ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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十和田八幡平国立公園

226件の記事があります。

2017年10月24日十和田湖畔、奥入瀬の秋

十和田八幡平国立公園 十和田 伊藤 あけみ

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。

先日は、小さな秋を見つけたとお知らせしましたが、十和田湖畔、奥入瀬は秋も深まり、八甲田の紅葉は終盤となりました。

10月22日の日曜日に業務で、奥入瀬の交通渋滞対策に行ってきました。

紅葉の時期は、観光バスや乗用車で混雑する石ヶ戸の駐車場で交通整理を行っています。

秋の深まってきた奥入瀬は、当日の雨にもかかわらず、たくさんの観光客で賑わっていました。

写真で、奥入瀬と十和田湖の秋を紹介します。

【銚子大滝】

【松見の滝】

【紫明亭から十和田湖】

今週の26日(木)から29日(日)までは、奥入瀬エコロードフェスタが開催され、奥入瀬渓流ではマイカー規制も実施されます。

十分にお気をつけてお越しください。

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2017年10月20日十和田八甲田の秋みつけた

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。

長月は足早くすぎ去り、神無月もすでに半ばをすぎました。気温が10度を下回る日もあり、

外を歩いていて手足が冷たいと感じることもあります。

テレビのニュースでは八甲田の初冠雪の映像が映し出され、スキーが趣味の一つの私は、心躍ります。

標高が400mほどの十和田湖畔は、秋色が濃くなってきました。

管理事務所の周りだけでも、こんな秋の風情を味わえることに幸せを感じます。

【甘い香のカツラの葉】         【苔とモミジ】

【色づくニシキギ】           【オオウバユリの実と蝉の抜け殻】

先日「ヒメマスの遡上風景が十和田湖畔に秋を連れてくる」と地元の方に教えていただきました。

6月に稚魚の放流式の様子をお知らせしましたが、その稚魚が3~5年して産卵のために生まれた場所に帰ってきます。

広い十和田湖畔を旅して迷わず生まれた場所に帰って来る神秘、生物の不思議、はるか太古から育まれてきたのでしょうか?

私は、三陸沿岸で生まれ育ち、鮭の遡上を身近に見てきたので、どうしても見てみたいと思い、放流した場所に行ってみました。

【6月に背びれに印しを付けて放流された稚魚】

【湖畔にある和井内の孵化場の水路で遡上を待つヒメマス】

【紅葉が始まった湖畔で釣りをする人々】

なお、奥入瀬渓流周辺では、平日でも渋滞しています。また、夜間通行止めの可能性のある道路もあり、情報収集が必要です。おいでになる際には十分お気をつけてください。

【八甲田のブナ林】

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2017年10月05日岩手山の雪化粧

十和田八幡平国立公園 盛岡 工藤紀恵

こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。

先日、紅葉のお知らせをさせていただいたばかりですが、今日は岩手山初冠雪のお知らせです。

盛岡地方気象台は5日、岩手山の初冠雪を発表しました。平年より8日早く、昨年より2日早い観測だそうです。

自宅の玄関を出て、岩手山を眺めてから出かけるのが毎朝の日課となっておりますが、本日は岩手山山頂部分がうっすらと白くなっているのが確認できました。

思わずスマートフォンで撮影しました。

  

 

昨日八幡平市の焼走り溶岩流の散策路から見た岩手山は雲の中でしたが、裾野の紅葉が進んでいて、溶岩流の黒とのコントラストが素敵でしたよ。

 

 

 

 

 

八幡平周辺の紅葉はもうしばらく楽しめますが、八幡平へ向かう道路、アスピーテライン、樹海ラインは、天候や路面の状況により通行止めになる可能性もありますので、お出かけの際は八幡平市観光協会のHP等でご確認の上お出かけ下さい。

また、岩手山や周辺の登山を楽しまれる方は、防寒具など装備をしっかり整えて入山して下さいね。

 

国立公園でお会いしましょう。

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2017年09月28日紅葉狩りへ出かけませんか?

十和田八幡平国立公園 工藤紀恵

こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。

ここ数日、朝の冷え込みに秋を実感しています。

あちこちの事務所から紅葉のお知らせがありましたね。

盛岡管理官事務所からも紅葉の話題です。

先日、網張温泉の源泉上部に位置する展望台へ行ってきました。

犬倉山の斜面は赤く色づき見ごろを迎えています。

この展望台へは、網張スキー場のリフトを利用すれば、登山装備を持っていない方でも、

容易に行くことができます。

当日もスニーカーのご婦人グループが楽しそうに空中散歩&紅葉狩りを楽しんでおられました。

この週末は是非紅葉狩りへ出かけてみませんか?

 

 

 

 

 

展望台へ向かう途中に泥濘箇所がありました。このような箇所を放置しておくと、利用者の方が靴の汚れを気にして、歩道の両脇を歩くようになり、歩道が広がってしまう可能性があります。

そこで利用者の方々がより快適に歩けるように簡易的に木材を敷きました。泥濘が解消されるように、後日水切り等を行う予定です。

 

 

 

 

 

紅葉はもうしばらく楽しめると思いますので、国立公園の紅葉を思いっきり楽しんで下さい。

また、網張ビジターセンターでは「環境省レンジャー写真展2017」を開催中です。

会場でアンケートにご協力いただいた方にはポストカードを差し上げております。

各開催場所によってポストカードが異なりますので、開催場所と時期をチェックしてポストカードを集めてみるのも楽しいかもしれません。

開催スケジュールはこちらでご確認ください。http://tohoku.env.go.jp/pre_2017/2017.html

 

 

 

国立公園でお会いしましょう。

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2017年09月28日上を向いて歩こう枯れ木調査

十和田八幡平国立公園 村田 野人

 こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。十和田湖は朝晩冷え込むようになり、日中との寒暖差が体に堪えます。こちらへおいでになる際は、上から羽織る事ができる衣類があるといいですよ。

 さて、山はてっぺんから1日1日赤や黄色の面積が増え、紅葉の最盛期はもうすぐです。たくさんの利用者の方が訪れる時期を目前に、日常的に行っている蔦野鳥の森歩道の巡視にもさらに力が入ります。今回は歩道周囲の枯れ木を重点的に確認しました。

 枯れ木を見る際に筆記用具やカメラはもちろん持って行きますが、欠かせないのが双眼鏡です。普段は鳥の生息状況調査に使う双眼鏡、木の高い所にある枝の状況や枝の周辺の葉を見て樹種を推定するのに重宝します。真上を見ながら、行ったり来たり、歩道を一周する頃には首がとても疲れます。

 この日は、歩道の真上で折れたまま引っかかっている枝を見つけたので、関係機関や業者の方に連絡を取って緊急的に処理しました。

かかり木処理済み<折れて引っかかっていた木>

皆さんも、ずっと上を見ている必要はありませんが、自然の森に入る際は、周りに気をつけて歩きましょう。特に、強風、台風、大雨などの日は無理に森に入らないでくださいね。

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2017年09月27日今年の紅葉

十和田八幡平国立公園 阿保 聡

先日業務で八甲田に行ってきたのですが、知らぬ間に紅葉が進んでいて驚きました。

まだ9月だというのにこの色づきです。例年より10日以上早いかもしれません。

今年は去年よりも良い色が出ていて、とてもきれいです。

酸ヶ湯周辺も既に紅葉が始まっています。

紅葉を狙っている方は、予定を早めて出かけられた方が良さそうです。

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2017年09月26日オオハンゴンソウ防除活動

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。

夏の終わりの区切りがあるとしたら、いつだったのでしょうか?きっと夏は、誰に告げることもなくそっと行ってしまったのではないかと感じるこの頃です。

小さな秋がそこここに見え隠れしている十和田湖畔です。

事務所にいてもかすかにカツラの甘い香りが漂うことがあり、自然の中で仕事をさせていただいている嬉しさを、日々感じています。

13日は、比内支援学校かづの校校外学習で、10名の中学生の生徒さんとオオハンゴンソウ防除活動でした。地域の自然の素晴らしさを感じながら、自然環境保全活動に協力しようとする気持ちを高めるという目的で、毎年行われています。

今回の防除場所は、鹿角市八幡平の大沼に隣接する、八幡平ビジターセンターから歩いて5分ほどの場所です。この場所には、ゴールデンウイーク過ぎまで営業している八幡平スキー場があります。駐車場周辺にオオハンゴンソウが生育しており、その周りにはヤナギランの群生や、リンドウ、ヤマハハコなどもありました。

オオハンゴンソウは根が深く地面に入っており、根元から抜かなければならないので、生徒さんだけでは難しいところを、パークボランティアの皆さんがバールで根元を掘り起こし、生徒さんに声がけして抜いてもらいます。

自然公園財団の方には、道具の準備から抜き取った後の対応までお願いしました。また、昼食場所を変更したらどうかという提案にも素早く対応していただき、森林セラピーステーションさんと交渉していただきました。

今日の活動は総勢24名で、大きなゴミ袋で12袋分となりました。

活動を続けることで、もとの美しい景観が保たれることができたら嬉しいですね。

    【八幡平スキー場付近のヤナギランの花】

活動後は、近くにある森林セラピーステーション施設さんのご厚意で、昼食場所を変更し、食堂の一部をお借りして、ゆっくりと持参のお弁当を食べました。

昼食後生徒さん達は、八幡平ビジターセンターと泥火山を見学し無事活動を終え、バスで帰路につくのを見送りました。

大沼では、ほとんどの花々がすでに活動を終え、緑の中にぽつりぽつりと秋色の絵の具を落としたような風情でした。写真を撮っていると自然公園財団の方が、たった今そこにクマがいたと教えてくださいました。まだクマが活動している時期ですので、皆さんも散策する際には、十分お気をつけてください。

    【青空広がる八幡平大沼】

本日は、生徒さんの屈託のない笑顔、パークボランティアの皆さんの生徒さんに対する対応の素晴らしさや、自然公園財団のスタッフの方の迅速な対応と仕事ぶり、森林セラピーステーションのご厚意など、心が暖かくなる一日でした。

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2017年09月07日平成29年度十和田八幡平地区パークボランティア合同研修会に参加しました

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

こんにちは。十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。

朝晩の気温がぐっと下がり、そろそろ暖房が必要かと思わせる日もある十和田湖畔です。

一方、晴れた日中は強い日差しでまだ汗ばむような日もあります。

事務所の駐車場にあるナナカマドの葉っぱが落ちているよ、と言う企画官の言葉に、窓から外を見ると、色づき始めたばかりの樹木の葉っぱが一部落ちてしまっています。

そこだけ冷たい空気が当たっていたのか、原因はわかりませんが、駆け足で秋が近づいているような気がします。

             【葉っぱが落ちた事務所前のナナカマド】

季節ごとに花が咲き、やがて実になり、次の世代に命を繋ぐ植物は、空気や光を敏感に感じ取っているのでしょう。忙しくしていると、そんな移り変わりを見逃しているのかもしれません。そういえば十和田湖畔をゆっくり散策していないと思い、久々に歩いてみました。

               【御前ヶ浜から見た恵比寿大黒島】

                  【湖畔のカツラの木】

十和田湖畔にはカツラの木がたくさんあり、今の時期、枯れて落ちた葉はとても良い香りがします。

目が覚めるような青葉が、黄色の絵の具を少し落としたようになり、やがて水面や地面を埋め尽くします。

先週末は、十和田八幡平地区パークボランティア合同研修会に参加してきました。自分自身が5年ほどパークボランティアの会に所属していましたので、この時期の研修会が終わるとともに夏が終わり、いよいよ秋へと季節が移っていくのを感じます。

            【パークボランティア合同研修会開会式の様子】

それぞれの地区の活動報告があり、パークボランティアの皆さんの日頃の活動に頭が下がる思いでした。そして、秋田の「くまくま園」の園長の小松氏による講演でした。

小松氏のクマのお話はとても興味深いものでした。また、クマの被害が多く報告されている中、今後の被害がなるべく少ない事を祈るばかりです。

交流会では、先々週に岩手山でばったりお会いしたパークボランティアの三人の方と、山の話で盛り上がりました。パークボランティアの会でお世話になった方も多数いて、話しは尽きませんでした。

2日目は秋田駒ヶ岳の自然観察会でした。

台風が近づき天気が心配されましたが、朝から快晴で、山への期待が高まります。

                  【朝の秋田駒ヶ岳】

山頂では霧が出ていましたが、雨に降られることは無く阿弥陀池避難小屋までの自然観察会を終えました。

秋田駒ヶ岳のボランティア会の方の解説は、興味深い内容が多く、さすが地元の山を知り尽くした方々であると感心しました。

                  【阿弥陀池避難小屋】

9月も一週間が過ぎてしまいました。十和田湖畔で過ごして半年、少し寂しく思うのは、山々が家の窓から見渡せないことですが、それを払拭してくれる自然が十和田湖畔にはあります。

燃えるような紅葉、冬の凜とした風景が今から楽しみです。

みなさんも、秋の紅葉を見にお出かけください。

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2017年09月04日山は秋

十和田八幡平国立公園 阿保 聡

先日、各登山口に設置している入山者カウンターの保守点検等の業務のため、八甲田へ出かけてきました。

梅雨明け以降ずっと天気がぐずついていて、特に太平洋側では夏らしくない気温の低い日が続いていましたが、山ではもう秋の雰囲気が漂っていました。

酸ヶ湯酸ヶ湯温泉と、奥には八甲田最高峰の大岳が見えています。

睡蓮沼

睡蓮沼は誰もいなく、静かでした。

右に見える山は、八甲田で2番目に標高の高い高田大岳で、左は小岳です。

写真には写っていませんが、左側に大岳、硫黄岳、石倉岳も見ることができます。

これからいよいよ、山が最も賑わう紅葉の時期が始まります。

八甲田では9月中旬から紅葉し始め、10月中旬辺りまでが見頃の時期ですので、是非おいでください。

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2017年08月31日八幡平オオハンゴンソウ駆除活動と大沼の自然

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

こんにちは。

近頃、仕事でもプライベートでも飛び回っています。

十和田の伊藤です。

先週末は、岩手山から安比までの50キロトレイルを歩いてきましたが、仕事では8月24日に、八幡平ビジターセンター近くのオオハンゴンソウ駆除活動に参加してきました。

オオハンゴンソウは明治時代中期に園芸植物として渡来し、北海道から本州にかけて野生化しました。非常に繁殖能力が旺盛で、在来種を脅かす危険性があるため、2006年2月に特定外来生物に指定され、許可無く栽培や移動ができなくなりました。

       【オオハンゴンソウ】

当日の駆除場所は、後生掛温泉付近の水路周りと後生掛温泉駐車場付近の道路脇です。

オオハンゴンソウは、地下茎と種子の両方で増えるため、バールで根こそぎ抜きとらなければなりません。

根が残ると、そこから芽を出して成長します。

        【根元から新芽がでる】

また、シードバンクと言って、土の中に種子が蓄えられて発芽し、どんどん増えます。

芽を出したばかりの葉は、形状が異なりオオハンゴンソウとわかりにくいので、注意しながら探します。

        【オオハンゴンソウの若芽】

        【パークボランティアの皆様、自然公園財団の皆様、お疲れ様です】

傍らには、可愛らしい花々が咲いていますが、オオハンゴンソウの勢力に負けそうになっていました。

        【小指の爪より小さいアカバナ】

また、付近は熊の生息地でもあり、ミズバショウの実をたべてしまった熊が、食べるものが少なくなり、ミズバショウの葉っぱまで食べてしまっていました。

        【熊が食べた跡があるミズバショウの葉っぱとトンボのヤゴの抜け殻】

当日は、途中から雨になりましたが、2時間で米袋にすると5袋分を抜き取りました。

変わらぬ自然があるのは、こんな小さな努力の賜なのかもしれませんね。

駆除場所の近くにある八幡平ビジターセンター前の大沼には、コウホネがわずかに残っていて、残り少ない季節を惜しむように力強く咲いていました。

雨の中で撮影した写真を帰ってから見てみると、コウホネの花にとまっている綺麗なトンボがいて、そこに雨の滴がついている様子が見られました。

        【コウホネ】

        【サワギキョウ】

サワギキョウなど紫の花が目立ちます。

大沼は、熊の出没回数が多い場所でもあります。木道脇に熊が座ったような跡と、そこから林に歩いて行ったと思われる道ができています。散策される際には、ビジターセンターで熊の出没情報を入手したり、熊鈴や熊スプレーを携帯するなど、十分注意してお出かけください。

        【熊の道】

        やがて来る白い季節の前に、もう少しだけ動植物の営みを感じてみましょう。

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