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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

草原性鳥類は今・・

2011年09月14日
秋田
 このところ大潟草原鳥獣保護区で立て続けに調査をしていますが・・ヨシを主体としたジャングル状態の草原に体力を吸い取られています。夏の疲れが出やすい時期です、皆さんも体調管理には充分お気を付け下さい。



 と言うわけで・・・大潟草原鳥獣保護区で過ごす時間が長くなっているのでそこで感じたことを書いてみようと思います。



 大潟草原鳥獣保護区内のヨシ原では草原性の鳥類たちがほぼ繁殖を終え、巣立った雛達も一人前に行動できるようになったようで、今はすっかり静かになって寂しいばかりです・・・。

 そんな中で、他の野鳥や他のペアに比べてちょっと遅めに繁殖活動に入ったペアとその家族が、観察できています。既にヨシ原で観察できる野鳥は彼らだけとなっています。


 【コジュリン】です。時々気が向いたときには囀りも披露してくれています。一緒に行動している雛は3羽いていずれも淡い色合いでピンク色の嘴がキュートです!!


 【コヨシキリ】は対照的で、近くに行くと常にチッチと警戒音を発しています。藪の中を忙しなく移動してなかなか姿を見せてはくれません。


 彼らを観察できるのはあと少しの間でしょう・・・。今期の『夏の繁殖期』は終了です。残った彼らが旅立っていくとあとは南へ渡っていく小鳥たちを次々と見送るだけとなり来年の春まで閑散とした状態となります。
 そうなると我々には沢山の宿題が出され、その課題をこなすために試行錯誤する日々がやってきます。