ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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三陸復興国立公園 宮古

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2006年12月21日センニンソウの種子

三陸復興国立公園 宮古 熊谷 由美

9月に白い花を咲かせていましたが、現在はこのような種子になりました。
冬の日だまりに、ふわふわと気持ち良さそうです。




とても不思議な形をしていますね。自然のもつセンスにはかないません。



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2006年12月13日痕跡

三陸復興国立公園 宮古 熊谷 由美

今日の宮古は曇り空ですが、この時期にしては気温が高く(予想最高気温12℃)、
パトロールで歩き回ると汗ばむ程でした。

浄土ヶ浜にある舘ヶ崎展望台を通過しようとしたら、
何やら土らしきものが乗っているベンチがあり、近づいてみました。

舘ヶ崎展望台



土かと思った物は、松ぼっくりの破片でした。



松ぼっくりをこんなに散らかしたのはリスの仕業と思われます。
パトロール中にニホンリスを何度か見かけたことがありますが、
警戒心が強く、カメラを向けた時にはすでに見えなくなっています。
皆さんにご紹介したいのですが、未だシャッターチャンスに恵まれていません。

ただしリスが生息している痕跡は、気を付けて見てみると発見しやすいです。
下記の写真に丸印をつけましたが、松ぼっくりの芯の部分、何かに似ていませんか?
通称エビフライと呼ばれています。歩道上にも落ちていることがあります。
このエビフライを発見したら、周りを見てみて下さい。他にもリスの痕跡を発見できるかもしれません。


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2006年12月08日月山からの眺め

三陸復興国立公園 宮古 熊谷 由美

月山と言っても山形県ではありません。
ここ宮古市の重茂半島にも月山があります。
高さ455.9m 別名、御殿山とも呼ばれています。
頂上からは宮古湾、浄土ヶ浜、日出島、
閉伊崎に向かっての重茂半島の海岸段丘、
太平洋などが一望できます。
今日は雲が多くガスっている眺めとなったのが残念です。

展望所から宮古市内を眺める



展望所からみた浄土ヶ浜



この月山には宮古湾から海岸線を歩き、月山頂上を経由し、
太平洋側の荒巻浜まで通じる自然歩道が整備されています。
全長11.8km アップダウンが激しく健脚コースとなっていますが、
海岸線も山も楽しめる歩道です。
今の季節は冬木立のため視界も抜群です。



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2006年11月28日その後

三陸復興国立公園 宮古 熊谷 由美

今日の宮古市は、昨日の雨が上がり肌寒い曇り空です。
先週、ミズナラの紅葉の話をしましたが、その後をお伝えしたいと思います。

今日現在のミズナラの様子です。11/21と赤系の色の比率が増えたのが一目瞭然ですね。左右のミズナラはすでに枯れ葉色となり、落葉したものもあります。



アップにしてみるとよく分かりますが、葉脈を中心に緑と赤のせめぎ合いがなされていて、日々、赤が優勢になってきています。



赤も次第に茶色となり、落葉を迎えます。寂しく感じますが、枝の先には来年の準備が見られます。来春が楽しみです。

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2006年11月21日グラデーション

三陸復興国立公園 宮古 熊谷 由美

昨日からの冷たい雨が今日も午前中まで続き、事務所の周りは晩秋の気配が濃厚です。


事務所前の様子

下の写真↓は事務所の中で育てているミズナラです。ドングリから発芽させました。
色のぼかし具合や濃淡の段階的な推移に、人にはまねできない美しさを感じます。もうしばらく楽しめそうです。


ミズナラ

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2006年11月17日避難場所誘導標識

三陸復興国立公園 宮古 熊谷 由美

11/15日の夜から16日朝にかけて千島地震津波がありましたが、被害がなくてほっとしているところです。
 ここ陸中海岸国立公園は、海岸線が国立公園に指定されているため、人が多く集まる名所やキャンプ場には、津波時の避難場所を指示した誘導標識が設置されています。
 せっかく楽しむために訪れた公園で津波になどあいたくはありませんが、もしもの時のために、ご利用の際は避難場所をご確認下さい。


津波避難場所誘導標識(浄土ヶ浜)

※津波避難誘導標識の形式は場所によって異なります。

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2006年11月07日ウォーキング大会 「晩秋の海岸線を歩く」

三陸復興国立公園 宮古 熊谷 由美

5日、公園内(宮古市内)の自然歩道を会場に、宮古ビジターセンター運営協議会主催のウォーキング大会が開催されました。
天候にも恵まれ、参加者37名と一緒に樫内から田老漁港までのおよそ7?のコースを完歩しました。

「晩秋の海岸線を歩く」のタイトル通り、ほぼ手つかずの自然のままの栃内浜を通過したり、


自然のままの浜 栃内浜

5月から7月の間はウミネコの繁殖地となる佐賀部では、岩礁を眺めながら一休みをし、陸上から太平洋を堪能しました。


佐賀部の岩礁


風景を楽しみながら一休み

その後、紅葉真っ直中の林道を通り抜け、田老漁港まで歩き昼食。
午後は、午前中に自分たちが歩いたコースを観光船にて海上から眺めながら浄土ヶ浜まで帰りました。


海上からの佐賀部

陸中海岸国立公園の良い所は海も森も楽しめるところです。
今回のウォーキング大会、ご参加のみなさんはどちらも十分楽しめたようでした。

※浄土ヶ浜?田老漁港間の定期観光船の一般運航は、冬期間(11月?3月上旬)はお休みです。

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2006年10月18日秘境

三陸復興国立公園 宮古 熊谷 由美

 私が勤務している陸中海岸国立公園は、園地や自然歩道等が整備され陸上からもその魅力を十分に堪能できますが、海上からの眺めもおすすめです。

 先日、岩手県山田町にある船越半島を海上から眺める機会がありましたので、ご紹介しますね。ちょっとした秘境探訪の趣でした。
 この日は天気もよく、波も大変穏やかで、海上から海岸線を眺めるには絶好の日でした。


色付き始めたオランダ島(山田大島)

 上の写真は、山田湾に浮かぶオランダ島(山田大島)です。白い砂浜がとても美しい島です。また、亜熱帯性植物の「タブノキ」の北限でもあります。




 こちら(↑)は赤平金剛です。船越半島にある霞露ヶ岳(504.2m)の中腹が、一気に海に落ち込んでできた大絶壁。高さ350m、赤褐色の岩肌が展開する迫力は圧巻でした。(下の写真はアップです)



 
 こちら(↓)は、大釜崎です。垂直に切り立った断崖と大きな岩礁に挟まれた水路があることから”海のクレバス”と呼ばれています。




 断崖を間近に見るとこんな感じです。(↓)




 残念ながら、現在、船越半島周辺を気軽に海上から眺める手段はありませんが、陸中海岸国立公園内の浄土ヶ浜や北山崎、釜石や碁石海岸では観光船やサッパ船(小型船)に乗ることができ、船越半島に劣らない景色を見ることができます。陸中を訪れた際には海上からの眺めも楽しんでみて下さい。

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2006年10月13日生きている砂浜

三陸復興国立公園 宮古 熊谷 由美

先週、東北の太平洋沿岸に大きな被害をもたらした低気圧の傷跡です。
岩手県は10/6、7日辺りが風も雨も強かったです。
10/8は雨は上がりましたが、風は強く、波はご覧の通りでした。

2006.10.8撮影

下は冬の浄土ヶ浜の写真です。普段は名前のとおり浄土を思わせる穏やかな浜で、外海から波が押し寄せてくることはあまりありません。

2006.2.2撮影

今回の低気圧の被害は至る所にでていますが、浄土ヶ浜の形状も変わってしまいました。

2006.10.12撮影 下の写真と比べると浜が小さくなったのが分かるでしょうか?


2006.10.4撮影 今回の低気圧が来る前はこんな感じでした。

でも地元の方にお聞きしたら、変わったというより、実は前の形に近くなったとのこと。浄土ヶ浜は台風やシケの影響を受け絶えず浜の形を変えているのです。

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2006年06月22日種刺海岸

三陸復興国立公園 宮古 熊谷 由美


自然歩道の地図

途中の沢

 6/14(水)に本州最東端「魹ヶ崎」のある重茂半島の歩道調査をしてきました。
 今回は歩道沿いにある海岸のゴミ状況の確認です。目的地の種刺海岸へは山道を片道3.5kmほど歩いたところにあります。陸中海岸国立公園は海の国立公園と言われており、自然歩道は海岸線も一部通りますが、ほとんどは森(山)の中です。この道も途中サンショウウオが棲む沢などがあり、森の中を歩いている分には海が近いとはあまり感じられません。ところが、視界が開けると太平洋の海原が眼前にせまることになります。このギャップがなかなか楽しいです。


 肝心のゴミ調査ですが、海からの吹き上げゴミが海岸と背後の崖の合間にたまっていました。7/1にパークボランティアさんと宮古市さんの協力を得て片づける予定です。

種刺海岸

平成16年のクリーン作戦の様子

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