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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

オオバンの親子

2008年06月24日
秋田
 今日の秋田は朝方”おしめり”程度の雨が降りました。体感気温も昨日までに比べて随分と低く感じられ、事務所の窓もほんのちょっと開けてちょうど良い感じで過ごせています。


 さてさて、今日も大潟草原の野鳥の親子ネタです。
 今度の金曜日には地元の中学生が総合学習で『大潟の野鳥』を調べにやってきます。その時ここに紹介した親子達の姿を一緒に観察できるかも?です。中学生達と一緒に観察するのが今から楽しみです。

 今日は【オオバン】の親子です。西部承水路で私が確認した範囲では3組が繁殖しているようです。もしかして?と思うようなケースもありますからきっともっと多くの繁殖が行われているものと考えています。
 そのうち最も成長が早い親子を紹介します↓



 繁殖したペアのもとには、姿からは【オオバン】だとは想像できない雛が片時も離れずに一緒に過ごしています。この時は親鳥が雛に餌を与えるシーンを観察することが出来ました。

 親鳥は潜って湖底から水草、あるいは藻を採ってきて雛たちに与えます。雛たちは親鳥が餌を咥えて上がってくるやいなや、我先にと泳ぎ寄り、餌を貰います。親鳥は何度も何度も潜っては餌を採ってきて雛に与えます。
 30分くらい経ったでしょうか?親鳥がついに息切れしてしまったようです。雛からスーッと離れていきました。未だ食べたりない雛たちはもう1羽の親鳥のもとへ行き、今度はそちらにおねだりをしていました。食欲旺盛な雛たちを養うのは大変なようです。