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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

蛙の産卵2

2009年05月27日
秋田
 日本海側に住む者にとって、どこか不安を感じる様な出来事が起こっているのが気になっている今日この頃です。あの得も言われぬ不安はもう過ぎ去ったと思っていたのですが・・・  


 さて前回、同じタイトルで紹介した時はヤマアカガエルの産卵でしたが、今回はまたまた、「今、まさに」産卵している場面に出くわしました。今日、ご紹介するのは【アズマヒキガエル】の産卵です。

 桃洞滝へ向かう渓谷沿いの歩道に出来た水たまりに蛙が産卵しているのが見えました。よーくみると卵は2種類あるようでしたが一つは見覚え(?)のある形をしていたのでアカガエルのものであろうと思われます。近くにはニホンアカガエルがいましたが、どうでしょうか?
 そして今、まさに産み落とされている卵は紐状というのか?線状というのか?そういった卵でした。水たまりを見ると抱接している【アズマヒキガエル】のペアが何組もいました。



 これまでに見たことのある紐状(あるいは線状)の卵はやや濁っていてあまりキレイな物という印象は持っていなかったのですが、この水たまりにある卵はいかにも新鮮で(産卵直後なので当然ですけど・・)とてもキレイな物に見えました。
 なので(?)どうしても水の中ではなく直に見てみたくなってしまい、蛙には本当に申し訳無いと思いながら、『これも自然観察』と自分を正当化(?)して
卵が絡まっている枝を持ち上げてみました。



 どうですか?なかなかキレイじゃありませんか?これまで私が見ていたのは産み落とされて時間が経過したちょっとふやけた状態の卵だったのでしょう・・(それとも成長したから?) かなり印象が変わりました。
 しかしどうやって産み付けたんでしょうか?何回も何回も枝をくぐり抜けながら産卵したのでしょうか?なんだか不思議ですね~?


 この水たまりにいた抱接したままの【アズマヒキガエル】のペア。我々がいるので(?)水の中でフリーズしていました。その上をミズスマシがスイーッと通過していきました。