2021年3月 5日
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2021年03月05日浄土ヶ浜園地の今日この頃
三陸復興国立公園 宮古 古館 百合子
みなさん、こんにちは。宮古自然保護官事務所の古館です。
3月5日が二十四節気の1つ【啓蟄(けいちつ)】ということもあり、虫たちが
土の中から姿を現すなど、2月下旬からたたみかけるように日々春を感じる場面が
増えました。
浄土ヶ浜園地では福寿草が開花。春の到来を感じますね。
(上写真は2月26日撮影)
園地内の竜神崎展望所では、園地内の汚れていたテーブルとイス、看板の掃除を行いました。
この場所からは遠くの山々の峰や漁業風景のほかに、水門の建設や埠頭の延伸など、
東日本大震災を乗り越えて復興への歩みを日々進める様子を垣間見ることができます。
(2月26日撮影の写真3枚をつなげたもの)
自然環境にも大きな影響を与えた東日本大震災から、まもなく10年という節目を迎えます。
浄土ヶ浜ビジターセンターでは、【東日本大震災から10年~浄土ヶ浜の歩み~】と題し、
この10年の浄土ヶ浜園地の変化を写真にまとめ、3月3日(水)~31日(水)まで開催しています。
震災前の浄土ヶ浜園地の様子や被災した歩道の工事、現在の様子など、計50点を
超える写真とともに紹介しています。
お近くにいらっしゃった際にはご覧ください。
では、また!
2021年03月05日春の使者
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
弥生とはいえ、氷点下に冷え込んだ朝は、木々の霧氷がキラキラ輝き、穏やかな湖面にはガラスのような氷の膜がはり、言葉にならない美しさです。
車を停めてカメラを構えている方をちらほら見かけました。自分はスマートフォンカメラですが、4日の朝の風景をお届けします。
〈この上を歩いて行けそうだと思いました〉
〈4年前に着任してすぐに、白きたおやかなる峰と勝手に名付けた櫛ヶ峯〉
※手前の御鼻部山は標高1010m。車道と展望台があり、晴れた日は岩手山が遠望できます。
〈十和田三山と休屋;今日も一日見守ってくださいと祈る〉
〈お馴染みの風景:ひょっこりひょうたん島と名付けています〉
〈誰の足跡でしょう?:湖畔に下りて踏み抜いた私の足と手の跡です〉
〈春はまだですか?と顔をのぞかせているマンサク:くるくるの花弁を控えめに広げています〉
思えば、十和田湖に来てから毎年この時期は、マンサクとカツラを追いかけているように思います。けして派手さはありませんが、きびしい冬を乗り越えて真っ先に私達に春の彩りを運んでくる可愛らしい子達が、とても愛おしくてたまりません。過去の日記を振り返ると、マンサクとカツラの写真ばかりです。3月になると毎回のようにマンサク載せていましたね。
(日本海側は主にマルバマンサクで、少し色が薄いと言われていますが、交雑種も多いです)
(昨年の日記に掲載したマンサクの様子です)
http://tohoku.env.go.jp/blog/2020/03/post_516.html
http://tohoku.env.go.jp/blog/2020/03/post_514.html
http://tohoku.env.go.jp/blog/2020/03/post_512.html
冬の間は自然の中で五感を働かせようにも、凍てつく空気が五感を鈍らせるようです。しかし3月に入ると、春の色や香りがあちこちにあふれ出し、身体中の細胞を刺激するような気がします。マンサクのイエローとカツラのピンク、そしてその香りは砂糖菓子と肉桂のように感じられ、食欲をそそります。香りや虫の少ないこの時期に、マンサクが繁栄するための手段でしょうか。また、枯れ葉が香るという通説のカツラは、若葉の頃も香ります。(樹木を害虫から守る香りとも言われます)樹木のそばを歩く時は、少し立ち止まって嗅覚を研ぎ澄ませてみてください。
マスクを外して、思いっきり深呼吸したいですね。
なかなか落ち着かないご時世ではありますが、こんな時だからこそ、物事をじっくり見たり考えたりする機会かもしれません。
自分自身は外に出るといつも、花や空や木々に見とれたり、まじまじと細部まで見てしまったりして、肝心の業務の写真が一枚足りなかったりということが良くあります。高い場所にあるマンサクやカツラの花を、背伸びして首が痛くなるまで凝視して、カメラを向けている姿を想像してみてください。
そんな業務中に撮影した写真を展示した「十和田八幡平国立公園写真展」の、今年度最後の会場となる、鹿角市文化の杜交流館「コモッセ」では3月10日までの間、開催しております。図書館では、普段は書庫にある八幡平の貴重な資料の展示もしています。最終日の10日は、私と鹿角のアクティブレンジャーが10:00~15:00の間、写真の解説等をしながら会場にいますので、お近くにお越しの際にはどうぞお立ち寄りいただき、ご意見をいただけたら幸いです。
10日は、アンケートにお答えいただいた方へ、展示写真で作製したポストカードを用意しています。
〈展示写真の1枚〉
どうぞよろしくお願いいたします。
最後に、4年目にして初の、十和田湖と私の写真を勇気を持ってご披露します。
業務で自分の写真を撮る必要があり、人に撮られるのが苦手な自分は、湖畔で自分で撮影して提出したところ、背景が大きく写った写真が欲しいと言われ、再度撮影することになりました。
村田アクティブレンジャーに撮影をお願いして、何とか業務完了しました。
思えば、いつもファインダーをのぞいているけれども、自分を撮ってもらうことは皆無でしたので、とてもいい記念になりました。ありがとうございました。
〈不採用写真:撮影者 伊藤〉 〈採用写真:撮影者 村田〉
今後とも十和田湖と伊藤をどうぞよろしくお願いいたします。
〈穏やかな一日の終わり:3/4 十和田ビジターセンター前の夕景〉
こんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。
お宝マップができるまで2020①~陸前高田市広田小学校~
でマップ作りに向けて本格始動したご報告をしていましたが、
すみません、②のつもりが完結編のご報告となってしまいました。
1年間かけて広田小学校6年生のみんなは一生懸命取り組んできました。
そしてとうとうこの2月にマップが完成したのです。
折りたたむとポケットサイズになり、
中の地図にはルートを見やすく、トイレや買い物施設などの
歩く人にとって必要だろうと思うポイントが書いてあります。
そしてみんながおすすめする、広田で是非立ち寄ってほしい
『広田半島みどころスポット』20カ所が
生徒自身の言葉でまとめられています。
11月の授業では、近隣のガイドマップを参考に
自分たちのマップはどのようにしようかとみんなで考え、
様々なアイデアを出し合いました。
そして最後の授業が2月末にありました。
完成したマップをみんなでじっくり見て
1年間の取り組みを振り返る時間。
みんなの声をアンケートの中から少しご紹介します。
「トレイルハイキングの感想」
・なれていない道だったのでけっこう大変だったけど、いろんな花を見れて楽しかった
・山道を歩いて行くのが大変だった
・広田は海だけじゃなくて、山もいいんだな~と思った
「おすすめポイント探しの感想」
・小祝浜へ写真をとりに行ったとき、海に足を入れてとったので冷たくて大変でした
・家の隣によいところがあったので楽だった
・友達と一緒に夏休みに行ってポイントを探していろんな景色が見れてよかったです
「完成した地図の感想」
・広田を知らない方にも興味をもってもらえるところや一人一人の思いがあふれた
パンフレットになってよかったです
・この地図が人の役にたてばいいなと思いました。
・来年も、こうゆう行事をやって、もっといい地図をつくってほしいです
「全体の感想」
・アポなしとか、普段やってないことを体験できてとても楽しかった
・広田のことをもっと知れたいいきかいだった
・授業したらこのトレイルハイキングの勉強ができなくなるのが悲しいです
・広田にこんなに歴史があることが分かりました
そしてできあがったマップは一人でも多くの方に渡したい
ということで、代表生徒4人で市の観光物産協会さんへお願いしに行きました。
地元について自分たちで調べ、まとめ、発信するツールを作る
とても素敵な授業だったと思います。
私もこの取り組みに関われて幸せです。
みちのく潮風トレイルを歩くハイカーにはもちろん、
地元の方にもこのマップ片手にトレイル散歩を楽しんでいただけたら嬉しいです。
今年度の広田小の授業はこれで完了です。
岩手県立大学島田先生、ありがとうございました。
広田小学校の先生方、色々教えてくれた地域の方々、
ずっと支えてくださった親御さんたちなど、たくさんのご協力があり
6年生の楽しく取り組むパワーで大成功ですね!
(お顔出しは保護者の方のご快諾いただいています。)