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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ミコアイサの水浴び

2011年02月09日
秋田
 変わりやすい天気が続いています。気温が高い日が続いたかと思えば一気に冷え込んでみたり・・雨で雪が消えたかと思ったら今また雪が舞い降りてきました。でも確実に春は近づいているのでしょうね?大潟村の田んぼにガンの群れが帰ってきました。これから大潟村は1年で最も野鳥が多い賑やかなシーズンを迎えます。



 はい。今日の日記はそんな賑やかさに欠かせないカモの話です。

 このところ、西部承水路をはじめ大潟村内やその周辺の水辺もゆるみだし、がっちり結氷していた氷が部分的に溶け出しました。中央部が円形に溶けたり、流れ込む・流れ出す水路の部分が溶けたり・・・。
 そんな場所には大抵【ミコアイサ】の姿を見ることが出来ます。それもどういう訳か?オス♂がほとんどです。


 鳥獣保護区となっている西部承水路には3羽のオス♂の【ミコアイサ】がいました。そのうちの1羽が水浴びをしだしましたので、その様子を観察しました。
 

 何度も何度も潜ります。最初のうちは頭から背中部分に集中的に水を浴びたいようで全身が水中に消えていきます。その後は翼や腰辺りに水を浴びたいようで頭が見えた状態で浴びていきます。

 水浴びもしっかりと狙った部分を段取りよく行っていくようです。やはり生命の維持に関わる大切な行動ですからね~。
 私は画像だけを見るととても気持ちよさそうに行っているので、”勢い”で浴びているものと思っていましたが、それは大きな間違いのようです。水浴びにも順番があるのかも知れませんね。


 ひとしきり浴びると羽ばたきをして水を切って終了です。この後はそれはそれは入念な羽繕いが始まります。


 彼らにとって水浴び、羽繕いなどで自らの羽のコンディションを保つのは大切な事なんです。こうした日頃の手入れは欠かせないのです!!