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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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磐梯朝日国立公園 羽黒

247件の記事があります。

2021年07月07日歴史がつまった月山開山祭

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

皆様こんにちは。羽黒自然保護官事務所の風間です。

「出羽三山」をご存じでしょうか。出羽三山は、古来より日本三霊場の一つとされ、羽黒山・月山・湯殿山の三山のことを指します。羽黒山では現世利益を、月山で死後の世界を体験し、湯殿山で新しい命をいただいて生まれ変わるという類いまれな「三関三度(さんかんさんど)の霊山」として栄えてきた山です。1400年もの長い歴史の刻まれた聖地となっています。

その中の「月山」において、7月1日に開山祭が行われました。

当日は、平日にもかかわらず車が沢山止まっていました。

弥陀ヶ原は、月山八合目駐車場からすぐに行くことができます。

7月中旬以降、もっと花が見られますが、今はちらほらと咲いていました。ニッコウキスゲと前を歩く

澤野保護官です。

池塘と呼ばれる池が点々と存在する湿原です。右には鳥海山、左には庄内平野が広がっています。

月山に上る道には、歴史を感じることができる場所が沢山ありました。

とても風が強い天気でした。ダウンとフリースとニットの帽子を出したくらいです。7月の月山はまだ雪が残っています。登る際は、下の街が晴れていても防寒対策をしっかりとしていきましょう。

開山祭が行われる月山神社より先に月山の山頂に到着しました。ガスがかかっていて、周りは何も見えませんでした。晴れていると展望はいいようですが・・・。

月山の開山祭は撮影が禁止されている神聖な場所で行われましたので写真はありませんが、信仰が脈々と受け継がれているのだということを実感できた開山祭でした。

下山してくるとすっきり晴れました。

これからも出羽三山信仰が受け継がれていくことを願っています。

是非月山に登ってみてくださいね。

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2021年06月30日朝日連峰の玄関口

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

皆様こんにちは。

羽黒自然保護官事務所の風間です。

皆さんは山に行くとき、何を使って行きますか?

バス?電車?車?

その中でも、車で行く方は多いのではないかと思います。

朝日連峰の玄関口の一つに、日暮沢口があります。沢のきれいな登山口です。

その日暮沢口に、新しく駐車場が完成しました。

以前は10台も止められないくらいの小さな駐車場のみでしたが、40台ほど止められる大きさになりました。

駐車場のオープニングセレモニーに参加してきました。

当日の天気は快晴です。

日暮沢口に行くまでの道はゴツゴツとした砂利が続きます。

その奥に、ぱっと開ける場所があり、そこが駐車場です。

駐車場内でセレモニーが行われました。

テープカットも無事に終わりました。

より多くの人が長く駐車場を利用できるよう、使用される皆様のご協力をお願いいたします。

そして、この駐車場の横には、日暮沢避難小屋があります。

三階建ての避難小屋です。

今年の9月に朝日連峰の中先峰にて、朝日連峰保全協議会主催の登山道保全作業が行われます。そのために、資材を人力で山小屋に運ぶ必要があります。

そこで、7月4日より一般登山者の方にも資材の荷揚げのご協力をいただきたいと思っております。

日暮沢避難小屋の一階に保全資材を置きますので、無理のない範囲で運搬可能な資材を運び、竜門小屋または狐穴小屋に置いていただけますと幸いです。

朝日連峰の荒廃箇所の保全作業へのご協力をお願いいたします。

今年も登山シーズンが始まりました。多くの方が楽しく山に登れる夏になるといいですね。

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2021年06月21日登山口にある、「あれ」の話。

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

登山口にある、「あれ」の話。

こんにちは。羽黒自然保護官事務所の風間です。

本日は登山口でよく目にする「あれ」の話。

斜め上を向いてぼーっとしているように見える、「あれ」です。

ひなたぼっこしてるのかな・・・?

そうです、これは登山者カウンター。

夏に磐梯朝日国立公園の山に登ったことのある人は会っているはず。

彼らを、数日に分けていろいろな場所に設置してきました。

飯豊地域は奥胎内口の足ノ松登山口、朝日地域は朝日鉱泉口、古寺鉱泉口、日暮沢口、泡滝ダム登山口の計5箇所です。上の写真はその場所の写真です。

それぞれその山域にどれほどの登山者が来たのかを数値で示してくれる唯一の機械です。6月~11月頃まで設置しています。

また、彼らはソーラーパネルを用いて動いている優れものです。ひなたぼっこしているように見えるのも間違いではありませんね。

登山者カウンターの仕組みを絵で説明します。

前を通るときは立ち止まらずにお願いします。カウンターの前で休憩をするのもご遠慮ください。1人分のカウントが20人分に影分身してしまいますので・・・。

また、倒れているなど何か不具合等発見してくださった際には羽黒自然保護官事務所まで一報入れてくださいますと大変ありがたいです。(連絡先:0235-62-4777)

夏の間活躍してくれる彼らに会ったらどうぞ挨拶してあげてください。

今年も暑い夏になるかと思いますが、水分補給、休憩、栄養補給等しっかり行い、安全な登山をどうぞよろしくお願いいたします。

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2021年06月16日以東岳 素晴らしい縁の下の力持ち

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

こんにちは。羽黒自然保護官事務所のアクティブレンジャーの風間です。

6月5日から7日の2泊3日で、磐梯朝日国立公園朝日連峰の大鳥小屋(タキタロウ山荘)・以東岳避難小屋の山小屋開きに現地確認も兼ねて同行させていただきました。

山小屋には沢山の人が関わっており、そのような方がいらっしゃることで山の維持管理が行われているということをひしひしと感じた数日間となりました。

泡滝登山口に到着しました。前日の大雨が嘘だったかのような美しい晴天です。

登山口というのはいつも、異世界の入り口のようでいいですね。無事に山小屋開きが終わりますようにとお願いしながら足を踏み入れました。こちらの泡滝登山口は毎年、登山者カウンターが設置している場所でもあります。

大鳥小屋までの距離を示したプレートを設置していきます。0/10、1/10・・・と続いていきます。プレートの茶色い色は、国立公園内の景観に配慮した色となっています。

道中、新緑あり滝ありでとても美しい場所でした。鳥のさえずりも絶え間なく耳に入ってきます。

途中には橋が架かっていますが、人力で鉄板を取り付けています。沢山歩いた後に休みもせずに鉄板の取り付け作業に取りかかる皆さんはさすがです。この橋なしでは川を渡るのは難しいでしょう。感謝ですね。

完成した橋です。端に針金がついていて、鉄板を固定しています。微力ながらお手伝いさせていただきましたが、皆さんの職人並みの手つきには到底かないません。

清流で顔を洗って水を汲んで・・・

沢沿いを歩いて・・・

やっとつきました!大鳥池の畔に建つ、大鳥小屋(タキタロウ山荘)です。小屋内の掃除、ベンチの組み立て、水の確保等をしました。

山の中でこんな風に水が出るとありがたいですね。水があるのは当たり前ではないということを忘れてはいけませんね。いつまでも使えるように、きれいに使っていきたいものです。

小屋から見た以東岳と大鳥池です。「タキタロウ」という魚をご存じでしょうか。幻の怪魚といわれ、大鳥池に住むとされる大きな魚です。100年以上前から目撃情報が相次いでいるそうですが、正体は不明なのだとか。大鳥池をのぞいたら、いるかもしれませんね・・・。ちなみに私がのぞいたときはアカハライモリにだけ会えました・・・。

二日目になりました。以東岳避難小屋に向けて出発です。最初から流れの強い川を渡っていきます。川の石も非常に滑ります。徒渉の際は、流れに足を取られないように最新の注意を払い、一人ずつ渡りましょう。

大きな雪渓が残っており、アイゼンをつけて登っていきました。途中、ウサギさんの大きな落とし物が沢山落ちていました。こんな環境でもたくましく生きているのですね。

登りは急登コースでしたが、さっきまでいた大鳥池が眼下に見え、疲れが飛んでいきました。

ついに、以東岳避難小屋に到着です!新しく、きれいな木造二階建ての避難小屋です。掃除やベンチ建て等しました。

二段ベッドが並ぶ二階の様子です。

トイレは微生物の力を利用して分解する、バイオトイレです。使用した後にハンドルを回し、酸素を取り込ませて分解を促進させます。電気のない山小屋ならではのシステムです。管理してくださる人がいて、そして使う人がきれいに使うからこそ清潔さが保たれています。快適な登山のために皆様是非ご協力お願いいたします。

以東岳山頂の景色です!!以東岳避難小屋から10分ほどで登ることができます。眼下には朝日連峰、奥には飯豊連峰、北を向けば月山や鳥海山、庄内平野まで見ることができます。残雪が残る今ならではの景色を拝むことができました。

3日目はオツボ峰コースで下山しました。三日間ずっと良い天候に恵まれました。実は、私は最強の晴れ女です。下山した翌日は小雨が降ったので、山の上でパワーを出しきったみたいです。

途中大きな雪渓があり、崩れている箇所が何カ所もありましたので通行の際はご注意ください。行きは通れたところが帰りは崩れていたという場所もありました。危険だと思ったら大きく迂回しましょう。山の事故は下山時に多く起こっています。登山は安全第一です。

今回は初めての山小屋開きの参加となりましたが、改めて山には沢山の人が関わっていて、その人無しでは成り立たないということがわかりました。感謝して山に登れる人間になりたいものです。

おまけ

私は趣味で絵を描くのですが、以東岳のイメージを描いてみました。

沢山の「パワフル」が集まった山でした。

皆さんも登ってみて、自分だけの以東岳を描いてみてはどうでしょうか。

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2021年05月25日羽黒自然の小径(こみち)へのお誘い

磐梯朝日国立公園 風間彩野

こんにちは。

羽黒自然保護官事務所のアクティブレンジャーの風間です。

羽黒自然の小径(こみち)の巡視をしてきましたので、その様子をお伝えします。

羽黒自然の小径は月山ビジターセンターから道路を渡ってすぐの場所にある遊歩道です。「二夜の池」や「湿性植物園」、「水性昆虫観察地」の周りを歩くことができます。最近工事を行ったため、とてもきれいになりました。一度来たことのある方も、是非もう一度訪れてみてください。

歩道もデッキも柵も生まれ変わりました。

看板も設置され、鳥類の観察も楽しくなりそうです。

デッキから見た池と新緑と空です。

きれいな東屋もあります。池を見ながら、鳥を観察しながら、ご飯を食べたり休憩したりできそうですね。

少し歩くと、赤い鳥居がひっそりと待ち構えています。実は、この先に神社があります。

長い階段をこえると・・・

発見。小さなお社ですが、存在感がありますね。

ゆったりと新緑の道を散歩することができます。

道の脇にはハウチワカエデが多いように思います。また、沢山のゼンマイも見られました。

なんとここには野鳥観察舎が。カメラ片手に野鳥を待ってみるのもいいかもしれません。

湿性植物園には歩道がついていて、真ん中を歩くことができます。

4月に撮影した同じ湿性植物園です。ずいぶんと雰囲気が変わりました。

生き物が生き生きとしている季節になってきました。

是非、羽黒自然の小径で散策を楽しんでください。

そして、隣の月山ビジターセンターにも足を運んでみてくださいね!

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2021年05月14日夏の訪れの予感

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

気温が一気に上がってきました。

田んぼにも水が入り、蛙の鳴き声が合唱のように聞こえます。

夏の訪れを感じる今日この頃です。

羽黒山の麓に、月山ビジターセンターがあります。

ここでは、月山登山や周辺の散策に役立つコース案内、周辺の自然の季節情報の発信や出羽三山の資料の掲示等を行っています。週末にはイベントも行われていることがあるので(新型コロナウイルスの影響で延期、中止等になることがございます。あらかじめご了承ください。)、是非足を運んでみてください。

さて、月山ビジターセンターの裏には、散歩道があることをご存じでしょうか。

GW頃から木々が青々としてきました。

すてきな小道です。

頭の上では鳥たちが会話をしていました。夏が来たね、気持ちいいね、なんて話していてほしいものです。

森などの、自然の中を歩くと、ふと気持ちが良くなったり悩み事が軽く感じられたりした経験はありませんか。この現象は科学的にも根拠があり、「森林セラピー」として療法に用いられることがあります。現在では「自然欠損症」という症状まで認識されるようになっており、あまり自然に触れた経験のない子供は、暴力的になったり落ち込みやすくなったりする傾向があることがわかっています。人間の心のどこかにはまだ森で暮らしていた頃の名残があり、無意識に自然を求めているのかもしれません。

また、街中では厄介視される落ち葉ですが、森の中では様々な機能を果たしています。昆虫のえさ、動物の寝床、菌類の菌床、雨水をため込む効果まであります。そしてこの落ち葉がボロボロになって腐ることによって木や草の栄養となります。森のなかの生き物は、自分が落とした葉で自分の栄養を作るのです。これを専門用語では、「自己施肥」といいます。自然には無駄がないということです。まさに資源の循環ですね。

奥に歩いて行くと、展望台があります。

展望台からの景色は来てみてのお楽しみです。

今年も新型コロナウイルスの感染拡大により、思うような生活ができませんが、そんななかでも自然はいつもと変わらず、常に営みを続けているのですね。

月山ビジターセンターに足を運んだ際は、是非裏の小道を散歩してみてください。また、うまくいかないことがあったり悩み事ができてしまったときにも、森に足を運んでみてください。今の季節にしか感じることができないさわやかな森を味わうことができるはずです。そして、帰る頃にはきっと気持ちが晴れ晴れしているはずです。

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2021年05月12日夏の訪れの予感

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

気温が一気に上がってきました。

田んぼにも水が入り、蛙の鳴き声が合唱のように聞こえます。

夏の訪れを感じる今日この頃です。

羽黒山の麓に、月山ビジターセンターがあります。

ここでは、月山登山や周辺の散策に役立つコース案内、周辺の自然の季節情報の発信や出羽三山の資料の掲示等を行っています。週末にはイベントも行われていることがあるので(新型コロナウイルスの影響で延期、中止等になることがございます。あらかじめご了承ください。)、是非足を運んでみてください。

月山ビジターセンターの情報はこちらです。

さて、月山ビジターセンターの裏には、散歩道があることをご存じでしょうか。

GW頃から木々が青々としてきました。

すてきな小道です。

頭の上では鳥たちが会話をしていました。夏が来たね、気持ちいいね、なんて話していてほしいものです。

森などの、自然の中を歩くと、ふと気持ちが良くなったり悩み事が軽く感じられたりした経験はありませんか。この現象は科学的にも根拠があり、「森林セラピー」として療法に用いられることがあります。現在では「自然欠損症」という症状まで認識されるようになっており、あまり自然に触れた経験のない子供は、暴力的になったり落ち込みやすくなったりする傾向があることがわかっています。人間の心のどこかにはまだ森で暮らしていた頃の名残があり、無意識に自然を求めているのかもしれません。

また、街中では厄介視される落ち葉ですが、森の中では様々な機能を果たしています。昆虫のえさ、動物の寝床、菌類の菌床、雨水をため込む効果まであります。そしてこの落ち葉がボロボロになって腐ることによって木や草の栄養となります。森のなかの生き物は、自分が落とした葉で自分の栄養を作るのです。これを専門用語では、「自己施肥」といいます。自然には無駄がないということです。まさに資源の循環ですね。

奥に歩いて行くと、展望台があります。

展望台からの景色は来てみてのお楽しみです。

今年も新型コロナウイルスの感染拡大により、思うような生活ができませんが、そんななかでも自然はいつもと変わらず、常に営みを続けているのですね。

月山ビジターセンターに足を運んだ際は、是非裏の小道を散歩してみてください。また、うまくいかないことがあったり悩み事ができてしまったときにも、森に足を運んでみてください。今の季節にしか感じることができないさわやかな森を味わうことができるはずです。そして、帰る頃にはきっと気持ちが晴れ晴れしているはずです。

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2021年04月20日パークボランティアの年度はじめ集会を開催しました!

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

そろそろ羽黒自然保護官事務所のまわりの桜は盛りを終え、ピンク色の絨毯を道路に敷き詰める時期となってきました。

それと同時に、周りの山々は少しずつ緑色の衣をまとうようになってきました。

このあたりは、日々季節の移り変わりを眺めることができる、本当に自然豊かな場所です。

さて、先日、磐梯朝日国立公園・羽黒地区のパークボランティアの年度はじめ集会を開催いたしました!

風が強く、雨も横から降ってくるような天気でしたが、沢山のパークボランティアの方々にご参加いただきました。

パークボランティアとは、国立公園内の自然活動、利用者指導、調査、公園利用設備の維持業務や美化清掃を行ってくださる方々です。

皆さんがかぶってらっしゃるおそろいの帽子やワッペンがきらりと光ります。本当に自然が大好きで明るい方々が多く、私も元気を分けていただいたように思います。

年度はじめ集会では、令和3年度のパークボランティアの活動について活発な意見交換が行われました。

また、今年度は、鶴岡市消防署の方に来ていただき、自然活動中のけがの応急手当の方法について講義をしていただきました。

午後には、「SDGsと国立公園」というビデオの上映会を行いました。

コロナ禍ということもあり、様々な場面で活動する団体が思うように活動ができない状況ではありますが、このように顔を合わせて、自分たちは何をするべきなのか話し合える機会というのはとても大切だと実感しました。

自然というのは何も変化が起こっていないように見えるかもしれませんが、実は驚くほど繊細で、いろいろな問題を抱え、日々刻々とその状況は変化していきます。

様々な関係者の方が多方面からサポートすることで自然は保たれていくのですね。

新緑の季節に向かうGWも間近に控え、自然に触れる機会が今以上に増えていくかもしれませんが、少しでもいろいろな活動を意識してくださると光栄です!

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2021年04月15日月山スキー場開きに参加しました!

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

皆様こんにちは。

4月より東北地方環境事務所 羽黒自然保護官事務所のアクティブレンジャーとして着任いたしました、風間彩野と申します。彩野と書いて実はさやと読みます。どうぞよろしくお願いいたします。

初めましてということで、少し自己紹介をさせてください。

3月まで大学で森林環境のことを勉強していました。調査で山に入ったり、植物の空間分布等を研究したりしていました。

山に登ること、海外に旅に出ること、キャンプ、スキー、フィルム写真などアウトドアな趣味は沢山あります。

ヒマラヤ遠征に行ったりアメリカのロングトレイルを歩いたりと、自然への愛と脚力は誰にも負けない自信があります。これを活かして業務に臨んでいきたいです。

本日は、先日410日に「月山スキー場開き」の式典に参加させていただきましたのでその様子をお伝えします。

九時頃に月山スキー場に到着しましたが、もう車はいっぱいでした。皆さん、この日を待ち焦がれていたのでしょう!

とても美しい山です。気温は0度に達していましたが、それを忘れてしまうような景色でした。

月山スキー場開きの式典が始まりました。神主さんの儀式に、静かに耳を傾けます。

テープカットも終わり、式典は無事終了しました。

今シーズンも無事故で安全にスキーが楽しめますように!山においては何事も安全が一番です。月山スキー場で滑る際は天候・体調等に十分お気をつけください!

以上、月山スキー場開きの様子をお伝えしました。

今年度の羽黒自然保護官事務所の業務の様子を沢山お伝えできたらと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします!

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2018年10月23日月山冬支度

磐梯朝日国立公園 澁谷 満紀

皆さん、こんにちは。

羽黒自然保護官事務所の澁谷です。

10月22日、月山8合目へのアクセス道、通称月山公園線道路が午後3時をもって閉鎖されました。

それに伴い、登山者の皆さんにご使用いただいた外来植物除去用の足ふきマットを片付けてきました。

8合目登山口に設置していたマット     看板たちと一緒に冬眠しますzzz....

昨年の公園線道路閉鎖日は、現地に行くことが出来なかったので知らなかったのですが、厳しい冬を迎え

るためには、様々な準備がありました。

トイレは便器や手洗い、フロアを洗い、凍結防止の為、便器1個ずつから水を抜き、最後に浄化槽も

空にしてトイレの扉と、管理人小屋の扉を冬仕様にして冬を迎えるのでした。

     

毎年、公園線道路の閉鎖日は決まっているわけではなく、道路を管理する山形県から閉鎖日の告

知を受け冬支度の準備に取り掛かります。例年、閉鎖日は荒天が多く、又、閉鎖前に月山に雪が

一度も降らない年も珍しいとのことで、天気の良い中で閉鎖作業に立ち会え、あらためて山を守る

人たちのご苦労を知った日となりました。

月山公園線道路の閉鎖を惜しむように平日にも関わらず、次々車が訪れ、8合目からの眺めを楽

しんだり、弥陀ヶ原湿原を散策する姿が見られました。頂上ピストンという方も10名位いらっし

ゃったので、ゲートが閉まる前に下山お願いしますと声掛けしました。

 

<登山道入り口の看板もすべて取り外されました>      <木道脇の緑のロープも取り外されました>

西川町の月山リフトも今季は10月21日(日)の営業をもって終了、月山は冬支度を終えました。

ただし、姥沢駐車場までの道路は11月上旬までは利用できるようです。姥沢方面から入山される方は、

リフトの利用はできませんので、時間に余裕をもって登山なさってください。(道路状況は、都度ご

確認なさってください。天候によっては通行不能な場合もあるかもしれません。)

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