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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

恒例の光景

2011年10月05日
秋田
 10月に入り、これまで節電モードになっていた照明を元に戻したのかな?と思うようなところもあれば、引き続き節電モードで控えめな照明にしているところもあったり対応に違いが出てきたことに気がつきました。
 個人的にはこの3ヶ月で「節電癖」が付いてしまった気がします。皆さんはいかがですか?このところ日が短くなって照明は欠かせなくなってきていますが、「節電」がお金の「節約」になることを実感してしまったのでこのまま節電を続けそうな気配です。
 昨日の日記でもお気づきになった方がいるかも知れませんが、当事務所や森吉山野生鳥獣センターでは現在も節電モードを継続しています。



 話はガラリと変わってしまいますが・・・今年も大潟草原鳥獣保護区にたくさんのカモたちが渡ってきました。久しぶりのカモ達をじっくり観察したいところですが、最近は長旅の疲れからでしょうか?水辺で過ごすよりも岸に上がって休憩することが多いようで、なかなかその姿を見る機会が無く、焦らされたような気がしていたところ!!先日は水辺に集まるカモ達がいました。
 

 しかし・・・この様な感じは「普通」ではありません。警戒レベルが低いながらも何かを警戒しているのは明らかです。

 そこで周囲を探してみると・・・


 見つけました!!カモ達が警戒せずにはいられない相手が!!見えますか?


 お見苦しい画像ですがちょっと拡大してみました。その相手とは【オオタカ】でした。
 ピリピリした緊張感ではなかったのでチュウヒが旋回した直後かな?とも思いましたが最近頻出している【オオタカ】でした。


 ある場所では「カラスを狩るオオタカ」が注目を集めているようですが大潟草原鳥獣保護区では「カモを狩るオオタカ」が観察できます。保護区の水辺はカモ達にとっても過ごしやすい場所のようですが、【オオタカ】にとっても狩りをしやすい場所のようで、成鳥に限らず幼鳥も姿を見せます。
 鳥獣保護区管理員さんの話では、先日【オオタカ】の幼鳥がカルガモを狩ったそうです。仕留めたカルガモを水辺から力強く引き上げて、食事にありついた様子はとても興味深いシーンだったとか・・・。私もかつてカルガモを捕食した【オオタカ】の観察をしたことがありましたが自分よりも体格の良さそうなカルガモを脚で移動させる力強さに目を奪われたことを良く覚えています。


 そんな光景がまた見られる時期がやってきました。勿論チュウヒがカモの群れを追い回す光景も見られるようになりました。狩る側の【オオタカ】やチュウヒの戦略、狩られないように集団防衛をするカモの群れの戦略に思いを馳せながらじっくり観察するも良し!!決定的なシーンをカメラに納めるも良し!!とにかく大潟草原鳥獣保護区に足を運ぶことをオススメします。