白神山地
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2011年12月22日「白神山地の食文化&自然の素材を使ったクリスマスクラフト」
白神山地 野原七恵
12月18日(日)に世界遺産センター西目屋館開催した「第3回目の子どもパークレンジャー」の様子を紹介します。
第1回・第2回の様子はこちらをご覧ください。
http://c-tohoku.env.go.jp/blog/shirakami/index.html
前回までの2回はキャンプをしながら自然を体験してきましたが、今回は日帰りで白神山地の昔ながらの食文化を体験しました!
当日は津軽の冬らしい天気といいますか、雪がたくさん降っている中でしたが24人の方が参加してくれました。
地元西目屋の子や、ご近所の弘前市・藤崎町のみなさんが参加してくれました!
今回は小学校に上がる前のお子さんもお父さんやお母さんと一緒に来てくれました。
最初に、目屋マタギの工藤光治さんから豆腐作りの説明を聞きました。
工藤さんの畑で収穫した無農薬の大豆を使って作るという、今となってはなかなか贅沢な豆腐です。
昔ながらの木製の豆腐作り器や大きな釜・石臼に子どもも大人も興味津々です!

まずは前日から水につけておいた大豆を石臼ですり潰していきました。
子どもたちも交代々々に目屋マタギの工藤茂樹さんと一緒に頑張って石臼を回しました。
「重くて難しいけど、おもしろかった」と、みんな楽しそうに体験していました。
豆腐は…
挽いた大豆は大鍋で加熱→布でこして豆乳とおからにわける→豆乳ににがりを加える→固まったものを型に入れて重しを乗せる→豆腐の完成!!
こんな流れでできあがりました!
途中途中でマタギの食文化などについてお話を聞かせてもらったり、豆乳やおから、にがりを加えた後の上澄みを味見させてもらったりしました。
できたてで、豆の味がしてとても美味しかったです!
またその間には、胡桃味噌を作りました。
山から採ってきたクルミをストーブで炙って割り、中身を取り出します。

寒い中、みんなすごい集中力です。
頑張って取りだしたクルミに味噌と砂糖を加え、すり鉢ですり潰しながら胡桃味噌を作りあげました。
お昼には持参してもらったおにぎりに胡桃味噌をつけたものに加え、豆腐・生揚げ・おから・豆腐の胡桃味噌田楽・豆腐のお味噌汁という豆腐のフルコースを美味しくいただきました!
みんな「スーパーで売っている豆腐とは違う!」「ふかふかしてて美味しい!」などなど美味しそうに食べていました。
豆腐料理を堪能した後には近づくクリスマスに向けて「クリスマスキャンドル作り」をしました。
お豆腐を揚げた廃油を再利用し、自然素材を好き好きに入れていきます。

完成すると上の写真の様な感じのキャンドルができあがります。
クリスマスをイメージした、赤いナナカマドの実と緑の葉っぱが入っています。
「最初はうまく固まるか不安だったけど、ちゃんと固まってうまくできて嬉しい」
と好評をいただきました。
皆さんにはお土産として出来栄えを楽しみにしながら持って帰ってもらいました。
うまくできていたでしょうか?
最後にお土産に豆腐とホウの葉でくるんだおからをもらいました。
第3回もみんなで楽しく白神山地の文化について学ぶことができました!
今回参加してもらったみんなにも、ぜひまた参加してもらいたいです。
来年も子どもパークレンジャーで白神山地の魅力を伝えていきたいと思います!
第1回・第2回の様子はこちらをご覧ください。
http://c-tohoku.env.go.jp/blog/shirakami/index.html
前回までの2回はキャンプをしながら自然を体験してきましたが、今回は日帰りで白神山地の昔ながらの食文化を体験しました!
当日は津軽の冬らしい天気といいますか、雪がたくさん降っている中でしたが24人の方が参加してくれました。
地元西目屋の子や、ご近所の弘前市・藤崎町のみなさんが参加してくれました!
今回は小学校に上がる前のお子さんもお父さんやお母さんと一緒に来てくれました。
最初に、目屋マタギの工藤光治さんから豆腐作りの説明を聞きました。
工藤さんの畑で収穫した無農薬の大豆を使って作るという、今となってはなかなか贅沢な豆腐です。
昔ながらの木製の豆腐作り器や大きな釜・石臼に子どもも大人も興味津々です!

まずは前日から水につけておいた大豆を石臼ですり潰していきました。
子どもたちも交代々々に目屋マタギの工藤茂樹さんと一緒に頑張って石臼を回しました。
「重くて難しいけど、おもしろかった」と、みんな楽しそうに体験していました。
豆腐は…
挽いた大豆は大鍋で加熱→布でこして豆乳とおからにわける→豆乳ににがりを加える→固まったものを型に入れて重しを乗せる→豆腐の完成!!
こんな流れでできあがりました!
途中途中でマタギの食文化などについてお話を聞かせてもらったり、豆乳やおから、にがりを加えた後の上澄みを味見させてもらったりしました。
できたてで、豆の味がしてとても美味しかったです!
またその間には、胡桃味噌を作りました。
山から採ってきたクルミをストーブで炙って割り、中身を取り出します。
寒い中、みんなすごい集中力です。
頑張って取りだしたクルミに味噌と砂糖を加え、すり鉢ですり潰しながら胡桃味噌を作りあげました。
お昼には持参してもらったおにぎりに胡桃味噌をつけたものに加え、豆腐・生揚げ・おから・豆腐の胡桃味噌田楽・豆腐のお味噌汁という豆腐のフルコースを美味しくいただきました!
みんな「スーパーで売っている豆腐とは違う!」「ふかふかしてて美味しい!」などなど美味しそうに食べていました。
豆腐料理を堪能した後には近づくクリスマスに向けて「クリスマスキャンドル作り」をしました。
お豆腐を揚げた廃油を再利用し、自然素材を好き好きに入れていきます。

完成すると上の写真の様な感じのキャンドルができあがります。
クリスマスをイメージした、赤いナナカマドの実と緑の葉っぱが入っています。
「最初はうまく固まるか不安だったけど、ちゃんと固まってうまくできて嬉しい」
と好評をいただきました。
皆さんにはお土産として出来栄えを楽しみにしながら持って帰ってもらいました。
うまくできていたでしょうか?
最後にお土産に豆腐とホウの葉でくるんだおからをもらいました。
第3回もみんなで楽しく白神山地の文化について学ぶことができました!
今回参加してもらったみんなにも、ぜひまた参加してもらいたいです。
来年も子どもパークレンジャーで白神山地の魅力を伝えていきたいと思います!
2011年08月11日藤里の自然アドバイザーから学ぶ!森と川と人のつながりを体験キャンプ
白神山地 野原七恵
先週末の8月5日(金)~7日(日)に第2回子どもパークレンジャーのキャンプを開催しました。
第2回は白神山地がある藤里町の山と川を2泊3日で堪能してきました!
今回は白神山地のガイドもしている斎藤自然アドバイザーに案内してもらいました。
1日目は世界遺産センター藤里館にみんなで集まって開会式。
全部で17人の子どもが参加してくれ、福島や仙台から来ている子どもたちも、第1回目のキャンプから連続で参加してくれました。
遺産センターで白神山地について学んだ後、さっそくキャンプ場に移動。
みんなで協力してテントをはった後は岳岱自然観察教育林へ。

みんなでブナ林を散策し、普段見ることのできない大きなブナを見たり、沸き水を飲んだりして、白神山地の自然を体験することができました。
夕飯のときには斎藤自然アドバイザーが採ってきてくれたミズ(ウワバミソウ)で秋田県ならではのミズたたきを作ってくれました。みんなで剥いたミズではミズの漬け物も作ってくれました。
カレーと一緒に美味しくいただきました!
2日目にはなんと、1000m級の藤里駒ヶ岳に登りました!
とても暑い日だったのでみんなへろへろになりながら登りました。
登山道は階段がたくさんあり登るのは大変でしたが、山頂近くなり、周りの山の景色が見え始めるとだんだん元気に。
全員で登頂することができ、山頂では広大な山々が広がる景色に感動!
みんな「頑張って登って良かった!」と言っていました。

斎藤自然アドバイザーや、ボランティアで参加してくれた学生さんに山の名前も教えてもらいました。
ご飯を食べてから、登りとは別のコースで下山。田苗代湿原では、ツキノワグマがミズバショウを食べた痕や、大きなクマの糞を見て驚いていました。

帰りには、冷たい湧き水でのどの渇きをいやしました。
岳岱での湧き水の美味しさに味をしめた子どもたちは、わらわらと滝を登っていっていました。

夕飯ができるまでの間は、みんなでお風呂代わりに川へ。
シャワー代わりに子どもも大人も水をかけ合ってはしゃぎ、川の流れに流されてキャッキャ言っていました。
キャンプ場のすぐ近くの川は、景色がとても良く子どもたちも「キレイな場所だね。来て良かった」と言ってくれました!
3日目にはテントを片付けてから七座山へ。

とても太い秋田天然杉や、その杉と人との関わりについても斎藤自然アドバイザーが教えてくれました。
今回のキャンプでは奥山の藤里駒ヶ岳や岳岱のブナ林・田苗代湿原、里山の秋田の天然杉とまったく違う自然を体験することができました。
毎日川で遊んで、山も歩いて子どもたちもとても「楽しかった」と言ってくれました!
第3回の子どもパークレンジャーは12月に開催します。次はどんな体験ができるのか今からとても楽しみです!
第2回は白神山地がある藤里町の山と川を2泊3日で堪能してきました!
今回は白神山地のガイドもしている斎藤自然アドバイザーに案内してもらいました。
1日目は世界遺産センター藤里館にみんなで集まって開会式。
全部で17人の子どもが参加してくれ、福島や仙台から来ている子どもたちも、第1回目のキャンプから連続で参加してくれました。
遺産センターで白神山地について学んだ後、さっそくキャンプ場に移動。
みんなで協力してテントをはった後は岳岱自然観察教育林へ。
みんなでブナ林を散策し、普段見ることのできない大きなブナを見たり、沸き水を飲んだりして、白神山地の自然を体験することができました。
夕飯のときには斎藤自然アドバイザーが採ってきてくれたミズ(ウワバミソウ)で秋田県ならではのミズたたきを作ってくれました。みんなで剥いたミズではミズの漬け物も作ってくれました。
カレーと一緒に美味しくいただきました!
2日目にはなんと、1000m級の藤里駒ヶ岳に登りました!
とても暑い日だったのでみんなへろへろになりながら登りました。
登山道は階段がたくさんあり登るのは大変でしたが、山頂近くなり、周りの山の景色が見え始めるとだんだん元気に。
全員で登頂することができ、山頂では広大な山々が広がる景色に感動!
みんな「頑張って登って良かった!」と言っていました。
斎藤自然アドバイザーや、ボランティアで参加してくれた学生さんに山の名前も教えてもらいました。
ご飯を食べてから、登りとは別のコースで下山。田苗代湿原では、ツキノワグマがミズバショウを食べた痕や、大きなクマの糞を見て驚いていました。
帰りには、冷たい湧き水でのどの渇きをいやしました。
岳岱での湧き水の美味しさに味をしめた子どもたちは、わらわらと滝を登っていっていました。
夕飯ができるまでの間は、みんなでお風呂代わりに川へ。
シャワー代わりに子どもも大人も水をかけ合ってはしゃぎ、川の流れに流されてキャッキャ言っていました。
キャンプ場のすぐ近くの川は、景色がとても良く子どもたちも「キレイな場所だね。来て良かった」と言ってくれました!
3日目にはテントを片付けてから七座山へ。
とても太い秋田天然杉や、その杉と人との関わりについても斎藤自然アドバイザーが教えてくれました。
今回のキャンプでは奥山の藤里駒ヶ岳や岳岱のブナ林・田苗代湿原、里山の秋田の天然杉とまったく違う自然を体験することができました。
毎日川で遊んで、山も歩いて子どもたちもとても「楽しかった」と言ってくれました!
第3回の子どもパークレンジャーは12月に開催します。次はどんな体験ができるのか今からとても楽しみです!
2011年08月02日十二湖の仙人から学ぶ!山と海と文化を体験キャンプ
白神山地 野原七恵
先週末の7月29日(金)~31日(日)に青森県深浦町にある十二湖で第1回子どもパークレンジャーを開催しました。
十二湖周辺には、山もあり、海もあり様々な体験をすることができます!
そんな豊かな自然と、そこの文化を2泊3日で十二湖の仙人の板谷さんに案内してもらいました。
今回のキャンプには全部で24人の参加があり、地元深浦町からや弘前市、遠い子は福島県から参加してくれました。
まずは開会式を行った十二湖エコ・ミュージアムセンターで白神山地について勉強。キャンプ場に移動してからは、みんなで協力してテントをはりました。
はじめに十二湖の探検として板谷さんに細い歩道を歩いて日本キャニオンまで連れていってもらいました。
ぬかるんでいたり、細い橋がかかっているだけだったりと、不安定な足下に不安そうに歩く子もいましたが、日本キャニオンにたどり着いた時には、山が崩れて砂ばかりの景色にみんな、すごいキレイ!と感動していました。
2日目には、青池を案内してもらったり、十二湖から白神岳に通じている崩山に登山。慣れない登山にみんな大変そうでしたが、展望の良い大崩から十二湖全体や、自分たちが泊まっているキャンプ場を見たときはとても達成感がありました!
山を下りてから、山のふもとにあるわき水を飲んだときには、山の水は本当に美味しいと言って飲んでいました。

山を歩いているときには、途中途中で仙人に変わった形の葉っぱや、木の実など色々なことも教えてもらいました。
みんな子どもパークレンジャーの手帳にメモしたり、観察したりと、教わったばかりの知識をお互いに教え合いながら楽しそうに歩いていたようです。
登山後は海に移動し、磯でカニを釣ったり魚捕りをしたり。みんな登山の疲れを忘れたかのように海ではしゃいでいました。
仙人でもあり、漁師でもある板谷さんが捕ってきたサザエと、自分たちが歩いた山から採ってきた山菜を、海と山を見ながらの夕食。白神の山と、そこからつながる日本海の両方の幸を実際に味わうことができました!

日が落ちてきてからは、みんなで日本海に沈む夕日を堪能。
夕日が沈むのを待っている間に板谷さんから、海を見ながら山と海の繋がりや、自分たちがさっき食べた恵みとその豊かさについて教えてもらいました。
曇ってしまったり、もやがかかっていたりとなかなかキレイな夕日を見るのは難しいのですが、この日はみんなの行いが良いのかとてもキレイな夕日を見ることができました!

3日目には、文化の体験として板谷さんの炭焼き小屋で様々なことをさせてもらいました。
焼いてある炭を灰の中から取りだしてお土産としてもらったり、木をノコギリで切ったり、薪割りを体験したり。子どもには少し重い感じもする斧を使い薪割りをしましたが、上手く割れたときには本当に嬉しそうで、何回もやりたい!とせがむ子もいました。

最後には、みんなお待ちかねの海水浴と海釣りをしました。
板谷さんの番屋の前の、白神岳や登山をした崩山をみることができるとても景色の良い海で遊びました!
海に潜って海藻や貝・ウニを採ってきたり、網で小さいフグを捕まえたり、いろいろな魚を釣ったりしていました。
もっと遊びたい!と言う子どもたちを海から出し、みんなで3日間にあったことをふりかえり、閉会となりました。
途中、少し雨が降って心配もしましたが、3日間とも天気に恵まれ、山と海とそこの文化を体験をすることができました!様々な繋がりを学ぶことができたキャンプでした。
十二湖周辺には、山もあり、海もあり様々な体験をすることができます!
そんな豊かな自然と、そこの文化を2泊3日で十二湖の仙人の板谷さんに案内してもらいました。
今回のキャンプには全部で24人の参加があり、地元深浦町からや弘前市、遠い子は福島県から参加してくれました。
まずは開会式を行った十二湖エコ・ミュージアムセンターで白神山地について勉強。キャンプ場に移動してからは、みんなで協力してテントをはりました。
はじめに十二湖の探検として板谷さんに細い歩道を歩いて日本キャニオンまで連れていってもらいました。
ぬかるんでいたり、細い橋がかかっているだけだったりと、不安定な足下に不安そうに歩く子もいましたが、日本キャニオンにたどり着いた時には、山が崩れて砂ばかりの景色にみんな、すごいキレイ!と感動していました。
2日目には、青池を案内してもらったり、十二湖から白神岳に通じている崩山に登山。慣れない登山にみんな大変そうでしたが、展望の良い大崩から十二湖全体や、自分たちが泊まっているキャンプ場を見たときはとても達成感がありました!
山を下りてから、山のふもとにあるわき水を飲んだときには、山の水は本当に美味しいと言って飲んでいました。
山を歩いているときには、途中途中で仙人に変わった形の葉っぱや、木の実など色々なことも教えてもらいました。
みんな子どもパークレンジャーの手帳にメモしたり、観察したりと、教わったばかりの知識をお互いに教え合いながら楽しそうに歩いていたようです。
登山後は海に移動し、磯でカニを釣ったり魚捕りをしたり。みんな登山の疲れを忘れたかのように海ではしゃいでいました。
仙人でもあり、漁師でもある板谷さんが捕ってきたサザエと、自分たちが歩いた山から採ってきた山菜を、海と山を見ながらの夕食。白神の山と、そこからつながる日本海の両方の幸を実際に味わうことができました!
日が落ちてきてからは、みんなで日本海に沈む夕日を堪能。
夕日が沈むのを待っている間に板谷さんから、海を見ながら山と海の繋がりや、自分たちがさっき食べた恵みとその豊かさについて教えてもらいました。
曇ってしまったり、もやがかかっていたりとなかなかキレイな夕日を見るのは難しいのですが、この日はみんなの行いが良いのかとてもキレイな夕日を見ることができました!
3日目には、文化の体験として板谷さんの炭焼き小屋で様々なことをさせてもらいました。
焼いてある炭を灰の中から取りだしてお土産としてもらったり、木をノコギリで切ったり、薪割りを体験したり。子どもには少し重い感じもする斧を使い薪割りをしましたが、上手く割れたときには本当に嬉しそうで、何回もやりたい!とせがむ子もいました。
最後には、みんなお待ちかねの海水浴と海釣りをしました。
板谷さんの番屋の前の、白神岳や登山をした崩山をみることができるとても景色の良い海で遊びました!
海に潜って海藻や貝・ウニを採ってきたり、網で小さいフグを捕まえたり、いろいろな魚を釣ったりしていました。
もっと遊びたい!と言う子どもたちを海から出し、みんなで3日間にあったことをふりかえり、閉会となりました。
途中、少し雨が降って心配もしましたが、3日間とも天気に恵まれ、山と海とそこの文化を体験をすることができました!様々な繋がりを学ぶことができたキャンプでした。
2011年05月28日白神山地の今を伝える!-上級救命講習会@西目屋村-
白神山地 谷口 哲郎
5月25日から白神山地の主要な道路である『白神ライン』『二ツ井線』がオープンしました。11月から5ヶ月の冬季閉鎖が解除され、待ちに待った白神山地の山シーズンの幕開けです。
さて、本日は、山シーズンに先駆け、西目屋村を中心に白神山地で活動する方を対象にした『上級救命講習会』を開催したので、その模様をお伝えします。
山岳地域での怪我や急病に対し近くに病院などの医療機関がなく、観光者が多い白神山地の暗門の滝から近くの弘前市までは車でも2時間以上かかります。救命措置は、この地域では大事な役割があると考え、開催されました。
今回の講習会では胸骨圧迫と人工呼吸、AED(自動体外式除細動器)の使用方法、ザイルやストック、寝袋等の山道具を活用した救急搬送法を学びました。

参加者実技風景(胸部圧迫・人工呼吸) photo 2011.5.20
上級救命講習会では普通講習会に比べ、細かく丁寧に実技を通して学ぶことができました。
実技の最後には実践を想定したシミュレーションを行い、参加者全員で一つ一つの動作手順や周辺への声掛け、リレー方法、チェックするポイントを確認しました。
人工呼吸や、胸部圧迫を繰り返すことは、思う以上に大変体力を消費し、周囲の協力体制が必要だと感じました。またそのような事態に遭遇した場合、すぐに駆け寄り協力することも感じました。

講習風景(参加者による搬送訓練) photo 2011.5.20
これから6月になり白神山地は観光や登山、沢登り、アウトドアなど様々な目的で来訪される方が多くなります。
私は以前、『現地調査でのKY』とよく先輩に言われました。
この場合『KY=気を抜くな!油断するな!』の意味で、今でも、山や沢に行くときには、『KY=気を抜くな!油断するな!』と自分に言い聞かせています。
今回の講習で学んだ事故や怪我の救急搬送や救命方法、応急処置を知っていることに加え、以前学んだ事故防止の心構えもあらためて必要だと感じました。
さて、本日は、山シーズンに先駆け、西目屋村を中心に白神山地で活動する方を対象にした『上級救命講習会』を開催したので、その模様をお伝えします。
山岳地域での怪我や急病に対し近くに病院などの医療機関がなく、観光者が多い白神山地の暗門の滝から近くの弘前市までは車でも2時間以上かかります。救命措置は、この地域では大事な役割があると考え、開催されました。
今回の講習会では胸骨圧迫と人工呼吸、AED(自動体外式除細動器)の使用方法、ザイルやストック、寝袋等の山道具を活用した救急搬送法を学びました。

参加者実技風景(胸部圧迫・人工呼吸) photo 2011.5.20
上級救命講習会では普通講習会に比べ、細かく丁寧に実技を通して学ぶことができました。
実技の最後には実践を想定したシミュレーションを行い、参加者全員で一つ一つの動作手順や周辺への声掛け、リレー方法、チェックするポイントを確認しました。
人工呼吸や、胸部圧迫を繰り返すことは、思う以上に大変体力を消費し、周囲の協力体制が必要だと感じました。またそのような事態に遭遇した場合、すぐに駆け寄り協力することも感じました。
講習風景(参加者による搬送訓練) photo 2011.5.20
これから6月になり白神山地は観光や登山、沢登り、アウトドアなど様々な目的で来訪される方が多くなります。
私は以前、『現地調査でのKY』とよく先輩に言われました。
この場合『KY=気を抜くな!油断するな!』の意味で、今でも、山や沢に行くときには、『KY=気を抜くな!油断するな!』と自分に言い聞かせています。
今回の講習で学んだ事故や怪我の救急搬送や救命方法、応急処置を知っていることに加え、以前学んだ事故防止の心構えもあらためて必要だと感じました。
2011年05月12日白神山地の今を伝える!-番外編 目指せ!「白神、鳥マイスター」-
白神山地 谷口 哲郎
5月10日から16日までは愛鳥週間(バードウィーク)となっています。
東北各所で愛鳥週間に併せた探鳥会や写真展、企画展が開催中です。
その中で私は、白神山地や西津軽周辺で活動される「日本野鳥の会 弘前支部」が主催している「連続探鳥会」に1週間参加しています。

観察会風景(日本野鳥の会 弘前支部の皆さん) photo 2011.5.12
集合時間は、am6:00。
私も、1時間早めに家を出て参加しています。
早朝の公園を約1時間半かけて散策し、鳥の姿や鳴き声から「どの鳥だったのか」「どんな鳴き声だったのか」を観察しています。
さらに双眼鏡や望遠鏡を使うことで、鳥の羽の鮮やかさや、雄雌の判断、食べている物、どのような行動をしているか詳しく観察します。

観察風景(松の新芽を食べるマヒワを探鳥中) photo 2011.5.12
5月上旬は、冬と夏の野鳥を見ることができる「お得」な時期とのことです。
12日現在でも毎日約30種の野鳥を観察することができました。
見つかる鳥の種類や数は天候や気温によって変わりますが、この公園ではこの時期、約40種を確認することができるとのことです。
私にとっては、新しい出会いに期待する毎日です。

オシドリ(右:雄、左:雌) photo 2011.5.12

ササゴイ(木の間で休息中?) photo 2011.5.12
さて、この時期の白神山地では、多くの鳥の姿や鳴き声を発見します。
5月以降は、多くの夏鳥を見る機会があります。
私たち白神山地のアクティブレンジャーやレンジャーは、「巡視」という仕事の中でどのような鳥がいるのか、探しながら白神山地を歩いています。
少しでも鳥が分かるように、今回のような探鳥会に参加し、鳥の姿や鳴き声を勉強しています。
また探鳥会では鳥の姿や鳴き声を覚えるだけでなく、どの環境にいて、どんな食べ物を食べ、いつ卵や雛を育てるのか、鳥についての様々な事を学んでいます。
私は、探鳥会で学んだことを白神山地遺産センターの展示や解説などでも活かそうと思い、毎回勉強しています。
皆さんも、鳥の鳴き声に耳を傾け、餌を食べる姿や求愛の姿を観察してみてはいかがでしょうか?
自分の中で、新しい出会いが生まれるかもしれません。
東北各所で愛鳥週間に併せた探鳥会や写真展、企画展が開催中です。
その中で私は、白神山地や西津軽周辺で活動される「日本野鳥の会 弘前支部」が主催している「連続探鳥会」に1週間参加しています。
観察会風景(日本野鳥の会 弘前支部の皆さん) photo 2011.5.12
集合時間は、am6:00。
私も、1時間早めに家を出て参加しています。
早朝の公園を約1時間半かけて散策し、鳥の姿や鳴き声から「どの鳥だったのか」「どんな鳴き声だったのか」を観察しています。
さらに双眼鏡や望遠鏡を使うことで、鳥の羽の鮮やかさや、雄雌の判断、食べている物、どのような行動をしているか詳しく観察します。
観察風景(松の新芽を食べるマヒワを探鳥中) photo 2011.5.12
5月上旬は、冬と夏の野鳥を見ることができる「お得」な時期とのことです。
12日現在でも毎日約30種の野鳥を観察することができました。
見つかる鳥の種類や数は天候や気温によって変わりますが、この公園ではこの時期、約40種を確認することができるとのことです。
私にとっては、新しい出会いに期待する毎日です。
オシドリ(右:雄、左:雌) photo 2011.5.12
ササゴイ(木の間で休息中?) photo 2011.5.12
さて、この時期の白神山地では、多くの鳥の姿や鳴き声を発見します。
5月以降は、多くの夏鳥を見る機会があります。
私たち白神山地のアクティブレンジャーやレンジャーは、「巡視」という仕事の中でどのような鳥がいるのか、探しながら白神山地を歩いています。
少しでも鳥が分かるように、今回のような探鳥会に参加し、鳥の姿や鳴き声を勉強しています。
また探鳥会では鳥の姿や鳴き声を覚えるだけでなく、どの環境にいて、どんな食べ物を食べ、いつ卵や雛を育てるのか、鳥についての様々な事を学んでいます。
私は、探鳥会で学んだことを白神山地遺産センターの展示や解説などでも活かそうと思い、毎回勉強しています。
皆さんも、鳥の鳴き声に耳を傾け、餌を食べる姿や求愛の姿を観察してみてはいかがでしょうか?
自分の中で、新しい出会いが生まれるかもしれません。
2011年05月09日白神山地の今を伝える!-みどりの日の集い(峨瓏大滝・高山)-
白神山地 谷口 哲郎
皆さん、ゴールデンウィークは、いかがお過ごしだったでしょうか?
白神山地世界遺産センターにも遠方からお客さんが来られ、白神山地や津軽地方、青森の魅力を伝えることが出来ました。
さて今回は、連休中の5月4日に白神山地世界遺産センター藤里館で行われた「みどりの日の集い」についてお伝えします。

観察会風景(上中心:斎藤栄作美さん、下中心:鎌田孝一さん) photo 2011.5.4
今回は、秋田県藤里町内の観察ポイントを巡る行程8kmの観察会でした。
各観察ポイントでは、秋田白神ガイド協会の鎌田孝一さんと自然アドバイザー斎藤栄作美さんによる解説を聞き、藤里町の林業や文化、自然について学びました。
今回の観察会には23名が参加され、参加者の多くは藤里町を始め、能代市や秋田市からで、登山を始めたばかりの方や久しぶりに登山を始めた方、中には毎年参加されているリピーターの方も!

田中の大銀杏(権現の大銀杏) photo 2011.5.4
ところどころで雨や遠雷が響く悪天候の中でしたが、観察ポイントや登山の最中には雨も上がり、新春の藤里を満喫することが出来ました。
県指定の天然記念物になっている田中の大銀杏(権現の大銀杏)では、樹齢300年を超える巨木に触れ、感激される方もいらっしゃいました。
あたりにはフキノトウやツクシ、タチツボスミレなどを見ることができましたが、まだまだ大銀杏には芽吹きを見ることができませんでした。新緑まで後わずかのようです。

高山登山(左上:登山風景、右上・左下:クマ棚説明、右下:銚子の滝) photo 2011.5.4
大銀杏に次いで、峨瓏の滝や峨瓏の渓谷を経由し、遺産センターの裏側にある高山(388.4m)に登山。道沿いの草花や人の暮らしの痕跡を辿ります。
皆さん一緒に、道端のスミレやイチゲ、カタクリの花々に癒されながら歩みました。
山頂に着く頃には、参加者同士で会話を楽しまれていました。
下山中には、登山道を挟んで両側のナラの木とクリの木にできた「クマ棚」を観察しました。昨年の秋にできたツキノワグマの食事の痕跡だそうです。
普段見る機会の少ない野生動物の痕跡で、身近に野生動物の息づかいを感じることができ、貴重な体験になったのではないでしょうか?

集合写真(高山山頂) photo 2011.5.4
残念ながらガスで、山頂から小岳や藤里駒ケ岳、白神山地を眺めることは出来ませんでした。参加者の皆さんからは「また、再挑戦したい」、「きれいな草花を見ることができてよかった。」という声が聞けました。
さて、今回は藤里町の魅力にふれあう登山でした。
今後、白神山地世界遺産センター藤里館活動協議会では、藤里駒ケ岳や岳岱、小岳、子供達を対象とした水辺の観察会を企画しています。
是非、そちらもご参加ください。
白神山地世界遺産センターにも遠方からお客さんが来られ、白神山地や津軽地方、青森の魅力を伝えることが出来ました。
さて今回は、連休中の5月4日に白神山地世界遺産センター藤里館で行われた「みどりの日の集い」についてお伝えします。

観察会風景(上中心:斎藤栄作美さん、下中心:鎌田孝一さん) photo 2011.5.4
今回は、秋田県藤里町内の観察ポイントを巡る行程8kmの観察会でした。
各観察ポイントでは、秋田白神ガイド協会の鎌田孝一さんと自然アドバイザー斎藤栄作美さんによる解説を聞き、藤里町の林業や文化、自然について学びました。
今回の観察会には23名が参加され、参加者の多くは藤里町を始め、能代市や秋田市からで、登山を始めたばかりの方や久しぶりに登山を始めた方、中には毎年参加されているリピーターの方も!
田中の大銀杏(権現の大銀杏) photo 2011.5.4
ところどころで雨や遠雷が響く悪天候の中でしたが、観察ポイントや登山の最中には雨も上がり、新春の藤里を満喫することが出来ました。
県指定の天然記念物になっている田中の大銀杏(権現の大銀杏)では、樹齢300年を超える巨木に触れ、感激される方もいらっしゃいました。
あたりにはフキノトウやツクシ、タチツボスミレなどを見ることができましたが、まだまだ大銀杏には芽吹きを見ることができませんでした。新緑まで後わずかのようです。

高山登山(左上:登山風景、右上・左下:クマ棚説明、右下:銚子の滝) photo 2011.5.4
大銀杏に次いで、峨瓏の滝や峨瓏の渓谷を経由し、遺産センターの裏側にある高山(388.4m)に登山。道沿いの草花や人の暮らしの痕跡を辿ります。
皆さん一緒に、道端のスミレやイチゲ、カタクリの花々に癒されながら歩みました。
山頂に着く頃には、参加者同士で会話を楽しまれていました。
下山中には、登山道を挟んで両側のナラの木とクリの木にできた「クマ棚」を観察しました。昨年の秋にできたツキノワグマの食事の痕跡だそうです。
普段見る機会の少ない野生動物の痕跡で、身近に野生動物の息づかいを感じることができ、貴重な体験になったのではないでしょうか?
集合写真(高山山頂) photo 2011.5.4
残念ながらガスで、山頂から小岳や藤里駒ケ岳、白神山地を眺めることは出来ませんでした。参加者の皆さんからは「また、再挑戦したい」、「きれいな草花を見ることができてよかった。」という声が聞けました。
さて、今回は藤里町の魅力にふれあう登山でした。
今後、白神山地世界遺産センター藤里館活動協議会では、藤里駒ケ岳や岳岱、小岳、子供達を対象とした水辺の観察会を企画しています。
是非、そちらもご参加ください。
2011年04月28日開通
白神山地 野原七恵
4月27日に冬期閉鎖されていた暗門までの道が開通しました。
暗門は滝が観光地として人気がありますが、実は横を通り過ぎるだけで行ったことがありませんでした。
ということで、うきうきしながら行ってきましたが、当日はあいにくの雨。
事務所の周りではほとんど溶けていた雪も、暗門のあたりはけっこう残っていました。

今度はチェーンソーアートで作ったクマゲラを設置しました。
木の標柱の左側にちょこんとくっついている黒いのがクマゲラです。
この写真のときは仮設置でしたが本日、4月28日に設置しました。
この標柱からが白神山地の世界遺産地域になります。
みんなで入山マナーを守って楽しみましょう。
今回はあまり奥まで行きませんでしたが、次に行く頃には雪も溶け、様々な花が咲いているのではないかと、私も今から楽しみです。
帰り道に弘前大学の白神自然観察園によって、そちらも散策してきました。
池でこんな物を見つけました。

枝にくっついている白いあわあわした物がモリアオガエルの卵。
水中のぷにぷにしてそうな物がクロサンショウウオの卵です。
本州でこのような泡状の卵を産むカエルは、モリアオガエルとシュレーゲルアオガエルの2種類生息しています。
シュレーゲルアオガエルは地面のある場所に卵を産みますが、モリアオガエルはこのように水と、その水の上にせり出している枝などがある場所に産みます。
そのような枝に卵を産み付け、孵化してからはその真下にある水のなかにうまく落ちていきます。
この卵は水に浸かってしまっているため、孵化できるのかは私には分かりませんが、この池でたくさんのオタマジャクシが見られたらいいな、と思っています。
サンショウウオの卵の方ですが、青森県にはトウホクサンショウウオ・クロサンショウウオ・ハコネサンショウウオの3種類が生息しています。
流れのある川ではなく池・楕円形っぽい形に見えた、ということからクロサンショウウオの卵だと判断しました。
個人的に、サンショウウオの陸上をのたのた歩く姿が大好きなので、今度は成体を探しにまた観察に行こうと思います。
暗門は滝が観光地として人気がありますが、実は横を通り過ぎるだけで行ったことがありませんでした。
ということで、うきうきしながら行ってきましたが、当日はあいにくの雨。
事務所の周りではほとんど溶けていた雪も、暗門のあたりはけっこう残っていました。

今度はチェーンソーアートで作ったクマゲラを設置しました。
木の標柱の左側にちょこんとくっついている黒いのがクマゲラです。
この写真のときは仮設置でしたが本日、4月28日に設置しました。
この標柱からが白神山地の世界遺産地域になります。
みんなで入山マナーを守って楽しみましょう。
今回はあまり奥まで行きませんでしたが、次に行く頃には雪も溶け、様々な花が咲いているのではないかと、私も今から楽しみです。
帰り道に弘前大学の白神自然観察園によって、そちらも散策してきました。
池でこんな物を見つけました。

枝にくっついている白いあわあわした物がモリアオガエルの卵。
水中のぷにぷにしてそうな物がクロサンショウウオの卵です。
本州でこのような泡状の卵を産むカエルは、モリアオガエルとシュレーゲルアオガエルの2種類生息しています。
シュレーゲルアオガエルは地面のある場所に卵を産みますが、モリアオガエルはこのように水と、その水の上にせり出している枝などがある場所に産みます。
そのような枝に卵を産み付け、孵化してからはその真下にある水のなかにうまく落ちていきます。
この卵は水に浸かってしまっているため、孵化できるのかは私には分かりませんが、この池でたくさんのオタマジャクシが見られたらいいな、と思っています。
サンショウウオの卵の方ですが、青森県にはトウホクサンショウウオ・クロサンショウウオ・ハコネサンショウウオの3種類が生息しています。
流れのある川ではなく池・楕円形っぽい形に見えた、ということからクロサンショウウオの卵だと判断しました。
個人的に、サンショウウオの陸上をのたのた歩く姿が大好きなので、今度は成体を探しにまた観察に行こうと思います。
2011年04月26日白神山地の今を伝える!-十二湖-
白神山地 谷口 哲郎
白神山地の雪も日増しになくなり、一方で樹木や草花の緑が目立つ季節になっています。
東北地方では険しい状況が続いていますが、毎年のように春が訪れています。この状況にも、いつかは穏やかな日々が訪れると信じています。一日でも早い訪れを信じています。
僅かながらではありますが、アクティブレンジャー日記で、東北地方および白神山地の『旬』な情報を伝え、東北地方の活性化に役立てればと思っています。
さて、今回は白神山地の西側に位置する十二湖についてお知らせします。

十二湖青池(青森県深浦町) photo 2011.4.25
もう周辺の残雪は見あたらず、替わりにカタクリやキクザキイチゲ、エンレイソウが咲き誇っています。
また、この時期は鳥類が一番囀る(さえずる)時期であり、樹木の葉が視界を妨げないので、アカゲラやアオゲラ、コゲラなどのキツツキの仲間やキビタキやオオルリ、ゴジュウカラなどもゆっくり観察することができます。
また、運が良ければ、十二湖周辺の池々で、ヤマセミやカワセミなどを見ることができるかもしれません。

エゾエンゴサク(オトメエンゴサク) photo 2011.4.25

ミソサザイ photo 2011.4.25
この時期は、植物や動物にとっても重要な時期です。
野生生物と人がお互いに無理せず観察できるように、少しでも心がけていただければ幸いです。
東北地方では険しい状況が続いていますが、毎年のように春が訪れています。この状況にも、いつかは穏やかな日々が訪れると信じています。一日でも早い訪れを信じています。
僅かながらではありますが、アクティブレンジャー日記で、東北地方および白神山地の『旬』な情報を伝え、東北地方の活性化に役立てればと思っています。
さて、今回は白神山地の西側に位置する十二湖についてお知らせします。
十二湖青池(青森県深浦町) photo 2011.4.25
もう周辺の残雪は見あたらず、替わりにカタクリやキクザキイチゲ、エンレイソウが咲き誇っています。
また、この時期は鳥類が一番囀る(さえずる)時期であり、樹木の葉が視界を妨げないので、アカゲラやアオゲラ、コゲラなどのキツツキの仲間やキビタキやオオルリ、ゴジュウカラなどもゆっくり観察することができます。
また、運が良ければ、十二湖周辺の池々で、ヤマセミやカワセミなどを見ることができるかもしれません。
エゾエンゴサク(オトメエンゴサク) photo 2011.4.25
ミソサザイ photo 2011.4.25
この時期は、植物や動物にとっても重要な時期です。
野生生物と人がお互いに無理せず観察できるように、少しでも心がけていただければ幸いです。
2011年04月15日新しく
白神山地 野原七恵
初めまして。
4月から西目屋自然保護官事務所でアクティブレンジャーとして働くこととなりました野原七恵(のはらななえ)です。
世界遺産である白神山地を多くの人に伝えていけたらと思っています。
そのために、まず自分がたくさん歩き回って白神山地についてに学んでいきたいです。

ちょうど一週間前のことになってしまうのですが、クマゲラがヒナにエサをあげている様子を観察しました。
クマゲラは白神山地にすむ動物のイメージとしてよく用いられており、西目屋村でもよくクマゲラをモチーフにしたキャラクターを見かけます。
この写真のようにクマゲラが子育てしているのは、5月下旬~6月上旬になります。
ではこのクマゲラは何かといいますと・・・

新しく設置しましたクマゲラのバードカービンクです。
制作者のボランティアの方が設置してくださいました。

無事に取り付けが終わり、一緒に記念写真を撮ってもらいました。
まだまだ余震も続き、慣れない新しい生活にも戸惑いもありますが、頑張って白神山地を紹介していきたいと思います。
4月から西目屋自然保護官事務所でアクティブレンジャーとして働くこととなりました野原七恵(のはらななえ)です。
世界遺産である白神山地を多くの人に伝えていけたらと思っています。
そのために、まず自分がたくさん歩き回って白神山地についてに学んでいきたいです。

ちょうど一週間前のことになってしまうのですが、クマゲラがヒナにエサをあげている様子を観察しました。
クマゲラは白神山地にすむ動物のイメージとしてよく用いられており、西目屋村でもよくクマゲラをモチーフにしたキャラクターを見かけます。
この写真のようにクマゲラが子育てしているのは、5月下旬~6月上旬になります。
ではこのクマゲラは何かといいますと・・・

新しく設置しましたクマゲラのバードカービンクです。
制作者のボランティアの方が設置してくださいました。

無事に取り付けが終わり、一緒に記念写真を撮ってもらいました。
まだまだ余震も続き、慣れない新しい生活にも戸惑いもありますが、頑張って白神山地を紹介していきたいと思います。


白神山地世界遺産地域には、遺産地域を適正かつ円滑に管理することを目的とした「白神山地世界遺産地域管理計画」があります。これは、平成7年に文化庁・林野庁・環境庁(現環境省)により策定されました。
しかし、その後社会や法律、遺産地域を取り巻く状況も変わり、この計画も改めて見直す必要がでてきました。
そのため、白神山地に関わる自治体や関係省庁あつまった「白神山地世界遺産地域連絡会議」では、平成22年度からこの計画の見直し作業をおこなっています。
連絡会議においてこの計画を見直すための方針や概要がまとまりました。そこで1月28日、29日に秋田県と青森県で「意見交換会」を開催し、遺産地域に関わっている方に見直しについて知っていただくとともに、今後の改定作業の参考とするために意見をお聞きしました。
今回は、29日青森県西目屋村での意見交換会の模様をお伝えします。
会場風景 photo 2012.1.29
会場には白神山地でガイドを行っている団体の代表や昔から白神山地で生業をされている方、白神山地を見守り続けている自然保護団体、山岳会、巡視員の方々に多数集まって頂きました。
説明する福地自然保護官 photo 2012.1.29
まず、西目屋自然保護官事務所の福地自然保護官から現在の「白神山地世界遺産地域管理計画」について説明があり、見直される点についての説明がありました。
会場からは、福地保護官の説明に真剣なまなざしで聞き入る様子が見られ、ひしひしとした空気が感じられました。
説明後は、会場から質問や意見を伺う時間が設けられました。
会場からの質問 photo 2012.1.29
会場からは遺産地域への入り込みに関する懸念や、既存の歩道の整備についての意見、遺産地域におけるモニタリング調査に関する質問や意見など、白神山地を日頃から見続けているひと、考えているひとならではの意見や質問、思いが発せられ張り詰めた空気から変わって活発な議論が行われました。
特に、核心地域への入山規制については「白神の自然に実際に触れ、自然を後世に残すよう働きかけたい。規制を緩めて欲しい」「自然保護の立場から今の規制を継続すべきだ」と両論があり、各々の立場から貴重な意見を伺うことができました。
1時間30分と短い時間で、まだまだ意見をお聞きすることができなかったかと思います。これからも、皆さんからの意見や思いを受け止めながら、新しい「白神山地世界遺産地域管理計画」に反映し、よりよいものにしていかなければと思います。
最後になりましたが、今回の意見交換会に参加いただいいた皆さん、ありがとうございました。