2021年2月
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2021年02月24日第三弾 網張ビジターセンターリニューアルのお知らせ
十和田八幡平国立公園 工藤紀恵
盛岡管理官事務所の工藤です。
徐々に陽が長くなってきましたね。まだまだ朝晩は冷え込みが厳しい盛岡ですが、春への期待が高まります。
本日も網張ビジターセンターリニューアルの紹介をさせていただきます。第三弾です。
「ナレッジワゴン」と呼ばれるこのテーブルのような展示物では、火山としての岩手山が私たちに何をもたらしたのかを、
・畏怖からうまれたもの
・恵みを使う
・大地の利用
の3つの視点から学ぶことができます。
人間が岩手山の麓でどのような暮らしをしてきたのか、古い資料や現在の産業から読み解くことが出来ます。
※ナレッジとは英語で「知識」という意味だそうです。
網張ビジターセンターは、県外から登山のために訪れる方も多くいらっしゃいますが、地元の子供達にも是非見てもらいたい展示の一つです。
網張ビジターセンターHPはコチラ
※網張ビジターセンターでは、新型コロナ感染症対策として館内数カ所に消毒液を設置していますのでご利用下さい。またマスクの着用もお願いいたします。
今後も網張ビジターセンター展示リニューアルについて、この日記上でお伝えできたらと思います。
国立公園でお会いしましょう
2021年02月22日石巻・川のビジターセンター 園地工事
三陸復興国立公園 石巻 晴山功
石巻自然保護官事務所 晴山です。
宮城沿岸部の石巻でも、例年に比べ雪が降る日が多いです。
内陸部とは違い降雪量が少ないので寝雪になることは少ないのですが、坂の上にある庁舎への道路は朝夕の通勤時には気をつけないと転んでしまいそうになることもしばしばです。
石巻・川のビジターセンターの園地は、整備工事の真っ最中です。
今回の整備箇所はビジターセンターの建物に近い箇所で、園地面積の1/5程です。
芝を張ったり、植樹したり。
四阿やベンチも出来るので、暖かくなったら是非足をお運び下さい。
【工事中】
雑学←× 雑談:川のビジターセンターの目の前には北上川河口が広がっています。晩冬からサクラマスの遡上を狙って釣り人で賑わいます。(※釣りを行うには河川入漁券が必要です!)
また、河口から数キロに渡り「葦原」が広がっていて朝夕の日の光に照らされるととても綺麗な風景が見られます。
2021年02月19日如月の情景
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ
言葉もなく
ただただ心奪われる情景あり
〈2/12 生出キャンプ場前の夕景:御鼻部山やはるか櫛ヶ峯もほんのり染まります〉
言葉が頭の中で
ぐるぐる廻り続ける情景あり
〈2/17桟橋のロープに氷りのカーテン:幼き頃、母が干していた三陸の岩海苔を思い出しました〉
〈枝に湖のしぶきが凍り付いてぶら下がり、ナナカマドは肩がこりそうです〉
〈ナナカマドの新芽:氷の衣装をまとい、何を思う?〉
〈湖畔の樹木も氷りのブーツをはいているようです〉
〈常緑のツルマサキもガラスの衣装〉
先日の地震や爆弾低気圧で被害に遭われた皆様、心よりお見舞い申し上げます。
深夜にスマホの聞き覚えのある音を耳にした時、頭の中に一気に10年前の震災の記憶が蘇りました。
しかし我が家はほとんど揺れず、そのまま寝入ってしまいました。
早朝暗いうちに慌ただしく山に出かけ、地震の事も忘れ山を満喫しました。
下山後スマホを開くと、着信やショートメールがたくさん入っています。
余震や、まだやってくると思われる寒波に十分用心しましょう。
ちなみに、文化的な生活とほど遠い暮らしの伊藤は、停電の際にも、
暖房や調理、トイレなど、日常生活に全く困ることはなく、
究極のエコなスローライフを満喫しております。
厳しさの中に隠れている、春の兆しも見つけましたよ。
〈マンサク:吹雪でもみんな一緒なら寒くないよ〉
〈ブナの昨年の殻斗と膨らみ始めた新芽:今年も実りある一年でありますように〉
2021年02月19日八戸もうすぐ春です
三陸復興国立公園 八戸 大友千夏
八戸自然保護官事務所の大友です。
青森県八戸市では毎年2月中旬に春を呼ぶとされる、
豊年祈願の郷土芸能「八戸えんぶり」が開催され、厳しい寒さの中でも賑わっておりましたが、
コロナ渦の今年は八戸えんぶりは中止、毎年この時期は極寒の八戸市が今年は暖かく、
みちのく潮風トレイルがとても歩きやすい気温です!
種差キャンプ場は年末年始にかけて積もった雪も大半が溶け、
黄金カラーの芝生が見え始めました!
また、この時期種差海岸天然芝生地ではもっこりしたモグラ塚をアチコチで見る事が出来ます!
モグラ塚は通年ありますが、訪れる人が少なくなる冬場に特に多く現れます。
モグラ塚が増えると芝生は少々荒れますが、モグラは地面を耕し土壌を豊かにしてくれるそう。
種差へお越しの際はもっこりモグラ塚とキャンプ場もぜひお楽しみください!
2021年02月16日風に立つライオン
名取 富樫信雄
こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。
ある日、名取トレイルセンターでの仕事を終えて帰所する際に、
なぜか園庭工事の現場に足が向きました。
丘(築山)の上に現場監督のSさんが佇んでおり、数秒間見入っていると...
お互い気づいて、大きく手を挙げて(お互い心の中で)今日もおつかれさまでした!
と交わしたのでした。
震災前の閖上の風景を知るSさんは何を想っていたのでしょうか。
園庭工事が完成した暁には感謝の気持ちをお伝えし、あの時何を想ったのか
そっと尋ねてみたいと思います。
追伸
2/13(土)、名取でも大きな揺れが生じました。
トレイルセンターの被害は幸いにも軽微なもので、
各所点検後、2/15(月)より通常通り開館しております。
これを機にみなさまも今一度、災害に対する「備え」を整えていただけましたら幸いです。
2021年02月15日冬の野鳥観察会
三陸復興国立公園 大船渡 坂本麻由子
皆さんこんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。
暦の上ではとうに立春は過ぎましたがまだまだ寒い日が続きますね。
今日は今の時期だからこその話題です。
国立公園内で寒い冬でもフィールドワークを楽しみましょうということで
小雪舞う中パークボランティア活動として、勉強する目的で野鳥観察会を行いました。
野鳥観察初心者の私たちは観察しやすいカモなどの水鳥を勉強することにしました。
三陸復興国立公園内で選んだ観察場所は、陸前高田市の古川沼(ふるかわぬま)、
そして気仙沼市大島の小田の浜(こだのはま)です。
古川沼は内陸から流れる川が広田湾に注ぐ付近に発達した砂州によって、
湾の一部が閉塞されて形成された潟湖で、海水と淡水の混じる汽水湖です。
2011年の大津波で高田松原と共に広田湾と古川沼を隔てていた砂州の大部分を消失し
海と一体化してしまった古川沼ですが、現在は復興工事が進み
東日本大震災追悼祈念公園の一部として震災前の姿に近い形に整備がされています。
震災前に見られた水鳥たちも安心して過ごせるようになり戻ってきています。
(左)左2羽はマガモのペア。カルガモが1羽なぜかつきまとってます。
(右)ホシハジロ3羽そろって背中に顔を埋めてお休み中、背眠(はいみん)と言うそうです。
(左)ウミアイサのペア。嘴と目が赤く、ボサボサ頭がトレードマークです。
(右)ホオジロガモの雄。遠くからでもほっぺの白い模様がよく見えます。彼女募集中?
こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。
今年度は事業の一つとして、地域の皆さまにみちのく潮風トレイル(以下MCT)を
知っていただき、訪れるハイカーとの交流の機会を広めようとの趣旨で
「ハイカー受入れ体制強化事業」に取り組んで参りました。
お伺いしてみるとまだまだMCTをご存じいただけておらず、
より一層広報に励まなければと思いながら活動を続けておりました。
そんな中、MCT存じ上げております。との企業様との様子がこちらの写真です。
話が弾み、MCTの統括本部である、みちのくトレイルクラブの担当者さんも
前のめりでご説明されておりました。
この事業を通じて気づかされたのは、地域の皆さま(個人・企業・行政の全ての皆さま)は
とても地元を愛されているということ。
地域のすばらしさをもっと広く知ってもらいたい(体験してもらいたい)と思っているのに
その機会と方法を見い出せず、もどかしく思われていること。
ならば、MCTをご活用ください! と熱くお伝えさせていただきました。
これからも地元愛を深めるツールの一つとして地域の皆さまに
MCTが愛されますよう取り組んで参ります。