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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白神山地

199件の記事があります。

2015年08月04日平成27年度第1回白神山地子どもパークレンジャー

白神山地 伊藤 亮平

8月1日~3日の2泊3日で環境省の子どもパークレンジャー事業の一環として「白神山地子ども自然体験キャンプ IN あかいし」を実施しました。

「白神山地子ども自然体験キャンプ」とは白神山地の自然の中での活動を通して、白神山地の自然の豊かさや大切さ、そこで育まれてきた地域の文化を学ぶキャンプです。

 今年の第1回は幼い頃から自然の中でマタギの生活を営んできた熊の湯温泉旅館の吉川隆さんを講師に鰺ヶ沢町の赤石川を中心に活動しました。ここでは、3日間で行った活動の中からいくつか紹介したいと思います。

まず初日は、ブナの巨木がある然ヶ岳へ登りました。森の中は湿度が高いので蒸し暑くて登るのが大変でしたが、登っていくと確かに大きなブナの木がありました。

人と比べるととても太い木だというのがわかります。

幹の上でひと休みしています。

帰りには、木の蔦にぶらさがってターザンをすることができました。切れたりしないか不安でしたが、吉川さんに見本を見せてもらうとみんな次々と掴まっていきました。斜面なので勢いがついてなかなか迫力がありました。

3日間を通して行ったのが、赤石川の水辺の体験です。

ライフジャケットを着て川の中を泳いだり、流れに身を任せて流されたり、岸から飛び込んだりと赤石川の清流を満喫しました。特に森を歩いてきた後は水が冷たくて気持ちよかったです。

川で泳ぐ以外にも水辺の体験としてカジカ釣りをしました。

自分たちで釣り糸と針で仕掛けをつくり、エサのミミズを付けて釣りをしました。

カジカは食欲旺盛なのか一度取り逃がしてしまっても、もう一度食いついてきたりすることもあって全員が1匹以上釣りあげることができました。釣った魚は素揚げにして食べましたが、みんなすごく美味しい!と言ってすぐに食べてしまいました。

夜には吉川さんから山で熊と戦ったお話を聞いたり、街灯のない道を歩いてホタルの観察をしたりしました。

山と川の自然を存分に満喫した3日間でした。

明日からは第2回の「白神山地子ども自然体験キャンプ IN いわさき」が8月5日~7日の間青森県深浦町で行われます。十二湖や沢、海を中心に活動していきます。

また今月8月18日~19日には第3回の「白神山地子ども自然体験キャンプ IN ふじさと」が秋田県藤里町で行われます。こちらは現在も募集中ですのでお申し込みをお待ちしております。詳しくはこちらをご覧下さい。(http://tohoku.env.go.jp/to_2015/post_43.html

参加申し込み・問い合わせ先

〒018-5201

秋田県山本郡藤里町藤琴里栗63

白神山地世界遺産センター藤里館

TEL:0185-79-3001

FAX:0185-79-3008

開館時間9:00~17:00(毎週火曜休館)

子どもパークレンジャー参考HP(http://www.env.go.jp/kids/gokan/jpr/about/index.html#charaBox02

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2015年07月23日夏のふれあいデー

白神山地 伊藤 亮平

7月18日~19日に白神山地ビジターセンターふれあいデーが開催されました。

「ふれあいデー」とは白神山地ビジターセンターでクイズラリーや工作、特別上映などさまざまなイベントが行われ、たくさんの人がビジターセンターや白神山地へ訪れる機会を作るお祭りです。

西目屋自然保護官事務所では「草木を使ったちびっ子アート教室」という工作ブースを出展しました。

今回は石や木に色を塗ったり、絵を描いたりするナチュラルペイントと、流木を組み合わせて並べて、模様や生き物の形を作ったりする流木アートを行いました。

 

どちらも白神山地から集めてきた自然の素材を使っているため形や大きさが不揃いですが、それをどうやって生かすか考えながら作るのがポイントです。

          

 

参加された方は工夫しながら色々な作品を作っていました。

台風の影響で天候が心配されましたが、今年も多くの人で賑わっていました。特に2日目はどこを見ても人が多く、いつも以上の来場者があったように感じました。次回来る時にはビジターセンターから先の暗門の滝やブナ林散策歩道など現地にも足を運んで頂ければと思います。

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2015年07月23日暗門散策道オープニングセレモニー

白神山地 野原七恵

7月17日に、西目屋村の暗門の滝に向かう途中にある散策道がリニューアルオープンしました。

当日にはオープニングセレモニーが行われ、三村知事もかけつけました。

この日に合わせて、西目屋村の里山地域のガイドさんや、新たらしい白神山地のお土産がお披露目されましたが...

個人的に何より楽しみにしていたのは、白神山地の森の精の"ブナッキー"のデビューです!

ぱっと見た感じでは緑の顔のクマですが...

よくよく見るとクマでは無くブナの木で、頭にブナの実、首には暗門の滝をモチーフにしたマフラー、手には友達のクマゲラがとまっているという白神山地の魅力を詰め込んだキャラクターとのことでした。

あまりの可愛さに西目屋小学校の子どもたちにも囲まれていました。

そして、藤井保護官が参加したテープカットも行われました!

スーツの中に、1人だけレンジャー服がまじるとなかなか目立ちます...

散策道の名称も「世界遺産の径(みち) ブナ林散策道」と改められました。

ブナ林散策道は"世界遺産の径"との名前の通り、気軽に白神山地の世界遺産地域のブナ林を楽しむことができる場所です。

なかなか白神山地は山が深くて、気軽に入ることができる場所は限られてしまい、世界遺産の価値が伝わりにくいのでは...と思うこともあります。

これを機会に人類共通の宝である白神山地の自然の魅力を、多くの人に知ってもらえればいいなと思いました。

また、ブナ林散策道を抜けた先には白神山地で最も多くの人が訪れる暗門の滝があります。

毎年何人が滝までの道を利用しているのかを、西目屋自然保護官事務所では入山者数カウンターを使って計測しています。

ブナ林散策道が整備されたことで暗門の滝への利用者が増えるかどうか...

これからも私たちは調査を続け、自然を見守り続けて行きたいと思います。

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2015年06月01日ニホンジカ痕跡調査

白神山地 野原七恵

5月18日に、秋田県八峰町でニホンジカの痕跡調査を実施しました。

青森県・秋田県ではここ数年、ニホンジカの目撃情報が増加しており、世界自然遺産である白神山地周辺でも目撃情報がよせられています。

ニホンジカは繁殖力も強く、群れで生活するため多くのエサを必要とします。そのために植物が食べ尽くされてしまう可能性もあります。

もしも白神山地に入ってしまうと、世界遺産に認められた自然が壊れてしまうかもしれません。

ニホンジカの分布拡大への対策として、環境省ではニホンジカの生息情報収集のため自動撮影カメラによる調査を実施しています。

その中の八峰町の二ツ森近くに設置していた自動撮影カメラで平成26年10月17日に、ニホンジカの可能性が高い個体が撮影されました。

顔が写っていないので雌雄は不明です。

その後、写真が撮影された場所の近くでニホンジカが定着していないかどうかの確認調査を雪が降る前に一度、雪どけ後に一度実施する、ということで今回の調査が行われました。

※カメラ設置場所へ至る町道は冬期通行止め解除前でしたが、残雪が残る段階で実施しなければいけない調査ということで、町にご相談し、特別に許可をいただき安全面に配慮して実施しました。

今回は、白神山地の保全管理を行っている行政機関の集まりである、白神山地世界遺産地域連絡会議のメンバーで調査を実施しました。

カメラを設置している道の入口にはまだまだ雪が多く残っていました。

道の上にもまだまだ雪が多く残っています。

白神山地にはカモシカが多く生息しているため、痕跡だけではニホンジカと判別するのは難しいです。

そのため「もしもカモシカかニホンジカか分からないがどちらかの糞が落ちていればDNAを解析していただき判断しよう」ということで糞を探して歩いてきました。

こんな感じで雪の上をウロウロ。

雪の上の方が黒い糞は探しやすいです。

他にも、もしもニホンジカが定着していれば冬芽などを食べた痕や、角を木にこすりつけた痕、毛などもあるのではないかということで、それらも探してきました。

結果は...

雪の上にはウサギの糞がたくさんありました。

が、ニホンジカ(もしくはカモシカ)らしき痕跡は見つかりませんでした。

昨年、撮影されたニホンジカは通りかかっただけなのか、雪が降ってどこかに行ったのか分かりませんが、まだ定着していないようで一安心です。

でも、ここで油断するのではなく、早い段階で何かできるのか考え、白神山地の自然をこれからも守って行くための活動を続けていきたいと思います。

また、環境省ではこれまでニホンジカが生息していなかった青森県・秋田県の皆様にニホンジカやニホンジカ対策の必要性についてわかりやすくお伝えするためのチラシを作成し、配布しています。

以下のページからから、ダウンロードすることができますので、ぜひ興味のある方にはご覧いただければと思います。

http://tohoku.env.go.jp/to_2015/post_8.html

皆様からの有力な目撃情報もお待ちしています。

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2015年05月12日白神学習~春山トレッキング~

白神山地 野原七恵

5月8日に、西目屋小学校4年生の子どもたちと白神山地の自然を学ぶために、新緑の森に行ってきました。

まだまだ白神山地の山の中には雪が残っていて入れないため、今回も弘前大学の白神自然観察園の周辺で春の生き物観察をしてきました。

子どもたちにとっては、第1回目の白神学習です。

まずは山を楽しんでもらうためのアイテムを授けてみました。

双眼鏡を持ったことにより、テンションが上がっています。

最初に池に行ってみると、白いクロサンショウウオの卵がありました。

雪どけ水が落ち着いてきて池の水も減ってきていたため、すぐ近くで観察することができました。

皆で触ってみたところ「餅みたい」などと、思い思いの感想が返ってきました。

同じ池の中にあったヤマアカガエルの卵は「筋子」など、人それぞれ意見の違いはありましたが、例えが全て食べ物で子どもならではの感性が面白かったです。

学んだことは、一生懸命にメモをとります。

残念ながら親(成体)を見ることはできませんでしたが、夏山トレッキングの時の楽しみにとっておきます。

白神山地といえばブナ。

ということで、植物についても勉強してきました。

ブナの木をはじめとした、樹木の新緑について藤井保護官にお話をしてもらいました。

実際に、自分たちで冬芽や芽吹きを探してきては一緒に図鑑で何の木なのかを調べます。

ただ教えてもらうより、発見することが楽しかったのか、皆で次々に新しい木を探し出していました。

また、雪国の春ならではの景色ということで、雪がまだ残っている場所では根開きの観察を行いました。

さすが、西目屋の子どもたちは「木が温かいからそこから先に溶けるんだよ!」ということを教えてくれました。

今回の春山の体験から始まり、これから1年を通して白神山地の自然がどう変わって行くのか、何かを見つけて行ってもらいたいと思っています。

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2015年05月08日みどりの日の集い

白神山地 伊藤 亮平

5月4日みどりの日に白神山地世界遺産センター藤里館で、毎年恒例の自然観察会「みどりの日の集い」が開催されました。

藤里町内の観察ポイントを回る約8kmのコースを歩きました。

遺産センターからスタートして道端の植物を観察しながら最初のポイント、樹齢300年以上もあるご神木、田中の大イチョウ(権現の大イチョウ)に到着。

間近でみると迫力があり、気根(きこん)という空中にある根も見ることができました。

次に峨瓏(がろう)大滝へ行き小休憩。この日は水量が少なめでした。

すぐ隣に道路があるのに、このような滝が見られるのは不思議な感じがします。

これからこの滝の上の沢、峨瓏峡を歩いていきます。

峨瓏峡を抜けると遺産センターの裏山、高山の登山口に到着、ここからは山登りです。

すでに散っているものもありましたが、いくつか花も見ることができました。(左上:シラネアオイ、右上:キクザキイチゲ、左下:ウスバサイシン、右下:チゴユリ)

今年は気温が高く、開花時期がいつもより早くなっているそうです。

花や植物を観察しながら登っていくと、山頂が見えてきました。

標高388mですが、見晴らしがとても良く、藤里町一帯や、藤里駒ヶ岳や小岳などの山々が見えます。

山頂でお昼ご飯を食べて、スタート地点の遺産センターへ戻ります。

下山して、遺産センターまでの道の途中、セイヨウタンポポの群れの中に一輪、日本在来のタンポポらしき花がありました。花の下の部分の総包(そうほう)がそり返っていないのがわかります。普段通り過ぎるような場所でも目をとめると、意外な発見がありました。

下山途中少し雨が降ったものの、山頂の見晴らしも良く、全体的に天候に恵まれた中で、身近な自然を感じることができました。

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2015年02月27日白神学習-冬山トレッキング-

白神山地 野原七恵

2月18日に、西目屋小学校4年生の子どもたちと冬山トレッキングに行ってきました。

白神山地の山の中に行ければ良いのですが、なかなか雪崩が多い場所で入ることができません。

そのため、今回は弘前大学の白神自然観察園の周辺を使わせてもらい、冬の生きものについて勉強してきました。

※冬季閉鎖中のところを、特別に許可をいただいて入らせていただいております

まずは冬山を歩くためのアイテム「スノーシュー」を初体験!

雪には慣れている西目屋の子どもたちも、スノーシューをはくと全然沈まないということにびっくり。

歩きはじめてすぐにヤマドリの足跡を見つけました。

踏んでしまって消さないように横から観察をします。

キツネやリスなどの足跡もあり、足跡の形や歩幅、歩き方など様々な違いがあるという発見がありました。

雪山の醍醐味としては普段は見ることのできない野生動物の痕跡をたくさん見つけることができるということがあります。

けど「動物がみたい!」という子どもたちの希望を少しだけかなえるために...今回は赤外線センサーにより自動で撮影をするカメラを事前に設置していました。

自動撮影カメラではこんな写真が撮れました!

カメラに動物が写っていないか気になって走って来る子どもたち

     ↓

     ↑

冬毛のトウホクノウサギ

他にもテンの撮影に成功し、子どもたちは大喜び!

何より自分たちが写っているのを見るのも楽しかったようでした。

動物の勉強をした後は、植物の勉強。ルーペで冬芽を観察します。

冬芽のことは「理科の授業で習ったからもう知ってる~」と言っていましたが、実物には興味津々です。

申し訳なく思いながらも、一つだけとらせてもらって冬芽を剥いてみると...中から小さい新緑が出てきました。

春の芽吹きの準備をしているということがよく分かり、「すごい!教科書の通りだ!」と先生たちも喜んで観察していました。

剥いた冬芽には芽燐が何枚もあるという発見もあり、植物が寒い冬を乗り越えるための工夫をしているという気づきがありました。

生きもの観察をしてから、いざ雪山歩きへ!

ブナ林がある所まで雪の上を登ります。さすがに登り坂では疲れるのか黙々と歩きます。

大きなブナの木には、クマの爪跡がたくさんついていました。

事前学習で学んだ「クマがブナの木に登ってブナの実を食べるんだよ!」という知識を先生にも教えてあげていました。

最後は...お楽しみのしり滑りです。

あんなに時間をかけて頑張って登ったのに、下りはあっという間です。

残念ながら、実際に動物を見ることはできませんでしたが、ついさっきまでリスがご飯を食べていた痕などを見つけることができました。

夏の山と冬の山を体験して、夏と冬では山の中で見える景色が全然違うということを感じてもらえたようです。

また、白神山地の生きものの過ごし方も季節によって違うということを発見できました。

何より、冬山での楽しみ方を知ってもらえて、私も楽しい1日でした。

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2014年11月28日白神学習『続・保全を学んでみよう』

白神山地 野原七恵

前回の日記で紹介した、西目屋小学校の5年生のみんなとブナ林の調査。
http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2014/10/1994.html

前回は木の生長を知るために太さを測りましたが、その続きとしてブナ林にある木々の実を調べました。

森の調査の方法として、「葉っぱや木の実をその年に木がどのくらい作ったのかを毎年調べて、その森の変化を知る」というものがあります。

今回は、木の実の数を数えて、豊作か不作かを調べてみました。



秋の初め頃から、リター(落ち葉や木の実など)を集めるためのトラップ(ネット)をブナの木の下に設置していました。

昨年からの変化を調べるので、昨年と同じ場所に同じ時期に設置しています。
すでにこの日は、木々の落ち葉も落ちきっているようでした。

↓ネットの中には木から落ちた葉っぱがたまっていました

↑それを紙袋に回収するとそれなりの量です

これを乾燥させてから仕分けをします。

この仕分け作業を、長くブナ林の調査を続けている「白神山地ブナ林モニタリング調査会」の齋藤会長に教えてもらいながら行いました。


↑まずは中身を出して...

↓たくさんある葉っぱを広げて...

↑葉っぱだけを拾って分けてしまうと...こんなに少なくなりました

ブナの実やイタヤカエデの実など、木の実ごとに分けながら拾い集めていきます。

↓木の実だけをピンセットで頑張って拾います

↑こんなに小さい種も瓶に集めました

集めた木の実は数を数えて、昨年のものと比較して変化を見ました。
また、齋藤会長から木の実の図鑑を見せてもらい、なんの木の実なのかを教えてもらいました。



昨年はブナの実が豊作でしたが、今年は不作の様で全部集めても数個しか入っていませんでした。

この変化が分かるのは面白いですが、子どもたちにはなかなか難しいようで、
「今年は、ブナの実が少ない...」
と、ちょっとがっかりしていました。

この調査はブナの木の太さも含め、来年以降も続けて行く予定です。

1年や2年の結果だけでは、なんのためにやっているのかなかなか意義を理解するのが難しい調査です。
なので、そんな難しい理由は置いておいて...
実際にブナ林に触れ合う機会の少ない子どもたちが、ブナの木に直接触ったり、木の実を拾い集めるということが何かのきっかけになったり、思い出になってくれれば良いなと思いました。

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2014年11月06日秋のふれあいデー

白神山地 伊藤 亮平

先月10月18~19日、白神山地ビジターセンターにて、来館者とのふれあいを通じて、白神山地の魅力を伝えるイベント「白神山地ビジターセンターふれあいデー」が開催されました。



ビジターセンター内のイベントの一つとして、白神山地世界遺産センターからは木の実や葉っぱなどの自然素材を使ったクラフト教室「草木をつかったちびっ子アート教室」を開きました。



こちらは松ぼっくりやドングリ、トチの実などの木の実を使って白神山地のいきものなどを作る工作の様子です。木の実の形からイメージを膨らませて、色々ないきものが作られ、多様性豊かになりました。



次にビジターセンター周辺に落ちている葉っぱを使ったスタンプアートの様子です。筆を使って葉っぱの表側に絵の具を塗り、版画のよう様に上から葉っぱをこすってスタンプを押します。葉っぱの形や大きさも様々で、意外に綺麗にスタンプするのは難しいです。慣れてくると、大きな葉っぱや細長い葉っぱなど変わった形の物を拾ってきてスタンプに挑戦している子もいました。
紅葉の時期なので色は赤や黄色を使っています。本物に負けず劣らず綺麗に見えませんか?

参加してくださったみなさんが思い思いの作品を作る様子を見て、芸術の秋を感じる二日間でした。


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2014年10月29日秋の白神学習『保全と利用を学んでみよう』

白神山地 野原七恵

ここ数日でめっきり寒くなり、西目屋村の事務所から見える岩木山もいつのまにか白くなっていました。

少し前になってしまいますが、まだ紅葉が始まったばかりの頃、西目屋小学校5年生の総合学習の時間に野外で白神山地の学習を行いました。
4年生のときに、巨木までのトレッキングや川歩き、冬山の体験…とすでに白神山地の自然を体感してきている精鋭たちです!

※4年生の活動については、こちらの日記をご覧ください。
http://c-tohoku.env.go.jp/blog/2014/03/1880.html

5年生になってからは自然を体験するだけではなく、その発展として、「保全」の面でブナ林の調査、「利用」の面でガイドさんや観光客へのアンケート調査という、なかなか高度な調査を実施しました。

まず「保全」の体験として、ブナ林の木々の太さを測る毎木調査を行いました。
この調査は昨年から継続して行っています。



ブナの木は成長が遅いので変化は少ないですが、まだ若いコシアブラの木などは成長して太くなっており、測りがいがありました。
木の成長を見る他に、落ち葉や木の実を回収するためのリタートラップも設置しています。
こちらは、もう少し木の葉が落ちきってからトラップの中身を回収して、どんな木の実がどのくらい入っているのか、昨年との変化はあるか観察する予定です。


調査の後は「利用」の体験として、実際に白神でガイドをされている方からブナ林の歩き方を紹介してもらいました。



すぐに目につく巨木だけでなく、ついつい見逃してしまいがちなツルの植物や足下のキノコなど色々な発見がありました。



さすが、白神山地の恵みの味を知っている西目屋のこどもたちはキノコ探しに興味津々です。


自分たちで自然を体感した後は、白神山地を訪れている方にアンケートをとり、「白神山地についてどう思っているのか」「なぜ白神山地に来たいと思ったのか」など、自分たちで考えた質問に答えてもらいました。



答えてくれた方たちからは「空気もキレイで素敵な場所」「これからもこの自然を残していってほしい」などの意見をもらい、これから自分たちに何ができるのか考えさせられた時間でした。

今後は、こどもたちが自分で学んだことをどう発信していけのるか、考えて行く予定です。
西目屋のこどもたちが学んだことが、白神山地の自然の豊かさについて多くの方が知るきっかけとなってくれれば嬉しいです。

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