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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

観察会での植樹活動

2014年08月28日
秋田
 朝晩は随分と涼しくなり、雲の様子に秋の気配が感じられる秋田市内です。


 先日、森吉での自然観察会の様子をお伝えしたところですが、今年度も観察会のプログラムの一環で植樹活動を実施しています。
 観察会の実施体制として森吉山野生鳥獣センター運営協議会が主催して観察会を実施していますが、秋田県が実施している森吉山麓高原自然再生事業を行う森吉山麓高原自然再生協議会に共催して頂いて、観察会に参加頂いた方々にブナなどの広葉樹の苗木を植樹して頂いてます。

 森吉山麓高原ではかつての広大な牧場跡地をクマゲラの棲める森に復元しようという目的で自然再生事業が行われており、あらゆる機会を捉えて植樹活動が行われています。


 7月6日(日)に実施した自然観察会『樹木医と歩く森吉の森』にご参加頂いた方々には旧牧場の北側に位置する今年度版の植栽地に一人2本のブナなどの苗木を植樹して頂きました。


 上が植樹前で下が植樹後の写真です。一見すると大きな変化はありませんが、これが数年度には苗木が生長して森の片鱗が見られるようになるはずです。


 この観察会に参加された方々は樹木への関心が高いこともあって、植樹経験も豊富な方が多く、非常に手際よく植樹をしている様子が印象的でした。
 観察会で講師を務めて頂いた樹木医の方は植樹の指導もしてくださり、プロ目線でのアドバイスもしてくださいました。
 この日、植樹された苗木は他の植樹の機会よりもその後の成長が期待できるかも知れません!



 先日8月24日(日)に実施した『アーティスト目線で観察会』に参加頂いた皆さんには森吉山野生鳥獣センター敷地内に植樹をしていただきました。(今年度版の植栽地が大雨の影響で土壌状態が悪かったため)観察会でブナの葉を熱心に眺めた後に一人2本のブナの苗木を植樹しました。


 昨年のアーティスト目線で観察会での植樹もこの場所でしたので、昨年ご自身が植えた苗木の確認も出来た方もいらっしゃいました。


 観察会中は同じ姿勢で居る事が多かったためか?体を動かすことが気持ちよさそうでもありました。
 この場所は森吉山野生鳥獣センターからほど近いこともあって、その後の様子見も容易です。この日植樹された方からは、『この後も様子を見に来られるのでこの場所の植樹できて良かった』という声が聞かれました。



 今後実施予定の観察会でもプログラムの中に植樹を組み込む予定です。また10月には森吉山麓高原自然再生協議会とタッグを組んで再生事業地を舞台にした観察会も計画しております。皆さんも観察会に参加して、森吉の森に将来クマゲラの棲む森の一部となる様に苗木の植樹をしてみませんか?