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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

蕪栗沼の清掃活動

2010年11月24日
仙台
晩秋から初冬へと季節が移り変わり、宮城県北部にある国指定鳥獣保護区3ヶ所は、多くのマガンやオオハクチョウなどが飛来し賑やかになっています。また渡り鳥と共に、県内外からバードウォッチャーも多くなってきています。

11月14日に行われた蕪栗沼周辺の清掃活動の様子をお伝えします。毎年行われている秋の清掃活動(大崎市田尻観光協会主催)ですが、地元の小学校の親子、地域の皆さんなど沢山のボランティアに支えられています。

私たちがゴミ拾いをする事前に粗大ゴミを拾っていたそうですが、そのゴミの数にみんなが驚きの声!それは、タイヤ90本、テレビ15台。しかも蕪栗沼に通じる1本の道路でのことでした。
その1本の道路脇を今回は重点的に清掃したのです。


道路脇のゴミ拾い開始です。皆のゴミ袋は、あっという間にいっぱい、次の袋に古い空き缶、ガラス瓶、コンビニの袋、中には扇風機、掃除機と昨年とはちょっと違うゴミもありました。まるでゴミのタイムカプセルみたいです。

陽が傾き始めたころ、ゴミ拾いは終了、ゴミが集められみんなで分類、それでも山のようなゴミです。少しでもきれいになったかな?


清掃活動終了後、間もなく蕪栗沼にマガンたちが次から次と帰ってきました。この日のマガンの塒入りはおよそ8万~9万羽、黒いゴマ粒のようなシルエットの鳥の塊が何回も四方から蕪栗沼に降りてきます。
ゴミを拾った後の塒入りは、格別な思いを胸に暗くなるまでしばらく眺めていました。来年は「拾うゴミはありません!」なんてことになれば、いいのですが・・・・・。私たちのマナーに期待しま~す。