ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2021年3月18日

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2021年03月18日「三月のイエローフォール」

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 田中謙行

「三月のイエローフォール」

こんにちは。裏磐梯自然保護官事務所の田中です。

今回のAR日記は、三月のイエローフォールの写真報告です。

イエローフォールは、厳冬期に磐梯山の北側、かつての噴火跡、爆裂火口壁の岩の隙間に出現する幻の氷瀑(氷の柱)です。地中の硫黄分や鉄分を含んでしみ出し、幾重にも凍って黄色く色づくので、イエローフォールと呼ばれています。

最初にお伝えいたしますがここ最近暖かい日が続き、雪もかなり解け始めたため、今回は黄金色に輝くイエローフォールを観ることはできませんでした。二月中に行くのがベストと思われます。

ただ、行く途中にはこの時期にしか近づけない場所や景観がありましたのでご紹介したいと思います。

まず起点となるのが、裏磐梯スキー場です。スキー場の営業日意義は、ゲレンデの斜面をスノーシューを履いて雪上歩行することになります。標高差は約100mといったところです。

ゲレンデの上から振り返ると、結氷しワカサギの穴釣りが人気の桧原湖が望めます。

樹林帯を抜けて進むと銅沼に到着です。凍った銅沼の上を歩いて行きます。

銅沼の結氷した沼面上からの写真です。銅沼からは磐梯山の裏側が一望できます。雪が解けて岩肌がみえる場所は、年中噴煙が立ち上がっている場所で、冬の時期だけ湖面上を歩くのでより近づくことができます。磐梯山が生きていることを肌で感じられます。ただ、火山性ガスなので注意が必要です。

ちなみにこちらは、「10月の銅沼」。


本来なら3倍程の範囲で黄色く色づいた氷瀑があります。

令和3年3月9日のイエローフォール。

イエローフォールから飯豊連峰。吾妻連峰が望めます。岩の上には雪上の盆栽五葉松、見事です。

今回はこれで、おしまい。

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