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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

令和5年度 夏休みこども見学デー

2023年08月15日
仙台 鎌田 和子
こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。
8月8日、東北農政局主催の「令和5年度 夏休みこども見学デー」に東北地方環境事務所が初出展しましたので、その際の様子をお伝えします。
仙台合同庁舎A棟の講堂で、次の機関が参加しました。
・動物検疫所北海道・東北支所仙台空港出張所
・横浜植物防疫所塩釜出張所
・東北森林管理局
・(独)家畜改良センター
・東北財務局
・仙台国税局
・東北産業経済局
・東北地方環境事務所
日頃、こどもたちにはなじみのなさそうな国の機関が多数出展して開催されました。
 
私たち東北地方環境事務所では、「きみがつくるエネルギーで、ミニカーを走らせよう!」と「めざせ!いきものマスター いきものクイズ」の2つのブースを出展しました。
 
「きみがつくるエネルギーで、ミニカーを走らせよう!」は環境対策課が担当し、団扇で起こした風や手回し等の人力による発電でミニカーを走らせる体験です。参加したこどもたちは、自分の力でエネルギーを蓄えることの難しさを実感していたようです。
風力発電1分に挑戦
団扇で風力発電に挑戦しています。1分間団扇を仰ぎ続けます。うまく風力がたまるかな? その横では、先に風力を蓄えたミニカーがスタートするところです。
手回し発電、10秒に挑戦
手回し発電10秒に挑戦しています。たった10秒で電力がたまるのかな?
「めざせ!いきものマスター いきものクイズ」は野生生物課が担当し、特定外来生物のヒアリの観察、アメザリクイズ、鳥の羽のクイズを用意しました。
日頃、観察することができない特定外来生物のヒアリと在来のアリの特徴を観察しました。
今年6月1日から規制がはじまったアメリカザリガニについてのクイズは、飼育する時のルールやなぜ規制が必要なのかを理解するクイズです。
鳥の羽を観察して羽の持ち主である野鳥を当てるクイズは、身近なところに落ちている鳥の羽から様々な環境に生息する鳥に興味を持ってもらうクイズです。
ヒアリの観察
樹脂封入されたヒアリを顕微鏡で観察しています。大木自然保護官が、ヒアリの特徴や在来のアリとの違いを説明しています。 参加した子どもさんたちからの質問に答えています。
「アメザリクイズ」に挑戦
アメリカザリガニに関するクイズに真剣に答えています。答え合わせでは、源関専門官が答案に花まるをつけながら解説しています。みんな、ちゃんと理解していました。
「鳥の羽、だれの羽」に挑戦
鳥の羽実物を観察して、その特徴からその鳥の名前や特徴をヒントに回答しています。鳥の羽の光沢や鳥の羽が生え変わることなどにおどろいた様子でした。
クイズに挑戦した皆さんは、「いきものマスター」になれたかな。
 
※アメリカザリガニ・アカミミガメの規制については、環境省のホームページからご覧いただけます。
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/regulation/jokentsuki.html
 
※アメリカザリガニの規制についての動画(児童向け動画)は次のURLになります。
https://www.youtube.com/watch?v=QRRLHkuFpFQ
 
また、今回は特定外来生物についてのクイズや観察があったので、アライグマのぬいぐるみにも協力してもらいました。アライグマは特定外来生物なのでマイクロチップを埋込むことによる個体識別措置が義務付けられており、その普及啓発のためのアライグマのぬいぐるみにはマイクロチップを埋め込んであります。
アライグマのぬいぐるみに興味を持たれた参加者にはぬいぐるみを貸し出し、動物検疫所のブースにお出かけしてもらいました。
アライグマのマイクロチップ装着検査
動物検疫所のブースで、マイクロチップが装着されているかどうか、マイクロチップリーダーでの検査となぜマイクロチップ装着が必要かの説明を聞いているところです。
「夏休みこども見学デー」は、どのブースもこどもたちに優しく、私たちの生活に関連している仕事が理解できるような工夫が盛りだくさんのイベントで、私たち大人にもわかりやすく、身近に感じることができるものでした。