アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
ツキノワグマとブナの実
2011年11月15日
秋田
ちょっと前になりますが、岩手県大船渡市で被災された自治体職員の方とお話をする機会がありました。その時、当時の様子を色々と伺ったのですが、今は別の地域へと異動となったその方が現地の方々を思い浮かべながら『今頃はちゃんと休日に休みが取れるような状況になっているといいのだけれど・・』とおっしゃった言葉がずっと頭から離れません。。
はい。最近野鳥に関する記事が続きました。まだまだお伝えしたい事はあるのですが、今日はちょっと鳥から離れて森の中で見つけた話です。
先月21日の記事『熊棚 今年はミズナラに・・』では「今年は秋田県内のブナの実が凶作なので今期はミズナラの木に熊棚を多く見かける」と言った内容の記事を書いたところですが・・・すっかり葉が落ちて上空視界が良くなった森を歩いていると確かにミズナラの木に高い割合で熊棚があることが分かるのですが、よくよく見るとブナの木にもミズナラと同じくらいとはいいませんが、結構な数の熊棚を見つけることが出来ます。
ブナの木に熊棚が集中していたエリアを見上げてみました。その周囲のブナの木にも熊棚があってこのエリアには何度も何度も足を運んだんだろうな~と思えるほどの密度です。
今期のブナの実は各方面から聞こえているように『良くなかった』と言えそうですが、その中にあっても多くの実をつけたブナもあったようです。
森吉山鳥獣保護区内にはそうしたエリアのまとまりがいくつかあって、熊棚が見つかるとその周囲にはもう何本かを見つけることが出来ます。広い広いブナ林では凶作のエリアと並作から豊作に近いようなエリアもあったようです。
特にたくさんの熊棚が集中していたエリアではこんな物を見つけました。
お食事中の方にはスミマセン。。
ブナの実の外皮がびっしりと詰まっているツキノワグマの糞です。これほどまでにブナオンリーの糞は初めて見ました。
これまでに何度もツキノワグマの糞は見つけていて、その時々の旬の食料を集中的に食べたことをうかがわせる均質の糞を多く見てきましたので、ブナの実でもこのようなことは起こるであろうとは想像できていましたが・・・やはり実際に目の前にすると驚きます!!きっとこの糞の主はお腹イッパイになるまでブナの実を食べたことでしょう。
この時期になってもまだツキノワグマの目撃情報は減りませんし、立ち入る人間が少なくなってきたので、むしろツキノワグマが残した痕跡は目立つようになっています。まだまだ警戒を緩めることは出来ません。お出かけの際には十分にお気をつけください!!
はい。最近野鳥に関する記事が続きました。まだまだお伝えしたい事はあるのですが、今日はちょっと鳥から離れて森の中で見つけた話です。
先月21日の記事『熊棚 今年はミズナラに・・』では「今年は秋田県内のブナの実が凶作なので今期はミズナラの木に熊棚を多く見かける」と言った内容の記事を書いたところですが・・・すっかり葉が落ちて上空視界が良くなった森を歩いていると確かにミズナラの木に高い割合で熊棚があることが分かるのですが、よくよく見るとブナの木にもミズナラと同じくらいとはいいませんが、結構な数の熊棚を見つけることが出来ます。
ブナの木に熊棚が集中していたエリアを見上げてみました。その周囲のブナの木にも熊棚があってこのエリアには何度も何度も足を運んだんだろうな~と思えるほどの密度です。
今期のブナの実は各方面から聞こえているように『良くなかった』と言えそうですが、その中にあっても多くの実をつけたブナもあったようです。
森吉山鳥獣保護区内にはそうしたエリアのまとまりがいくつかあって、熊棚が見つかるとその周囲にはもう何本かを見つけることが出来ます。広い広いブナ林では凶作のエリアと並作から豊作に近いようなエリアもあったようです。
特にたくさんの熊棚が集中していたエリアではこんな物を見つけました。
お食事中の方にはスミマセン。。
ブナの実の外皮がびっしりと詰まっているツキノワグマの糞です。これほどまでにブナオンリーの糞は初めて見ました。
これまでに何度もツキノワグマの糞は見つけていて、その時々の旬の食料を集中的に食べたことをうかがわせる均質の糞を多く見てきましたので、ブナの実でもこのようなことは起こるであろうとは想像できていましたが・・・やはり実際に目の前にすると驚きます!!きっとこの糞の主はお腹イッパイになるまでブナの実を食べたことでしょう。
この時期になってもまだツキノワグマの目撃情報は減りませんし、立ち入る人間が少なくなってきたので、むしろツキノワグマが残した痕跡は目立つようになっています。まだまだ警戒を緩めることは出来ません。お出かけの際には十分にお気をつけください!!