ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年5月

22件の記事があります。

2018年05月18日岩手山地区パークボランティア連絡協議会総会が行われました。

十和田八幡平国立公園 盛岡 工藤紀恵

こんにちは。盛岡管理官事務所の工藤です。

盛岡は春爛漫です。今年の桜は開花してから数日で満開を迎え、お花見の時期が短かったように感じますが、

地元の皆さんも、観光客の皆さんも、春を追いかけるように存分に楽しまれていたようです。

現在の盛岡市は、街路樹の新緑がキラキラとまぶしいです。

さて、本日は国立公園内で活躍しているパークボランティアの一つ、岩手山地区パークボランティア総会に

ついてご報告いたします。

5月12日に岩手山地区パークボランティア連絡協議会総会及び研修会が行われました。

研修会ではパークボランティアのお一人を講師に、春の花々について学びました。普段何気なく愛でている

野の花も、詳しく説明していただくとそれぞれの特徴がとてもいとおしく感じました。

エンレイソウ・イカリソウ・ツバメオモト・フデリンドウ・センボンヤリ・ツボスミレ・ヒトリシズカ

シュンラン・アケボノスミレなど春から初夏にかけての面々に出会うことが出来ました。

 

研修後には網張ビジターセンター内において総会が行われ、昨年度の活動報告や収支決算報告、今年度の

活動計画について意見交換が行われました。

 

今年度も安全第一で、楽しくボランティア活動を行っていただきたいと思います。

国立公園でお会いしましょう。

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2018年05月18日十和田八甲田地区、十和田八幡平地区パークボランティア活動始動

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

国立公園では、自然とのふれあいを促進するとともに、その保護と適正な利用を促進することを目的として活動しているパークボランティアの方々がいます。

十和田八幡平国立公園では4つのパークボランティア団体が活動しています。

その中のひとつ、十和田八甲田地区パークボランティア会の今年度の活動がスタートしました。

毎年雪解け後に、蔦野鳥の森の遊歩道を整備しています。今年は5月9日に行われました。

      【土砂がつまった歩道の水切りをメンテナンスします】

パークボランティアの皆さんのおかげで、歩道は安全かつ快適に歩けるようになりました。

               【新緑の蔦沼】

まだ葉が出始めたばかりの森の木々はとてもみずみずしく、思わず深呼吸してしましました。

また、5月12日には、十和田八幡平地区パークボランティア「ヒナザクラ会」の総会が八幡

平ビジターセンターで行われました。

ビジターセンター前に広がる大沼はまだ半分ほど雪に覆われています。

        【総会の様子】                【大沼対岸からの景色】

雪解けが始まったところでは、ミズバショウやリュウキンカが咲いています。

コブシの花ははまだ柔らかな毛に覆われて、咲く時期を待っていました。

      【ミズバショウ】                【リュウキンカ】

          【ふわふわした毛に覆われたコブシの花】

パークボランティアの皆様には、今年もお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。

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2018年05月18日森吉山麓高原の新緑

秋田 足利 直哉

秋田自然保護官事務所の足利です。

 5月の半ばを過ぎて、冬期閉鎖中の森吉山野生鳥獣センターの開館準備を本格的に進めているところです。先日、現地に行ってアクセス道路の状況確認や建物に被害等がないか確認してきました。

  

<今期の開館を待つ森吉山野生鳥獣センター>

   

 アクセス道路については、道路管理をしている北秋田市が点検を実施して通行に問題が無いことを確認しており、実際に野生鳥獣センターまで支障なく通行できました。また野生鳥獣センターも大量の積雪に耐え、被害も無さそうですので6月1日(金)の開館に向けて準備を進めていけそうです。

 

 建物や周辺の確認後、付近を歩いてみました。現在、野生鳥獣センターの周辺は「新緑」の季節を迎えており。個人的には今が森吉山麓高原の1年で一番美しい時期だと思っています。

 

<残雪の森吉山外輪山と新緑の高原>

   

 が、しかし今はまだ野生鳥獣センターは冬期閉鎖中ですし、近傍施設も同じく冬季閉鎖中ですので、一帯には使えるトイレもありませんし、緊急時に駆け込む場所もありませんので、5月中の入山等はお勧めできません。野生鳥獣センターの開館準備が整いましたら、皆様にお知らせしますので、それまでお待ち下さい。

   

   

   

    

 さて、話題を変えまして・・・この日、目に付いたブナの話をしましょう。

実は、野生鳥獣センターへ向かう途中の道路脇にブナの雄花が大量に落ちていたので、この先でも花を咲かせたブナが見られるだろうなと期待が膨らみ、周辺を歩くのを楽しみに現地へ向かっていました。

  

<道路に降り積もったブナの雄花>

  

 

<ブナの花と新緑>

    

 私個人の見立てと感想ですが・・・昨年は、『花が付いたブナがないか?』と探すと所々に花を付けたブナが見つかったといった状況でしたが、今年は花を付けたブナがあちこちにありました。ほとんどのブナが花を付けているというと言い過ぎのような気がしますが、探さずとも花を付けたブナは見つけられるといった状況でしょうか。

   

 ちなみに、東北森林管理局が毎年発表している『ブナの開花・結実調査』によると直近5年間の秋田県の豊凶指数は、H25:開花時3.6・結実時2.9(並作)、H26:開花時0.8・結実時0.4(大凶作)、H27:開花時2.4・結実時1.8(凶作)、H28:開花時0.5・結実時0.1(大凶作)、H29:開花時1.0・結実時0.7(大凶作)となっていました。秋田県内でブナが豊作だったのはH17まで遡ることになる様です。

 一方、秋田県林業研究研修センターが、森吉山麓高原で実施している『森吉山麓高原自然再生事業植栽ブナ等モニタリング調査』によるとH25:豊作、H26:凶作、H27豊作、H28:凶作、H29:並作となっていて、森吉山麓高原のブナの結実状況は隔年開花が明瞭であるとしています。

   

 今年のブナの作況がどのような評価になるのか、気になるところですが、それはさておき、ブナの花がこれほどたくさん咲いている様子は、いつでも見られるものではありません。私もこのチャンスにたくさん写真を撮って、観察道具を色々と使ってブナの花をじっくり観察してきました。

 

 皆さんの周りのブナはどんな状況ですか?

  

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2018年05月18日東吾妻山周辺に行ってきました

磐梯朝日国立公園 楊 寛明

こんにちは、裏磐梯自然保護官事務所の楊です。

先日、地元山岳倶楽部が主催する植生復元作業の下見に行った際の、東吾妻山周辺の様子についてご紹介します。

 

今年はGWに降雪があったせいか、東吾妻山までの道のりには多くの雪が残っていました。

この様子だと完全に融けるまではまだ時間がかかりそうです。

   【東吾妻山山頂からの見た裏磐梯方面】

    【東吾妻山山頂付近からの見た吾妻連峰】

東吾妻山は吾妻連峰第3の高峰で、晴れていれば裏磐梯の湖沼群や磐梯山などの裏磐梯方面や吾妻連峰を一望することができます。

   【鎌沼】

浄土平湿原、姥ヶ原、酸ヶ平ではこれから花々が咲き始め、さわやかな風の中散策できる季節となります。写真は鎌沼の様子で、ちょうど今の時期は、毎年小さな氷河のような光景を見ることができます。

運が良ければ、雪の塊が音を立てて沼に落ちる瞬間を見ることができるそうです。

吾妻連峰や裏磐梯を一望できる東吾妻、静かな風を受けながらのんびりとした時間の流れる湿原で癒やされに来てはいかがでしょうか。

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2018年05月15日Googleストリートビュー

十和田八幡平国立公園 村田 野人

こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所の村田です。

事務所のある休屋は桜前線が通り過ぎていこうとしています。今週中に散ってしまう予感がします。

十和田湖畔の桜<十和田湖畔の桜>

 さて、本日は、昨年8月から9月にかけて撮影しておりましたGoogleストリートビューについてお知らせいたします。

 便利なストリートビューですが、十和田八幡平国立公園内では、景色が良いのに撮影していない歩道がありました。そこで、昨年度、安藤企画官と阿保ARが中心となって、休屋地区と八幡平山頂の歩道の撮影を行いました。

ストリートビュー撮影風景<撮影風景>

 写真は阿保ARが十和田神社の参道を撮影している時のものです。Googleからお借りしたカメラは背負えるようになっていて、車道だけでなく、登山道等にも対応できるようになっていました。カメラを背負って、歩道を歩きながら撮影します。ただし、それなりの重さはありました。

手水舎<十和田神社の手水舎>

 境内の撮影のために手水舎で身を清めました。大きいのでカメラが屋根に触れそうです(ストリートビューではもちろんカットされていますが)。ちなみにストリートビューのこの付近で真上を見ると、参道沿いの木々が覆い被さってくるようで、鬱蒼とした境内の様子が味わえます。

 撮影したストリートビューでは、他にも青空を背景にした乙女の像や広々とした八幡平の湿原や沼などオススメの景色がごらんいただけます。旅行で来ることができる方は下見のために、そうでない方は息抜きにご覧になって下さい。ちなみに、制服(黄色)姿の自分の背中も写っております。お時間のある方は探してみてください。

今回撮影したストリートビューの画像のURLは下記です。

十和田神社 https://goo.gl/maps/tKpKi4y8H8D2

参道の杉並木 https://goo.gl/maps/63wZCs3gn782

桂ヶ浜・御前ヶ浜歩道 https://goo.gl/maps/FdvyWaFo2gs

八幡平 https://goo.gl/maps/ytNE7EVRaTA2

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2018年05月15日階上岳展望デッキお披露目式が行われました&階上岳トレッキングイベントのお知らせ

三陸復興国立公園 八戸 大友千夏

八戸自然保護官事務所の大友です。

三陸復興国立公園・階上岳の山頂と8合目の大開平に展望デッキが完成し、

4/28(土)、大開平でお披露目式が行われました。

展望デッキには周囲の自然や眺望を解説した説明板も設置され、

間もなく見頃を迎えるヤマツツジの群落もデッキから楽しむことができます!

展望デッキが完成したことにより、

登山者やハイカーに風景や自然をより近くで楽しんでいただけること、

階上岳と周辺の自然について理解を深めることができること、

そして利用者の動線を制限することにより周囲の自然環境の保全にもなること、

このような効果が期待できます!

また、階上岳3合目しるし平のトイレがバイオトイレに改築され、

お披露目式に合わせてオープンしました。

バイオトイレは冬も使用できるので、冬でも登山できる階上岳では多くの方に利用されるのではと思います。

これからもたくさんの方に階上岳に登っていただき山の魅力を感じていただければと思います!

また、階上岳は今年で三陸復興国立公園指定5周年となり、

5/27(日)には階上岳トレッキングイベントが行われます!

http://www.town.hashikami.lg.jp/events/index.cfm/detail.1.8592.html

鳥谷部登山口から山頂まで往復する約10kmです!

みちのく潮風トレイル階上町区間の一部でもあるので、

この機会に登ってみませんか♪

ヤマツツジ、もうすぐ見頃です!!!!!

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2018年05月14日アクティブ・レンジャー古館の鳥だよりVol.2/2018

三陸復興国立公園 宮古 古館 百合子


5月の大型連休を過ぎ、森の中も緑深くなってきました。

 

巡視をしていると、遠くに波が寄せる音が聞こえつつ右から左から絶え間なく野鳥の声が聞こえてきます。

「どんな鳥がいるのかな?」とカメラを片手に構えると...

【メジロ】

http://tohoku.env.go.jp/blog/2018/04/vol12018_1.html

前回のVol.1では桜の花蜜を絶え間なく吸っていましたが、今回はカエデ科の木にとまっているのを発見。動きが早くて追いかけるのが大変でした...。

 

【ヤマガラ】

こちらはなんとカメラ目線!!!

メジロと同じ木を行ったり来たり...ヤマガラの後ろ姿を追いかけながら「こっちを見てちょうだい!」と願ったら3mほどの距離に近づいてきてこちらに顔を向けてくれました。

今年の運を使い果たしてしまったんじゃないかと思うようなラッキーなベストショットでした。

 


【キビタキ】

キビタキは日本に夏鳥として渡ってくる鳥です。

メスは緑がかった褐色をしていて見つけにくいですが、オスのキビタキは眉と腹部が鮮やかな黄色を帯びているので、深緑の季節でも目を引きます。

 

今回写真を撮影した宮古市の姉ヶ崎園地では、キビタキの他にも例年夏鳥がたくさん見られるので、野鳥目当てに訪れる方もいらっしゃる場所です。

また野鳥を見かけたらこちらでご報告いたします。

 

みなさんも双眼鏡片手にバードウォッチングを楽しんでみてください。

では、また鳥だよりVol.3で。

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2018年05月11日十和田湖周辺交通渋滞対策に従事してきました

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

毎年、ゴールデンウィークと秋の紅葉の時期に行われる交通渋滞対策に従事してきました。

新緑と紅葉の時期に、奥入瀬渓流付近に集中するマイカーや観光バスを、駐車場へ誘導する業務です。

4日はあいにくの雨にもかかわらず、たくさんの方々にお越しいただきました。

5日は天気が回復し、9時すぎには奥入瀬渓流の途中にある、石ヶ戸駐車場が満車となりました。

業務中の写真は撮れませんでしたので、休憩中に撮った奥入瀬渓流と、今の十和田湖畔の様子をお届けします。

         【雨に濡れたブナの葉は生き生きしています】

       【ニリンソウが雨の中、頑張っています】

       【小さなコケは虫眼鏡で見るといいですね】

         【十和田湖畔の桜は終盤です】

       【十和田湖畔、宇樽部地区にあるニリンソウの群落】

あっという間に季節は流れ、一日として同じ風景はありません。日々、変わっていく奥入瀬渓流や十和田湖畔の風景を、ゆっくり見にいらっしゃいませんか。

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2018年05月11日秋田県環境と文化のむらにて写真展始まりました

秋田 足利 直哉

ご無沙汰しております。秋田自然保護官事務所の足利です。

 恒例行事となりました、環境省レンジャー写真展が今年も始まりました。秋田自然保護官事務所管内では5月1日から五城目町にある秋田県施設「環境と文化のむら 自然ふれあいセンター」で写真展が開催中です。

        

<写真展会場の様子>

            

 今年の写真展は東北地方環境事務所管内のアクティブ・レンジャー16人と保護増殖事業専門員1人の併せて17人が業務中に撮影した写真の中から2枚の選りすぐり(?)の写真が並んでいます。業務で撮影した写真なので、「作品」と呼べるようなものではありませんが、日々東北地方の海、山、草原、里山など様々な場所で春夏秋冬折々に様々な風景の中で仕事しそこに生きる動物たちの近くで業務を行っている私たちならではの写真もあるかと思いますので是非一度ご覧下さい。

   

 ちなみに私は大潟草原鳥獣保護区で撮影したこの写真と森吉山鳥獣保護区で撮影したキツネの写真を出しています。

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2018年05月08日写真展と竜の目と。

十和田八幡平国立公園 鹿角 齊藤 航来

鹿角管理官事務所の齊藤です。

八幡平地域について、今回は2本立てです。

まずは「環境省レンジャー写真展2018」の開催のお知らせから。

【期間】 2018/5/1(火) - 2018/6/10(日)

【会場】 八幡平ビジターセンター

秋田県鹿角市八幡平字大沼2

このイベントでは世界遺産地域、国立公園、国指定鳥獣保護区など自然豊かなフィールドで活動するアクティブ・レンジャーが日頃の業務を通じて撮影した写真を展示しています。

東北各地の自然が持つすばらしさだけでなく、各所管地や活動の紹介も行っていますので、ぜひお立ち寄りください。

また、今後よりよい写真展とするため、備え付けのアンケートで感想をお聞かせいただければ幸いです。

次に、ドラゴンアイの経過についてお知らせします。

ドラゴンアイとは、八幡平頂上付近にある鏡沼の中心に雪が残ることがあり、それがまるで竜の目のように見えることから名付けられました。

5月8日現在の様子は、というと...。

【5月8日11時頃】

少しではありますが水面が見えていました。

見頃となる5月下旬から6月上旬までの雪の解け具合で形が変わってきますが、今年は綺麗な瞳になってくれるか楽しみです。

八幡平の頂上付近はまだ風が冷たく、雪も多く残っているので、防寒対策や長靴などの備えを忘れずにお越し下さい。

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