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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

十二湖山開き

2013年04月02日
白神山地
4月に入って西目屋村も春らしくなってきたように感じます。
窓の外にはまだ雪が見えますが、世界遺産センター周辺の雪壁もだいぶ低くなってきました。

4月1日には十二湖の道路の冬期閉鎖が解除されました。
十二湖は日本海沿いの深浦町にあるため、比較的雪も少ない場所です。
そのため、冬期閉鎖も12月1日からと他の場所より遅く、解除も4月1日と早いため、白神山地周辺の中では長い期間入ることのできる場所になります。

3月26日に巡視に行ってきたので、そのときの様子を紹介します。



11月の日記で紅葉の様子を紹介した十二湖の鶏頭場の池です。
まだ池の半分は凍っていて奥に見える崩山も雪をかぶっていました。

秋の様子はこちらの日記をご覧ください。
http://tohoku.env.go.jp/blog/2012/11/1690.html




十二湖の青池の近くの「ブナ自然林」です。
まだ雪はありますが、ブナの根元近くから徐々に雪が溶けてきていました。
広葉樹は今の時期は葉が無いため、木の枝についた常緑のヤドリギの緑の葉っぱが目立って見えました。

ヤドリギは鳥によって種が運ばれ、他の木に寄生する植物です。
雪の上にも鳥たちの食べカスなのか所々に枝や実が落ちていました。



この写真ではあまり青くないですが、十二湖の中で最も有名な青池です。
まだまだ冬らしい曇った空だったため、濃い紺色をしていました。
徐々に日差しが入るようになれば鮮やかな青色が楽しめるようになります。

十二湖周辺では春になると様々な花が咲くのでこれからの季節に散策してみるのもオススメです。
4月も中頃を過ぎるとカタクリの群生を見ることができ、とてもキレイですので、ぜひお越しください。