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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

迅速な避難

2011年04月15日
秋田

 今、大潟草原鳥獣保護区の巡視をしていて最も多く見かけ、鳴き声をひっきりなしに聞くのは【カワラヒワ】です。軽快な鳴き声を連続で出し続けるものだから耳に残ってしまうほど・・・。嫌な声じゃないのでヨシとしていますけど^^

 その【カワラヒワ】達、今は巣作りを始めたペアも多いようです。どうやら松の枝に巣を構えているらしく外からでは容易に見つけることが出来ませんが、頻繁にその場所にやってくるのでなんとなく巣の場所が解ってきます。この【カワラヒワ】も巣材と思われる枯れ草などを運んでいたのですが作業を止めてこの枝から私の様子を窺っていました。


 ”窺う”とは言いながらも私からも丸見えだったので撮影していたのですが、その間をジョギングする学生(?)が通り過ぎようとしたとき・・・

 「ぴよ~~ん」と翻って逃げ去りました。危険が迫って来たと見るやいなや!迅速な避難でした。




『迅速な避難』



 この震災を受けて、『もし何かの災害が起きたら私は何処へ避難したら良いんだろうか?』と気になりました。私達アクティブレンジャーは国立公園や国指定鳥獣保護区などの現場に出かけることも多いため、万が一の為にも様々なことに備えておいた方が良いかも?と思って色々と調べてみました。
 国土交通省のHPに 「ハザードマップポータルサイト」があります。そこには『”だれでも””どこからでも”日本中のハザードマップを”まるごと”閲覧』と書かれていて、様々な災害に備えたハザードマップが閲覧できるのですが・・・それを見て、私個人としては『えっそうなの?』というのが正直な感想でした。
 今までそうした意識をせずに過ごしてきたことも反省しますが、意外にこうした対策はキチンと整備されていないところもある。というのが現状だったんです・・・。

 現在、各自治体では早急にハザードマップを作成しようとか、これまでの想定を改めて作り直そうとする動きがあるそうです。


 自然の生きもの達は、常に自分の身の安全を守る必要があるので、休息する塒も複数確保してあったり、普段から天敵に襲われにくい場所で過ごすなど日頃から安全対策を講じているそうです。それを「見習いましょう」とは言いませんが、私たちも自分の廻りにどのような危険があり、そうした事態にはどう対処したらいいのか今一度点検してみる必要がありそうです。