東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

『山内小学校児童からの手紙』と『おんぶカンムリカイツブリ』

2011年07月05日
秋田
 先日、6月8日の日記でお伝えした、『愛鳥学習会』で大潟草原鳥獣保護区管理棟へ来てくれた横手市立山内小学校の児童達から手紙が届きました。
 手紙には当日の学習会の様子や感想、その後に彼らが感じた野鳥への思いなどが書かれていました。私たちにとってこうした手紙は最高の贈り物です。


 子供達の無邪気な様子を見て、一緒に過ごす時間は本当に嬉しいものです。そして今回はお礼の手紙まで貰えるなんて幸せなことです。
 


 先日は野鳥の子供達の無邪気な様子と、親に甘える微笑ましい様子と、それを守る親の強さが感じられる観察が出来ました。



 水路で繁殖活動をしている【カンムリカイツブリ】達が雛を連れて水路に姿を見せてくれるようになりました。西部承水路でも白と黒の縞々の雛達が親鳥に見守られながら過ごしています。


 親鳥の背中に2羽の雛が乗っています。既に自分で泳ぐことが出来るはずですが、まだまだ小さなうちはこうして背中で過ごすことが多いようです。


 こちらの写真では親鳥に寄り添うようにしてもう1羽の雛が見えます。兄弟姉妹の中でも背中で大半を過ごす雛もいれば、自力で泳ぐ雛もいるようです。でも、のっぴきならない事態が起こると全ての雛が親鳥の背中へ逃げていきました。
 よく見ると親鳥も翼をやや開いて雛達が過ごしやすいようにしているようです。背中の雛が乗りやすいように!!寄り添う雛を包み込むように!!



 この光景・・・この日記で過去何度かお伝えしてきています。鳥獣保護区管理員さんとも話しましたが『背中に雛を乗せたカンムリカイツブリを見ないとなんだか落ち着かないし、物足りない』んです。今や大潟草原鳥獣保護区には無くてはならない光景なのです!!そしてその光景が今年も見られたことをとても嬉しく思うのです。