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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

『節電の夏』は涼を求めて・・

2011年07月01日
秋田
 今日から7月。いよいよ東北にも本格的に暑い季節が直ぐそこまでやって来たような気がします。今年の夏は『節電』に取り組みながら暑い夏を乗り切らなければなりません!!そこで今日は、私のオススメ、『森吉の渓谷』での話。



 暑さを凌ぐためには・・・
 ①日差しを防ぐ。
 ②出来るだけ気温の低いところで過ごす。
 ③涼を感じられる水辺で過ごす。
 この3点がもっとも確実です。その条件が全て揃っているのが・・・もうお分かりですね?そう『森吉の渓谷』です。桃洞滝でもいいでしょう。赤水渓谷も良かったですよ^^ でもその他にも色々と選択肢があります。
 こうした情報は「北秋田市観光協会」や「北秋田市」のHP等でもご覧になれるでしょうから、私からは現地で仕事しているアクティブレンジャーらしい情報をお届けしようかと・・・(←って言って結局野鳥の話なんでしょ?って思った方、正解です!!)。

 
 より、涼を感じる為には視覚的にも聴覚的にも涼やかである必要がありますよね?となると・・・色鮮やかな夏鳥の姿も見つつ、鳴き声も楽しめたらかなりポイント高いでしょ??



 先ずは、お車で森吉山野生鳥獣センターを目指して安全運転をしてきて下さい。いよいよ県道から分かれて森吉山麓高原へと向かう市道へと入っていきます。すると・・・


 道路で【キセキレイ】がお出迎え^^運が良ければ生まれたばかりの幼鳥を連れた家族に出会えるかも??
 【キセキレイ】の機嫌が良ければ道案内(【キセキレイ】は逃げる時私たちが行きたい方向へと逃げていく事があるので、「道指し鳥」なんて言われています。)もしてくれるかも知れませんので見かけたらゆっくりと観察してみて下さい。ただし!車を止める場所には充分に注意して下さいね。



 森吉山野生鳥獣センターに到着したら、是非とも館内をご覧になってから森へとお進み下さい。絶好の”導入素材”となるはずです。


 この時点で標高は650m程です。皆様がお住みの場所よりも随分と涼しいはずです。そして森へと進むと直ぐに渓谷を渡ります。もうマイナスイオンなんてそこら中に溢れています。ブナの森は日差しも遮り、渓谷を渡る風は夏の暑さを吹き飛ばします。
 森の中では風に乗って、あるいは森に染み渡るように色々な音がします。その中でも【キビタキ】の声はかなりの確度で聞こえるはず・・・


 歩道の近くで営巣しているらしきペアも何組か居るので歩いていて出会える確率は他の野鳥よりも高いかも??
 ただし!今は未だ子育ての真っ最中ですので長居はしないようにお願いします。雛達がお腹を空かせてしまいますから・・・。



 この他にも「赤い鳥」や「青い鳥」などなど・・・渓谷には沢山の夏鳥達がいます。それを全部紹介することは出来ませんので今日は「黄色い鳥」ということで・・・また機会があったらPRします。

 あっっところで・・・”涼しさ”って伝わりましたか??