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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

海岸・海浜漂着ゴミ調査に参加してきました

2016年06月09日
秋田 足利 直哉

 6月7日(火)、秋田海上保安本部が主体となって実施する「海岸・海浜漂着ゴミ調査」が男鹿市戸賀公民館前海浜で行われ、当事務所からも参加してきました。秋田自然保護官事務所の業務では「海」とは縁が無く、プライベートでもどちらかと言えば山派の私なので、この「海岸・海浜漂着ゴミ調査」は非日常の業務です。

 この調査に参加してくれたのは男鹿市立北陽小学校の5年生と6年生。6年生の児童は4年生で初めて参加して今年で3回目になるそうです。先ずは秋田海上保安本部の担当の方々から挨拶や調査のやりかた説明などがあった後、早速海岸に移動して調査を始めました。

  

    

 

 この活動は単に海岸のゴミを拾うのではなく、そのゴミがなんなのか?どこから来たのか?などを考えながら実施します。ゴミが多くて直ぐにゴミ袋が一杯になる児童も居ましたが、みんなしっかりと調査していました。

   中には国外から流れ着いたであろうゴミもありました。児童達も慣れたもので「あっ、ハングルだ」と言いながら拾ってました。

  

    

海岸清掃+調査活動前

     

  海岸清掃+調査活動後

  

 上の写真は児童達が来る前に、清掃+調査活動をする海岸を写したもので、下の写真は児童達が調査を終えて室内学習をしている間に写したものです。大きなゴミも目立っていましたが、とてもキレイになりました。北陽小学校の5年生、6年生と教職員の皆さん、秋田海上保安本部の皆様、暑い中お疲れ様でした。

  

  

  

 みんなが一生懸命にゴミを集めて調査をしている最中、私には気になっている事がありました・・。現地に到着するなり海上保安本部の方から「調査地になにかの卵がある」といわれ、確認したのがこれ。

  

    

 地面を僅かにくぼませて、そこに巣材などは無しで4つの斑模様の緑灰色の卵でした。パッと見てチドリ類だと思ったのですが、近くに親鳥の姿はなく・・・。これから始まる活動が原因で放棄なんて事にならなければ良いなと思いながら、内心ハラハラしながらの活動でした。

   活動終了後、遠巻きに卵の様子を見ているとコチドリがやってきて抱卵したので、ホッと一安心です。海岸をキレイにするための清掃をして野鳥に悪影響を与える事にならず良かったなと思っています。