ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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十和田八幡平国立公園 鹿角

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2007年10月25日八幡平ビジターセンター周辺近況

十和田八幡平国立公園 鹿角 大堀 拓

 長らくご無沙汰いたしました。鹿角自然保護官事務所のAR大堀です。
新緑真っ盛りの6月に私のWebページが故障機能停止し、やっと復活いたと思ったら八幡平はもう初雪が降りまして、この間中断、誠に申し訳なく思っております。

 さて各地のARさん達が指摘している通り、今年の紅葉の遅れは八幡平も例外では無く、いつもなら落葉してヒッソリ静まりかえる10月下旬が最盛となってしまいました。大沼のビジターセンターも連日多くの方が訪れ晩秋の雰囲気を楽しんでおられます。今年の紅葉の特徴はやや光沢を抑えたシックで上品な美しさというところですが実は近くで見ると褐変斑がはいった葉が多いのです。気候変動に対する植物達の反応が現れているのでしょうか、少し心配になります。(当然動物達も)

 外がミゾレ混じりの冷え込む日はビジターセンターが大賑わい。先週、国立公園巡回写真展を開催しました。一流のプロ写真家が撮った全国の国立公園の絶景に訪れる皆さん、あらためて日本の美しさを再発見されているようです。

今回の展示企画、レイアウトを一手に引き受けたビジターセンターの若手スタッフが知恵をふりしぼって考えたのが「八幡平の四季」のコーナー展示。地元
パークボランティアの撮りためた作品を主体として他の国立公園と比較して八幡平の特徴と美しさが一目でわかる企画でした。こころなしか、訪れる人の立ち止まる時間は、このコーナー一番長いと感じたのは「地元ホームでの贔屓目」でしょうか?


大沼付近、夕暮れ前の一瞬、晩秋の雰囲気が色濃く漂います。


近くで見る。ブナ黄葉。イタヤカエデ、ミネカエデもこの褐変が早くから入っていた。


ビジターセンターでの写真展風景。

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2007年07月16日八幡平の小さな後継者達

十和田八幡平国立公園 鹿角 大堀 拓

 蒸ノ湯から大谷地湿原にむかって静かな散策路があります。標高は1100m、ちょうど山地帯から亜高山帯への移行帯で自然観察にはうってつけのスポットです。巨大なブナとアオモリトドマツが交錯し林床にはキヌガサソウが出迎えてくれます。先日、一本の苔むしたアオモリトドマツの倒木の上で可愛い後継者達を見つけました。アオモリトドマツの実生です。


倒木上でのアオモリトドマツ実生(おそらく発芽3年目)

積雪に強いといわれるアオモリトドマツも八幡平屈指の豪雪下の地表は低温、過湿、病原菌と戦っていくのは決して容易なことではありません。発芽した多くの実生の大部分は翌年には消滅してしまいます。倒木更新をあまりしないとされるアオモリトドマツの幼子にとっても、老いて倒れた同族の背中の上は数少ない安心して生活できる場なのです。森の片隅で世代から世代へのバトンが渡されていくのを感じました。


大谷地湿原そばのキヌガサソウ 花は最初の白から淡緑に変化していく

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2007年06月23日八幡平の外来植物駆除に老人会パワー全開

十和田八幡平国立公園 鹿角 大堀 拓

今年も八幡平アスピーテライン沿いの外来植物駆除作業がボランティアの方々の手によって行われます。先陣をきったのは秋田県鹿角市老人クラブのメンバー総勢56名です。私も外来植物の見分け方と除去方法のインストラクターとして参加しました。八幡平地区に18種以上侵入している外来植物の内、御三家はセイヨウタンポポ、ブタナ、フランスギクの三種類、特にセイヨウタンポポはアスピーテライン全域で繁茂しておりハクサンチドリの隣ですました顔です。。決定的な除去方法は未だ確立されておらず今年は土壌攪乱を避け花芽をつみ取り現在以上の拡大を防ぐ手法を試みました。当日はビジターセンター前から2班に分かれ行動開始。やはり日頃の鍛え方が違うのか、作業が早くて的確。あっという間に予定区間を終了しあわてて作業エリアを拡大する一幕も。作業の後は近くの温泉で汗を流し「また来年来っから」と帰りのバスに意気揚々と乗り込んでおられました。この外来植物駆除作業、これから頂上へむかってまだまだ続きます。

とにかく作業が早い。通過する観光バスの乗客も興味深そうに眺めてました。

今話題の「ハクサンチドリ」はアスピーテライン沿いに普通に見られます。

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2007年06月03日パークボランティアの皆さん奮闘中

十和田八幡平国立公園 鹿角 大堀 拓

八幡平地区も各地で山岳道路が開通すると厚い雪の衣を被っていた山々があっという間に新緑に衣替え。次から次に開花する花を求めこの地域を訪れる方も大変多くなってきました。そんな中で活躍しているのがパークボランティアの皆さんです。雪に押され登山道に倒れ込んでいる枝や幹の処理、傾いた道標の修復、雪渓での安全ルート確保、ビジターセンターでの最新の植物開花情報の提供など、皆さん忙しい日頃の仕事の合間をぬって協力してくれます。国立公園での安全で快適な利用が確保できているのは、こういった地味で目立たないボランティアの方々の努力あってのたまものと本当に頭が下がる思いの毎日です。「自然解説」オンリーで無く自分の得意ワザを生かし小さなことでもやれることで参加していく、そんなパークボランティア活動っていいなあ。

秋田駒ヶ岳頂上直下の雪渓で登山者の安全の為にルートづくりをする「南八幡平地区パークボランティア」のメンバー

「八幡平地区パークボランティア」の明石さん。得意の写真の腕を生かしビジターセンター掲示板にその都度、最新の開花情報を提供

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2007年04月24日八幡平アスピーテライン全線開通間近

十和田八幡平国立公園 鹿角 大堀 拓

 4月から八幡平エリアでアクティブレンジャーとして活動している大堀 拓です。今後よろしくお願いします。

 連日の降雪を含む悪天候で危ぶまれた八幡平アスピーテラインも秋田側が13日に開通、八幡平ビジターセンターも2階まで届くような雪の壁にかこまれる中でスタッフ懸命の努力でオープンしました。早速大型観光バスや個人スキーツアー客らが立ち寄り活気を呈しています。展示物も長い冬の眠りから覚めました。

 ただ見返り峠付近はまだまだ雪が多く28日の全線開通目指して除雪作業が急ピッチに進んでいます。29日には頂上付近でオオシラビソの間をのんびり散策する環境省主催「かんじきハイキング」を計画していますので興味ある方は是非ご参加下さい。

見返り峠付近で続く除雪作業

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