磐梯朝日国立公園 羽黒
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2014年07月07日月山を外来植物から守ろうpart1開催
磐梯朝日国立公園 羽黒 白銀 顕
月山の外来植物を除去するイベント「月山を外来植物から守ろうpart1」を6月22日(日)に開催しました。
月山では、登山道沿いや人の多く滞留する場所などで、外来植物の繁茂が確認されています。外国由来の植物であるセイヨウタンポポやシロツメクサ、本来標高の低い土地に生育する植物であるオオバコやスズメノカタビラいった植物を、もともと月山に分布していなかったと思われる植物を外来植物として捉えています。
外来植物の侵入により、月山の貴重な高山植物の生育地を奪ってしまう恐れがあり、生態的な影響や景観を損なうといった、本来の植生に悪影響を与える可能性があります。その対策のため、昨年より除去作業イベントをはじめました。
今回はセイヨウタンポポの分布拡大を防ぐため、種子を飛ばす前の6月に、繁茂が確認されている山頂近くの鍛冶小屋跡地にて除去作業を実施しました。

私は作業前に外来植物や作業についてのレクチャーを担当しました。

外来植物除去作業中の様子
霧に包まれての作業となりましたが、皆さん黙々と作業に集中(熱中?)していました。

根の長さ計測の様子
タンポポ類は残った根から芽が再生することが知られています。そのため、作業ではなるべく根を残さないように除去する必要があり“根気強さ”が求められます。ということで、その名も「根比べ」と題して、誰が一番長い根を取ることができるかといった遊びも取り入れながら、作業に取り組みました。

外来植物除去作業後の様子
参加者の皆さんのご協力のお陰で、鍛冶小屋跡地の予定していた除去作業を行うことができました。作業地へは月山8合目(羽黒口)から山頂を越えて向かいましたが、西川町の姥沢口からも月山朝日ガイド協会や西川町職員の方々も作業に駆けつけていただき、感謝の気持ちでいっぱいでした。
行程中は羽黒地区パークボランティアの皆さんから、色とりどりの高山植物を紹介いただきました。イベントのふりかえりでの「沢山の高山植物を楽しむこともできました!」といった参加者の皆さん声に、外来植物を除去することによって本来の植生を守っていく意味をさらに認識いただけたのではないかと思います。
共催の月山ビジターセンター運営協議会、山形県自然公園整備促進協議会羽黒支部、協力の休暇村羽黒、後援の鶴岡市、西川町、庄内町、関係者の皆様のお力添えで開催することができました。ありがとうございました。
次回はPart1に続いて、6月26日~27日に開催しましたPart2の様子をお伝えします。
※今回の植物除去は、自然公園法および土地所有者の許可を得て行っています。国立公園 特別保護地区内で、許可なく植物を採取することは禁止されています。
月山では、登山道沿いや人の多く滞留する場所などで、外来植物の繁茂が確認されています。外国由来の植物であるセイヨウタンポポやシロツメクサ、本来標高の低い土地に生育する植物であるオオバコやスズメノカタビラいった植物を、もともと月山に分布していなかったと思われる植物を外来植物として捉えています。
外来植物の侵入により、月山の貴重な高山植物の生育地を奪ってしまう恐れがあり、生態的な影響や景観を損なうといった、本来の植生に悪影響を与える可能性があります。その対策のため、昨年より除去作業イベントをはじめました。
今回はセイヨウタンポポの分布拡大を防ぐため、種子を飛ばす前の6月に、繁茂が確認されている山頂近くの鍛冶小屋跡地にて除去作業を実施しました。
私は作業前に外来植物や作業についてのレクチャーを担当しました。
外来植物除去作業中の様子
霧に包まれての作業となりましたが、皆さん黙々と作業に集中(熱中?)していました。
根の長さ計測の様子
タンポポ類は残った根から芽が再生することが知られています。そのため、作業ではなるべく根を残さないように除去する必要があり“根気強さ”が求められます。ということで、その名も「根比べ」と題して、誰が一番長い根を取ることができるかといった遊びも取り入れながら、作業に取り組みました。
外来植物除去作業後の様子
参加者の皆さんのご協力のお陰で、鍛冶小屋跡地の予定していた除去作業を行うことができました。作業地へは月山8合目(羽黒口)から山頂を越えて向かいましたが、西川町の姥沢口からも月山朝日ガイド協会や西川町職員の方々も作業に駆けつけていただき、感謝の気持ちでいっぱいでした。
行程中は羽黒地区パークボランティアの皆さんから、色とりどりの高山植物を紹介いただきました。イベントのふりかえりでの「沢山の高山植物を楽しむこともできました!」といった参加者の皆さん声に、外来植物を除去することによって本来の植生を守っていく意味をさらに認識いただけたのではないかと思います。
共催の月山ビジターセンター運営協議会、山形県自然公園整備促進協議会羽黒支部、協力の休暇村羽黒、後援の鶴岡市、西川町、庄内町、関係者の皆様のお力添えで開催することができました。ありがとうございました。
次回はPart1に続いて、6月26日~27日に開催しましたPart2の様子をお伝えします。
※今回の植物除去は、自然公園法および土地所有者の許可を得て行っています。国立公園 特別保護地区内で、許可なく植物を採取することは禁止されています。
2014年06月12日平成26年度磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会(2日目)
磐梯朝日国立公園 羽黒 白銀 顕
羽黒自然保護官事務所の白銀です。裏磐梯の渡部アクティブレンジャーより続いて、磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会2日目の様子をお伝えします!
研修2日目は、渡部アクティブレンジャーよりも紹介のあった「春の自然散策会」と「意見交換会」、「ウチダザリガニモニタリング体験」のフィールド中心のプログラムです。
はじめにレンゲ沼・中瀬沼探勝路での春の自然散策会です。裏磐梯地区パークボランティアの皆さんの案内で、探鳥班と自然観察班に分かれて散策しました。

羽黒地区の皆さんは、同じ国立公園内であるものの普段のフィールドとの動植物の違いや裏磐梯の自然の成り立ちなど、新しい発見が沢山あったようです。また、観察会や探鳥会のプログラムの進め方なども参考になったとの声もありました。初夏の爽やかな青空のもと、皆さん本当に楽しそうに散策していた様子が印象的でした。
続いて、意見交換会です。研修会の感想や日々の活動でお互いに聞きたいことなど、質問や意見が交わされました。特に自然観察会等のイベント時の状況と磐梯山ジオパークについての質問が多く挙がり、「合同」研修会ならではの有意義な時間となりました。

最後は、特定外来生物であるウチダザリガニのモニタリング体験です。あらかじめ、かご網を仕掛けておいて、実際にウチダザリガニを捕獲しました。その後、裏磐梯地区の皆さんと二神自然保護官、渡部アクティブレンジャーのレクチャーを受けながら、個体別に大きさや雌雄、卵の有無などをモニタリングチェック表に書き込む体験を行いました。

昨年の合同研修会では「外来種」をテーマに実施したのですが、その際に紹介のあったウチダザリガニを初めてみる羽黒地区の皆さんは興味津々な様子でした。モニタリングチェック後は、ウチダザリガニは外来生物法で特定外来生物に指定されているため、運搬や飼育等が禁止されています。そのため、茹でて食べました。チェック表に味の記入欄はありませんでしたが、「思っていたよい美味しい」、「エビのようだ」など、まずまず好評のようでした。

二日間ともに晴天に恵まれ、皆さん口々に「天気が良くて楽しかった!」と話されていました。また「情報交換や交流が大事」、「同じ国立公園内として今後も研修会に期待」といった意見に、来年は羽黒地区で継続して開催できたらと思います。
参加された裏磐梯地区・羽黒地区パークボランティアの皆様、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
研修2日目は、渡部アクティブレンジャーよりも紹介のあった「春の自然散策会」と「意見交換会」、「ウチダザリガニモニタリング体験」のフィールド中心のプログラムです。
はじめにレンゲ沼・中瀬沼探勝路での春の自然散策会です。裏磐梯地区パークボランティアの皆さんの案内で、探鳥班と自然観察班に分かれて散策しました。
羽黒地区の皆さんは、同じ国立公園内であるものの普段のフィールドとの動植物の違いや裏磐梯の自然の成り立ちなど、新しい発見が沢山あったようです。また、観察会や探鳥会のプログラムの進め方なども参考になったとの声もありました。初夏の爽やかな青空のもと、皆さん本当に楽しそうに散策していた様子が印象的でした。
続いて、意見交換会です。研修会の感想や日々の活動でお互いに聞きたいことなど、質問や意見が交わされました。特に自然観察会等のイベント時の状況と磐梯山ジオパークについての質問が多く挙がり、「合同」研修会ならではの有意義な時間となりました。
最後は、特定外来生物であるウチダザリガニのモニタリング体験です。あらかじめ、かご網を仕掛けておいて、実際にウチダザリガニを捕獲しました。その後、裏磐梯地区の皆さんと二神自然保護官、渡部アクティブレンジャーのレクチャーを受けながら、個体別に大きさや雌雄、卵の有無などをモニタリングチェック表に書き込む体験を行いました。
昨年の合同研修会では「外来種」をテーマに実施したのですが、その際に紹介のあったウチダザリガニを初めてみる羽黒地区の皆さんは興味津々な様子でした。モニタリングチェック後は、ウチダザリガニは外来生物法で特定外来生物に指定されているため、運搬や飼育等が禁止されています。そのため、茹でて食べました。チェック表に味の記入欄はありませんでしたが、「思っていたよい美味しい」、「エビのようだ」など、まずまず好評のようでした。
二日間ともに晴天に恵まれ、皆さん口々に「天気が良くて楽しかった!」と話されていました。また「情報交換や交流が大事」、「同じ国立公園内として今後も研修会に期待」といった意見に、来年は羽黒地区で継続して開催できたらと思います。
参加された裏磐梯地区・羽黒地区パークボランティアの皆様、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!
2014年05月30日安全な利用のために
磐梯朝日国立公園 羽黒 白銀 顕
久しぶりの投稿となってしまいました。羽黒自然保護官事務所の白銀です。
ここ最近の事務所周辺では、風の穏やかな晴れた日には、田植えを終えた水田に月山が映り込む眺めを楽しむことができます。その様子を写真でお伝えできればと思ったのですが、今日は施設の維持管理についてご紹介します。
出羽三山の一つ羽黒山の中腹には、国立公園の利用拠点となっている月山ビジターセンターや休暇村羽黒、羽黒山キャンプ場などがあります。周辺は冬期に約3~4mもの雪が降り積もる豪雪地帯です。そのため、冬囲いや除雪など注意を払っていても、一冬を超すと、修繕の必要となる箇所が出てくることが多い所でもあります。
先日5月23日、安全な利用のために施設の損傷や補修の必要箇所について、キャンプ場の委託を受けている休暇村職員の方、ビジターセンター職員らと一緒に、周辺の現場確認を行いました。

キャンプ場サービスセンター
雪の重みや除雪等で損傷のあった屋根の補修について検討している様子です。

芝生広場
この写真は別の日の様子ですが、芝生地の水はけが上手く機能していないことを確認し、その改善策を検討しています。

親水池
落ち葉や泥の底に溜まっている状況を確認しています。ここは羽黒山から流れ出る水を利用していますが、周辺は落葉樹が多いために、落ち葉などが多く溜まってしまうようです。夏の本格的な利用の前に一度清掃の必要があるとのことで

後日、早速清掃を行いました。私も休暇村職員の方々に加わって、少しばかりですが、清掃のお手伝いを行ってきました。
利用のための施設をつくるのも重要ですが、安全かつ快適に利用できるために、このような日々の維持管理がとても重要であることを改めて感じました。
ゴールデンウィークには大勢の利用が既にあったとのことですが、羽黒山キャンプ場利用の詳細については、以下のホームページをご覧ください。
■休暇村羽黒 キャンプ場 http://www.qkamura.or.jp/haguro/camp/
ここ最近の事務所周辺では、風の穏やかな晴れた日には、田植えを終えた水田に月山が映り込む眺めを楽しむことができます。その様子を写真でお伝えできればと思ったのですが、今日は施設の維持管理についてご紹介します。
出羽三山の一つ羽黒山の中腹には、国立公園の利用拠点となっている月山ビジターセンターや休暇村羽黒、羽黒山キャンプ場などがあります。周辺は冬期に約3~4mもの雪が降り積もる豪雪地帯です。そのため、冬囲いや除雪など注意を払っていても、一冬を超すと、修繕の必要となる箇所が出てくることが多い所でもあります。
先日5月23日、安全な利用のために施設の損傷や補修の必要箇所について、キャンプ場の委託を受けている休暇村職員の方、ビジターセンター職員らと一緒に、周辺の現場確認を行いました。

キャンプ場サービスセンター
雪の重みや除雪等で損傷のあった屋根の補修について検討している様子です。

芝生広場
この写真は別の日の様子ですが、芝生地の水はけが上手く機能していないことを確認し、その改善策を検討しています。

親水池
落ち葉や泥の底に溜まっている状況を確認しています。ここは羽黒山から流れ出る水を利用していますが、周辺は落葉樹が多いために、落ち葉などが多く溜まってしまうようです。夏の本格的な利用の前に一度清掃の必要があるとのことで
後日、早速清掃を行いました。私も休暇村職員の方々に加わって、少しばかりですが、清掃のお手伝いを行ってきました。
利用のための施設をつくるのも重要ですが、安全かつ快適に利用できるために、このような日々の維持管理がとても重要であることを改めて感じました。
ゴールデンウィークには大勢の利用が既にあったとのことですが、羽黒山キャンプ場利用の詳細については、以下のホームページをご覧ください。
■休暇村羽黒 キャンプ場 http://www.qkamura.or.jp/haguro/camp/
2014年04月22日平成26年度 羽黒地区パークボランティア年度はじめ集会
磐梯朝日国立公園 羽黒 白銀 顕
随分と久しぶりの投稿となってしまいましたが、平成26年度も引き続き、羽黒自然保護官事務所のアクティブレンジャーとして勤めることになりました。二年目になりますが、どうぞよろしくお願いします。
事務所のある山形県の鶴岡では桜が満開を迎えています。事務所より標高の高い(約300m)月山ビジターセンター周辺では、木々の中や日陰地にはまだまだ雪が残っているものの、センター近くの二夜の池脇の湿原ではミズバショウが楽しめます。

湿原のミズバショウ
さて、先日4月20日に月山ビジターセンターにて「羽黒地区パークボランティア年度はじめ集会」が開催されました。東北地方では3国立公園の7地区にパークボランティアの組織があり、自然観察会等の解説活動や美化清掃、利用施設の簡単な維持修理などの各種活動が行われています。そのうち、羽黒地区では「出羽三山地区の自然の仕組みや特徴を訪れる人々に紹介すること」を目的に、月山ビジターセンターを拠点として、現在は27名で自然解説活動を中心に活動しています。
年度はじめ集会は、その名のとおり、年度のはじめにパークボランティアと月山ビジターセンターの職員、羽黒自然保護官事務所の職員が集まって、昨年度の活動を振り返りながら、今年度の活動について情報共有や意見交換を行う行事です。

年度はじめ集会の様子
意見交換会では「自然解説活動に参加者全体へ解説する際は、全員に声が届くように参加者が集まってから解説するなど統一が必要」、「緊急時の連絡先や対応など今一度確認したい」など改めて活動の見直すポイントを再確認することができました。
また、昨年度から新規に加わったボランティアさんからの「活動に多く参加できなかったが、自然の知識をもっと深めたい」といった声に対して、先輩のボランティアさんより「鳥や植物など各々詳しい方ばかりなので、どんどん吸収していって欲しい」との励ましの声もありました。

救命講習会の様子
午後からの年度はじめ集会に先立って、午前中には鶴岡消防羽黒分署の方を講師に「普通救命講習会」を受講しました。万が一に備えて、AEDの使用を含めた心肺蘇生法を中心に教わりました。昨年も受講していますが、1年も経つと忘れてしまっていることもあり、再確認の意味でもとても有意義な講習会となりました。
年に一度の集会に、21名ものボランティアさんにご参加いただきました。皆さん、ありがとうございました!
事務所のある山形県の鶴岡では桜が満開を迎えています。事務所より標高の高い(約300m)月山ビジターセンター周辺では、木々の中や日陰地にはまだまだ雪が残っているものの、センター近くの二夜の池脇の湿原ではミズバショウが楽しめます。
湿原のミズバショウ
さて、先日4月20日に月山ビジターセンターにて「羽黒地区パークボランティア年度はじめ集会」が開催されました。東北地方では3国立公園の7地区にパークボランティアの組織があり、自然観察会等の解説活動や美化清掃、利用施設の簡単な維持修理などの各種活動が行われています。そのうち、羽黒地区では「出羽三山地区の自然の仕組みや特徴を訪れる人々に紹介すること」を目的に、月山ビジターセンターを拠点として、現在は27名で自然解説活動を中心に活動しています。
年度はじめ集会は、その名のとおり、年度のはじめにパークボランティアと月山ビジターセンターの職員、羽黒自然保護官事務所の職員が集まって、昨年度の活動を振り返りながら、今年度の活動について情報共有や意見交換を行う行事です。
年度はじめ集会の様子
意見交換会では「自然解説活動に参加者全体へ解説する際は、全員に声が届くように参加者が集まってから解説するなど統一が必要」、「緊急時の連絡先や対応など今一度確認したい」など改めて活動の見直すポイントを再確認することができました。
また、昨年度から新規に加わったボランティアさんからの「活動に多く参加できなかったが、自然の知識をもっと深めたい」といった声に対して、先輩のボランティアさんより「鳥や植物など各々詳しい方ばかりなので、どんどん吸収していって欲しい」との励ましの声もありました。
救命講習会の様子
午後からの年度はじめ集会に先立って、午前中には鶴岡消防羽黒分署の方を講師に「普通救命講習会」を受講しました。万が一に備えて、AEDの使用を含めた心肺蘇生法を中心に教わりました。昨年も受講していますが、1年も経つと忘れてしまっていることもあり、再確認の意味でもとても有意義な講習会となりました。
年に一度の集会に、21名ものボランティアさんにご参加いただきました。皆さん、ありがとうございました!
2014年01月31日冬の間に
磐梯朝日国立公園 羽黒 白銀 顕
飯豊連峰では飯豊連峰保全連絡会、朝日連峰では朝日連峰保全協議会の団体が保全活動を推進するために活動しています。どちらの山域も奥深く、世界的にも有数の豪雪地帯としても知られています。今頃は深い雪に覆われていますが、冬の間にも活動が行われています。
昨年12月に各会の幹事会が開催され、その年の活動を振り返り情報共有を図るとともに、来年度の活動へ向けた話し合いが行われました。
■朝日連峰保全協議会

【幹事会の様子】
幹事の所属する各山岳団体の維持管理活動をはじめ、合同保全作業、主稜線道標等整備、登山者カウンター結果、植生モニタリング等の報告が行われました。また、以東岳避難小屋について小屋の損壊状況、今後の対応を含めた意見が交わされました。
平成26年度の活動については、①第6回会合は平成26年5月27日(火)に山形県大江町、②合同保全作業(案)として平成26年9月6日(土)~7日(日)に以東岳直登ルートの計画となりました。※合同保全作業(案)は第6回会合にて協議の後、正式決定となります。
■飯豊連峰保全連絡会

【幹事会の様子】(荒廃地の記録写真を見ながら来年度の合同保全作業箇所を検討中)
こちらも同じく、幹事が所属する各山岳団体の維持管理活動をはじめ、合同保全作業、登山道保全技術講習会等の報告が行われました。
平成26年の活動については、①第13回会合は平成26年6月3日(火)に新潟県関川村、②合同保全作業は平成26年8月30日(土)に丸森・梶川尾根 (予備日31日)の計画にまとまりました。
※どちらの活動も平成26年1月30日(木)に開催されました第12回会合において協議の後、正式決定となりました。会合の詳細は、ニュースレター等で追ってお伝えします。

【今年度の合同保全作業】
両会の幹事の皆さんは、長年山と深く関わってこられた方ばかりで、言葉の端々に重みが感じられます。会が設立されてから「山岳会同士の横のつながりも年々できていて嬉しい」といった声を多くの幹事から聞きました。そして、飯豊連峰保全連絡会の下部組織である技術部会に対しては、次世代の担い手としてとても期待されていました。
今は厳冬期の最中ですが、冬の間に活動を振り返り、次に向けて話合うこのような活動をもとに、また今年の各種活動に両会の事務局として少しでも力になれるように関わっていきたいと思います。
昨年12月に各会の幹事会が開催され、その年の活動を振り返り情報共有を図るとともに、来年度の活動へ向けた話し合いが行われました。
■朝日連峰保全協議会
【幹事会の様子】
幹事の所属する各山岳団体の維持管理活動をはじめ、合同保全作業、主稜線道標等整備、登山者カウンター結果、植生モニタリング等の報告が行われました。また、以東岳避難小屋について小屋の損壊状況、今後の対応を含めた意見が交わされました。
平成26年度の活動については、①第6回会合は平成26年5月27日(火)に山形県大江町、②合同保全作業(案)として平成26年9月6日(土)~7日(日)に以東岳直登ルートの計画となりました。※合同保全作業(案)は第6回会合にて協議の後、正式決定となります。
■飯豊連峰保全連絡会
【幹事会の様子】(荒廃地の記録写真を見ながら来年度の合同保全作業箇所を検討中)
こちらも同じく、幹事が所属する各山岳団体の維持管理活動をはじめ、合同保全作業、登山道保全技術講習会等の報告が行われました。
平成26年の活動については、①第13回会合は平成26年6月3日(火)に新潟県関川村、②合同保全作業は平成26年8月30日(土)に丸森・梶川尾根 (予備日31日)の計画にまとまりました。
※どちらの活動も平成26年1月30日(木)に開催されました第12回会合において協議の後、正式決定となりました。会合の詳細は、ニュースレター等で追ってお伝えします。
【今年度の合同保全作業】
両会の幹事の皆さんは、長年山と深く関わってこられた方ばかりで、言葉の端々に重みが感じられます。会が設立されてから「山岳会同士の横のつながりも年々できていて嬉しい」といった声を多くの幹事から聞きました。そして、飯豊連峰保全連絡会の下部組織である技術部会に対しては、次世代の担い手としてとても期待されていました。
今は厳冬期の最中ですが、冬の間に活動を振り返り、次に向けて話合うこのような活動をもとに、また今年の各種活動に両会の事務局として少しでも力になれるように関わっていきたいと思います。
2013年11月18日磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会(1日目)
磐梯朝日国立公園 羽黒 白銀 顕
11月9日(土)~10日(日)に磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会を開催しました。
磐梯朝日国立公園内には、裏磐梯地区と羽黒地区にパークボランティアの組織があり、各々のフィールドで活動しています。平成22年度より両地区の合同研修会を相互の地区で開催しており、今年は羽黒地区での開催となりました。
今回の研修会では、両地区の情報交換や交流のため、共通している課題の中から、「外来生物」と「自然体験活動の安全管理」2つのテーマを設けました。
一日目は、鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」を会場として、「外来生物」をテーマに、4つの事例紹介と意見交換会、ほとりあの館内見学、隣接する都沢湿地・下池の現地視察を行いました。

事例紹介では①羽黒地区と②裏磐梯地区の「外来生物の生息状況・取り組み」を各自然保護官事務所のアクティブレンジャーが紹介し、お互いの公園内の地域の状況を確認しました。
続いて、③鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」における外来生物駆除の取り組みとして、同館の学芸員上山氏より、お話をいただきました。ほとりあでは都沢湿地で駆除した外来動植物の活用に取り組んでいるとのことで、例えば、以前は焼却処分していた外来植物を染め物の染料にしたり、捕獲したウシガエルやアメリカザリガニをフランス料理のシェフを呼んで調理していただき、いのちに感謝して食べたりするといった活用をしているそうです。いつもの国立公園のフィールドとは違った「里地」での取り組みに皆さん興味を示していました。
さらには、④「白山国立公園における外来生物防除の取り組み」として、環白山保護利用管理協会の稲葉氏より、全国的にも先駆的な活動となっている白山の高山帯での外来生物防除活動のお話をいただきました。取り組みは勿論のこと、「外来植物は悪者のイメージを抱きがちだが、そのものが悪い訳ではなく、自然と人との関係を考えるきっかけに」とのお話に私も含め、皆さんハッとしていたのが印象的でした。

各地の事例紹介の後には、意見交換の場も。

現地視察では、ほとりあ館長の植松氏の案内でラムサール条約登録湿地の下池に飛来する水鳥や都沢湿地の様子を見学しました。
色々な地域の外来生物の生息状況や取り組みを知り、今後の活動に繋がる機会となったようです。
二日目の様子は、裏磐梯自然保護官事務所の渡部のり子アクティブレンジャーより、紹介します。
磐梯朝日国立公園内には、裏磐梯地区と羽黒地区にパークボランティアの組織があり、各々のフィールドで活動しています。平成22年度より両地区の合同研修会を相互の地区で開催しており、今年は羽黒地区での開催となりました。
今回の研修会では、両地区の情報交換や交流のため、共通している課題の中から、「外来生物」と「自然体験活動の安全管理」2つのテーマを設けました。
一日目は、鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」を会場として、「外来生物」をテーマに、4つの事例紹介と意見交換会、ほとりあの館内見学、隣接する都沢湿地・下池の現地視察を行いました。
事例紹介では①羽黒地区と②裏磐梯地区の「外来生物の生息状況・取り組み」を各自然保護官事務所のアクティブレンジャーが紹介し、お互いの公園内の地域の状況を確認しました。
続いて、③鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」における外来生物駆除の取り組みとして、同館の学芸員上山氏より、お話をいただきました。ほとりあでは都沢湿地で駆除した外来動植物の活用に取り組んでいるとのことで、例えば、以前は焼却処分していた外来植物を染め物の染料にしたり、捕獲したウシガエルやアメリカザリガニをフランス料理のシェフを呼んで調理していただき、いのちに感謝して食べたりするといった活用をしているそうです。いつもの国立公園のフィールドとは違った「里地」での取り組みに皆さん興味を示していました。
さらには、④「白山国立公園における外来生物防除の取り組み」として、環白山保護利用管理協会の稲葉氏より、全国的にも先駆的な活動となっている白山の高山帯での外来生物防除活動のお話をいただきました。取り組みは勿論のこと、「外来植物は悪者のイメージを抱きがちだが、そのものが悪い訳ではなく、自然と人との関係を考えるきっかけに」とのお話に私も含め、皆さんハッとしていたのが印象的でした。
各地の事例紹介の後には、意見交換の場も。
現地視察では、ほとりあ館長の植松氏の案内でラムサール条約登録湿地の下池に飛来する水鳥や都沢湿地の様子を見学しました。
色々な地域の外来生物の生息状況や取り組みを知り、今後の活動に繋がる機会となったようです。
二日目の様子は、裏磐梯自然保護官事務所の渡部のり子アクティブレンジャーより、紹介します。
2013年10月23日朝日連峰主稜線の道標整備完了
磐梯朝日国立公園 羽黒 白銀 顕
先日10月19日の作業をもって、今年度再整備にあたっていた朝日連峰主稜線の道標整備を無事に完了することができました。
朝日連峰主稜線の道標再整備については、前回の日記をご覧ください。http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2013/10/1835.html
前回までの作業で、道標そのものの設置は完了し、今回の作業で計9箇所(①以東岳、②中先峰、③狐穴小屋分岐、④三方境、⑤寒江山、⑥竜門山分岐、⑦西朝日岳、⑧大朝日小屋分岐、⑨平岩山)のプレートを各作業班が分担しながら、取付けとなりました。
朝日岳(朝日連峰主峰 標高1,870m)では10月17日に初冠雪の発表があり、19日の作業時には稜線には雪が残っていました。

【主稜線の様子(左最奥が以東岳、右奥には鳥海山も!)】
私は、西朝日岳と竜門山分岐の道標へのプレートの取付け作業に立ち会いました。

【西朝日岳の道標】

【竜門山分岐の道標】
今回の再整備によって、朝日連峰の主稜線の縦走をはじめ、朝日地域の安全な登山利用、遭難防止に役立つことを祈っています。
作業にご協力いただいた皆さん、朝日連峰保全協議会の関係者の方々、本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
なお、プレートについては、今後経年劣化等で文字が消えたりした際には、交換対応できるような仕様となっています。今後、何かお気づきの点がありましたら、羽黒自然保護官事務所(0235-62-4777)まで、ご連絡ください。
朝日連峰主稜線の道標再整備については、前回の日記をご覧ください。http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2013/10/1835.html
前回までの作業で、道標そのものの設置は完了し、今回の作業で計9箇所(①以東岳、②中先峰、③狐穴小屋分岐、④三方境、⑤寒江山、⑥竜門山分岐、⑦西朝日岳、⑧大朝日小屋分岐、⑨平岩山)のプレートを各作業班が分担しながら、取付けとなりました。
朝日岳(朝日連峰主峰 標高1,870m)では10月17日に初冠雪の発表があり、19日の作業時には稜線には雪が残っていました。
【主稜線の様子(左最奥が以東岳、右奥には鳥海山も!)】
私は、西朝日岳と竜門山分岐の道標へのプレートの取付け作業に立ち会いました。
【西朝日岳の道標】
【竜門山分岐の道標】
今回の再整備によって、朝日連峰の主稜線の縦走をはじめ、朝日地域の安全な登山利用、遭難防止に役立つことを祈っています。
作業にご協力いただいた皆さん、朝日連峰保全協議会の関係者の方々、本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
なお、プレートについては、今後経年劣化等で文字が消えたりした際には、交換対応できるような仕様となっています。今後、何かお気づきの点がありましたら、羽黒自然保護官事務所(0235-62-4777)まで、ご連絡ください。
2013年10月10日朝日連峰主稜線道標整備
磐梯朝日国立公園 羽黒 白銀 顕
現在、磐梯朝日国立公園 朝日連峰の主稜線において、地域の要望を受け、利用者の安全かつ遭難事故防止を図るために、老朽化している道標類の再整備にあたっています。
先日10月7日(日)には、大朝日小屋分岐、竜門山分岐、三方境分岐、狐穴小屋分岐、以東岳分岐の5箇所で設置作業が行われました。
そのうち、私は以東岳分岐の設置作業に立ち会ってきました。

【以前の設置前周辺の様子】
現場は、以東岳山頂周辺にある3ルート(①以東岳直登ルート、②オツボ峰経由ルート、③狐穴小屋・大朝日岳方面からの縦走ルート)からなる分岐です。複数の道標などが設置されていますが、山岳域の厳しい環境のため老朽化が進んでいます。写真の通り、文字の読み取りが難しくなってきているため、今回の再整備箇所の一つとなりました。地元山岳関係者によると「天候が良い場合には特に問題になりにくいが、濃霧や積雪期に位置や方角が不明確になりやすく、道を間違える利用者がいる」とのことで、以前から再整備の要望を受けていました。

【道標設置中の様子】

【設置後の様子】
地名や矢印等の入ったプレートは後日、標柱に設置され、完成となります。完成後の様子については、また改めて報告したいと思っています。
※工事期間中(~11月上旬)、ヘリコプターで資材や人員輸送のため、朝日連峰周辺で断続的にヘリコプターが飛行します。誘導員を配置されますので、現場での指示に従うようお願いします。事故防止と環境保全のため、みなさまのご理解ご協力をお願いします。
おまけ・・・

設置作業後、下山時の休憩中、柘植自然保護官が何やら動き回る生き物を発見!よく見てみると「ヤマネ」でした。こちらの様子を全く気にすることなく、これから迎える冬を前にせっせとブナの実を食べていました。
先日10月7日(日)には、大朝日小屋分岐、竜門山分岐、三方境分岐、狐穴小屋分岐、以東岳分岐の5箇所で設置作業が行われました。
そのうち、私は以東岳分岐の設置作業に立ち会ってきました。
【以前の設置前周辺の様子】
現場は、以東岳山頂周辺にある3ルート(①以東岳直登ルート、②オツボ峰経由ルート、③狐穴小屋・大朝日岳方面からの縦走ルート)からなる分岐です。複数の道標などが設置されていますが、山岳域の厳しい環境のため老朽化が進んでいます。写真の通り、文字の読み取りが難しくなってきているため、今回の再整備箇所の一つとなりました。地元山岳関係者によると「天候が良い場合には特に問題になりにくいが、濃霧や積雪期に位置や方角が不明確になりやすく、道を間違える利用者がいる」とのことで、以前から再整備の要望を受けていました。
【道標設置中の様子】
【設置後の様子】
地名や矢印等の入ったプレートは後日、標柱に設置され、完成となります。完成後の様子については、また改めて報告したいと思っています。
※工事期間中(~11月上旬)、ヘリコプターで資材や人員輸送のため、朝日連峰周辺で断続的にヘリコプターが飛行します。誘導員を配置されますので、現場での指示に従うようお願いします。事故防止と環境保全のため、みなさまのご理解ご協力をお願いします。
おまけ・・・
設置作業後、下山時の休憩中、柘植自然保護官が何やら動き回る生き物を発見!よく見てみると「ヤマネ」でした。こちらの様子を全く気にすることなく、これから迎える冬を前にせっせとブナの実を食べていました。
2013年09月20日月山クリーン&外来植物駆除登山
磐梯朝日国立公園 羽黒 白銀 顕
磐梯朝日国立公園 出羽三山地域の月山は、登山、観光を目的として多くの方が訪れます。しかし、近年、登山道沿いなどに外来植物や低地に生える植物が繁茂していることが確認されています。そのため、ごみ拾いとともにこれらの植物を駆除することをとおして、皆さんに月山のすばらしい自然を理解いただき、保全していくためのイベントを開催することとなりました。
当日は、一般参加の皆さんや羽黒地区パークボランティア、スタッフも合わせて総勢35名で実施しました。

クリーン登山の様子
クリーン登山では、羽黒口(8合目)~山頂~姥沢口のルート場のゴミを拾いました。飴袋やたばこのフィルターが多かったですが、中には古い年代物の空き缶や登山靴のソールなどもありました。年々ゴミの量は減っているとのことですが、約4㎏ものゴミを拾い集め、月山をきれいにすることができました。
外来植物の駆除作業では、山頂付近に区画を設け、1時間半ほどで生重量約30㎏もの外来植物(オオバコ、セイヨウタンポポ、シロツメクサ)を駆除しました。
どの植物も一般的に馴染みの深い植物ですが、多くの参加者の方にとっても、月山の標高の高いエリアでは外来植物(もともとそこに生息していなかった生物)で、月山本来の植生に影響を与えていることは意外だったようです。

外来植物駆除作業の様子
作業中には、活動の様子を見かけた参加者以外の方々からも「どのような外来植物を駆除しているのですか?」、「月山で、このような活動も行われているのですね」など、関心を多く寄せていただき、周知にも繋げることができたように思います。

外来植物駆除作業後の様子

月山ビジターセンターで拾い集めたゴミや駆除した植物を一週間程度展示しています。
月山では今回初めての外来植物駆除活動となりましたが、参加者の「外来植物が生えている別のところも!」「来年もぜひ参加したい!」、ご協力いただいた山頂小屋のご主人の「山頂付近では、ここ5年10年で外来植物が繁茂してきた。この活動を継続して実施して、クロユリなどの貴重な自然が守られていくよう願っている」といった声に、今後も地道に継続して実施していきたいと考えています。
ご参加・ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
※今回の植物駆除は許可を得て行っております。国立公園 特別保護地区内で、許可なく植物を採取することは禁止されています。
当日は、一般参加の皆さんや羽黒地区パークボランティア、スタッフも合わせて総勢35名で実施しました。
クリーン登山の様子
クリーン登山では、羽黒口(8合目)~山頂~姥沢口のルート場のゴミを拾いました。飴袋やたばこのフィルターが多かったですが、中には古い年代物の空き缶や登山靴のソールなどもありました。年々ゴミの量は減っているとのことですが、約4㎏ものゴミを拾い集め、月山をきれいにすることができました。
外来植物の駆除作業では、山頂付近に区画を設け、1時間半ほどで生重量約30㎏もの外来植物(オオバコ、セイヨウタンポポ、シロツメクサ)を駆除しました。
どの植物も一般的に馴染みの深い植物ですが、多くの参加者の方にとっても、月山の標高の高いエリアでは外来植物(もともとそこに生息していなかった生物)で、月山本来の植生に影響を与えていることは意外だったようです。
外来植物駆除作業の様子
作業中には、活動の様子を見かけた参加者以外の方々からも「どのような外来植物を駆除しているのですか?」、「月山で、このような活動も行われているのですね」など、関心を多く寄せていただき、周知にも繋げることができたように思います。
外来植物駆除作業後の様子

月山ビジターセンターで拾い集めたゴミや駆除した植物を一週間程度展示しています。
月山では今回初めての外来植物駆除活動となりましたが、参加者の「外来植物が生えている別のところも!」「来年もぜひ参加したい!」、ご協力いただいた山頂小屋のご主人の「山頂付近では、ここ5年10年で外来植物が繁茂してきた。この活動を継続して実施して、クロユリなどの貴重な自然が守られていくよう願っている」といった声に、今後も地道に継続して実施していきたいと考えています。
ご参加・ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
※今回の植物駆除は許可を得て行っております。国立公園 特別保護地区内で、許可なく植物を採取することは禁止されています。


Part1の様子や月山での外来植物の状況は、以下をご覧ください。
→http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2014/07/1926.html
Part1は日帰りでしたが、Part2は月山頂上小屋に一泊とあって行程に余裕をもっての開催です。
今回の除去作業もPart1に引き続いて、山頂より5分ほど下った所にある鍛冶小屋跡地です。Part1で除去しきれなかったセイヨウタンポポと、オオバコも除去の対象としました。
一般参加者の方とスタッフ合わせて30名弱で作業にあたりましたが、そこは人海戦術でしょうか。みるみるうちに除去作業が進みます。参加者からは「大勢での作業ははかどるし、会話しながら行えるので、今までの草取りで一番楽しかった」などといった声も。
除去した外来植物(袋の中)
今回の外来植物の除去量は37.4㎏(生重量)にもなりました。ご参加いただいた皆さん本当にありがとうございました。
作業後は頂上小屋に宿泊ということで、日帰りでは味わえない山頂からの夕陽、星空、翌朝のご来光と山小屋の宿泊ならではの景色、月山筍や山菜をふんだんに使った美味しい食事に皆さん口々「良い行いのおかげかしら」と嬉しそうに話されていました。
二日目の朝には、頂上小屋主人の芳賀竹志さんに、頂上周辺のお花畑をご案内いただきました。山小屋主人ならではのユーモアあるお話を交えながら「みなさんの除去作業によって月山の貴重な高山植物を守ることに繋がります」とのお話に、参加者のみなさんは高山植物を楽しみながら、除去作業の必要性を改めて感じていただけたのではと思います。
Part1に続いて共催の月山ビジターセンター運営協議会、山形県自然公園整備促進協議会羽黒支部、協力の休暇村羽黒、後援の鶴岡市、西川町、庄内町、関係者の皆様のお力添えで開催することができました。ありがとうございました。
※今回の植物除去は、自然公園法および土地所有者の許可を得て行っています。国立公園 特別保護地区内で、許可なく植物を採取することは禁止されています。