ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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磐梯朝日国立公園 羽黒

247件の記事があります。

2012年03月26日月山ビジターセンターイベント スノーシュートレッキング

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 3月25日(日)、平成23年度最終の月山ビジターセンターイベント、スノーシュートレッキングが行われました。

 月山高原牧場から北月山荘まで、冬期間は積雪の為閉鎖となっている道路をスノーシューを履いてトレッキングしました。
当日は晴れたり曇ったりの天気の中となりましたが、50人近くの参加者が集まり楽しく歩いてきました。


 スノーシューを履くのが初めてという参加者もいるので、羽黒地区パークボランティアからアドバイスをもらいながらスノーシューを履きます。


 出発です。
ここ数日の降雪で雪がたくさん積もり、道路の上を歩いていることを忘れてしまいそうです。
普段ならば車で通過してしまうようなところも、ゆっくり歩いてみると、色々な樹木があることが分かります。
グリーンシーズンとは全く違う景色であり、それだけでも驚きです。


 この穴は何だろう?かなり深そうです。
詳細は分かりませんでしたが、下を水が流れていて地面が露出してここだけ雪が積もらず大きな穴ができてしまったのではないかとのことでした。
 

 道路の階段状の法面にものすごい量の雪が積もっています。
「わーすごい雪!」と歓声が上がりました。
今年は鶴岡市内でも多くの雪が降りましたが、山では段違いです。車で30分移動しただけでも積雪の量が全く違うことが分かります。
 

 今回の参加者の皆さんです。

 北月山荘到着後、昼食とつきたてのお餅を食べ解散となりました。

 今年はとても雪が多い年で、3月になっても寒い日が続き融雪があまり進みません。
まだしばらくは寒い日が続きそうですが、逆にスノーシューを履いて雪の山の散策はまだまだ楽しめそうです。

 現在月山ビジターセンターは冬期間の為閉館していますが、4月1日よりオープン予定ですので、オープン後は是非お立ち寄り下さい。
ビジターセンター周辺でもスノーシュートレッキングは楽しめます。
雪を楽しみながら、春を待つのもまたいいのではないでしょうか^^

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2012年03月06日第2回 飯豊連峰保全シンポジウムが開催されました。

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 3月になり、あたたかくなってきて、ようやく雪も落ち着いてきました。
溜まる一方だった事務所周りの雪も、雪融けが進んでいます。もう少しで春ですね^^

 さて、報告が遅くなりましたが、2月18日に飯豊連峰保全連絡会の第8回会合と第2回飯豊連峰保全シンポジウムが山形県小国町で開催され、今回はその様子をお伝えしたいと思います。
 

 会場入り口の様子。

 第8会合では、平成23年度活動報告と平成24年度の作業について話し合いが行われました。
平成24年度の活動として、第9回会合を平成24年6月26日(火)、合同保全作業を天狗平ロッジをベースとして梶川尾根、丸森尾根にて同9月22日(土)~23(日)に実施することとなりました。
 
 また、連絡会下部組織「技術部会」については、実際に現場で作業され熱意を持っている方々からスターティングメンバー17名が専任され、メンバーからは意気込み等について挨拶が行われました。
 これからの飯豊や朝日での活躍が期待されます。

 
 技術部会メンバーからの挨拶
 
 シンポジウムでは、山形大学農学部菊池俊一准教授より基調講演があり、その後には、技術部会メンバーを交えたパネルディスカッションが行われ、①これまでの保全活動の評価、②これからの飯豊連峰の保全のあり方」について討論していただきました。
 

 菊池准教授による基調講演です。


 パネルディスカッションの様子。

 パネラーの皆さんが保全活動に関わるようになった経緯や想いなども語るのを、私も自分自身の経験と照らし合わせて、感慨深く拝聴しました。


 会場からも意見や声があがりました。

 仲間が仲間を呼んで、保全活動はどんどん盛り上がりを見せています。
山との関わり合いが深まっていくと同時に、人との関わり合いや絆も広く、そして深くなっているように感じ、それがとても嬉しくもあります。
保全活動に関わっている人は皆同じような想いを持っているのではないでしょうか。

 終了後は、場所を移して盛大に懇親会が行われ、翌日には、NPO法人飯豊朝日を愛する会主催の技術部会研修会「飯豊を語る会」が行われました。

 連絡会の活動は、来年度以降もますます盛り上がるを見せることでしょう。
 今後も皆さまとともに熱意を持って活動をしていきたいと考えておりますので、皆さま今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 ※今回の詳細は、後日飯豊連峰保全連絡会ニュースレターにてご報告させていただきます。
 過去のニュースレターは下記URLをご参照下さい。
 http://www.env.go.jp/park/bandai/data/index.html

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2012年02月07日雪の日が続いています。

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 全国的に大雪が続いています。

 種村ARから十和田八甲田の積雪状況について報告がありましたが、磐梯朝日国立公園でも今年は積雪量が多く、毎日の事務所周りの除雪が日課となっています。
 雪国での生活には慣れたつもりでいましたが、今年の雪の量にはさすがに驚いています。
 
 月山ビジターセンターは、現在冬期閉館中ですが、週末にスノーシュートレッキング等のイベントを行っていることもあり駐車場やビジターセンター周辺の除雪作業を行っています。
 

 現在のビジターセンターの様子です。
今年は雪の壁が例年にないくらい高くなっています。


 月山登山情報板。12月の積雪前の様子です。


 現在の様子。

 12月にパークボランティアと月山ビジターセンターの冬支度ということで、雪囲い等を行いましたが、その時と今の様子を比べてみると、全くの別世界であることが分かると思います。

雪囲いの様子は下記です。
http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2011/12/1569.html

 今回の確認では月山ビジターセンターや羽黒野営場の施設の破損は見られませんでしたが、明日からまた寒波が来るとの予報が出ていることもあって気は抜けません。

 まだまだ冬シーズンは続きます。
入山される方は装備などをしっかり整えて、事前の情報をしっかり確認して山に入るようにしてください。

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2012年01月20日月山冬期利用状況調査(巡視)

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 本日は月山ビジターセンターから、羽黒月山線道路の冬期利用状況調査を行いました。
 月山ビジターセンター周辺ではスノーシューによるトレースが確認されました。近年庄内でもスノーシュー利用者が増えているとのこと、平日でもスノーシュー利用の需要はあるようです。
 

 雪原では野ウサギやキツネ、テンなどの足跡が多く確認されました。
 スノーシュートレッキングの魅力の一つとして、動物の足跡を探すアニマルトラッキングがあります。
 動物たちの足跡を探すのもとても楽しいものです。冬の楽しみの一つといえると思います。


 月山登り口付近ではスノーモービルの乗り入れが確認されました。
月山では周辺環境への影響を考え、スノーモービルの乗り入れについて自主ルールを決めている地域もあります。
羽黒自然保護官事務所では関係行政と連携してスノーモービルの利用動態調査を継続していますが、小動物やそれを餌とする猛禽にとってスノーモービルの利用がどのような影響を与えるか、今後も注視していく必要があると感じました。


 事務所の備品点検と、万が一のセルフレスキューの為、ビーコン、ゾンデ棒の使い方を復習し、ツエルトを張り方を確認しました。
 ツエルトは少しかさばりますが、とても軽く登山の際には持ち歩くことが望ましいものです。
 

 坂本保護官に実際に入ってもらいました。
 風がしのげるだけでも、思った以上に暖かいです。
 特に冬山では、ちょっとした休憩の際にかぶるだけでも風をしのげて体温低下を防げるので、有効に活用すると快適なトレッキングができると思います。

 冬山シーズンならではの楽しみもありますが、この時期はしっかりとした冬山装備と事前の情報収集を心がけて山に入るようにしてください。

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2012年01月13日第2回飯豊連峰保全シンポジウムのお知らせ

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 挨拶が遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
皆さま、今年もどうぞよろしくお願い致します。

 今回の日記は、シンポジウム開催のお知らせです。
飯豊連峰連絡会から今年で設立5年目を迎え、これまで関係者が一丸となって試行錯誤しながらも保全活動を進めてきました。
 多くの仲間も集まり、これからの活動についてとても期待されるところです。
 一度原点を振り返り、これからの飯豊についてみんなで考えていくことを目的に、下記の日程でシンポジウムを開催します。




 「第2回飯豊連峰保全シンポジウム 原点をふりかえり、明日への一歩を踏み出そう~」
 ・日時:平成24年2月18日(土)13:30~16:30
 ・場所:おぐに開発総合センター  山形県西置賜郡小国町大字岩井沢704  

 詳しくは、 http://c-tohoku.env.go.jp/to_2012/0113e.html をご覧ください。
 パネラーには、実際に現地で汗を流している方も参加するので、とても意義深いシンポジウムになると思います。
 私自身とても楽しみです。ご都合がつく方は是非ご参加下さい。


 また、ちょっと宣伝になりますが、毎日小学生新聞に「レンジャー・リポート~国立公園の今」として、全国の国立公園を紹介する記事を書いています。

 現在掲載中ですが、東北管内では24号(十和田八幡平国立公園)に嶋村ARが、25号(陸中海岸国立公園)に高屋敷ARが、32号(磐梯朝日国立公園)に私が執筆しております。是非ご覧下さい。

 記事はこちらから閲覧できます。

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2011年12月19日飯豊連峰保全連絡会 幹事会・技術部会

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 12月17日(土)、福島県北塩原村にて、飯豊連峰保全連絡会の幹事会が開催されました。

 連絡会幹事他、関係者13名が集まり、平成23年度の活動報告や平成24年度の活動等について、話し合いがなされました。

 今年は、合同保全作業の他、技術講習会の開催など本当に盛りだくさんの一年間でした。
 また、2月18日(土)には、飯豊連峰保全シンポジウム2の開催も予定されています。(開催案内について、関係者の皆さまには後日ご連絡させていただきます)

 少し早いですが、来年度についても、以下のように合意されましたので、ご報告させていただきます。

 ・第9回会合  :平成24年6月26日(火) 
 ・合同保全作業 :平成24年9月21日(土)~22日(日) 梶川尾根、丸森尾根(案の段階です。正式には、第9回会合にて決定される予定)


 幹事会の様子です。


また、翌日12月18日(日)には、飯豊連峰保全連絡会技術部会(仮称)の集会が行われました。
 技術部会とは、飯豊連峰保全連絡会の下部組織で、現在立ち上げについて進めています。メンバーは、合同保全作業などでリーダーとなれるようなフットワークが軽く実際に現場に携わることのできる若手によって構成される予定です。  
 技術部会については、シンポジウムで正式に発表される予定です。今後の経過が非常に楽しみなところです。


 技術部会の集会の様子。今後が楽しみです。

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2011年12月12日朝日連峰保全協議会 幹事会

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 12月10日(土)に、朝日連峰保全協議会の幹事会が開催されました。

 協議会の幹事の皆様他、関係者11名が集まり、平成23年度の活動報告や平成24年度の活動等について、話し合いがなされました。
 今年の合同保全作業では、協議会設立以来最大の参加者数となり、とても充実した一年間だったと思います。


 幹事会の様子。

 来年度の合同保全作業については、平成24年9月29日(土)~30日(日)に行うことで、合意されました。
場所については、風衝地での作業が候補地に上がりましたが、事前調査を7月に実施して、その上で決定することとなりました。
正式には第4回会合で決定されます。

 来年度の活動についても、今からとても楽しみです。
皆さま、今後ともよろしくお願い致します。

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2011年12月06日月山ビジターセンター 冬支度

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 12月になりました。今年も残すところ一ヶ月を切りました。
4月から開館していた月山ビジターセンターは、11月で冬期間閉館します。

 
前回の日記
で雪囲いを途中まで行った報告を行いましたが、まだ残っている作業があるので、12月3日(土)に羽黒庁舎の加藤さん、パークボランティアと一緒の残りの作業を行いました。


 まずは、前回続きだった雪囲い作業です。
今回は人数がいるので、作業が早いです。やはりこういった作業は人海戦術ですね。


 続いて、遊歩道の作業です。歩道脇のロープと支柱を撤去します。
このようなものも雪が降る前に撤去しておかないと、雪によって壊れてしまいます。


 遊歩道の作業が終わったら、月山登山情報板に雪囲いをします。
 ステンレス製の囲いを設置しますが、これが重くて大人の男4人かがりでもやっとの作業です。

 以上で冬支度の作業が終了です。
冬期閉鎖になりますが、また2月以降にスノーシュートレッキングなどのイベントがあります。また遊びにいらしてください。

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2011年11月24日月山ビジターセンター雪囲い

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 今週から冷え込んで、日本海側は雨やみぞれの天気が続いています。
月山は雲の中に隠れて、なかなか顔を出してくれない日が続いていましたが、昨日ようやく真っ白になった姿を見せてくれました。

 羽黒自然保護官事務所の周りではまだ雪は降っていませんが、月山ビジターセンター周辺では雪が10センチくらい積もっています。


 ビジターセンター周辺の様子。
 自然保護官事務所から車で20分くらいですが、別世界で驚きです。

 例年12月なって冬期閉館してから雪囲いを行います。
雪囲いをしなければ、雪に圧迫されてガラスや窓、ドアが壊れてしまうので、囲い板を設置します。

 12月の週末にパークボランティアと一緒に作業を行う予定でしたが、今年は雪が早いことから、11月22日に一部雪囲いの作業を行いました。
 
 月山ビジターセンターに長年勤務されて、今も羽黒庁舎でビジターセンターの運営面等について一緒に仕事をさせていただいている加藤さんと一緒に作業を行いました。
 加藤さんは長年ビジターセンターに務めていたので、ビジターセンターについては何でも知っています。
 私も恥ずかしながら雪囲いの作業をするのは今回が初めてなので、色々教えていただきながら作業を行いました。


 作業の様子です。板はとても重いので、一人だと大変です。
 二人で協力して行いました。 


 作業後の様子です。

 まだ一部しか作業が終わっていないので、残りは後日行います。

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2011年11月21日平成23年度磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会(2日目)

磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹

 星ARからバトンタッチを受けて、研修二日目についてご報告致します。

 翌日11月13日は、裏磐梯地区、羽黒地区の両パークボランティアから、活動紹介や報告を行いました。お互いの活動を報告して、意見交換や情報交換を行いました。

 星ARの日記にもありましたが、同じ磐梯朝日国立公園でも裏磐梯と羽黒では雰囲気がかなり違います。
 また、それほど頻繁に交流があるわけではありませんし、地区によって活動内容も様々です。
 裏磐梯では、オオハンゴンソウの駆除やパークボランティア写真展をやっているということが印象的でした。
 羽黒では、毎年年一回、月山で交通量調査というものをやっているのですが、裏磐梯からする印象的だったのではないでしょうか。


 お互いの地区の活動報告です。

 活動紹介のあとは、自然公園指導員であり、飯豊朝日山岳遭難対策委員会救助隊長でもある井上氏から、「野外での傷病の応急処置」として講義と実習を行いました。
 内容としては、講義では、山の体験は、安全×快適×感動のかけ算(=どれかがゼロになるとすべてゼロになる)である。
インシデント、アクシデント、遭難の定義について。
筋肉疲労と心肺機能。登山道具の危険性。
応急処置についてなどなど、盛りだくさんでした。


 井上氏による講義

 実習では、ビニールテープを使った止血方法、ねんざや足が笑った時の対処法。
救助者の搬送法について学びました。とても盛りたくさんの内容で大変勉強になりました。


 続いて実習です。

 最後に閉会の挨拶が行われ、二日間に渡る裏磐梯との合同研修が終了しました。

 研修に参加されたパークボランティアの皆様、大変お疲れさまでした。また講師の先生の皆様、ありがとうございました。

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