東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

サンショウウオの産卵

2009年05月28日
秋田
 先日、行った大潟での観察会の模様が東北地方環境事務所のHPに掲載されました。ご覧下さい!


 森吉山麓の池という池、沼という沼で【クロサンショウウオ】が産み付け卵嚢(らんのう)を見かけます。「本当によくまぁ・・」と感心するほどの密度です。しかし現在見かける卵嚢は今から少し前に産み落とされた物で一定の時間が経過しています。
 何故、そんなことが言い切れるのか?というと・・そうなんです!先日、「今まさに」(←なんか最近このフレーズ多用してる気が・・)産卵中の【クロサンショウウオ】を観察したんです。 


 私自身が見慣れていた【クロサンショウウオ】の卵嚢はおよそこんな感じ。小判型というか・・卵形の平たい感じというか・・そんな形のものが一見ゼラチンを纏ったお餅の様な状態で水中にある。という物だと思っていましたが・・・
 

 この卵嚢は上の写真と同じ水辺で撮影したもので、もちろん同じ場所を撮影した物です。右側の大きい方の塊が上の写真では一番右端にある塊。左側のちょとしかない塊が上の写真では右端の大きな塊の隣にある塊です。ちょっと方向が一定ではないので解りにくいかも知れませんが・・・


 この時、「今まさに」【クロサンショウウオ】が産卵中でした。私が来たので一時中断しましたけど・・よーく見ると結構たくさんの【クロサンショウウオ】が写っています。

 一番上の写真と2枚目の写真を見比べるとその形の違いは一目瞭然ですよね?
 新鮮な卵嚢はペイズリー型といえばいいのか?勾玉(まがたま)型というのか?それに色も随分とハッキリとした「白色」ですよね?ちょっと同じ物とは思えない程の変わりようです・・。ちなみに2枚目3枚目を撮影したのが5月13日で1枚目の写真は5月25日に撮影しました。その間12日でこの変わりよう・・この変化は卵の成長(?)に因るものなのか?単に鮮度が落ちたのか?(そんなことあるのか?)
 この次の楽しみは『いつ孵化するか?』ですがそのタイミングがちょうど良く観察できるものやら・・・