに飛び込む様は、ときに周りの子どもが呆然とするほどで、
* * * * *
そしてジャンボかるたのあとは、再び屋内に戻り、階上漁協女性部の方が作って下さった「よもぎ餅」を食べてほっとひと息。
最初から最後まで、五感をフルに使って楽しめたイベントでした!
* * * * *
種差海岸インフォメーションセンターでは、今後も様々な楽しいイベントを予定しています。
なかでも2月は特にすごいんです!
その名も、「冬の種差・階上 まるごと食の祭典2015」!!
郷土料理のいちご煮作りや、トレッキング弁当作り、アウトドアクッキングなど、
2月は毎週末、種差・階上地域の食に関するイベントを行います。
自然のめぐみを活かした「食」を通じて、みんなで地域の魅力を満喫しましょう!
イベントの詳細はこちらをご覧下さい。
http://tanesashi.info/program.html#
2月も皆さんのお越しをお待ちしています!
それでは、また!
2014年11月20日みちのく潮風トレイル 森のめぐみ展に参入!!
三陸復興国立公園 八戸 中居 巧貴
皆さま、車のタイヤ交換はお済みでしょうか?
八戸では先日、初雪が降りました!
階上岳も一気に雪が積もり、
ついに冬が始まったようです!
* * * * *
さて、先日八戸ポータルミュージアム「はっち」にて、「森のめぐみ展」が開催されました!
市民の方々に森林や木材への理解を深めてもらおうという目的で行われ、今年で4回目を迎えました。
今年はなんと、我々もみちのく潮風トレイルの普及のために初めて参入してきましたので、その様子をご紹介いたします!
森のめぐみ展は様々な団体のブースがあり、とても賑やか!
県産材でできた手作りおもちゃの販売や、
ご覧のとおりの見事なチェ-ンソーアートも!そして・・・
なんと、カヌー体験までできるんです!
カヌーに乗る体験すら普段なかなかできないのに、まさか街のど真ん中でできるとは!
試しに私もイベント当日の朝に少し乗せてもらいましたが、案の定、朝からびしょ濡れになりました。
そんな楽しそうなブースがたくさんありますが、
さて、気になるみちのく潮風トレイルのブースはといいますと、こんな感じです!
でました!これぞ"屋内ミニチュアみちのく潮風トレイル"です!
現在開通している八戸市~久慈市区間約100kmの、風景やいきもの、沿線上のお店や食べ物などを、写真とコメントで紹介しています!
実際歩くと5日ほどかかる区間が、なんとこのミニチュアトレイルだと、わずか10分程で踏破できてしまうのです!
トレイルを擬似体験することでトレイルに興味をもってもらい、実際に歩くきっかけにしてほしいという思いを込めて作りました。
...でも、やはり踏破といえば、スタンプですよね。
各チェックポイントのスタンプを集めないことには、本当の意味で「踏破」したとは言えないと思うんです。
あぁ、やっぱり"なんちゃって"トレイルかぁ・・・。
・・・おや?コースの途中に、何か置いてありますね?
ペタンと押してみると・・・
えっ?
ええっ!?
かっ・・・
かっ、かわいい~!!
はい。八戸自然保護官事務所職員2名の手によって、消しゴムはんこでトレイルスタンプ、作らせていただきました!
スタンプの絵柄はもちろん、各市町の魅力・特色を表すような絵柄になっています!
おかげさまで子どもから大人まで多くの方にお越しいただき、
2日間で約400名の方に、このミニチュアトレイルを歩いていただきました!
地元の方からも、
「こんな綺麗な景色があったんだね!」
「このお店行ってみたい!」
という声が聞こえてきて、ついつい嬉しくなりました。
まさに我々の試みは成功したといえるのではないでしょうか!
* * * * *
風景、生き物、お店、温泉、食べもの、人・・・。
トレイルを歩くきっかけは人それぞれ。
トレイルの楽しみ方もまた、人それぞれ。
10人いれば、10通り。
1,000,000人いれば、1,000,000通りの楽しみ方がある!
それが"みちのく潮風トレイル"です!!
私たちも、今後さらにたくさんの人々に"みちのく潮風トレイル"を知ってもらえるよう頑張っていきたいと思います!
それでは、また!
八戸自然保護官事務所の大友です。
前回の、みちのく潮風トレイル八戸区間に続き、
階上区間を標識等の現地調査を兼ねて歩いて来ました。
大蛇スタート。
「世界に一つぼくらの壁画」があり、
かっこいい・・・と、とても目を引きました。
大蛇から階上岳鳥谷部登山口を目指します。
階上駅には少し気になる、顔パネルがありました。
ここから海沿いから内陸へ向かい、階上岳へ向かいます。
舘神社です。
セミの鳴き声を聞きながらゆっくり日陰で休みました。
大蛇から約3時間で階上岳鳥谷部登山口近くの、
フォレストピアさんへ到着しました。
こちらでは食事や休憩ができ、
トレイルのスタンプもあるので、
「チェックポイント到着~!」と一休みできます。
一休みしたら、いざ階上岳頂上を目指します。
大蛇から頂上まで約5時間・・・
なかなかの疲労感で1日目のトレイルは終了しました。
2日目は頂上から牧場を通り、寺下方面へ下山します。
途中、なんとカモシカに出会いました!
暑いからか、日陰でのんびりしていました・・・。
寺下観音の中を通り、水の流れる音がとても涼しげでした。
ここから内陸から海沿いへ向かい、ゴールの小舟渡を目指します。
約1時間で小舟渡に到着しました!
ハイカーの目線で歩いてみて、
階上区間は標識の数がまだまだ少ないため、
わかりやすい目印を置くなど、改善を図っていきます。
「ココを改善した方が良い!」という場所がありましたら、
事務所まで情報をお寄せいただければ幸いです。