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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

カワアイサの群れ

2010年12月20日
秋田
 今朝方まで激しい雨が降っていた秋田市内ですが、その雨も午前中で上がり雨に変わって、柔らかな日差しが降り注ぎました。空にはクッキリと虹が架かりました。向こう側も見えていたので渡ることが出来たかもしれません・・・。


 はい。今日は随分と久しぶりにこのサイトを開いた気がしますが・・・変わらずいつもの観察日記をお届けします。


 西部承水路には様々なカモ類が飛来し、冬を過ごしています。最近その羽数がめっきり少なくなって何だか寂しい思いもしているのですが・・・その分じっくりと観察できています。
 今日はそのカモの中から【カワアイサ】を取り上げました。【カワアイサ】と言えば、西部承水路で観察できるカモのうち最も大型のカモです。ちなみに図鑑に寄れば【カワアイサ】の全長は65cm、お馴染みのカルガモが61cm、マガモが59cmだそうです。その差が4~6cmとそんなに変わらないように思われるかも知れませんが【カワアイサ】はそれらよりも胴長に見える事もあって実際には結構な違いとして感じることが出来ます。

 先日はその大きな【カワアイサ】が群れで過ごしているのが観察出来ました。


 この時は雪が降っていて寒い日でした。そんな中、潜水を繰り返して水路を動き回る【カワアイサ】の群れがいました。羽数はおよそ80羽、身体の大きな【カワアイサ】が水路に80羽以上も群れているとかなりの存在感があります。


 群れはかなり統率がとれている印象を受けました。以前この日記で取り上げたカワウの群れとは大きく異なります。
 一羽一羽の距離も狭く密着している様にも見え、更には方向転換も潜水の方向もみんな同じ方向へ!!付け入る隙を見せない強固な群れのように感じられました。

 以前にも言ったかも知れませんが・・・同じ水鳥の群れと言ってもその行動パターンや統率のとれ方など随分と違いが感じられます。

 【カワアイサ】の群れは今日の段階でも西部承水路で確認できています。是非、統率のとれた大きな【カワアイサ】の群れを実際に観察してみて下さい。