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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

抜け殻探し 最後には・・

2011年08月04日
秋田
 暑いです。ジッとしていてもじわじわと汗がにじんできます。
 当事務所が入居するビルの同じフロアでエアコンを使用していないのは当事務所だけのようで、いつもなら入口全開のオフィスでも今日はドアが閉まっています。
 そんな日でも私たちはスーパークールビススタイルで仕事しているのでどうにか過ごせています。やっぱり効果大ですよね!!



 視覚的にも体感的にも涼しさを感じられる森吉山麓の渓谷沿いの歩道。その中で、森吉山野生鳥獣センターを出発して直ぐの「立川」沿いの道は緩やかに流れる川面が直接眺められて特に涼しいところです。
 その道のもう一つの特徴が『昆虫の抜け殻が多くしかも見やすい』こと。私もついつい寄り道をしてしまう場所です。


 トンボの抜け殻です。見えにくいですがこの向こう側にも違う種類のトンボの抜け殻があります。
 幼虫時代を渓流で過ごした種が渓谷沿いのブナ林にやってきてここから空へと飛び立っていったようです。


 セミの抜け殻です。これまた見にくいかも知れませんが真下にもう一つ抜け殻があります。どうやら同じ種類のセミのようでした。
 この時期、森吉山野生鳥獣センターから伸びる各コースで見られるセミは【エゾゼミ】と【コエゾゼミ】が多いようです。こちらは【コエゾゼミ】ですかね?春先に聞こえていたエゾハルゼミの大合唱とは大きく趣をかえた涼しげで控えめな音がブナの高いところから聞こえてきます。




 と、巡視の行き帰りで片側ずつチェックして沢山の抜け殻達を見つけ、もうそろそろ道が渓谷から逸れて行くその直前!!


 『あっ!抜け殻が動いている』なんて思ってしまいましたがそんなはずはありません^^
 これから成虫になろうとしているセミの終齢幼虫が木を登っていました。まだまだ陽が高い時間ではありましたが、この感じだと、これから羽化するつもりようです。『やったぁ~羽化シーンが見られる!!』とウキウキしたのも束の間・・・。ここでカメラの充電が切れました。なんというミスを犯してしまったんでしょうか(泣)