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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

出前授業に行ってきましたpart2~陸前高田市・広田小学校

2018年11月05日
大船渡 坂本麻由子

みなさんこんにちは。大船渡自然保護官事務所の坂本です。

9月に報告しました、広田小学校への出前授業ですが、

先月末、第二弾の授業として野外授業へ行ってきましたのでご紹介します。

野外授業の舞台は、広田町内、東北自然歩道にもなっている"黒崎仙峡を訪ねるみち"。

国立公園内、海岸線に沿って整備された約5キロの遊歩道です。

みちのく潮風トレイルでもこの遊歩道をルートとして設定しています。

三陸復興国立公園らしい海岸線の景色、松林、豊富な植物など

自然を体感するにはもってこいの散策路です。

広田小学校の目と鼻の先にあるこのコース、歩いたことがあるという生徒はなんとたったの1名でした。

震災後、周囲は浸水地域や工事車両の作業路ということで、登下校はスクールバスで、

学校周辺を自由に歩く機会がほとんどない彼ら。

みんなで歩くというだけでとても盛り上がっていました。

そんな機会に立ち会えて、こちらもとてもうれしくなる授業でした。

こどもたちと歩くと、目線が低いためか、我々が気が付けない場所の植物を見つけます。

彼らの視線の高さでの発見が、私にはとても新鮮でした。

自然や植物、ジオからの地球の歴史、海と山の関係や漁業、松くい虫被害や石浜での水切り。

散策路でたくさんの興味のタネを見つけられたようです。

こどもたちが学ぶ舞台として、国立公園がもっと利用されるよう、働きかけができたらいいなと思います。

講師をしながらだったので思うように記録に残せませんでしたが、

自然に触れる生徒たちの様子をご覧ください。