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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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秋田

1036件の記事があります。

2008年02月29日小さな飛来者達

秋田 足利 直哉

 秋田では今朝方やや激しい雨が降っていました。例年よりも一日遅い2月末、季節は確実に移ろい始めているようです。でもまだまだ寒いですがね・・。

 そんな季節の移ろいは鳥たちを観ても感じることが出来ます。今の大潟村は『こんな所にも・・?』と思うほどそこかしこにマガン・ヒシクイの姿が見られます。この時期の大潟はマガン・ヒシクイ等が最も多く観察される時期です。これから更に増えそうです。3月9日の野鳥観察会への期待はどんどん高まってきます。まだ人数に若干の余裕がありますので是非ご参加下さい。

 観察会では大きな渡り鳥に加えて、小さな飛来者達に会えるかも知れませんよ!!

【ツグミ】きっと会えるはずです。ムクドリくらいの大きさで比較的見つけやすいし、驚かさないでいると長い時間でも観察に付き合ってくれますよ。

【ミヤマホオジロ】数羽の群れで行動しているようです。鮮やかな黄色の頭部の羽を見た時には嬉しくなります。

【カワラヒワ】に【ベニヒワ】が1羽混ざって行動していました。別の日にはホオジロに混じっている個体も見かけました。会えると良いですね~!
 
 この小さな飛来者達はシベリアなど北極圏から来る者もいれば朝鮮半島付近からやってきている者も居るようです。『この小さな体で・・』と思ってしまいますが、『彼らが好む環境が大潟草原鳥獣保護区とその周辺にはある』と云う確固たる証拠ですから、この先もずっとこの可憐な飛来者達を迎え続けることが出来るエリアであり続けなければならないと思っています。

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2008年02月26日ステップ7と8

秋田 足利 直哉

 この日記で私が業務に必要な野鳥観察のスキルを身につけるべく、小さな一歩を積み重ねていこうという課程を野鳥観察のステップとして書いてきましたが今回がその4回目。ステップ7・ステップ8まできました。
 野鳥観察については、主に大潟草原鳥獣保護区の管理員さんに教えていただいているのですが、この辺りまで来ると『経験』『慣れ』と云ったキーワードが出てきます。

ステップ7『羽数を数える』
 双眼鏡で観ながら、鳥の種類ごとに数(羽数)を数えていく。←「簡単なことじゃん?」と言う声が聞こえてきそうですが、これが意外と、かなり難しいのです。なにしろ相手は動く動物ですし、おまけに羽が付いていて飛ぶ事も出来ます。更には水に潜る種類までいます。『じっとして!』なんて声は鳥には届きませんし、仮に届いたとしたら『あっ人間が来た!』と鳥に逃げられて羽数を数えるどころではなくなります。
 小さな群れであれば何度か数えていけば正確な数を把握することも出来るでしょうが数千羽・数万羽の群れであったり、飛び回り・動き回る鳥の群れは1から数えていたのでは効率が悪かったり、どれを数えてどれを数えていないのか解らなくなります。
 そこで『10羽の群れがいくつあるかを数えてみたら?』とアドバイスを頂きました。今はその方法に慣れるように努力中です。ヒシクイが採餌している時などは、その方法と1から数える方法の両方で数えています。まだまだ大変です・・・。

【マガモ】と【コガモ】の混群。何羽いるように見えますか?この日の私の記録には【マガモ】120羽に【コガモ】160羽と書いてありますが・・・。

そのうち【マガモ】だけに数字を入れてみました。結果は137羽でした。

おなじく【コガモ】だけに数字を入れてみました。結果は173羽でした。

この差を埋めるのが『経験』『慣れ』と言うことなのでしょうね・・。

ステップ8『細かな部位まで観察する』
 これはいつでも出来ることではないのですが、時々じっくり観察するチャンスというのがやってきます。鳥が近くにいて、私に気を向けずに自然に過ごしている時や、ジッとしてほとんど動かない時・・・等です。
 嘴・脚はもちろん、特徴的な羽、翼の内側などじっくり見ていくと『新たな発見』がいっぱいです。先日たまたま近くに【コガモ♂】がいて動かずジッとしていました。【コガモ♂】と言えば深緑色と茶色の頭部に白線が印象的なラインが入り、胴体は横に白と鮮緑色のラインがあり全体的な印象は灰色。胸は白地に黒斑があり、翼は茶色。と思っていましたが・・・

【コガモ♂】

 灰色と思っていた胴体も細かな模様がありましたし、茶色と思っていた翼も色の濃淡が観られます。それ以外にも『コガモの羽ってこうなっていたんだ!』と思うことがいっぱいでした。これまで【コガモ】を「地味なカモ」と云うイメージで捉えていましたが一瞬で払拭できた観察でした。
 これはコガモに対して『慣れ』を感じた弊害だったかも知れません・・。

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2008年02月25日北帰行の駅

秋田 足利 直哉

 最近ふと空を見上げるとマガンやヒシクイ・ハクチョウの群れが隊列を組んで北へ向かって飛んでいる光景を眼にするようになりましたね!どうやら秋田よりも南の地域で越冬していた群れが徐々に北へ北へと向かっているようです。先日はとっぷりと日が暮れてから我が家の上空をヒシクイの群れが北へ向かって飛んでいきました。

 大潟村は今、そんな鳥たちが訪れている駅といいましょうか・・空港と言いましょうか?道の駅でしょうか?はたまたサービスエリア?まぁそのへんは何でも構わないのですが、旅の鳥たちで賑わってきました。
 大潟で越冬している群れもいるのに何故『旅の鳥』と解るのかと言いますと、先ずは数が増えてきたこと。その中にこれまで観なかった種類が混じっていること等々・・・からこれまでも大潟で過ごしていた群れだけでは無いと解ります。

男鹿市の観光スポット寒風山から見た大潟村方向。南から来た鳥たちはこの光景を見て「ようやく『駅』に辿り着いた。」と思うのでしょうか?

ついでにズームでよってみると大潟草原鳥獣保護区とその管理棟も見えました。

 北帰行の途中で大潟村に来た鳥たちは大潟村で越冬した集団に混じって行動を始める群れもいますが、大半は行動を別にしています。採餌場所も勿論違います。その結果、大小様々な群れが大潟村の至る所で観察されます。大潟村の幹線道路を車で走っていると「そこらじゅうに」ヒシクイ・マガンなどの群れが観られます。

これまで観られなかった場所でもヒシクイが採餌している姿が見られます。

 ヒシクイは天然記念物でもあり、絶滅危惧Ⅱ類に指定された鳥です。「そんな鳥が「そこらじゅう」で観られる大潟村って凄いな」とか「そんな鳥がこんなにたくさん観られて幸せだな。」とか・・改めて思う今日この頃です!

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2008年02月22日ミコアイサの観察事例報告

秋田 足利 直哉

 このところ大潟の野鳥の中で、目立って増えて観察されているのがミコアイサです。先週辺りの大潟村の水域から結氷している範囲が減って、水面が増えてきた時期から目立って増えてきました。
 昨日の巡視では水面という水面にはミコアイサが観られる。と言うと少々大げさかも知れませんがそれくらいの印象を受けました。

【ミコアイサの群れ】この規模の群れが2~3は観られます。「撮影:八郎潟調整池」

 この写真は保護区の承水路で撮影したものですが・・その中にはちょっと???な個体がいます。



3羽いるうちの一番右奥の個体に注目してみて下さい。この連続撮影した2枚の写真を見比べると??と思いませんか?



これも連続撮影した写真です。右に写っている個体に注目するとやっぱり??な感じがしますよね?

 私も最初はこの場所でいつものようにカウントしていました。潜水するカモのカウントは難しく、私はかなり時間がかかってしまうのですが、カウントしながらよく観察しているうちに今回紹介した個体を観て、違和感を感じました。お手持ちの図鑑でミコアイサを観てみると、この個体は雌雄どちらの特徴も持ち合わせていることが分かるかと思います。
 これも以前私が紹介したオナガガモのような事例なのでしょうか?

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2008年02月20日雪の上にも・・

秋田 足利 直哉

 まだちょっと先の話ではありますが24節気の一つに『啓蟄(けいちつ)』と言うのがあります。「春が近づいて冬ごもりしていた虫が動き出す頃」という意味があるそうです。ちなみに今年のカレンダーを観ると3月5日が啓蟄でした。
 こんな暦もあるくらいですから「虫は冬ごもりをして動かない」と思いがちですが、この雪の季節にも元気に動き回っている虫はいるんですよ!
 その代表格が【セッケイカワゲラ】です。色々調べてみますと、このよく見かける虫は、生態などまだ解明されていない部分も多いのだそうです。また地域による形態の変異も見られるとのことでした。またこの他にも雪の上を元気に歩くカワゲラの仲間もいるのだそうです。
 雪の上で動き回る昆虫を見かけたらよーく観察してみて下さい。結構色んな種類の虫が見つかるみたいですよ!!

【セッケイカワゲラ】北東北のとある里山で見つけました。

<おまけ>
 雪の上を元気に動き回るセッケイカワゲラの仲間を『雪虫(ゆきむし)』と言ったりもしますが、辞典・図鑑を調べますと『雪虫』は2つの仲間に分けられるようです。
①カメムシ目ワタアブラムシ科の昆虫の俗称
②セッケイカワゲラなど冬季、積雪上を動き回る昆虫の総称

 ①の仲間がなぜ「雪虫」と呼ばれるかというと・・体に白い蝋質物を分泌した状態で晩秋に飛ぶ様子が雪のようだから、あるいはその様子が降雪の時期が近いことを告げるとして名付けられたのだそうです。その姿をみると「あと1~2週間のうちに雪が降るな~」と思う人もいるのだそうです。

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2008年02月19日防御態勢

秋田 足利 直哉

 東北地方環境事務所 秋田自然保護官事務所では(財)日本野鳥の会秋田県支部の協力と大潟村教育委員会の後援を得て3月9日に大潟草原鳥獣保護区とその周辺で野鳥観察会を予定しています。その業務で男鹿市に行った時に『折角、男鹿まで来たし途中の海岸の鳥も見れたらなぁ』と思いながら車を走らせていました。
 すると、とある海岸で『なんであんなにぴったりくっついてるんだ?』と思ってしまうカモの群れの塊を見つけました。

海岸のカモの塊。【マガモ】の群れに数羽の【オナガガモ】が混じっています。

 最初は『随分くっついてるな。なんでだろ?』と思って観察していたのですが、しばらくして彼らから得体の知れない緊張感のようなものが伝わり『あっ!何かを警戒して居るんだ』と思い、辺りを見渡しました。すると・・

カモたちを緊張させていたのはこの【ハヤブサ】でした。

 しばらく観察しているとハヤブサはカモの上でホバリングしたり急降下して揺さぶりを掛けていました。明らかにハヤブサは『獲物』を狩るつもりですし、カモたちは『命の危険』にさらされていました。
 「固唾をのんで見守る」とはこういう事なのでしょう・・・車内から一人ドキドキしながら観ていました。カモたちはハヤブサの揺さぶりに集団で素早く反応して、集団で防御しています。この攻防がしばらく続き『うわっどうなるんだろう』と更にドキドキしてきました。
 そこへ1台の車がやってきて彼らの近くに駐まった時、ハヤブサがスーッと何処かへ飛んで行って、そのドキュメンタリーは終了しました。

 私が観たのはハヤブサに襲われ、集団で防御しているカモの群れだったのです。結果的に人間の介入でカモたちの命は救われましたが、ハヤブサは食糧を確保できずに口惜しい思いをしたことでしょう。

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2008年02月18日オジロワシ

秋田 足利 直哉

 秋田は今日もそれほど激しくはないのですが雪模様です。この所、雪の日が続いています。毎日雪かきして体のあちこちが痛い!と言う方も多いと思います。どうかご自愛下さい。

 さて週末の話になりますが、いつものように大潟で巡視をしていると承水路の氷の上に一際大きな鳥がいました。その雰囲気はもはや鳥のものとは思えないくらいの大迫力です。

氷上の【オジロワシ】です。まさに威風堂々と云う言葉がぴったりでした。

名前の通り真っ白なオジロワシの尾羽

 オジロワシ達の視線は承水路にいるマガモ・コガモ・オオハクチョウ等の群れに注がれているようでした。先日、仙台の三宅アクティブレンジャーの記事にも書かれていましたが大潟のオジロワシもどうやらカモ達がターゲットのようです。それにしても彼らが飛来している間はびっくりするような光景を見かけます。少し前には県立大学の牧草地で猛禽に補食されたマガンが、先日は管理棟の前に同じくトビが無惨な姿になっていました。おそらくオジロワシの仕業だろうと思っていますが本当のところはどうなんでしょうか?

オジロワシが四股を踏んでいました。いや・・実際には四股では無いのかも知れませんが何やら横綱の準備運動のように見えてしまって・・

こんな姿を見ていると「やっぱりあれは・・」と思ってしまいます。本当に強そうですね!ちなみに・・しばらく観察していましたがオジロワシ達がハンティングするシーンは見ませんでした。

 このところ秋田県内でのワシ類の目撃情報が多く、先日地元の新聞でも港にオオワシが飛来したと言う記事が掲載されていました。この記事には「県内では大潟村などで確認されている・・」といった文がありました。そうなんです!大潟は秋田ではよく知られたオジロワシ・オオワシの飛来地なんです。

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2008年02月15日寒さに耐える(続編)

秋田 足利 直哉

 昨日の日記では冬の嵐の中で、可愛らしくも逞しく過ごしているオオハクチョウの事を書きましたが、他の鳥達(特に水鳥)も同じようなメカニズムで体温を維持しています。この日見たヒシクイ達の様子もやはり心打たれるものがありましたので、今日また続編を書きます。

 ほんの一時期、数を減らしていたヒシクイがまた大きな群れを作って大潟村で過ごしています。寒さに耐える姿勢はオオハクチョウとほぼ同じようです。足を体の下にたたんで嘴は翼の下へ。しかもみんな同じ方向を向いている。

雪の上で寒さに耐えるヒシクイ

 やはり、あらゆる水面が結氷していた一時期殆ど見られなくなっていたカモ達もだいぶ増えてきました。ハクチョウやヒシクイに比べると足をたたんでいる割合は少ないようでした。さすがに氷は冷たいのでしょうか?でも嘴を翼にしまい込む様子は同じですね?

氷の上で寒さに耐えるマガモ

 暦の上でも立春を過ぎましたから徐々に暖かくなっているのでしょうか?我々の体はそれを敏感に感じては居ないと思うのですが野鳥たちは厳しい冬のピークが過ぎたと感じているのでしょうか?一時期見えなかったカモやガン達が大きな群れとなって大潟村に戻ってきました。こうなってくると3月9日(日)の野鳥観察会が楽しみになってきました。

 最後に・・大潟村で撮影したものではないのですが・・・途中の港にいたカンムリカイツブリです。結氷する前には大潟村でも多く見られましたが今は殆ど見かけません。この時は港でも水面が波打っていましたが、波に揺られながらも嘴をしまい込んで寒さに耐えていました。

水の上で寒さに耐えるカンムリカイツブリ

 雪・氷・水どれを見ても「本当に寒そう」ですね?鳥たちの姿からもそれは想像できますね。それでも彼らは逞しく、今この時も寒さに負けずに過ごしていることでしょう。

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2008年02月14日寒さに耐えるオオハクチョウ

秋田 足利 直哉

 昨日の未明から日本海側を今期最大級の寒波が襲い、暖かかった週末から打って変わって猛烈な地吹雪が吹き荒れています。昨日の大潟村もほぼ終日地吹雪に見舞われました。今日も秋田県内ではJR羽越線はじめ多くの電車が運休したり大幅な遅れが出ています。道路の方も通勤時間帯はいつも以上の渋滞でした。

 最大級の寒波は我々の生活に支障をきたすほどのものでしたが、野鳥たちはどの様に過ごしているのでしょうか?当然ながら野鳥たちは野外で過ごしています。「こんなに寒い中、鳥は平気なのかな?」って思ったことはありませんか?
 鳥も私たちと同じ恒温動物で、外気温にかかわらず体温を一定に保っています。体温は我々よりも高く、およそ40度前後だそうです。体の部分は羽毛が重なり合いその中に空気の層が作って外気を遮断して体温を保ちますし、羽の無い足の部分も「ワンダーネット」と呼ばれる網目状に発達した血管・毛細血管が高密度に存在し効率よく足の体温を維持しているそうです。
 寒い中でも水に入ったり、氷の上を歩いたり、雪の上に寝たり出来るのはその体の仕組みが備わっていればこそなのですね。

承水路の水面が僅かにのぞいたエリアに身を寄せ合って過ごすオオハクチョウ。

 しかし昨日のような猛烈な風が吹き荒れた時はさすがに鳥たちも寒かったようです。風が止んだ僅かな時間に観察したオオハクチョウは足を体の下に折りたたみ、嘴を翼の中に入れて猛烈な風と寒さをしのいでいました。こうすると更に体温の維持効果が上がるのだそうです。
 我々人間の場合、例えば全力疾走をする前には準備運動が必要ですが、鳥の場合はこうやって体温を維持することで、何か危険が迫ったと時には直ぐに飛び立てるような体制を常に維持しているのだそうです。
 丸くなって眠っているようにさえ見えますが、よく見ると何羽かの「眼」が見えます。周囲への警戒は怠っていません。そんな中でも息を抜く瞬間があるのでしょうか?こんな愛嬌を見せる時もあります。

風の止み間に見られたリラックス(?)した瞬間。同じ姿勢は辛いのでしょうね?あくびをしたり足を伸ばしたり・・体に着いた雪をはらったり・・

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2008年02月08日南の池

秋田 足利 直哉

 大潟草原鳥獣保護区の中に南の池という長辺350m程の楕円形の池があります。村内を走る幹線道路から直ぐの場所であり、周囲には桜の植栽された公園があり、キャンプが出来るような施設があったりと長閑な大潟村にあっては車通りも人影も多い場所です。
 現在は積雪により人影もなく、池はカモたちが多く見られます。この池は水面を攪拌する装置(?)があって完全凍結を免れます。その水面にカモが集まっているのです。
 
 現在、南の池で見られるカモ類はマガモ・コガモ・カルガモがそれぞれ100羽以上の群れで、この小さな池に3種で約400羽となります。その他にはオナガガモ・ヨシガモ・ミコアイサ・カイツブリがいます。


中央で一回り大きく見えるカモが【ヨシガモ】です。この写真では解りにくいのですが、頭の羽が長くて首まで伸びナポレオンハットのように見えます。

水面に2羽見える白いカモが【ミコアイサ♂】です。別名パンダガモと呼ばれる小型のカモです。

飛翔する姿も白と黒の羽色のコントラストが美しいカモです。

【カイツブリ】分類上はカイツブリ目カイツブリ科ですからカモではないのですが、一際小さな体で元気に泳ぐ姿は寒い屋外にあって暖かみを感じる光景です。

 現在の大潟村では水面がのぞいている箇所は本当に限られていて、南の池は本当に貴重なカモたちの生息・休息場所です。と同時にそのカモたちが小さな池で身を寄せ合って寒い冬を乗り切っていこうとする姿を観察できる貴重なスポットです。是非その逞しい姿を観察して下さい。
 ただし!最寄りの南の池公園駐車場の大部分は除雪をしていません。ですから除雪された場所に車を駐めて、歩いて観察場所まで行くのが無難です。この周辺で車が埋まった痕を何度も見ました。ここ数日は雪の日が続いています。安全で無理のないように観察をして下さいね。

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