東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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裏磐梯自然保護官事務所の小野寺です。
ここ裏磐梯の冬の楽しみ方は、スキーやスノーボード、ワカサギ釣り、温泉など様々ありますが、スノートレッキングも人気です。
そのトレッキングの目的地として最近脚光を浴びている場所に「イエローフォール(磐梯山の爆裂火口壁からしみ出す水が少しずつ凍ってできる氷瀑で、厳冬期にのみ見られます。水に含まれる地中の様々な成分により黄色に見えるそうです。)」があります。
今回はその「イエローフォール」ではなく、「ブルーフォール(ブルーアイス)」と呼ばれる場所を目指しました。雪のない時期は多くの人が訪れますが、冬期にどの程度人が訪れていそうか、安全面はどうなのか、最近強風が続いていたのでその影響はどうなのか、そのようなことを確認しに出かけました。
雪のない時期は、滝に向かう探勝路(参道)のすぐ前に駐車場がありますが、今回は雪のため車で行くことができませんでした。近くに車を止め、スノーシューで目的地まで向かいました。
駐車場へ向かう道
道路(ガードレール)や探勝路入口にある鳥居などは目印となり歩きやすいのですが、その鳥居を過ぎると夏場に見えていた探勝路はほとんど分かりませんでした。
目線の高さと変わらないカーブミラー
探勝路入口の鳥居
ただ、スノーシューのトレース(疑わずにたどっていくとルートからはずれてしまうことがあるので注意)が幾つかあったことと、方角は分かっていたので、迷うことなく歩みを進められました。思った程雪はなく、また風の影響による倒木等も見られませんでした(枝等はたくさん落ちていましたが)。
トレースをたどっていきます。
30分ほど歩くと小さなお社が見えてきました。
まもなく到着です。
なかなかの雪です。
お社の屋根にはなかなかの雪が
滝を正面から見ることができる橋も欄干の高さを超えたところまで雪が。これは結構な危険度です。
橋の欄干から雪がはみ出しています
気をつけながら進み、滝の方に目を向けてみると雪に囲まれた小野川不動滝が。
幅約10m、落差約25mの滝は、雪の白さと空の青さに包まれ、その流れと水しぶきはひときわ輝いて見えました。
小野川不動滝です
雪がある冬期ならではのアングル
滝の水しぶき等が周囲から少しずつ凍り、できた氷塊が青く輝くといわれる「ブルーフォール」。
しかし、ブルーはどこに・・・。おそらく数日間気温の高い日が続いたため氷塊が溶けその姿を見ることは叶いませんでした。それでもわずかに(見ようによっては)滝の左端の方が青白く見えました。
左端の方が青く・・・
さらに、お社背後の崖の上部にミニイエローフォール(つらら)を発見。ブルーとイエローを一度に見ることができました。
黄色いつららが
帰りは少し脇道を歩きながら、そして冬ならではのものを観察しながら戻りました。
結局誰とも会わずに、滝と森を独占する贅沢な時間となりました。
春の訪れも感じられました(根開き)
ウサギの足跡も!
林冠はお互い手をつないでいるようです
この時期に訪れることがあまりなかっただけに、探勝路等の様子が見られたこと、倒木等も見られなかったこと、雪景色の中に滝を見られたこと、持ちも晴れやかになる巡視でした。
※冬期に滝をご覧になりたい方は、よく知っている人と一緒に行くか、ガイドツアーなどに参加されることをお勧めします!
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、十和田八幡平、三陸復興、磐梯朝日国立公園があります。
裏磐梯自然保護官事務所の小野寺です。
ここ裏磐梯の冬の楽しみ方は、スキーやスノーボード、ワカサギ釣り、温泉など様々ありますが、スノートレッキングも人気です。
そのトレッキングの目的地として最近脚光を浴びている場所に「イエローフォール(磐梯山の爆裂火口壁からしみ出す水が少しずつ凍ってできる氷瀑で、厳冬期にのみ見られます。水に含まれる地中の様々な成分により黄色に見えるそうです。)」があります。
今回はその「イエローフォール」ではなく、「ブルーフォール(ブルーアイス)」と呼ばれる場所を目指しました。雪のない時期は多くの人が訪れますが、冬期にどの程度人が訪れていそうか、安全面はどうなのか、最近強風が続いていたのでその影響はどうなのか、そのようなことを確認しに出かけました。
雪のない時期は、滝に向かう探勝路(参道)のすぐ前に駐車場がありますが、今回は雪のため車で行くことができませんでした。近くに車を止め、スノーシューで目的地まで向かいました。
駐車場へ向かう道
道路(ガードレール)や探勝路入口にある鳥居などは目印となり歩きやすいのですが、その鳥居を過ぎると夏場に見えていた探勝路はほとんど分かりませんでした。
目線の高さと変わらないカーブミラー
探勝路入口の鳥居
ただ、スノーシューのトレース(疑わずにたどっていくとルートからはずれてしまうことがあるので注意)が幾つかあったことと、方角は分かっていたので、迷うことなく歩みを進められました。思った程雪はなく、また風の影響による倒木等も見られませんでした(枝等はたくさん落ちていましたが)。
トレースをたどっていきます。
30分ほど歩くと小さなお社が見えてきました。
まもなく到着です。
なかなかの雪です。
お社の屋根にはなかなかの雪が
滝を正面から見ることができる橋も欄干の高さを超えたところまで雪が。これは結構な危険度です。
橋の欄干から雪がはみ出しています
気をつけながら進み、滝の方に目を向けてみると雪に囲まれた小野川不動滝が。
幅約10m、落差約25mの滝は、雪の白さと空の青さに包まれ、その流れと水しぶきはひときわ輝いて見えました。
小野川不動滝です
雪がある冬期ならではのアングル
滝の水しぶき等が周囲から少しずつ凍り、できた氷塊が青く輝くといわれる「ブルーフォール」。
しかし、ブルーはどこに・・・。おそらく数日間気温の高い日が続いたため氷塊が溶けその姿を見ることは叶いませんでした。それでもわずかに(見ようによっては)滝の左端の方が青白く見えました。
左端の方が青く・・・
さらに、お社背後の崖の上部にミニイエローフォール(つらら)を発見。ブルーとイエローを一度に見ることができました。
黄色いつららが
帰りは少し脇道を歩きながら、そして冬ならではのものを観察しながら戻りました。
結局誰とも会わずに、滝と森を独占する贅沢な時間となりました。
春の訪れも感じられました(根開き)
ウサギの足跡も!
林冠はお互い手をつないでいるようです
この時期に訪れることがあまりなかっただけに、探勝路等の様子が見られたこと、倒木等も見られなかったこと、雪景色の中に滝を見られたこと、持ちも晴れやかになる巡視でした。
※冬期に滝をご覧になりたい方は、よく知っている人と一緒に行くか、ガイドツアーなどに参加されることをお勧めします!