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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

8月の森吉山野生鳥獣センター

2014年08月12日
秋田
 通勤の車両が明らかに少なくなっているのが分かった今朝の秋田市内。台風が去ってもスッキリしない空が広がっています。


 最近のアクティブレンジャー日記は各地から写真展開催の様子を伝えるものが多くなっています。私もその中の一人ではあるのですが更にもう一箇所、写真展の様子をお伝えします。


 8月4日より森吉山野生鳥獣センターにて東北アクティブレンジャー写真展『東北の自然 ~風景~』を開催中です。こちらは7月末までの予定で秋田大学インフォメーションセンターで実施していた写真展を巡回してきたものですが、秋田大学の配慮で8月2日(土)のオープンキャンパスまで開催期間を伸ばして頂いたため、森吉山野生鳥獣センターの開催がちょっと遅れたましたが、秋田大学でのアンケート用紙を見ると、大きな成果があったようで喜んでます。

 ちなみに確認したところ8月は東北6県のうち宮城県を除く5県の10会場で写真展が開催されています。秋田県内では、この日記でもお伝えしている森吉山ダム広報館とここ森吉山野生鳥獣センターの2箇所で開催中です。


 かつては館内に一切企画展が無く、アクティブレンジャー写真展をメイン企画で実施していたくらいでしたが、現在は他の企画展に主役の座を奪われた感があります・・・。
 遅れて開催している分、多くの方に見て頂ける様にもっと見せ方を工夫しないと!と思っております。現在いろいろと作業をしているところですので、実際に会場に来られた際にはもう少し変わっているだろうと思います。


 その他、引き続き夏休みの特別企画展が好評開催中です。最近はハイキング等で入山された方が、歩道に落ちていた鳥の羽を拾ってこられて、館内にある羽と見比べているなんて事もあるそうです。


 上段の写真は、案内解説スタッフが毎日更新している写真日記のコーナーです。現地に精通したスタッフが見たこと、感じたこと書いているものです。最近はこのコーナーの関心も高まっているようです。

 中段の写真は、ある方が森吉山野生鳥獣センターの近くに散らばっていた羽を集めてきたものです。夏休み特別企画展の羽と見比べてみたところ・・どうやらコルリの♂の羽のようです。なかなか観察する機会が無い野鳥だけに『惜しいね。生きてる姿を見たかったね』という声が聞かれました。
 でもこの企画展はこのような使い方をしていただくのが目的でもあったので、担当としては成功を実感する声でした。

 下段の写真は、運営協議会メンバーの森吉山荘さんを通じて地元の製材会社から頂いたホオノキの端材です。本来はとあるキットの一部なんだそうですが訳あって返品となった物を大量に分けていただきました。現在、クラフトコーナーで利用するメニューを考案中です。今後、これらを使ったメニューが出てくる事と思います。森吉山野生鳥獣センターに作品を展示して下さる作家さんもこれを使って作品を作ると言っていくつか持ち帰られましたし、実は私もこれを使っていくつか作品を作ってみたくなっています。もし完成したらお披露目したいと思います。
 このように地元企業から森吉山野生鳥獣センターに何か頂くという機会は初めてのことで、本当にありがたく、とても嬉しく思っています。もっともっっと地元の皆様に愛される施設になればと思っていますので、こうしたケースがこの先もあったら良いなと願っています。


 今日はお盆休みを利用した帰省がピークを迎えているのだそうです。期間中の天気予報もまずまずのようですので、是非森吉山野生鳥獣センターに足を運んでいただければと思っています。