ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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十和田八幡平国立公園 鹿角

126件の記事があります。

2016年11月14日八幡平の冬支度

十和田八幡平国立公園 鹿角 髙橋麻記子

こんにちは!鹿角自然保護官事務所の髙橋です。

朝晩の寒暖差や乾燥で風邪などひかれていらっしゃいませんか?

鹿角の里にもふんわりと雪が舞い、事務所内から見える鹿角盆地を取り囲む山々

「青垣山」は雪化粧を纏って、本格的な冬の始まりです。

立冬の11月7日に八幡平ビジターセンターなどの直轄施設の防雪扉やトイレの水抜き等の閉館状況、後生掛自然研究路の閉鎖(通行禁止)、杭やロープの撤去、外看板への雪囲い状況の確認と周辺の巡視を行いました。

【ビジターセンターにある公衆トイレ等の水抜き】

【静寂の大沼 標高950m】

錦秋に大型バスでのツアー客や三脚を持ったカメラマンでいっぱいだった大沼。人が多いときにはあまり

姿を見せない鯉が3匹悠々と泳いでいました。ワカサギもいるようです。

 

 

 

 

 

【杭を抜いた穴に落ち葉が入った小さな氷結】

アクリル樹脂で固めた植物標本が雑貨屋などで人気ですが、いずれ溶けてしまう儚さは美しいですよね。

 

 

 

 

 

【後生掛(大沼)キャンプ場も閉館】

写真はブナの紅葉が美しい10月14日のものです。

 

 

 

 

 

 

 

【今年新しくなった後生掛(大沼)キャンプ場入り口前の看板の雪囲い】

 

 

【霜柱がニョキニョキと!】

毛細管現象のひとつで、寒い日の朝に軟らかめの土壌で発生しやすいです。

 

 

 

 

【後生掛自然研究路から見える畚岳】

このポイントから一生分の霜柱を見ました(笑)

八幡平アスピーテラインは来年4月中旬まで冬期通行止めです。

後生掛温泉までは通年の通行が可能ですので、冬タイヤと防寒対策をしっかりされて

冬の八幡平へお越しくださいね!

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2016年10月12日紅葉の秋田駒ヶ岳観察会 

十和田八幡平国立公園 鹿角 髙橋麻記子

こんにちは!鹿角自然保護官事務所の髙橋です。「山澄む」という季語がぴったりの季節となりましたね。

 

南八幡平の秋田駒ヶ岳で絶好の秋日和だった10月3日に今年5回目となる観察会が催されましたので、

その様子をご紹介します。ちなみに秋田駒ヶ岳という山はなく総称です。

 


【駒ヶ岳八合目小屋前でのストレッチ】

【案内板でコースの説明】

 

 

首都圏やリピーターのご参加者やパークボランティアさんは赤やオレンジの紅葉色を衣類やリュックに身につけている方が多く、真っ赤なナンゴクミネカデととても馴染んでいました。

 

片倉岳展望台からは日本一深い田沢湖が一望!鳥海山や森吉山も見えます。

鳥海山がよく見える翌日は雨になるのだとか。月山や岩木山まで見える日もあります。

 

うずまき状の小岳やムーミン谷(馬場の小路)を見下ろし、標高1,000mを超えるところの天然秋田杉も見えます。横岳に進むと早池峰山と岩手山、乳頭山もばっちり見え、秋晴れの中全員で見とれます。

 

 

「この中に古文の得意な人いる~?」とツツジ科の落葉低木「ハナヒリノキ」について解説。

「ハナヒリ」は古語でくしゃみのことで、この葉の粉が鼻に入ると,激しいくしゃみがでるところから名付けられたそう。見ているだけで何だかムズムズしてきたような・・

 

 

八合目休憩所にある「シラタマノキ」の白い実が終盤のため、ピンク色かつハートに見えるものもあって、とっても可愛い!花びら状の白いガク片が本当の実を包んでいます。

 

チングルマの紅葉は終盤でしたが、秋田駒ヶ岳はいつの時期に来ても多くの方々を魅了しています。

 

主催である休暇村乳頭温泉郷の竹内支配人、南八幡平パークボランティア「ホシガラスの会」10名のみなさん、ありがとうございました。

解説とは別班にて男女岳登り口で旧道のロープと柵の片付け作業も行っていただきました。

10月10日には霧氷が見られたため、近いうちに初冠雪となりそうです。

さて、10月16日(日)に環境省と休暇村乳頭温泉郷の共催で紅葉のブナ森ハイキングを開催します。

キノコがいっぱいのブナ森をの~んびりお散歩しませんか? 

 

お申し込み・お問い合わせは下記までお願いします。

TEL 0187-46-2244(休暇村乳頭温泉郷)

http://www.qkamura.or.jp/nyuto/activity/

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2016年05月13日【開催のご案内】十和田八幡平国立公園八幡平地域指定60周年記念式典

十和田八幡平国立公園 鹿角 髙橋麻記子

こんにちは。

GWに八幡平山頂と大沼の周辺を歩いてきましたが、例年より雪解けが早く、木々の芽吹きが進んでいました。散策や山スキーを楽しむ多くの方々が見られ、シーズンの到来を感じました。

八幡平、岩手山、秋田駒ヶ岳等からなる八幡平地域は昭和31年7月10日に十和田国立公園に編入され、十和田八幡平国立公園に改称されて現在に至っています。

八幡平地域指定60周年記念式典までいよいよ10日。昨日は盛岡、来週は仙台で打ち合わせと県市町村など関係者の方々のご協力を頂きながら進めています。

当日は午前10時30分より八幡平山頂レストハウスにおいて、秋田県鹿角市主催による八幡平山開きが行われます。 山開きと併せて式典へのご来場をお待ちしております。

「八幡平地域指定60周年記念式典」

【日時】

平成28年5月22日(日)14:00~16:00

【場所】

八幡平ロイヤルホテル(岩手県八幡平市松尾寄木第一地割590-5)

【主催】

環境省

【内容】

基調講演「八幡平地域60周年を振り返って」
講師:岡野 治氏(元岩手県自然保護課自然公園担当課長) 

パネルディスカッション「これからの国立公園八幡平を考える」
コーディネーター:渋谷 晃太郎氏(岩手県立大学総合政策学部教授)
パネリスト:
葛西 さや香氏(八幡平ビジターセンタースタッフ)
佐藤 裕之氏(田沢湖キャンプ場代表、ガイド)
坂内 美佳氏(網張ビジターセンター解説員)
平山 順子氏(ガイド、八幡平市自然保護管理員)

【参加者】

300人程度
一般の方も自由に参加できますが、会場の大きさが限られており入場いただけないこともあります。

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2016年04月20日八幡平アスピーテライン 春山開通!

十和田八幡平国立公園 鹿角 髙橋麻記子

はじめまして。

この4月から鹿角自然保護官事務所に着任した髙橋と申します。

十和田八幡平国立公園の「八幡平地域」の秋田県側を担当しますので、八幡平や焼山、秋田駒ヶ岳などのフィールドや各イベント等で環境省のレンジャー服を見かけたらお声がけくださいね。

今年で国立公園指定60周年を迎える八幡平のイベント活動や現場の様子をお届けしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

4月15日に岩手県と秋田県を結ぶ「八幡平アスピーテライン」の開通式に行ってきました。

場所は八幡平7合目にある蒸ノ湯(ふけのゆ)ゲート前。

悪天候のため解除後すぐに封鎖され、終日通行止めとなりました。吹雪いて寒かったのですが、樹氷を形成するオオシラビソのふんわり雪化粧がキレイでした。

全線開通は翌日16日となりましたが、20日現在は積雪・路面凍結のため終日通行止めです。

お越しの際は天候と道路情報を十分にご確認ください。


開通前日の4月14日には、「八幡平地域」国立公園指定60周年記念イベント第1回「八幡平ウォーク 雪の回廊を歩こう」に参加してきました。

平日ですが、八幡平ビジターセンターのスタッフやパークボランティアのみなさんなどを含め総勢52名で8合目の田代沼から賑やかに歩行者天国の道路や雪の回廊の上を歩いていきます。

雪虫として春の季語でもある「セッケイカワゲラ」も一緒に雪上を歩いていたかもしれないですね。

除雪業者さんによると「キツネやウサギは雪の壁をぴょーんと飛び超えるが、タヌキは毎年頑張っても乗り越えれず、指の皮が剥けてしまって可哀そうだ」とのこと。

全長47キロのアスピーテラインの夜間を想像しながら、標高1560mの「大深沢展望台」へ到着。

「秋田駒ヶ岳」や「畚岳(もっこだけ)」がよく見えて歓声があがります。この「大深沢展望台」の木の看板は初代のレンジャーが手彫りしたものだそうですよ。

鳥海山や月山が見える日もありますので、ぜひお立ち寄りください。

気持ちよく歩いていくと、見返り峠駐車場のパークサービスセンターとレストハウスのバックに迫力ある秀麗な岩手山が正面に見えました。

この感動は実際の目でご覧くださいね。

お昼は春の味覚のフキノトウ味噌などの山菜たっぷりなお弁当と豚汁を頂きました。

午後からはオオシラビソの森をスノーシューで山頂を目指しました。

山頂展望台の1階には1等三角点がありますが、雪で隠れていて2階部分に到着です。

山頂から「陵雲荘」を経由して、結氷している「八幡沼」を渡って戻りました。

例年より2~3mは少ないということですが、GWまで雪の回廊は楽しめそうです。

八幡平の残雪と春をたっぷりとお楽しみください。

八幡平ビジターセンター近くの大沼では水芭蕉とエゾノリュウキンカが咲いています。

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2016年02月25日十和田八幡平国立公園八幡平地域の公園計画リニューアル

十和田八幡平国立公園 鹿角 高橋 孝貴

1956年(昭和31年)7月10日に八幡平地域が十和田八幡平国立公園に追加指定されてから、今年は60周年の記念すべき年になります。十和田八甲田地域は1936年(昭和11年)2月1日に指定されているので、今年が80周年となります。それぞれ、環境省主催の記念式典や、60周年、80周年記念のイベントが企画され、メモリアルイヤーであることが皆さんの目に触れることも多くなりそうです。ぜひこの機会に、十和田八幡平国立公園に足を運んでいただけるとうれしいです。


さて、そんな記念すべき年に、普段国立公園を訪れる際にはなかなか意識する機会のない部分でも大きな変化がありましたので、今日はそのことについてご紹介したいと思います。


皆さんは、各国立公園にはそれぞれ「公園計画」というものがあることをご存じでしたか?おそらく、このことを知っている方は少ないのではないかと思います。かくいう自分も、お恥ずかしながらアクティブ・レンジャーの仕事をするまでは知らず、国立公園について漠然としたイメージを抱いていたに過ぎませんでした。素晴らしい景観や自然の営みを保護しつつ適正に利用するため、特定の地域を国立公園として指定し、管理している、という認識どまりでした。


公園計画では、保護と利用の観点から国立公園の中を複数の地域に分け、それぞれの地域ごとに適切な保護と利用がされるように保護規制の強弱を設定しています。また、キャンプ場やスキー場、宿泊施設、車道、歩道、避難小屋などの利用施設が無計画に設置されることがないよう、適切な場所にそうした利用施設を設置する計画を定めています。


こうした計画は、定期的に点検・見直しを行い、環境や時代の変化に合わせて適切なものに変更していく必要があり、そうしないと実際の国立公園運営に様々な不都合が出てきます。残念ながら十和田八幡平国立公園の八幡平地域では、1956年(昭和31年)7月10日の当初指定以降、この公園計画の全面的な再検討が完了に至ることはなく、部分的な変更にとどまっていましたが、2016年(平成28年)2月22日、ついに八幡平地域の全面的再検討が完了し、公園計画がリニューアルされました。


リニューアルされた詳細な内容については、下記の公園紹介ページの各PDFファイルをご覧ください。

http://www.env.go.jp/park/towada/intro/index.html


今回の日記はかなり文字が多くなってしまいましたので、具体的にどのように変わったのかが分かりやすいビジュアルな例をご紹介します。下の図が、八幡平地域の指定当初からつい最近まで使用されていた公園計画図(一部抜粋)です。

旧・公園計画図


そして下の図が、今回変更された公園計画図(一部抜粋)です。

新・公園計画図


各境界線が明確になり、地名や施設名も最新化されているのがお分かりになるかと思います。実務で様々な判断が必要となるとき、判断基準のひとつとなる公園計画図が明確で誰にとっても分かりやすい形であることは、とても重要と言えます。


今回はいつもとは違った側面から、国立公園運営に関するご紹介をさせていただきました。

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2015年12月08日乳頭温泉郷で東北アクティブ・レンジャー写真展開催中!

十和田八幡平国立公園 鹿角 高橋 孝貴

2015年12月5日(土) ~ 2016年1月24日(日)の期間、休暇村乳頭温泉郷さんで「東北アクティブ・レンジャー写真展 東北の自然 ~四季~ [秋・冬]」を開催中です。

秋・冬_乳頭_H27年度AR写真展ポスター


東北地方の世界自然遺産地域、国立公園、国指定鳥獣保護区で、各地域担当のアクティブ・レンジャーが日常業務を行う中で撮影した写真のうち、今回は秋・冬というテーマの写真を各アクティブ・レンジャー2枚ずつ、合計22枚展示しています。

AR写真展2015秋冬乳頭_全景


展示の全体の様子です。

休暇村乳頭温泉郷さんのロビーから大浴場につながる通路に展示しています。

AR写真展2015秋冬乳頭_補助展示等


こちらは、写真展のポスター、ウェルカムボード、そしてアクティブ・レンジャーとはどのような業務を行う人たちなのかということをご紹介した写真展の補助展示になります。左側の黄色い台の上に置かれているのは、写真展のアンケート用紙とその回収ボックスです。写真展をご覧になったご感想をぜひお教えいただき、来年度以降の写真展をより良いものにしていくため、ご協力よろしくお願いします。

AR写真展2015秋冬乳頭_北東北等


こちらは展示の約半分、北東北エリアを中心とした写真です。

AR写真展2015秋冬乳頭_南東北等


そしてこちらは、展示のもう半分、南東北エリアを中心とした写真になります。

写真を展示してある4つのパネルには、各アクティブ・レンジャーの所管地について説明した資料も一緒に展示してあります。

各所管地の写真や説明資料をご覧になってご興味が湧きましたら、ぜひ実際に現地に足を運んで、すばらしい景色や動植物を直接体験していただけますと、私たちアクティブ・レンジャーも凄く嬉しいです。

なお今回の展示では、クリスマス・年末年始に合わせた特別企画として、会場の休暇村乳頭温泉郷さんのご協力もいただき、ちょっとしたノベルティをご用意しています。2015年12月24日(木)~2016年1月3日(日)の期間中に当写真展をご覧になり、アンケート記入の上、休暇村乳頭温泉郷さんのフロントにお持ちいただいた方にプレゼントをお渡しします。クリスマスイブの日の開始にちなんで、先着24名様限定の企画となりますので、ノベルティがなくなってしまった場合にはご容赦ください。

AR写真展2015秋冬乳頭_ノベルティ_表面


ノベルティの表面はこちらになります。

昨年度からレンジャー服の左肩に貼り付けられている環境省のワッペンと、当展示のタイトルを印刷してあります。

AR写真展2015秋冬乳頭_ノベルティ_裏面


ノベルティの裏面には、3種類の休暇村乳頭温泉郷さんのスタンプを印刷してあります。各種類8つずつご用意しましたので、ご希望の種類をその場でお選び下さい。なお、先着順となりますので、ご希望の種類がなくなっていた場合はご容赦ください。


皆さん、ぜひ休暇村乳頭温泉郷さんに足を運び、東北アクティブ・レンジャー写真展をお楽しみください。

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2015年08月10日秋田駒ヶ岳地区での登山道保全作業

十和田八幡平国立公園 鹿角 高橋 孝貴

秋田駒ヶ岳八合目から笹森山に続く登山道で、南八幡平地区パークボランティア「ホシガラスの会」の皆さん、サブレンジャーの皆さんのご協力により、登山道保全作業を行いました。

作業箇所(作業前)の様子

降雨等の影響により、階段の木材・石材が流されてしまっている箇所が数多くあり、また登山道脇の斜面は土が露出した状態でした。

崩壊した階段

崩壊した階段(修繕前)の様子です。この状態では、危なくて階段の上を歩くことができません。

階段修繕作業

流された木材を集めて組み直し、かすがいや鉄筋で再びしっかりと固定していきます。さらに流出した石材を木枠の中にバランス良く並べ直し、安全に歩ける階段として修復します。

植生マット固定具作り

植生マットは、太い針金をヘアピンのように曲げた固定具を作り、これを地面に打ち込んで固定していきます。

作業全体の様子

作業にご参加いただいた皆さん、暑い中ほんとうにお疲れ様でした。昨年の作業時に作った「土佐積み」による石組みの洗掘防止効果も確認することができ、とても良かったと思います。

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2015年07月21日八幡平での登山道補修作業

十和田八幡平国立公園 鹿角 高橋 孝貴

八幡平の田代沼から草ノ湯分岐に至る登山道で、八幡平地区パークボランティア「ヒナザクラ会」による登山道補修作業が行われました。

破損した橋

沢に渡していた簡易橋が積雪の影響で破損していたため、まずは破損部分を撤去し、掛け替えの準備を行いました。

掛け替えた丸太

その後、現地にあったオオシラビソの枯れ木を丸太に加工して運搬し、掛け替えました。丸太はかなりの重量があり、運搬は重労働です。7、8人がかりでケガをしないよう慎重に運んで配置しました。

補修完了した橋

パークボランティアさんが巧みなチェンソーさばきで、丸太の表面に滑り止め加工をしてくれました。雨が降って多量の水が流れた際の浸食防止と橋の安定のために石積みによる補強も行い、掛け替え作業完了です。

階段作り

破損した橋の廃材を活用し、急斜面に階段を作りました。雨の日に急斜面を下る際には滑って転びやすくなりますので、この階段が登山道の安全性向上に効果を発揮してくれるものと思います。

ぬかるみ歩道対策

雨水がたまってぬかるみやすい場所では、廃材を地面に固定して足の踏み場を作りました。これがあると、ぬかるんだ登山道がとても歩きやすくなります。


登山道の補修は、労力が必要で大変な作業です。八幡平地区パークボランティア「ヒナザクラ会」の皆さんは、それぞれの得意な作業を分担しながらうまく連携し、八幡平の登山道を歩きやすくするため継続的に補修作業をしてくださっていて、頭が下がる思いです。今回の作業も本当にお疲れ様でした。

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2015年07月10日八幡平外来植物駆除キャンペーン

十和田八幡平国立公園 鹿角 高橋 孝貴

八幡平を美しくする会八幡平支部・鹿角市・八幡平市主催の八幡平外来植物駆除キャンペーンが開催されました。晴天の中、鹿角市・八幡平市の中学生の皆さん、協力団体の皆さんが多数参加し、見返峠近くの車道や歩道、駐車場周辺に生育しているセイヨウタンポポとフランスギクを対象として駆除作業を行いました。

開会式の後、グループに分かれてそれぞれの担当コースに移動し、駆除作業開始です。

樹海ライン周辺(見返峠付近)作業の様子

見返峠西側有料駐車場周辺作業の様子

車道や駐車場では通過する車に十分注意しながら駆除作業を行いました。中学生の皆さんが八幡平地区パークボランティアさんたちからサポートを受け、積極的に駆除作業を進めてくれている姿が印象に残っています。


広範囲に侵入してきている外来植物の駆除には、このキャンペーンのように多くの方々の協力をいただいて一斉に作業を行うことが大切と思います。ご参加の皆さん、お疲れ様でした。

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2015年07月02日高山植物盗採防止合同パトロール

十和田八幡平国立公園 鹿角 高橋 孝貴

6月下旬、岩手県・秋田県の関係機関およびパークボランティアの皆さんにご協力いただき、八幡平と秋田駒ヶ岳で高山植物盗採防止合同パトロールを実施しました。各県毎のコースに分かれてパトロールし、合流して各コースの状況報告・意見交換を行いました。

八幡平・パトロール状況

八幡平・キヌガサソウ盗掘跡

今回、八幡平ではキヌガサソウの盗掘跡と思われる場所が1箇所見つかりました。

秋田駒ヶ岳・パトロール状況

秋田駒ヶ岳・ハクサンチドリ盗掘跡

秋田駒ヶ岳では、ハクサンチドリの盗掘跡と思われる場所が3箇所ほど見受けられました。

秋田駒ヶ岳・踏み込み跡

また、八幡平・秋田駒ヶ岳ともに、写真撮影のためと思われる歩道外への踏み込み跡が数箇所ありました。



今回、こうした痕跡が見受けられたのはとても残念なことです。高山植物は現地に生育しているままの形で鑑賞するとともに、植生を保護するため、歩道外に踏み込んでの写真撮影は行わないようにしましょう。

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