アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
自動撮影カメラ、はじめました。
2017年04月28日みなさん初めまして、こんにちは。
4月から西目屋自然保護官事務所のアクティブ・レンジャー(AR)に着任しました、佐々木春佳です。
私が初めて白神山地に来たのは大学2年の時です。以来、白神の魅力に取りつかれて足を運ぶこと数年・・・
ついに、ARとして白神山地で働くことになりました!
これから、白神の四季の自然や文化、私たちのお仕事の様子もこの日記でお伝えしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、着任から1ヶ月が経ちましたが、
どんなお仕事をしているかと言いますと・・・只今、自動撮影カメラの準備・設置を行っています。
自動撮影カメラとは、カメラの前を動物が通るとセンサーが反応し、夜間でも自動で動物を撮影してくれる優れものです。そこで私たちは、森の中で動物たちが通り道として使っていそうな獣道などにこのカメラを
設置し、白神山地にどんな動物たちがいるのかを調べています。
冬の期間は、自動撮影カメラの調査はお休みしていてカメラも撤去していたのですが、最近は、事務所の前の雪もすっかり溶け、閉鎖されていた道路も開通するそうなので、順次、自動撮影カメラを設置していきます。
昨年度までは、白神山地周辺町村の役場の方などにも協力いただき、合計32台の自動撮影カメラを設置しました。
(写真1)これがうわさの自動撮影カメラです。今年度から雨よけの傘も付けました。
(写真2)残雪のブナ林にて、動作確認のため野生動物になりきる髙澤AR。
右端に映っているのが自動撮影カメラ。
ところで皆さん、近年、白神山地やその周辺でニホンジカが出没していることをご存じですか?
自動撮影カメラには、白神山地に生息しているツキノワグマやニホンカモシカ、ニホンザルなどが撮影されることが多いのですが、白神山地には長らく生息していなかったとされるニホンジカもここ数年で撮影されることが多くなっています。
これで、ニホンジカが白神山地に侵入しつつあることは分かったのですが、これから白神山地のどこに行く
のかまでは分かりません。そして、白神山地にニホンジカが住み着いてしまうと困ったことになるだろうと、多くの人たちが心配しています。
(なぜ困ったことになるのかは、機会があれば日記に書きます。「待てない!」「気になる!」方は
ぜひインターネットなどで調べてみてください。)
そこで、今年度も自動撮影カメラを設置し、関係機関と協力してニホンジカの侵入にも目を光らせる予定です。
今年度の調査結果は、後日みなさんにもお伝えできればと思います。
ちなみに、昨年度に撮影された動物たちの様子は、以下のAR日記をクリックしてご覧ください。
(あ!! 早速ニホンジカを発見!?)