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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

加速する春

2018年05月07日
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

近頃は、ストーブをつけなくても過ごせるようになってきた十和田湖畔です。

八幡平や八甲田に通じる道路は冬期閉鎖が解除され、いよいよ本格的な観光シーズンを迎えています。

以前の日記で、八幡平アスピーテラインの除雪風景をお知らせしました。

http://tohoku.env.go.jp/blog/2018/04/post_354.html

4月15日に開通した八幡平アスピーテラインですが、5月4日は積雪のため終日通行止めだったそうです。

(秋田側の開通式の様子は鹿角管理官事務所のアクティブレンジャー日記をご覧下さい。)

http://tohoku.env.go.jp/blog/2017/12/post_324.html

山頂付近は残雪が6月初旬頃まであります。スキーやスノーボードを楽しんだり、雪の回廊や今しか見られない風景を眺めながらの散策など、楽しみ方はいろいろありますね。 

さて、アスピーテライン開通前日の4月14日、毎年行われる八幡平ビジターセンターのイベント「八幡平アスピーテライン・雪の回廊ウォーキング」に参加してきました。

道路開通前に、車が走っていない路のど真ん中を歩く醍醐味を味わえます。

曇り空で展望は期待していませんでしたが、岩手山、森吉山、はじめ八甲田や鳥海山、遠く月山まで見渡すことができ、穏やかな一日でした。

【アスピーテラインからのぞむ森吉山】          

     

 

【雪の回廊よりのぞむ岩手山と山頂レストハウス】

  

【見返り峠からのぞむ鳥海山】

  

          

    【八幡沼付近よりのぞむ岩手山と早池峰山】

一方、十和田湖畔では春紅葉(木々の芽吹きがまるで紅葉のように見える様子)の代表ともいえるカツラの花が咲き始め、樹全体がほんのりと赤く色づいていました。カツラは雄株と雌株があり花の形状が違います。遠くで見ると違いははっきりしませんがが、近づくとわかります。

【雄花】                     【雌花】

カツラの葉はハートの形をしていて、秋には甘い香りがします。十和田湖畔にはたくさんありますので、探してみてください。まばゆいばかりの新緑を迎える十和田八幡平にどうぞおこしください。