アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
チュウヒの飛行から受ける印象について
2009年01月23日
秋田
大潟村全域に積雪が増えてきた以降、フィールドノート(といっても普通のノートですが・・)に【チュウヒ】と毎回記述しています。積雪が少ない時期にはヨシ原や牧草地などで採餌していたと思われますが、最近はそのエリアを回っても出会うことは稀で西部承水路とその周辺で見かけます。
【チュウヒ】は色彩による個体差が大きいので、私のような未熟な者にもなんとなく「この前○○を飛んでいた個体かな?」とか「あれ?こいつはあまり見かけない顔してるな?」なんて感覚を持ちながら観察することが出来ます。
↑この2個体は積雪前から西部承水路でたまに見かけていた個体であろうと思っています。ただ一緒にいる場面には出くわしたことがなかったのですが、この日はたまたま同じ木の上から遠巻きに水路で過ごすカモの群れを眺めていたらしい場面を観察できました。
その後仲良く一緒に飛び立ち、写真のようにじゃれ合うように(?)アクロバット飛行を始めました。当然その姿に驚いたカモ達は慌てて飛び上がり群れで旋回を始めました。それを見て【チュウヒ】は後を追うようにしてV字飛行をしていました。
この時の【チュウヒ】には”殺気”というか”本気”らしき気配が無かったように感じられました。まぁそれもなんとなくですけど・・・先日紹介した【オジロワシ】の時には確かにそう言った気配を感じました!でもこの時の【チュウヒ】は遊び半分というか様子見というか布石を打っているというか・・・とにかく『本番』とは感じられませんでした。更に付け加えると、これまでも【チュウヒ】がそのようにカモたちを追い回すシーンを何度となく観察していましたが、そのどれもが『本番』的な感じがなかったように思えます。その一番の理由は、必死で逃げるカモ達に対してそれほど頻繁に翼を動かさずに概してV字飛行をする【チュウヒ】とではそもそも飛び回るスピードが違う(実際にはどうなんでしょうかね?)ように感じられ、イマイチ”本気モード”に見えないからです。
じゃあ、【チュウヒ】はカモ達を捕らえることはないのか?というと・・・答えは『NO!』です。この下の写真はちょっと衝撃的なものですので心の準備をしてください。
【チュウヒ】に捕食されていた【マガモ】のオス♂です。撮影は11月中旬とちょっと前の画像ですが、おそらく捕食したのは上の写真の後ろ(左)側に写っている頭部だけが白っぽく身体全体が褐色の個体ではなかったかと推測しています。
この時、私は水路にいるカモの群れを観察しようと車を止めて、スコープで観察していたらいきなり直ぐそばから【チュウヒ】が飛び立ちました。直ぐにその場を見ると写真の光景が広がっていました。その【チュウヒ】遠くには逃げずに、近くの木の上からこちらの様子をうかがっていましたので、私がそそくさと移動したら直ぐに舞い戻っていきました。そして後日、その場を確認するとマガモの亡骸は無くなり、羽だけが散乱していました。
見ていただくと解るのですが【マガモ】の身体がほとんど水に浸かっていますがこの状態で【チュウヒ】は獲物を食べ初めていたようです。この後もこの場所で食べ続けたのでしょうか?それとも引っ張り上げて足場のある場所で食べたのでしょうか?この時は【チュウヒ】に悪い気がして立ち去ってしまったのですが、思えば惜しい場面を見ずに立ち去ってしまいとても残念です。ちょっと後悔してます・・・ちなみに以前観察した【オオタカ】の場合は捕らえた【カルガモ】を足場のしっかりした場所に運んで食べていましたけどね。
こちらを参照→http://tohoku.env.go.jp/blog/2008/01/253.html
【チュウヒ】は色彩による個体差が大きいので、私のような未熟な者にもなんとなく「この前○○を飛んでいた個体かな?」とか「あれ?こいつはあまり見かけない顔してるな?」なんて感覚を持ちながら観察することが出来ます。
↑この2個体は積雪前から西部承水路でたまに見かけていた個体であろうと思っています。ただ一緒にいる場面には出くわしたことがなかったのですが、この日はたまたま同じ木の上から遠巻きに水路で過ごすカモの群れを眺めていたらしい場面を観察できました。
その後仲良く一緒に飛び立ち、写真のようにじゃれ合うように(?)アクロバット飛行を始めました。当然その姿に驚いたカモ達は慌てて飛び上がり群れで旋回を始めました。それを見て【チュウヒ】は後を追うようにしてV字飛行をしていました。
この時の【チュウヒ】には”殺気”というか”本気”らしき気配が無かったように感じられました。まぁそれもなんとなくですけど・・・先日紹介した【オジロワシ】の時には確かにそう言った気配を感じました!でもこの時の【チュウヒ】は遊び半分というか様子見というか布石を打っているというか・・・とにかく『本番』とは感じられませんでした。更に付け加えると、これまでも【チュウヒ】がそのようにカモたちを追い回すシーンを何度となく観察していましたが、そのどれもが『本番』的な感じがなかったように思えます。その一番の理由は、必死で逃げるカモ達に対してそれほど頻繁に翼を動かさずに概してV字飛行をする【チュウヒ】とではそもそも飛び回るスピードが違う(実際にはどうなんでしょうかね?)ように感じられ、イマイチ”本気モード”に見えないからです。
じゃあ、【チュウヒ】はカモ達を捕らえることはないのか?というと・・・答えは『NO!』です。この下の写真はちょっと衝撃的なものですので心の準備をしてください。
【チュウヒ】に捕食されていた【マガモ】のオス♂です。撮影は11月中旬とちょっと前の画像ですが、おそらく捕食したのは上の写真の後ろ(左)側に写っている頭部だけが白っぽく身体全体が褐色の個体ではなかったかと推測しています。
この時、私は水路にいるカモの群れを観察しようと車を止めて、スコープで観察していたらいきなり直ぐそばから【チュウヒ】が飛び立ちました。直ぐにその場を見ると写真の光景が広がっていました。その【チュウヒ】遠くには逃げずに、近くの木の上からこちらの様子をうかがっていましたので、私がそそくさと移動したら直ぐに舞い戻っていきました。そして後日、その場を確認するとマガモの亡骸は無くなり、羽だけが散乱していました。
見ていただくと解るのですが【マガモ】の身体がほとんど水に浸かっていますがこの状態で【チュウヒ】は獲物を食べ初めていたようです。この後もこの場所で食べ続けたのでしょうか?それとも引っ張り上げて足場のある場所で食べたのでしょうか?この時は【チュウヒ】に悪い気がして立ち去ってしまったのですが、思えば惜しい場面を見ずに立ち去ってしまいとても残念です。ちょっと後悔してます・・・ちなみに以前観察した【オオタカ】の場合は捕らえた【カルガモ】を足場のしっかりした場所に運んで食べていましたけどね。
こちらを参照→http://tohoku.env.go.jp/blog/2008/01/253.html