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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

オオバンの親子(最終回)

2008年10月09日
秋田
 これまでこの日記で数回にわたり報告してきた今年生まれの【オオバン】の成長記録ですが、先日見たときにはもう殆ど親鳥と変わらない大きさと姿になっていました。



 普段の生活も親鳥に頼らず単独で過ごしていることも多く、立派に一人前の【オオバン】に成長しています。
 この時は承水路上をエレキ(トローリング・モーター)を付けたボートが移動してきたのを見て、それぞれ離れて過ごしていた2羽が避難してきましたので、じっくり観察しました。



 個別に観察しても幼鳥なのか成長なのか、識別するのが難しいのですが、こうして並んでくれると見比べることが出来ます。成長(右)は嘴の付け根部分から伸びる「額板」が頭のてっぺんまで伸びているのに対し、幼鳥(左)は額の途中(我々人間の感覚では眉間辺りでしょうか?)までとなっています。
 

 本当に野鳥達の成長の早さと変化の大きさには驚かされるばかりです。
6月24日http://tohoku.env.go.jp/blog/2008/06/378.htmlに報告したときにはまだ裸出した赤い肌に黄色い産毛が見えていて、体も小さかったのに・・・
7月18日http://tohoku.env.go.jp/blog/2008/07/408.htmlの報告では全身に羽が生え、体の大きさも親鳥に近づいてはいたものの未だ自分で上手に餌を採ることが出来なくて親鳥におねだりをしていました。それが今では立派に一人立ちしていますからね~!
 生まれてから約5ヶ月、彼らが大きく成長して立派に独り立ちをしてます。ですから【オオバン】の成長報告はこれで終了です!