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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

そこには”いる”前提で

2011年08月24日
秋田
 今日も秋田県内の一部地域には大雨警報が出され同時に土砂災害警戒情報も発表されています。昨日の夜から今朝にかけて秋田市内ではかなり激しい雨が降っていました。引き続き河川の増水や傾斜地での土砂崩れなどに警戒して下さい。



 気がつけば・・昨日の日記は随分と長い文章を書いていました。それに続いて観察会のご報告をと思ったのですが・・・一息置いてから改めて。

 
 当事務所には時々、大潟草原鳥獣保護区内の野鳥情報や管理棟の利用について問い合わせいただくことがあります。今日も1件東京の方からのお問い合わせを頂きました。これについては私に出来る範囲で出来るだけ新鮮かつ詳細な情報を提供できるように心がけています。
 今日の話はいつも大潟草原鳥獣保護区管理棟をご利用いただいてる方々や旅行などでお越し頂く方々にちょっとした情報提供になるかも知れません。



 大潟草原鳥獣保護区管理棟は特別保護地区の中に立つ一軒家風の建物です。幹線道路となっている県道からそれて西部承水路沿いの道路に入って、管理棟を目指します。駐車場に車を止めて管理棟へと歩いていただくわけですが、その際に農業用の水路に架かる橋を渡ります。ここは意外にも多くの野鳥が観察できるポイントなんです。


 この日はオオバンの幼鳥がいました。既に飛翔能力があるはずですが餌でも探していたのか?歩いて移動していました。その奥にはアオサギが見えます。この他に最近ではトビ・カルガモ・カワセミ・ヨシゴイ等が見られました。
 なので私はいつもそこには野鳥が”いる”前提で忍び足で通ることにしています。実際には居るときの方が少ないのかも知れませんが、時々いる野鳥を見逃したときの悔しさを思えば忍び足は止められません^^



 その橋を渡り終えると管理棟はもうすぐそこですが、玄関の2m位前から身を潜めてそっと進み自身の右側に注意してみて下さい。その先には菱沼という小さな水辺があります。


 この日はかなり少なかったのですが・・多い時には合計百羽くらいのアオサギ・ダイサギ・ゴイサギなどが羽を休めたり採餌したりしています。かなりの至近距離なので彼らに気付かれると一斉に飛び去られてしまいます。上手く気付かれないように観察できるポイントに行けたら良いですね^^ ちなみに私は管理棟の鍵を開けている間に全て飛び去ってしまった・・というのがお決まりです(苦笑)

 ここには上記のサギ類の他にカルガモ・マガモ・オオバン・バン・カワセミ・トビ・ノスリなどがやって来ます。上手に建物に近づけたらコンパクトカメラでも充分に迫力のある野鳥写真が撮影可能です!!

 この管理棟横の菱沼は駐車場に車が無い時であればかなりの確率で鳥の群れを見ることが出来るはずです。特に早朝にはたくさんの野鳥が見られますよ!!大潟草原鳥獣保護区管理棟にお越しの際には是非この2箇所をチェックしてみて下さい。