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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

タマゴダケ 幼菌

2009年08月03日
秋田
 今日から秋田市では竿灯まつりが始まります。まだ辺りが暗くなるまでには間がありますが、早くも道路は渋滞、祭りを見物する方々の移動も始まりました。


 森吉山麓では、先週まで続いていた長雨の影響でしょうか?いつもの年よりも早めに【タマゴダケ】が顔を出しました。しかも、いつもの年よりも数も多いようです。

 さて、その【タマゴダケ】ですが・・・先日、縁あって観察会の講師を担当した際、このキノコを見ながら17名の小学生と3名の大学生に『このキノコは毒キノコだと思う人?』と聞いたら17名が手を挙げた程、真っ赤な見た目がいかにも”毒キノコ”を思わせるキノコですが、実は肉厚で食べ応えもあり、美味しいのだとか・・・


 【タマゴダケ】の名前の由来が想像できる写真をご覧下さい。


 白いタマゴの殻を割って中から真っ赤なキノコが顔を出していますよね?【タマゴダケ】の名前は大きくなった成菌を見て名付けられたのではなく、この幼菌を見て名付けられたのでは?と想像できますよね??

 では↑の写真よりも小さい段階の時はどんな感じかなのか?是非一度確認してみたいと思っていましたが、先日遂に土の上にようやく姿を見せた段階の【タマゴダケ】を見つけました。



 ↑の写真には2つの【タマゴダケ】が写っていますが、向かって左側はタマゴの殻の一部が割れていて中に真っ赤な物が見えていますよね?これがもう少しすると1枚目の写真のようになるのでしょうね?
 もう一つはその直ぐ隣に見えている真っ白な殻だけが見えている小さな小さな【タマゴダケ】です。解りますかね?写真をクリックすると拡大されますので確認してみて下さい。


 【タマゴダケ】が最初に見せる姿は、印象的な赤い色彩ではなく、純白で丸みがあって、表面がデコボコのまるで何かの卵のような姿なんですね??

 ちなみに大きくなった【タマゴダケ】については昨年もこの日記で書いてますのでそちらをご覧下さい。
http://tohoku.env.go.jp/blog/2008/08/427.html