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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

今年生まれの幼鳥に逢える

2011年09月07日
秋田
 秋田市内は大雨警報が発令され、一時期もの凄い強い雨が降りました。市内でも床下浸水の被害があったそうです。更には雷注意報も発令されています。今後の気象情報に注意して行動していきましょう。



 このところ、「渡り」にまつわる話題が続きましたが今日は、大潟草原鳥獣保護区で今年生まれた幼鳥たちの観察ポイントをご紹介します。
 今期も保護区内では数多くの野鳥が繁殖しました。水辺でも、樹上でもヨシ原でもたくさんの幼鳥が見られました。その中から特に観察機会が多いものを3つ取り上げます。




 先ずは【カンムリカイツブリ】。保護区にいる個体は、遅くに生まれたのでまだまだこのサイズで、片時も親鳥と離れずに行動しています。いつも決まって野石地区にいます。時々釣り人から距離をとって違った場所に現れることもありますが、まだしばらくはこの場所で観察できると思います。多分それほど探さなくても見つけられると思いますよ。



 次いで、【カワセミ】です。最近管理棟周辺の水辺に現れる機会が増加しています。多いときには3羽が同じ木に止まることもあります。南の池の蓮にも現れますが、作業をされる方や通行人が見えると直ぐに飛び去ってしまいますので、どちらかと言えば管理棟からの方が落ち着いて観察できるかも知れません。
 親鳥に比べて全体にくすんだ色合いをしていますが行動はもう一人前です!!管理棟に起こし頂ければ観察窓からそんな様子がご覧頂けます。



 最後はほぼ確実に3桁の群れが観察できる【ゴイサギ】です。幼い個体はその羽の模様から「ホシゴイ」とも呼ばれます。南の池の南東側か管理棟から見える長池の畔で見られます。私の感覚では南の池では成鳥からホシゴイまで各年代が観察でき、長池ではホシゴイを中心に100羽以上がほぼ確実に観察できます。でもこの様子が見られるのもあと僅かかも知れません。


 この他にもまだまだ沢山の幼鳥の姿を観察することが出来ますので是非とも大潟草原鳥獣保護区に足を運んで下さいませ!!