十和田八幡平国立公園
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2017年12月26日師走の十和田湖と奥入瀬渓流
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
今年も残すところあとわずかとなりました。
勤務中に電話が鳴ると「十和田八幡平国立公園管理事務所です」と、どきどきしながら出ていた4月から9ヶ月が過ぎ、様々な出来事を思い出す年の瀬です。初めての土地で、いつも私を励ましてくれたのは、当たり前のようにいつもそばにある十和田湖や奥入瀬渓流、そして八甲田の風景でした。
新緑に心躍る春、湖の青さに活力をもらう夏、紅葉にしんみりとした秋、どれも素晴らしい風景が待っていました。気温が下がるこれからの季節はどんな景色が見られるのか、とても楽しみにしています。
【青く透明な十和田湖】
【湖畔から見える南八甲田の山々】
また、土曜日は業務で奥入瀬渓流に行きました。葉が落ちて、夏は道路から見ることが出来ない滝を見ることができます。奥入瀬渓流を通るバスは11月中旬で終了しましたが、これからの季節、期間限定でバスが出ていて、夜のツアーに乗車すると、写真のような氷瀑を見ることができます。事前予約が必要ですので、あらかじめご確認ください。
http://oirase-winter.com/about-tour/
【ライトに照らされた馬門岩の氷瀑】
さらに、2月2日~25日は「十和田湖冬物語」のイベントが行われ、期間中は毎日花火のおもてなしがあります。詳しい内容はホームページで確認をお願いします。
寒い季節ですが、心が暖かくなるイベントにするために、地域の皆さんが頑張っていますので、とても楽しみです。しっかりと寒さ対策をして、厳寒の十和田湖や奥入瀬を満喫しましょう。
2017年12月14日アウトドアフィールドで活躍するガイド向けの研修会を開催しました。
十和田八幡平国立公園 村田 野人
こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。
十和田湖は昨日から一面の銀世界に変わりました。除雪車がとても頼もしく見えます。管内、八甲田山麓の酸ヶ湯温泉にあるアメダスでは既に積雪1.5mを越えました。
さて、今回は12月7日に十和田ビジターセンターで行われたガイド向けの研修会の様子をお知らせします(なお、八幡平地域では前日12/6に網張ビジターセンターで同様の研修会を開催)。
この研修は、国立公園満喫プロジェクトの一環として、十和田八幡平国立公園でガイド業を行っている方、または現在志している方を対象としました。メインテーマは、十和田八幡平国立公園の魅力あふれる自然の素材をどう活用していくか、外国からの旅行者の方へどうしたらその魅力を伝えられるか、です。事前に多くの方から申し込みいただき、会場はほぼ満席でした。
講師は、国際山岳ガイドで「フランスの国家資格である高山ガイド(Guide de Haute Montagne)」をお持ちの江本悠滋さんです。「山岳ガイド界のハーバード」とも言われるフランス国立スキー登山学校(ENSA)を卒業し、夏はフランスの山岳リゾートであるシャモニーで、冬は日本のバックカントリーを中心に活躍されている方です。冬のお客さんの大部分はフランス人を中心とした外国人の常連さんだそうです。
外国の旅行者の方の楽しみ方や受け入れる際のポイントなど、貴重な体験を交えて様々なお話をしていただきました。講演後には多くの参加者の方から江本さんに質問が出て時間が足りないほどでした。自分も大変勉強になりました。1月にはガイドプログラムのブラッシュアップとインターネットを活用した販売PR方法の実践編として2回目の開催を予定しています。
2017年12月12日十和田湖畔に冬がやってきました
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
こんにちは。
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
降り積もった雪はとけることなく、大地を真っ白に覆い尽くしてしまいました。十和田湖畔の周りの木々はすっかり葉が落ちてしまいましたが、赤いナナカマドの実や黄色や橙色のヤドリギの実が、青空に映えて美しい風景が広がっています。
その赤や黄色に誘われるように鳥達がやってきて、わいわい食事会を開いているかと思って見ていると、あっという間に木々の色がモノクロームになってしまいます。
キレンジャクという鳥が大群でやってきて、その実を食べ尽くしてしまっているようです。
管理事務所の駐車場のナナカマドに止まっているキレンジャクは用心深く、人間の動く気配があると飛んでいってしまいます。玄関のドアからこっそりのぞいて撮ってみました。
厳しい冬を乗り切るために、動物達はどんな知恵を持っているのでしょう。湖畔では、鳥だけでなくウサギやリス、テンやキツネなどに出会うことができるかもしれません。静かな湖畔で美しい風景を眺めたり、いろんな動植物の息吹を感じてみるのもいいのではないでしょうか。冬ならではの十和田湖畔の風景が、これからも楽しみです。
2017年12月05日十和田八幡平の雪景色
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
こんにちは。
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
10月下旬に初雪を観測したと思っていたら、11月中旬には一面の雪景色となった十和田湖畔です。そして師走に吹く風は、どことなくせわしなさを感じるのは私だけでしょうか。
先日、十和田八幡平国立公園八幡平地区パークボランティア「ヒナザクラ会」の反省会に出席してきました。
反省会の翌日は、大沼の樹木に取り付けてある樹名板を取り外す作業が行われました。朝から吹雪の中、作業にあたった皆様お疲れさまでした。
【八幡平大沼と樹名板を取り外すパークボランティアの方々】
十和田湖畔は、朝の気温が氷点下の日も多くなりました。湖畔までの定期バスが来なくなり遊覧船の営業も終了して、少し寂しくなりましたが、スキーなど冬ならではの楽しみや、まだ見ぬ十和田八幡平の冬景色に期待も膨らみます。
先日立ち寄った、紫明亭展望台からの景色をご覧ください。
【中山半島、御倉半島、遠くに十和田山】
【雪をまとった櫛ヶ峰】
空気が澄んでくるこれからの季節、空の青さと雪の白さは一層輝きを増します。晴れた夜には満天の星空が見られるでしょう。
そんな十和田八幡平の風景を、思い出の一ページに加えてみませんか?
2017年11月21日初冬の十和田湖
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
十和田神社に至る杉並木参道の入口にあるイチョウの木の葉がすっかり落ちてしまう頃、管理事務所のある十和田湖畔休屋に初雪が降ると地元の方々は言うそうです。
この「休屋」という地名は、修験者や参詣者らの休憩した場所という意味もあるとのことです。
十和田湖は江戸時代、十和田伝説の話に登場する南祖坊、青龍大権現をご神体とする聖域であり、山伏らが険しい峠道を越えて湖を訪れ、修行に励んだ場所と言われています。
かつて青森と秋田から休屋に向かうルートは複数あり、山伏らは、江戸時代に植えられた杉並木(現在は樹齢250年以上)の参道の入口にあるイチョウの木の下で集結していたそうです。
1807年に十和田湖を訪れた菅江真澄(江戸時代後期の旅行家、博物学者)は、十和田湖を見るには三、四日あっても足りないと記しています。
十和田ビジターセンターでは、菅江真澄の描いた十和田湖の絵を展示していますので、ご興味のある方は是非訪れてみてください。
www.env.go.jp/park/towada/guide/towadavc/index.html
【杉並木参道入口のイチョウと「ぎんなん」】
【十和田神社に至る杉並木参道】
2017年11月06日十和田山の現地確認
十和田八幡平国立公園 村田 野人
こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。
周辺の森は葉が落ちて大変見通しが良くなりました。奥入瀬渓流の滝もとても見やすいです。
先日、現地確認のため十和田山に行ってきました。夏はうっそうとした木々に覆われている登山道からも十和田湖がよく見えました。
<葉を落とした大樹>
標高900m付近から山頂までは、チシマザサが密に生い茂っているため、周囲の視界はほとんどありませんが、それらを苦労して抜けた後の山頂付近の展望は爽快でした。
山頂に立つと前方には青い十和田湖、背後には大駒ヶ岳と十和利山がせまり、遠くには南八甲田の山々が見えて最高の天気でした。
2017年11月02日満喫プロジェクト工事進行中
十和田八幡平国立公園 村田 野人
こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。山の頂上は白く、事務所の官用車はスタッドレスタイヤとなりました。冬が近づいてきています。
日に日に気候は厳しくなりますが、着々と満喫プロジェクト関連の工事が進んでいってます。
蔦野鳥の森の入口には十和田市さんが新しいトイレを建設しました。
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<蔦野鳥の森入口の新しいトイレ>
休屋地区の駅前広場は模様替えが進んでいます。車道から湖がよく見えるようになりました。
酸ヶ湯のキャンプ場も一部改修が進んでいます。残念ながら今年度の営業は10月29日に終了しましたが、来春のオープンが楽しみです。
こういった工事の段取りは主に国立公園管理官の業務なので直接的に関わる事はあまりありませんが、ARとして管理官の業務をしっかりと補佐していきたいと思います。
先日も管理官の指示で、紅葉を見に来て休屋駅前広場の工事風景に出くわしてしまった皆様があまり驚かれないように工事現場に完成予想図等、説明する紙を掲示しました。
工事へのご理解どうぞよろしくお願いいたします。
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<駅前広場完成予想図>
2017年11月01日遭難救助訓練と北八甲田のロープ撤去
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
先日、十和田湖畔にも雪が降りました。
【雪をいだく山並みと、紅葉残る湖畔】
今回は、10月27日に参加した秋山遭難救助訓練と、28日のパークボランティア行事の八甲田薬師沢ロープ撤去の様子についてお知らせします。
遭難救助訓練は、青森県山岳遭難防止対策協議会主催で、青森県警、消防署、消防団、各山岳団体が参加して行われました。
【キノコ採りに行ったまま帰って来ないとの想定で捜索と、搬送する訓練】
今回の訓練では、自分自身の知っている知識を再認識するとともに、新しく学ぶこともあり、大変有意義でした。
また、28日は、北八甲田の大岳に至る薬師沢のロープ撤去でした。
残雪期の道迷い防止のために、パークボランティアの皆さんが6月にロープを設置していて、積雪の前に撤去しています。
【作業の様子】
作業を終えた後は、小岳、高田大岳の巡視を行いました。
この時期にしては穏やかな天候で、素晴らしい景色が広がっていました。
【小岳直下からのぞむ高田大岳】
【高田大岳からの小岳、遠くに岩木山】
これからの時期、十和田八甲田地域付近の道路は、積雪による通行規制がある場合があります。お越しの際は情報収集が必須です。
また違った風景が待っている十和田八甲田へ是非どうぞ。
2017年10月26日初冬の南八甲田
十和田八幡平国立公園 阿保 聡
初冬と言うには少し早いですが、先日業務で南八甲田に行ってきました。
山頂付近は雪だろうと思っていたのですが、割と下の方まで雪が積もっていたのは想定外でした。
木道の上に小動物の足跡がずっと続いていました。
気温が低くなってきていて空気が澄んでいるため、岩手山等もくっきりと見えました。
南八甲田の山頂からの景色は、北八甲田の山容や十和田湖などが望めるため、個人的には北八甲田からの景色よりもいい景色が楽しめると思っています。
八甲田の夏山シーズンは終わりです。
11月はほぼ冬山ですので、入山される方はしっかりとした装備で登山をお楽しみください。


十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。
本年もよろしくお願いいたします。
1月もあっという間に半ばとなった16日、十和田八幡平国立公園管理事務所主催で、北東北3県のアウトドアガイド向け研修会第2回が行われました。
十和田八幡平国立公園は、「国立公園満喫プロジェクト」8箇所の一つに選定され、世界水準の「ナショナルパーク」を目指しています。
第1回目はhttp://c-tohoku.env.go.jp/blog/2017/12/post_324.html
国際山岳ガイドの方を迎えての研修で、12月6日に網張ビジターセンター、12月7日に十和田ビジターセンターで実施しました。
第2回目である今回は、アソビュー株式会社の日比野理人氏を講師に迎えて、実際にインターネットを活用して集客する方法や、外国人対応など実践的な事を多く学んでいただきました。
【第2回目の様子】
日頃皆さんが行っているプログラムについて、ワークショップを取り入れ、今後いかに展開していけばいいのか活発に意見交換したり、実際に外国人対応のガイド経験がある方から経験談を聞いたりと、熱気が感じられる研修会となりました。
【外国人対応について体験談を話してもらいました】
研修後、数人の方から、一回目の研修後にすぐにフェイスブックページを開設した事や、1月1日付けで新しくガイドの会を設立した事などを聞く事ができました。
今後、十和田八幡平国立公園を更に盛り上げてくれることを期待します。
今回は、数年来の友人がガイドとして頑張っている姿を見て、私が出来ることは何だろうと考えさせられた1日でした。