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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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十和田八幡平国立公園

226件の記事があります。

2021年04月21日渡り鳥飛来状況調査

十和田八幡平国立公園 村田 野人

4/19420と十和田湖は春の嵐に見舞われ白波が岸に押し寄せる天気でした。


十和田湖

 本日は、渡り鳥飛来状況調査の報告を行いました。野鳥における高病原性鳥インフルエンザ対策の一環で行っているものです。管理員の方が毎月3回鳥獣保護区内の決まった範囲で野鳥の生息状況と異常行動をする野鳥の有無について調査してくれます。私は、調査結果を確認し、例年と比較して異常の有無や渡りの進行状況を推量、今シーズンの調査の終了時期などについて検討した上で東北地方環境事務所に報告します。

 高病原性鳥インフルエンザにかかりやすいカモ科鳥類の個体数はだいぶ減りましたが、4月末まではまだまだ気が抜けません。

 調査の詳しい結果については、下記の環境省webページをご確認ください。

"https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/migratory/ap_wr_transit/index.html"

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2021年04月21日南八甲田1001ピークめざして

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

4月19日の通勤時、雪を屋根にのせた車が前を走っていて驚きました。

標高1000m以上はまだ降雪の可能性もあるので、油断はできません。

十和田湖畔はカツラの花のピークで、ほんのりと色づいています。

桃色とも違う、形容しがたい色なので、実際に皆さんにみていただきたいといつも思います。

橙色になってくるとそれは新芽が芽吹いてきた合図です。

〈事務所の近くにある2本のカツラの大木〉

〈雄花満開です〉

〈雌花は控えめです〉

4月6日、自然公園財団十和田支部のイベントの下見に同行してきました。

南八甲田赤岳が間近にのぞめるという、登山地図上では1001ピークと記されている場所です。

ルート上の残雪の状態により、たどり着けない場合もあるそうです。

〈自然公園財団十和田支部職員の皆さんと蔦温泉をスタートして菅沼へ〉

〈菅沼から尾根に出るまで急な登りが続きます〉

〈尾根を歩くと、ミズナラの巨樹がありました〉

〈根元にマイタケの朽ちた跡があったが、目もくれず粘菌をさがす村田AR〉

〈天然のエノキ茸があります:このキノコは春と秋の二度楽しめます〉

〈ブナの樹にかわいい熊さんみたいな模様と鋭い爪痕〉

〈カモシカの足跡と私のスパイク長靴の跡〉

〈霧氷がキラキラ輝いている中に、龍の顔に見える氷が〉

〈木々の間から見える高田大岳:残雪期ならではの風景〉

〈1001ピークからのぞむ十和田三山と岩手山から八幡平にかけて〉

〈故郷の岩手山が見えて嬉しくなります〉

〈北八甲田も美しいです〉

〈1001ピークからの荒々しい赤倉岳〉

〈下山は思い思いの場所を歩きあっという間です〉

〈たまにはこんなことも〉

〈登りでは見つけなかった、カモシカが何度も同じ場所にするという排泄物〉

※お食事中の方には失礼いたしますが、ウン気アップということで!

〈目覚めたばかりのミズバショウが輝いていました〉

イベント当日(4/11)も天気に恵まれ、参加の方々は同じように楽しまれたとのことです。

去る季節を惜しみながらも、次の季節への希望もあふれる早春の八甲田です。

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2021年04月15日遅ればせながら、新年度のご挨拶

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

令和という年号も3年目にして、だいぶ違和感がなくなりました。

4月9日の通勤時の峠は吹雪でした。

雪となると、犬のように喜んで外に飛び出す伊藤です。

待っているのは、まばゆいばかりの景色です。

目覚めたばかりの花々は、突然の雪にびっくりしているのでしょうか?

〈淡雪舞う朝のキクザキイチゲ〉

〈希望にツボミをふくらますカツラ:雄花〉

〈実はナッツのように美味しいツノハシバミ:赤い雌花と長い雄花〉

 

 〈雪の帽子をかぶった仲良しフキノトウ:左 雌花  右 雄花〉

十和田湖畔の風景の移ろいや動植物の営みは、私に様々な想いを運んできます。

先日の巡視に行く途中に、カモシカを発見しました。

〈この周辺に住みついているようです〉

湖畔では、オシドリが仲良く群れています。毎年違うペアと言われていますが、

正確に調査しなければ、はっきりわからないとのことです。

オスはメスの1.5倍の数がいるということで、競争が激しいのでしょうか?

〈メス1羽にオス5羽です〉

また、事務所前の桐の枯れ枝には、時折キツツキがやってきます。

少し大きめだと思ったら、どうやら今回はアオゲラのようです。

〈アオゲラの背が朝陽に輝いています〉

大噴火が作り上げた十和田湖は、数万年の時を経て悠久の時を刻んでいます。

〈4/12 薄く張った氷に太陽があたり、偶然にも龍の目のように見える写真〉

どんなにあがいても自然の脅威にはかないません。

風に吹かれるように、川の流れに身を任せるように、生きていこうと思います。

皆さんが普段目にすることが出来ない風景や動植物の一瞬を捉えるために日々奔走します。

波乱に満ちた令和も、日々の一歩が明るい明日を運んで来ると信じて。

令和3年度もどうぞよろしくお願いいたします。

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2021年04月07日八甲田ゴールドライン開通&酸ヶ湯インフォメーションセンターリニューアル

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤です。

とご挨拶してから、早いもので4年が過ぎ去り、5年目に入りました。

例年4月1日に開通する八甲田ゴールドライン(酸ヶ湯温泉~谷地温泉間)の雪の回廊と、

4月16日にオープンする、リニューアルした酸ヶ湯インフォメーションセンターに行ってきました。

〈2021/4/1 標高1040m笠松峠〉

〈天気が良くご機嫌の二人です 上:南八甲田  下:北八甲田〉

〈まんじゅうふかし:除雪不要のようです〉

〈可愛らしいイラストに癒やされる空間になりました〉

〈4年間撮りためた写真の一部を使っていただきました〉

酸ヶ湯インフォメーションセンターの様子は、またお知らせいたします。

〈酸ヶ湯インフォメーションセンター駐車場前の雪の壁の前で記念撮影する方も〉

平日とはいえ、道路開通を待ちわびた人々で、酸ヶ湯温泉周辺は賑わっていました。

これからゴールデンウィーク過ぎまで見られる雪の回廊ですが、天候次第で通行止めのこともありますので、十分な情報収集http://www.koutsu-aomori.com/cgi-bin/index.cgiのうえおこしください。

これから、残雪、新緑、春の花々のコラボレーションが楽しみな、十和田八甲田エリアです。

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2021年03月30日第四弾 網張ビジターセンターリニューアルのお知らせ 

十和田八幡平国立公園 工藤紀恵

盛岡管理官事務所の工藤です。ようやく盛岡でも最高気温が15度を超える日が増えて、

春が大股で近づいてきました。

網張ビジターセンターリニューアルの紹介も第四弾となりました。

今回は展示の紹介ではなくイベントの報告です。

先日、網張ビジターセンターリニューアル記念イベントとして

「十和田八幡平国立公園網張ビジターセンターに自分の作品を飾ろう!」を行いました。

以前AR日記でご紹介した館内のイラストを手掛けて下さったイラストレーターのさいとうゆきこ先生を

講師にお招きし、子ども達とその家族と一緒にポストカードフレームにお絵かきをして、完成した作品は

網張ビジターセンターの展示品としてしばらくの間飾らせていただくというイベントです。

イベント前半では岩手県立図書館の司書2名にもお越しいただき、自然に関する絵本、岩手山に関する絵本

を読んでいただき、参加者の皆さんには身近な自然について学んでいただくことが出来ました。

 

 

 

 

 

イベント後半ではポストカードフレームに動物たちの「おうち」をイメージしてお絵かきをしました。

それぞれ独創的な作品に仕上がっていて、子ども達の発想に感心させられました。

これらの作品は夏休みまで館内に展示しておりますので、皆様もぜひ子ども達の豊かな発想で描かれた作品を

鑑賞してください。

 

 

 

 

 

 

網張ビジターセンターHPはコチラ

※網張ビジターセンターでは、新型コロナ感染症対策として館内数カ所に消毒液を設置していますのでご利用下さい。またマスクの着用もお願いいたします。

国立公園でお会いしましょう

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2021年03月29日春の音

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

3月24日早朝、今季初の山鳩の声が聞こえました。

それに負けないように、キツツキの仲間がドラミングをして、

朝の静寂に心地良い響きを与えてくれます。

毎年やってくるアオゲラと思っていたら、アカゲラでした。

桐の大木の枯れ枝をつつき、自己アピールしているようです。

しばらくして場所を変えると、違う音になります。

餌を食べる時と、縄張りを主張する時で、つつき方が違い、音も違うようです。

森の音楽家ですね。

〈お腹がふくらんでいるように見えます〉

先日の地震で、皆様の地域に被害はありませんでしたでしょうか。

あの緊急地震速報の音には、毎回驚かされます。

津波という単語を聞くと、いっきに10年前の記憶が蘇ります。

そして、防災用品や非常食、車のガソリンのチェックなど、

たくさんの忘れていたことを思い出させてくれます。

先日、自宅周辺の日だまりの中にフキノトウを見つけました。

さっそく蕗味噌と天ぷらです。

〈4年間お世話になった十和田八幡平国立公園管理事務所にもフキノトウの目覚め〉

フキノトウは春の山菜ですが、雪の降り始めの12月に、

雪をかき分けて探したものを食べるのもまた良いものです。

まだまだ固い蕾ですが、しっかり春の香りがしています。

春の山菜の苦みは、冬の間に身体に溜まった毒素を排出するとも言われています。

ちょっと気が早いですが、様々な春の山の幸を味わうのが楽しみで、ワクワクしてしまいます。

手始めに、採取する適期が雪解け前と紅葉時期の落葉前後、というクロモジを採取して、

お茶にした残りを事務所の窓辺に飾っていました。(国立公園外の自宅周辺で採取しました)

〈まだまだ目覚めは先ですね〉

2週間ほど過ぎ、やっと新芽が開いてきました。

〈一年目の枝の葉芽:ふわふわです〉

〈花芽のついた葉芽は透明できらきら〉

とある薬用酒の会社が、原材料であるクロモジを買い付けに来るのは、

採取適期ももちろんですが、薬効の高い親指の太さ以上の枝ということです。

昨年は枝と新芽と花の三種のお茶を試し、今年は新芽が出る前のお茶を試しました。

このあと花の時期まで作業が続きます。

遠くに出かけなくても、自宅周辺に山の恵みがたくさんあるのは、とても有り難いことです。

また先日は、蔦野鳥の森に巡視に行ってきました。

〈早春の静寂も良きかな〉

〈まばゆいばかりの赤倉岳の稜線〉

紅葉の時期の朝焼けの風景が有名な蔦沼ですが、積雪期もまた趣があります。

遊歩道は閉鎖されていますが、自己責任のもとスノーシューで散策する方が多くいらっしゃるようで、

たくさんの踏み跡がありました。

この日は平日でもあり、誰も居ませんでした。

午後の日差しの中、ゆったりと時が流れていきます。

日が傾いてくると、森の向こうから光りが差し込み、

幻想的な光景になります。

〈静寂の菅沼〉

〈根開きの始まったブナ林〉

森を一人占め(二人でしたが)できる至福の時でした。

長く厳しい冬が終わりを告げるように、ときおり優しいなごり雪が舞い降りてきます。

まだまだ雪を楽しみたい私は、少し寂しい気持ちになります。

春は別れの季節で切ない時期でもあり、新しい環境で不安な気持ちにもなりますが、

心豊かになれることを探しながら、前を向いて歩いて参りましょう。

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2021年03月17日10年目に寄せて

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

今年も私の3/11が何事も無く過ぎました。

〈芽吹きはじめたヤナギと兜島〉

岩手在住の頃は、必ず仕事を休み、三陸の地に向かい黙祷していました。

青森に着任してからは、遠くなりましたが、平穏な日常に感謝しながら、

その場所で遠く離れた故郷を思い黙祷しました。

〈マンサクの祈り〉

震災後訪れた陸前高田の、真っ暗だった空に、星が綺麗だったこと。

明かりが全く無くて、砂利道を運転していたらすぐ側が海だったこと。

毎週のように通って、倒壊した家の片付けを手伝った時の臭い。

忘れたと思っていましたが、今朝、雪解けが始まった茶色の地面とそこに置かれたものが、

瓦礫の山に見えてしまいました。

実際に被害に遭われた方々の心を思うと、胸が締め付けられました。 

復興という言葉を耳にする機会が、秋田在住の今はほとんど無くなりましたが、岩手、宮城、

福島などは、10年が経っても復興はこれからも続いて行くと感じています。

何があろうと、花咲き乱れる春、綠深き夏、実りの秋と季節は流れて行きます。

〈はじらいながら。。〉

〈花 葉芽 いがいがした虫こぶ:マンサクメイガフシ〉

これから訪れる桜の季節は、別れの時期とも重なりセンチメンタルになりますが、門出の春でもあります。

心を癒やしてくれる風景や花々、自分しか見られない瞬間をこれからもお届けします。

〈穏やかな夕暮れ〉

たくさんの方々の命日に、合掌。

〈乙女の像が黙祷しているように見えました〉

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2021年03月05日春の使者

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

弥生とはいえ、氷点下に冷え込んだ朝は、木々の霧氷がキラキラ輝き、穏やかな湖面にはガラスのような氷の膜がはり、言葉にならない美しさです。

車を停めてカメラを構えている方をちらほら見かけました。自分はスマートフォンカメラですが、4日の朝の風景をお届けします。

〈この上を歩いて行けそうだと思いました〉

〈4年前に着任してすぐに、白きたおやかなる峰と勝手に名付けた櫛ヶ峯〉

※手前の御鼻部山は標高1010m。車道と展望台があり、晴れた日は岩手山が遠望できます。

〈十和田三山と休屋;今日も一日見守ってくださいと祈る〉

〈お馴染みの風景:ひょっこりひょうたん島と名付けています〉

〈誰の足跡でしょう?:湖畔に下りて踏み抜いた私の足と手の跡です〉

〈春はまだですか?と顔をのぞかせているマンサク:くるくるの花弁を控えめに広げています〉

思えば、十和田湖に来てから毎年この時期は、マンサクとカツラを追いかけているように思います。けして派手さはありませんが、きびしい冬を乗り越えて真っ先に私達に春の彩りを運んでくる可愛らしい子達が、とても愛おしくてたまりません。過去の日記を振り返ると、マンサクとカツラの写真ばかりです。3月になると毎回のようにマンサク載せていましたね。

(日本海側は主にマルバマンサクで、少し色が薄いと言われていますが、交雑種も多いです)

(昨年の日記に掲載したマンサクの様子です)

http://tohoku.env.go.jp/blog/2020/03/post_516.html

http://tohoku.env.go.jp/blog/2020/03/post_514.html

http://tohoku.env.go.jp/blog/2020/03/post_512.html

冬の間は自然の中で五感を働かせようにも、凍てつく空気が五感を鈍らせるようです。しかし3月に入ると、春の色や香りがあちこちにあふれ出し、身体中の細胞を刺激するような気がします。マンサクのイエローとカツラのピンク、そしてその香りは砂糖菓子と肉桂のように感じられ、食欲をそそります。香りや虫の少ないこの時期に、マンサクが繁栄するための手段でしょうか。また、枯れ葉が香るという通説のカツラは、若葉の頃も香ります。(樹木を害虫から守る香りとも言われます)樹木のそばを歩く時は、少し立ち止まって嗅覚を研ぎ澄ませてみてください。

マスクを外して、思いっきり深呼吸したいですね。

なかなか落ち着かないご時世ではありますが、こんな時だからこそ、物事をじっくり見たり考えたりする機会かもしれません。

自分自身は外に出るといつも、花や空や木々に見とれたり、まじまじと細部まで見てしまったりして、肝心の業務の写真が一枚足りなかったりということが良くあります。高い場所にあるマンサクやカツラの花を、背伸びして首が痛くなるまで凝視して、カメラを向けている姿を想像してみてください。

そんな業務中に撮影した写真を展示した「十和田八幡平国立公園写真展」の、今年度最後の会場となる、鹿角市文化の杜交流館「コモッセ」では310日までの間、開催しております。図書館では、普段は書庫にある八幡平の貴重な資料の展示もしています。最終日の10日は、私と鹿角のアクティブレンジャーが10:00~15:00の間、写真の解説等をしながら会場にいますので、お近くにお越しの際にはどうぞお立ち寄りいただき、ご意見をいただけたら幸いです。

10日は、アンケートにお答えいただいた方へ、展示写真で作製したポストカードを用意しています。

〈展示写真の1枚〉

どうぞよろしくお願いいたします。

最後に、4年目にして初の、十和田湖と私の写真を勇気を持ってご披露します。

業務で自分の写真を撮る必要があり、人に撮られるのが苦手な自分は、湖畔で自分で撮影して提出したところ、背景が大きく写った写真が欲しいと言われ、再度撮影することになりました。

村田アクティブレンジャーに撮影をお願いして、何とか業務完了しました。

思えば、いつもファインダーをのぞいているけれども、自分を撮ってもらうことは皆無でしたので、とてもいい記念になりました。ありがとうございました。

〈不採用写真:撮影者 伊藤〉       〈採用写真:撮影者 村田〉

今後とも十和田湖と伊藤をどうぞよろしくお願いいたします。

〈穏やかな一日の終わり:3/4 十和田ビジターセンター前の夕景〉

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2021年02月24日第三弾 網張ビジターセンターリニューアルのお知らせ

十和田八幡平国立公園 工藤紀恵

盛岡管理官事務所の工藤です。

徐々に陽が長くなってきましたね。まだまだ朝晩は冷え込みが厳しい盛岡ですが、春への期待が高まります。

本日も網張ビジターセンターリニューアルの紹介をさせていただきます。第三弾です。

「ナレッジワゴン」と呼ばれるこのテーブルのような展示物では、火山としての岩手山が私たちに何をもたらしたのかを、

・畏怖からうまれたもの

・恵みを使う

・大地の利用

の3つの視点から学ぶことができます。

人間が岩手山の麓でどのような暮らしをしてきたのか、古い資料や現在の産業から読み解くことが出来ます。

※ナレッジとは英語で「知識」という意味だそうです。

網張ビジターセンターは、県外から登山のために訪れる方も多くいらっしゃいますが、地元の子供達にも是非見てもらいたい展示の一つです。

網張ビジターセンターHPはコチラ

※網張ビジターセンターでは、新型コロナ感染症対策として館内数カ所に消毒液を設置していますのでご利用下さい。またマスクの着用もお願いいたします。

今後も網張ビジターセンター展示リニューアルについて、この日記上でお伝えできたらと思います。

国立公園でお会いしましょう

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2021年02月19日如月の情景

十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

言葉もなく

ただただ心奪われる情景あり

〈2/12 生出キャンプ場前の夕景:御鼻部山やはるか櫛ヶ峯もほんのり染まります〉

言葉が頭の中で

ぐるぐる廻り続ける情景あり

〈2/17桟橋のロープに氷りのカーテン:幼き頃、母が干していた三陸の岩海苔を思い出しました〉

〈枝に湖のしぶきが凍り付いてぶら下がり、ナナカマドは肩がこりそうです〉

〈ナナカマドの新芽:氷の衣装をまとい、何を思う?〉

〈湖畔の樹木も氷りのブーツをはいているようです〉

〈常緑のツルマサキもガラスの衣装〉

先日の地震や爆弾低気圧で被害に遭われた皆様、心よりお見舞い申し上げます。

深夜にスマホの聞き覚えのある音を耳にした時、頭の中に一気に10年前の震災の記憶が蘇りました。

しかし我が家はほとんど揺れず、そのまま寝入ってしまいました。

早朝暗いうちに慌ただしく山に出かけ、地震の事も忘れ山を満喫しました。

下山後スマホを開くと、着信やショートメールがたくさん入っています。

余震や、まだやってくると思われる寒波に十分用心しましょう。

ちなみに、文化的な生活とほど遠い暮らしの伊藤は、停電の際にも、

暖房や調理、トイレなど、日常生活に全く困ることはなく、

究極のエコなスローライフを満喫しております。

厳しさの中に隠れている、春の兆しも見つけましたよ。

〈マンサク:吹雪でもみんな一緒なら寒くないよ〉

〈ブナの昨年の殻斗と膨らみ始めた新芽:今年も実りある一年でありますように〉

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