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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

超ピンポイント

2011年05月18日
秋田
 今週は好天が続いています。と言うことは紫外線もガンガン降り注いでいると言うこと。夏の日差しに比べて5月の日差しは暖かさや穏やかさを感じるため日焼け対策を怠りがちですが油断は禁物です!!私はちょっと油断した隙に「ポッキー状態」になってしまいました・・・。



 はい。気を取り直して・・・
 渡り鳥の中でも特に長距離を移動するシギ達。毎年毎年のこととは言え、地球規模の移動を生身の身体一つで繰り返すのは大変な事なんだろうな~と想像しています。
 毎年、シギチドリの渡りの時期になると、未だか?まだか?マダカ?・・と色々な思いを抱きますが、その飛来が1週間ずれようものなら・・・『何処かで何か事件でもあったんじゃないか?』と海外の情勢なんかを気にしてみたり・・・。自分でもいくら何でも心配のしすぎだろうって事もありますが、それだけに飛来を確認できた時の安堵感たるや・・^^

 先日の巡視では西部承水路の常連(?)である【ツルシギ】と【イソシギ】を確認できました。


 【ツルシギ】の小群。5羽とちょっと少なめですが、5月に入ってからずっと気を揉んでいたのでホッと一安心でした。
 羽も夏羽の「黒」がダイブ目立っていてちょっと遅れてきただけに換羽も進行したのかな?なんて思いましたが・・。


 西部承水路で見るときは決まって1羽の【イソシギ】です。一昨年から3年連続確認できました。なかなか愛想の良い個体で近くで羽の模様や質感まで観察できました。



 ところで・・・この2種類のシギは毎年毎年決まって同じ場所に飛来します。彼らの渡りからすれば大潟村の西部承水路に立ち寄るのはほんの一休みくらいの感覚でしょうが、その場所が寸分違わず超が付くピンポイントなんです。
 例えば・・・私たちが自動車で旅行する時、サービスエリアや道の駅などに立ち寄りますが、それが毎回毎回同じ道の駅で、しかもその駐車場所が毎回毎回同じ場所っていうくらいのピンポイントです。
 もしかして毎年同じ個体やそれを含む群れが立ち寄っているのかも知れませんが、それでも周囲に同じような環境やロケーションがある中でのこのピンポイントぶりには感心せずにはいられません。ここが彼らにとって「超お気に入りの場所」なのか?それとも何か他に理由があるのでしょうか??シギに選ばれる理由が気になる今日この頃です。