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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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十和田八幡平国立公園

226件の記事があります。

2017年07月06日「夏を迎える十和田八幡平国立公園」

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

こんにちは。

十和田湖周辺はすっかり濃い緑に覆われ、深呼吸するたびに植物たちの息吹を感じられる、清々しい季節となりました。

   以前にも紹介した、十和田湖畔西湖(にしのうみ)に位置する和井内の朝です。

アクティブレンジャーというと、みなさんのイメージは毎日外を飛び回っているイメージでしょうか。山開きの参加や登山道維持管理などで、山に行く機会もありますし、データ整理などでパソコンに向かっている日もあります。

事務所で、遠くに聞こえる十和田湖の遊覧船の汽笛の音が、岩手の三陸で生まれ育った私の耳に哀愁を帯びて聞こえてきて、懐かしく、そして優しい気持ちになります。

事務所から徒歩5分ほどの遊覧船乗り場

さて、6月16日、十和田湖増殖漁業協同組合主催のひめます稚魚の放流式が行われました。

十和田湖小学校の生徒さんが卵から育てた稚魚も含めた25万匹が、十和田湖に放流されました。1~3年過ぎて、20センチ100グラム程度になったときに刺し網で捕られます。

刺身や塩焼きなどの料理は、十和田湖周辺の施設で食べることができます。

また、6月29日は南八甲田登山道維持管理作業及び高山植物盗掘防止パトロールに行ってきました。南八甲田の山は初めてでした。

緩やかな登山道をしばらく登った後には、ワタスゲが揺れる湿原が広がり、疲れを癒やしてくれます。登山道脇にはたくさんの花々が、これから登山に来る人々に愛でられる日を待ちわびているように感じました。

   矢櫃湿原のワタスゲ

そして、7月1日は、岩手山の山開きに参加しました。

今年3月まではその麓に暮らし、裏山のように行っていた岩手山。

岩手山の山開きは、近年1000人以上の人々が参加する一大イベントです。

あいにくの天気でしたが、可憐な花々は天然のミストを浴びて生き生きして見えました。

多くの人で賑わった山開きも無事に終わり、本格的な夏山シーズンに入ります。

   雨に煙るイワウメ(岩手山お鉢)

   天然ミストを浴びたイワテハタザオ(岩手山神社奥宮)

   岩手山山開きの様子

十和田八幡平国立公園には他にも魅力的な山や温泉があり、美味しい食べ物、楽しいイベントなどが待っています。夏の思い出の1ページに、十和田八幡平国立公園を訪ねて、心にその風景を残してみてはいかがでしょうか。

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2017年06月16日八甲田登山道整備

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

こんにちは。

夏のような日差しの日があったり、暖房が必要な日があったりと、北国の気候は、目まぐるしく変化します。毎朝着る服に悩みます。

6月10日にパークボランティアのみなさんが毎年行っている、北八甲田の残雪期パトロールと雪渓のロープ張りに同行しました。

酸ヶ湯温泉から仙人岱避難小屋を経て大岳に登るコースに、毎年この時期にパークボランティアのみなさんが、雪渓の道迷い防止のロープを張っています。

当日は、風雨が激しい中、作業されたパークボランティアのみなさんに頭が下がりました。

ロープの設置によって、悪天候で視界が悪くても、ロープをたどることで迷わず大岳まで行けます。

悪天候により八甲田のお花はあまり撮れませんでしたが、樹林帯には、マイズルソウ、ミツバオウレン、ズダヤクシュ、コヨウラクツツジ、湿原にはミズバショウ、ショウジョウバカマなどが雪解けとともに顔を出し始めたばかりでした。

           【こんな天気では山頂方向は見えません】

        【仙人岱避難小屋から大岳山頂方向、作業が終わったら晴れました】

       【八甲田から下山途中には太陽が顔を出し、きらきら輝くオオカメノキ】

また6月12日には十和田山登山道の巡視に、自然公園財団のスタッフ3人と行ってきました。

思いのほか藪が深く進むのに苦戦し、標高900mくらいで下山しました。快適な登山道は、管理する人々の努力の賜だと感謝の気持ちがわいてきました。

山では、私は団子よりお花で、休憩時間でも近くに花がないかきょろきょろ探してしまいます。見つけると、食べたり飲んだりはそっちのけでカメラをむけ、その愛らしい姿を愛でるのがいつものことです。

十和田山には、ブナやミズナラ、カツラ、シナノキ、トチノキの林を歩いて行きますが、標高が

上がると笹が多くなってきました。頭を越すような高さの場所もありました。

ふと足元に目をやると、ギンラン、ユキザサ、チゴユリ、ギンリョウソウなどが微笑んでい

ました。

                                     【ギンラン】

      【ユキザサ】

                                       【チゴユリ】

   【ユウレイタケの別名を持つギンリョウソウ】

十和田八甲田エリアにおいでの際には、雄大な景色はもちろん、足元で繰り広げられる可憐な花々のドラマも楽しんでみてください。

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2017年06月07日十和田湖・外輪山の白地山山開き

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

こんにちは。

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤あけみです。

6月の幕開けとともに、あちこちから山開きの便りが聞こえてきました。

ここ十和田湖でも64日に、十和田湖の外輪山に位置する白地山(標高1034m)の山開きが、小坂町教育委員会の主催のもとに行われました。

前日からの雨が降り続く中、集まった30人ほどで、鉛山登山口を5:30分に出発しました。まずは鉛山峠を目指しました。

30分ほどで白雲亭展望台ですが、当日は景色が全く見えません。立ち止まると寒いくらいです。

登山道では、春を待ちわびていた花々が我先にと咲き誇っていました。この山で沢山見られるツバメオモトが、登山道のあちこちで私達を迎えてくれます。シラネアオイは雨に打たれて少ししょんぼりしているように見えますが、天然のシャワーを浴びた後のすがすがしい翌日の姿を想像して嬉しくなりました。

雨のブナ林の楽しみの一つに、樹幹流があります。ブナの葉っぱは自分の根元に水を集めるような形状になっていて、雨が降ると幹を雨水が流れ落ちます。その様子を見ていると、自然の不思議さや、植物の生命力を感じられるような気がしました。

そして一時間ほどで標高866メートルのミソナゲ峠に到着。登山道は所々が開けていて、晴れていたら十和田湖の展望が素晴らしいと思われる場所が沢山ありました。それは、次の楽しみとすることにします。

登山開始から二時間半ほどで997分岐、麓では終わってしまった桜が今咲き始めたところでした。

そして雨の日の登山の楽しみのひとつ、サンカヨウの花。

白い花びらが雨に濡れて透きとおり、まるでガラス細工のようです。

雪がとけたばかりのところには、みどりのキノコのようなサンカヨウの赤ちゃんもいました。

3時間弱で長引分岐、しばらく歩くと木道が敷かれた湿原が広がります。様々な早春の花が咲き始めていました。秋の草紅葉を想像し、またわくわくしてきました。

湿原の中を歩いていくと15分ほどでの別の登山道とぶつかり、10分ほどで1034メートルの山頂です。山頂からの展望も全くありませんでしたが、晴れていたら八甲田の山々も眺められるそうです。

身体が冷え低体温症が心配されるので、休憩は少なめにして、下山開始です。

下りは十和田西湖岸の大川岱に下ります。雨でぬかるみ、所々が沢のようになり、歩きにくいなかを慎重に歩きました。

下山後は、関係者や登山者が参加しての登山シーズン開始の安全祈願が執り行われました。

晴れていれば、十和田湖畔鐘の鳴る丘「樹恩の鐘」(小坂町町政40年と十和田八幡平国立公園指定60周年を記念して建てられたドイツ製の鐘)の前で行う予定でしたが、雨のため小坂公民館十和田分館(旧十和田小中学校)で行われました。

その後みなさんは十和田ふるさとセンター(学校カフェ)でヒメマス料理を食べたり、十和田湖プリンスホテルで入浴したりと、楽しんでいました。

十和田八甲田地域には他にもたくさんの山や湖沼、湿原などがあり、体力に合わせてコースや場所を選択して楽しめます。登山後は温泉もいいですね。登山が好きな人も、これから挑戦してみようと思う人も、それぞれの楽しみがきっと見つけられるはずです。ぜひどうぞ十和田八甲田エリアへお越し下さい。

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2017年06月01日十和田八甲田からの新緑便り

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

こんにちは。

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤あけみです。

新緑の緑は、ほんとに心安らぐものですね。

遠くの山に目をやると、ブナ、カツラ、トチノキ、ヤナギ、ナナカマド、イタヤカエデ、

ミズナラなどの競演です。

近くに目を移すと、ブナの雌花がありました。今年の実の豊凶はどうでしょうか?

森のクマさん達も、気になっていることでしょう。

事務所の周りにもいろんな植物が顔を出しました。

ナズナや、ムラサキケマン、クルマバソウ、オドリコソウ、ラショウモンカズラ

など小さな植物園です。

桜が終わって、似たような花が咲いていると思ってみたら、アズキナシでした。

別名ハカリノメ、50以上の地方名があるそうで、土地ごとにどんな名で呼ばれているのか興味ありますね。

※アズキナシの名前の由来は、果実がナシの果実に似ていて小さいため。

ハカリノメは、「秤の目」。枝の皮目を秤の目盛りに見立てたもの。

そして、なんと言っても十和田湖にはヒメマスが欠かせません。

ヒメマスは、魚が住んでいなかった十和田湖で、和井内貞行が明治38年に初めて養殖に成功した魚です。

先日、初めて食べて感動しました。奥入瀬も十和田湖も釣り券を購入すれば釣りが出来ます。

自然に癒やされ、釣りや遊覧船を楽しみ、美味しい食事をいただく。身体中の細胞が喜ぶこと

間違いなしです。

※ヒメマスは、十和田湖観光交流センター「ぷらっと」の水槽で見る事が出来ます。

山の緑が濃くなれにつれ、湖の青も濃さを増して来たように見えます。

深い緑と青に囲まれた湖のほとりでゆっくりしたり、新緑の中を散策したり、釣りをしたり、楽しみいっぱいの十和田八甲田エリアです。

みなさんも足を運んでみてください。

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2017年05月24日深呼吸をしてみませんか

十和田八幡平国立公園 工藤紀恵

みなさん、こんにちは。

盛岡管理官事務所の工藤です。

先日、素晴らしい景色に出会いました。

見慣れた岩手山の姿ですが、黄色に染まる菜の花畑の向こうにそびえていると、いつもより柔らかな印象を受けます。

春の空気をおもいっきり吸い込みました。

国立公園の楽しみ方はいくつもあると思いますが、周辺の景色も是非楽しんで下さいね。

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2017年05月22日十和田湖、奥入瀬渓流、春から初夏の便り

十和田八幡平国立公園 十和田 伊藤 あけみ

 十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤あけみです。

 桜の便りが本州を通り抜けて行きました。事務所の近くの休屋北駐車場の今年の桜は終わってしまいました。今年は、雪解けも遅く、また、はっきりした原因はわかりませんが、花芽が少ない木が多く、少しの花が咲いただけで葉が出ていました。それでも、中にはたくさんの花を咲かせていた木もありました。写真は十和田湖北駐車場の5月8日です。八重桜はまだ咲き始めですので、まだしばらくは花が楽しめます。

 ところで十和田湖を代表する「乙女の像」ですが、本名があり「3者功労の碑」と言うのだそうです。十和田湖を広く紹介した当時の県知事の武田千代三郎氏、当時の十和田村村長の小笠原耕一氏、そして大町桂月氏の功績を称えて青森県が昭和28年に建立したものだそうです。

早朝、夕暮れ時、趣深い乙女の像や十和田湖を楽しんでください。

 また、奥入瀬渓流では、たくさんの花が咲き始めました。地面の花、木々の花、視線をあちこち移しながら見ると楽しみが増します。

 

春の季節は加速度を増し、木々や花に様々な衣装を着せ替えていくようで、今日の気温は20度以上となり、エゾハルゼミの声も聞こえ、夏の始まりのようです。

 自分のステージを終え、次の役者さんにバトンタッチする花々は、また来年の春に胸を膨らませながら冬を越すのでしょうか。自然の中で、繰り広げられるドラマを想像し、花や木々に話しかけながら歩く楽しみもあります。静寂の中、そっと耳を澄ませてみてください。

 大自然との対話を楽しむため、どうぞ十和田湖、奥入瀬渓流にお越し下さい。

ムラサキヤシオ   ユキザサ   ニリンソウ   ズダヤクシュ

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2017年05月16日新しい歩道ができました

十和田八幡平国立公園 十和田 村田 野人

 こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所アクティブレンジャーの村田野人です。

 日に日に木々が芽吹き、十和田湖は、散策が楽しい季節になりました。そこで、本日は、十和田湖畔にできた新しい歩道を紹介します。十和田湖畔休平地区で、秋田県側に位置する「十和田湖休平森林公園」です。この歩道は、昨年度、地元の自治会が秋田県からの補助金を受けて整備しました。歩道としては少し短めですが、手作り感があり、また、森の静けさを感じられる歩道です。

 

 入口は休屋地区の103号線沿いにあります。細い道なので、注意して入ってください(赤い→の所を曲がります)。写真は小坂町側から十和田市方向を撮影しています。

国道103号線からの入口<国道103号線からの入口>

 小道に入るとすぐに小川があります。青森県と秋田県の県境の神田川です。

神田川<神田川>

 神田川を渡って秋田県に入り、まっすぐ進みます。舗装が切れてもさらに進みます。森に吸い込まれるように入っていくと、歩道の入口です。

歩道の入口<歩道の入口>

 真新しいウッドチップを敷いた歩道が森の中に続いています。

森の中へ続く歩道

<森の中へ続く歩道>

 道の両側はニリンソウの花畑です。一輪だけアップで写真を撮るつもりが、背景にもたくさん入ってしまいました。

ニリンソウ<ニリンソウ>

歩道脇を埋めるニリンソウ<歩道脇を埋めるニリンソウ>

 全長500m程の比較的短い歩道ですが、人気の無い静かな雰囲気が魅力です。歩道の十数メートル奥からは、十和田湖を囲む外輪山の壁が立ち上がっていて、自分が確かにカルデラの底にいることが実感できます。

 ニリンソウの花の時期はだんだんと終わりに近づいていますが、7月上旬には夜にヒメボタルが飛び交う光景が見られるそうです。この後も季節ごとに楽しみがありそうです。

 なお、この歩道の周辺には野生生物も生息しておりますので、利用に際しては、歩道入口にある看板の注意事項をよく読み、十分に注意してご利用ください。

※カルデラ:火山の地形の一種で凹状地形。十和田湖は、噴火による陥没によって形作られた陥没カルデラとされる。

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2017年04月26日十和田八甲田の春

十和田八幡平国立公園 十和田 伊藤 あけみ

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤あけみです。

あちこちから春の便りが聞こえてきますが、十和田湖周辺ではやっと早春の花々が目覚め始めたばかりで、

十和田湖畔にある事務所の前ではキクザキイチゲが毎朝迎えてくれます。

キクザキイチゲの向こうにある桐の大木に、毎朝アオゲラがやってきて、リズミカルなドラミングを演奏してくれます。

早いもので、十和田湖畔に住み始めて三週間も過ぎました。

雪解けも進み、夜明けも日に日に早くなり、毎日が新鮮です。

写真は十和田湖の西湖(にしのうみ)に位置する、和井内の朝です。

十和田湖付近の雪は消えてきましたが、八甲田周辺にはまだまだ雪があり、ゴールデンウイーク過ぎまでスキーが楽しめます。

酸ヶ湯温泉までの103号線の雪の壁の写真は4月6日ですが、現在は2メートルくらいです。

この区間は天候による通行止めもあるので、事前に道路状況を入手して下さい。

4月23日には、十和田八幡平国立公園十和田八甲田地域パークボランティアの総会が酸ヶ湯温泉で行われました。

外ではときおり雪のちらつく中、集まっていただいた約30名のパークボランティアの方に、パークボランティア登録証をお渡ししました。

十和田八甲田地域の魅力を沢山教えていただくとともに、一緒に活動していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

また、奥入瀬渓流では雪はほとんど消え、フキノトウやミズバショウ、キクザキイチゲが目立つようになりました。ブナやトチ、カツラの木々も、芽吹きを待ちわびています。

滝のまわりも緑が色濃くなってきました。

ゴールデンウィークの奥入瀬渓流は、混雑が予想されますので、お出かけの際は、時間には余裕をもってお越しください。

のんびり、焦らず、周囲の風景を楽しむのがおすすめです。

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2017年04月24日網張の森にミズバショウが咲きました

十和田八幡平国立公園 盛岡 工藤紀恵

みなさん、こんにちは。

先日盛岡管理官事務所の近くに「石割り桜」という桜の名所があると、お知らせしましたが、ついに満開を迎えました。その昔、大岩に雷が落ちて岩が割れ、その隙間に入った桜の種が芽を出して育ったという伝説があるそうです。

多くの観光客の方々が写真撮影を行っていました。今年は外国人観光客の方が多くいらしたのが印象的でした。

 

  

本日はミズバショウの開花をお知らせいたします。

岩手県雫石町の網張ビジターセンターの目の前にはブナ、ミズナラ、ダケカンバを主体とする「網張の森」があります。

この網張の森で、ミズバショウが開花しました。ミズバショウと聞いて真っ先に思い描くのは、尾瀬国立公園のミズバショウかもしれませんね。

網張の森のミズバショウは、尾瀬に比べれば規模はとても小さいです。花の数を数えようと思ったら、少し気の長い方は数えられるかもしれません。

 

 

 

 

 

けれども、尾瀬に負けないくらいの魅力が網張の森にはあるのです。

なんと、駐車場から徒歩30秒で現地に到着です!

誤記ではありません。30秒です。車を停めたら「すぐそこ」にミズバショウが咲いています。行列はできていませんので、写真撮影の際、後ろのハイカーを気にする必要もありません。平日ならば独り占め気分を味わうこともできるでしょう。

 

 

森の小さな秘密の楽園をこっそり訪ねたような、メルヘンな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

オオカメの木の冬芽も「バンザーイ!ミズバショウが咲きましたよー!!見に来てねー」と言っているようでした。

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2017年04月13日「十和田湖周辺の魅力」

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

はじめまして。

十和田八幡平国立公園管理事務所に4月1日にアクティブレンジャーとして着任しました

伊藤あけみと申します。

十数年ぶりに訪れた十和田湖畔の土地で、期待に満ちた春を迎えました。

十和田湖の魅力を発信できる仕事、一生懸命頑張ります。

管理事務所は十和田湖まで徒歩1分ほどの場所で、十和田ビジターセンターも近くにあり、十和田ビジターセンターでは、四季おりおりの情報を得ることができます。

十和田湖の名前の由来はアイヌ語で「トーワタラ」からきているといわれています。「トー」は湖、「ワタラ」は岩という意味だそうです。訳して、「岩が多い湖」となります。

名前の通り、湖から十和田神社に続く「開運の小路」には、奇岩、巨岩が多くあり、神様

として祀られています。

十和田といえば、十和田湖と奥入瀬渓流を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?奥入瀬渓流は紅葉の時期、十和田湖は夏がベストシーズンという印象が強いですが、今の時期もなかなか趣深く風情があります。

まだ芽吹く前の木々と、残雪の間を縫うように流れゆく奥入瀬渓流です。

また、葉が繁ってしまうと見えない滝や、夏は水量が無くて流れていない滝など、この時季だからこそ知ることのできる魅力もあります。

そして、十和田湖の向こうに広がる、白くたおやかな山々は、沢山の魅力を感じさせてくれます。

十和田湖に初めて住む私ですが、これから訪れる季節にわくわくしています。

これから十和田エリアを訪れる方も、かつて訪れたことのある方も、まずは十和田ビジターセンターに立ち寄り、情報を入手し、湖の見えるデッキでゆったりと時間を過ごすのもいいのではないでしょうか?

森と湖の癒しを、是非、十和田で感じてみてください。

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