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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

秋の白神学習『保全と利用を学んでみよう』

2014年10月29日
白神山地
ここ数日でめっきり寒くなり、西目屋村の事務所から見える岩木山もいつのまにか白くなっていました。

少し前になってしまいますが、まだ紅葉が始まったばかりの頃、西目屋小学校5年生の総合学習の時間に野外で白神山地の学習を行いました。
4年生のときに、巨木までのトレッキングや川歩き、冬山の体験…とすでに白神山地の自然を体感してきている精鋭たちです!

※4年生の活動については、こちらの日記をご覧ください。
http://tohoku.env.go.jp/blog/2014/03/1880.html

5年生になってからは自然を体験するだけではなく、その発展として、「保全」の面でブナ林の調査、「利用」の面でガイドさんや観光客へのアンケート調査という、なかなか高度な調査を実施しました。

まず「保全」の体験として、ブナ林の木々の太さを測る毎木調査を行いました。
この調査は昨年から継続して行っています。



ブナの木は成長が遅いので変化は少ないですが、まだ若いコシアブラの木などは成長して太くなっており、測りがいがありました。
木の成長を見る他に、落ち葉や木の実を回収するためのリタートラップも設置しています。
こちらは、もう少し木の葉が落ちきってからトラップの中身を回収して、どんな木の実がどのくらい入っているのか、昨年との変化はあるか観察する予定です。


調査の後は「利用」の体験として、実際に白神でガイドをされている方からブナ林の歩き方を紹介してもらいました。



すぐに目につく巨木だけでなく、ついつい見逃してしまいがちなツルの植物や足下のキノコなど色々な発見がありました。



さすが、白神山地の恵みの味を知っている西目屋のこどもたちはキノコ探しに興味津々です。


自分たちで自然を体感した後は、白神山地を訪れている方にアンケートをとり、「白神山地についてどう思っているのか」「なぜ白神山地に来たいと思ったのか」など、自分たちで考えた質問に答えてもらいました。



答えてくれた方たちからは「空気もキレイで素敵な場所」「これからもこの自然を残していってほしい」などの意見をもらい、これから自分たちに何ができるのか考えさせられた時間でした。

今後は、こどもたちが自分で学んだことをどう発信していけのるか、考えて行く予定です。
西目屋のこどもたちが学んだことが、白神山地の自然の豊かさについて多くの方が知るきっかけとなってくれれば嬉しいです。